近くて遠い存在
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
シャボンティ諸島、52番GR造船所・コーティング地域。
『じゃあ、よろしく頼む』
「了解しました。しかしお客さん、海軍でしょ?近くに駐屯所があるのに」
『今、さぼり中なんだ。だから仕事場には行けないんだよ』
「そうでしたか!失礼しました。まぁ、お金も頂いてますし、しっかりお預かりします!!」
『よろしく』
アルトはコーティングの店の主人にそう言うと店を出て、歩き出す。
そして0番GRから1番GRの“無法地帯”に入った。
シャボンティ諸島1番GR“人間屋(ヒューマンショップ)”近辺。
『人間屋(ヒューマンショップ)ねェ…』
アルトはシャボン玉で上に登り、ヤルキマンマングローブの枝伝いに移動していた。
今は1GRにあるオークション会場を上から見下ろしている。オークションが始まるのか、着飾った客達が意気揚々と入って行くのが見えた。
『あの施設だけはどうにも好かないな。……ん?』
アルトはオークション会場周辺に覚えのある気配を感じる。
『?海軍…??僕の追手って感じじゃないな。こんなオークション会場を取り巻く様に配置するなんて』
気配だけでも3個小隊。いや、5個小隊はいるとわかる。
『センゴクサンは誰かを捕まえる気なのかな?でも、センゴクサンとは限らないか…今、忙しいし…。ならガープサン辺りかな…』
アルトは首を傾げる。しかし結論が出るはずはない。
『まぁ、とりあえず大捕物があるのなら早めに見つけないと。島から出られたら面倒だ』
アルトはそう言うとまたシャボン玉を使い、海軍にばれない様、2番GRに向かった。
11番GR。
2番から10番まで駆けて来たアルト。今は下の道を進んでいる。
『さすがに闇雲に探すには無理があるな…この諸島』
アルトは板チョコをかじりながら呟く。かれこれ2時間以上休まず歩いていた。
『……。2組目』
アルトはふと、足を止める。後ろから自分に向かって来る気配を感じたからだ。
『次はアタリだったらいいな』
アルトはポツリと呟き、板チョコをかじる。その瞬間、賞金稼ぎだと思われる男達は一斉にアルトに襲いかかった。
数秒後…。
「ぐは……」
「な、なんて強さだ…」
アルトによって瞬殺された賞金稼ぎの男達は地に伏せる。アルトは呆れた声を出した。
『さっきの連中もそうだったけど下調べとかしないの?キミ達って。
賞金がついてない奴の首を狙うなんて、賞金稼ぎが聞いて呆れるよ』
「何だと!!?」
「こんな強い奴が額なし…!?」
『僕に額なんてつかないよ』
アルトはため息を着きながら地に伏した男達と会話する。リーダー格の男が言った。
「へっ、こんな無法地帯を歩いてる奴なんざ、同業者か人拐いか海賊くらいなもんだ」
『ふーん、じゃあ残念。僕は海軍だ、どれにも当てはまらない』
「「「海軍!!?」」」
『書いてるじゃないか、ここに。気付かなかったの?』
アルトは左足の“正義”を指差す。
「か、海軍がこんな無法地帯で何を…??まさか取り締まり…」
『違うよ。ちょっと用があってね。そうそう、キミ達に尋ねたいんだけど……』
「?」
『X(ディエス)・ドレークがどこにいるか知ってる?』
アルトの言葉にリーダー格の男が侮蔑(ブベツ)を交えた言葉を返す。
「堕ちた海軍将校か……へへ、裏切り者の始末でもすんのか…?」
『余計な言葉はいらない。キミ達は質問にだけ答えてくれたらいいから』
ゾクッ…
「「「……」」」
アルトの覇気を伴った威圧に男達は一瞬にして肝が冷えた。
そしてアルトはジャキンっとリーダー格の男の頭に金色の銃を突き付ける。銃を突き付けられた男は慌てた。
「海軍が撃つのか??おれ達は海賊じゃないんだぞ…!!」
『相手が海賊じゃなくても引き金は引ける。早く答えてくれるかい?僕、気は長くないんだ』
キリキリと引き金を引くアルト。
『知ってるの?知らないの?』
聞いてる言葉自体は恐れることはない。
しかしアルトの人形の様に感情のない目が男達に潜在的にある恐怖をさらに強めた。
「!!わ、わかった!!言うから、撃つな!!
ドレークは21~24番付近にいるらしい…。1時間前に聞いた情報だ!!」
『アタリか、良かった。……21番から24番だね。協力ありがとう』
アルトは銃を引き、ホルスターにしまう。もう片方に持った板チョコを全部食べた。
男達は向けられていた威圧感は見事に消え、安堵の息をつく。アルトは、んっと体を伸ばしてから思い出した様に言った。
『あ、後…尾行する時はもう少し気配を消すようにね。バレバレでつまんないから』
「「「………」」」
アルトはいつもの軽い調子で言うと21番GRへ向かって行った。
.
『じゃあ、よろしく頼む』
「了解しました。しかしお客さん、海軍でしょ?近くに駐屯所があるのに」
『今、さぼり中なんだ。だから仕事場には行けないんだよ』
「そうでしたか!失礼しました。まぁ、お金も頂いてますし、しっかりお預かりします!!」
『よろしく』
アルトはコーティングの店の主人にそう言うと店を出て、歩き出す。
そして0番GRから1番GRの“無法地帯”に入った。
シャボンティ諸島1番GR“人間屋(ヒューマンショップ)”近辺。
『人間屋(ヒューマンショップ)ねェ…』
アルトはシャボン玉で上に登り、ヤルキマンマングローブの枝伝いに移動していた。
今は1GRにあるオークション会場を上から見下ろしている。オークションが始まるのか、着飾った客達が意気揚々と入って行くのが見えた。
『あの施設だけはどうにも好かないな。……ん?』
アルトはオークション会場周辺に覚えのある気配を感じる。
『?海軍…??僕の追手って感じじゃないな。こんなオークション会場を取り巻く様に配置するなんて』
気配だけでも3個小隊。いや、5個小隊はいるとわかる。
『センゴクサンは誰かを捕まえる気なのかな?でも、センゴクサンとは限らないか…今、忙しいし…。ならガープサン辺りかな…』
アルトは首を傾げる。しかし結論が出るはずはない。
『まぁ、とりあえず大捕物があるのなら早めに見つけないと。島から出られたら面倒だ』
アルトはそう言うとまたシャボン玉を使い、海軍にばれない様、2番GRに向かった。
11番GR。
2番から10番まで駆けて来たアルト。今は下の道を進んでいる。
『さすがに闇雲に探すには無理があるな…この諸島』
アルトは板チョコをかじりながら呟く。かれこれ2時間以上休まず歩いていた。
『……。2組目』
アルトはふと、足を止める。後ろから自分に向かって来る気配を感じたからだ。
『次はアタリだったらいいな』
アルトはポツリと呟き、板チョコをかじる。その瞬間、賞金稼ぎだと思われる男達は一斉にアルトに襲いかかった。
数秒後…。
「ぐは……」
「な、なんて強さだ…」
アルトによって瞬殺された賞金稼ぎの男達は地に伏せる。アルトは呆れた声を出した。
『さっきの連中もそうだったけど下調べとかしないの?キミ達って。
賞金がついてない奴の首を狙うなんて、賞金稼ぎが聞いて呆れるよ』
「何だと!!?」
「こんな強い奴が額なし…!?」
『僕に額なんてつかないよ』
アルトはため息を着きながら地に伏した男達と会話する。リーダー格の男が言った。
「へっ、こんな無法地帯を歩いてる奴なんざ、同業者か人拐いか海賊くらいなもんだ」
『ふーん、じゃあ残念。僕は海軍だ、どれにも当てはまらない』
「「「海軍!!?」」」
『書いてるじゃないか、ここに。気付かなかったの?』
アルトは左足の“正義”を指差す。
「か、海軍がこんな無法地帯で何を…??まさか取り締まり…」
『違うよ。ちょっと用があってね。そうそう、キミ達に尋ねたいんだけど……』
「?」
『X(ディエス)・ドレークがどこにいるか知ってる?』
アルトの言葉にリーダー格の男が侮蔑(ブベツ)を交えた言葉を返す。
「堕ちた海軍将校か……へへ、裏切り者の始末でもすんのか…?」
『余計な言葉はいらない。キミ達は質問にだけ答えてくれたらいいから』
ゾクッ…
「「「……」」」
アルトの覇気を伴った威圧に男達は一瞬にして肝が冷えた。
そしてアルトはジャキンっとリーダー格の男の頭に金色の銃を突き付ける。銃を突き付けられた男は慌てた。
「海軍が撃つのか??おれ達は海賊じゃないんだぞ…!!」
『相手が海賊じゃなくても引き金は引ける。早く答えてくれるかい?僕、気は長くないんだ』
キリキリと引き金を引くアルト。
『知ってるの?知らないの?』
聞いてる言葉自体は恐れることはない。
しかしアルトの人形の様に感情のない目が男達に潜在的にある恐怖をさらに強めた。
「!!わ、わかった!!言うから、撃つな!!
ドレークは21~24番付近にいるらしい…。1時間前に聞いた情報だ!!」
『アタリか、良かった。……21番から24番だね。協力ありがとう』
アルトは銃を引き、ホルスターにしまう。もう片方に持った板チョコを全部食べた。
男達は向けられていた威圧感は見事に消え、安堵の息をつく。アルトは、んっと体を伸ばしてから思い出した様に言った。
『あ、後…尾行する時はもう少し気配を消すようにね。バレバレでつまんないから』
「「「………」」」
アルトはいつもの軽い調子で言うと21番GRへ向かって行った。
.