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――――――
ここは海軍本部“中将”、青キジの部屋。
アルトは部屋にあった紙に鉛筆で5本の線を引き、その上に黒や白の丸を書き込む。
「……。アルト、何してるの?」
『あ……クザンクン! おかえり』
アルトが振り返ると、サングラスを上げ、ため息をついた青キジが立っていた。
「おかえりってね……。お前、また病室から抜け出したの?」
『?? だって僕、病気じゃないもん』
「お前はケガの療養中でしょうが……。それに子供はここに来ちゃダメだって言ったでしょ」
『僕、子供じゃない…!!』
「8歳は十分子供だよ」
青キジはガシガシと力強くアルトの頭を撫でるだけで、追い出そうとはしなかった。
「ところで、何してたの? お絵かきか?」
『あ、ダメだよ!!!』
青キジは取られまいとアルトはとっさに隠そうとする。しかし青キジはアルトを抑えて、紙を取った。
「……なぁに描いたの?」
青キジは紙を注視する。そこにあるのは予想していたイラストではなく、歪な五本の線に記号。青キジは首を傾げた。
「……ん? これ楽譜か?」
『クザンクン!!』
アルトはクザンクンのズボンを引っ張り、抗議する。
「……。アルト、これお前が書いたのか?」
『え…? うん』
突然尋ねられ、きょとんとした顔で答えるアルト。青キジは思いついた可能性を口にする。
「もしかしてアルト……楽器とか弾けるのか?」
『?? 楽器?』
アルトは首を傾げた。青キジは、ん~っと頭をかく。
「あ~例えば“ピアノ”とか“バイオリン”とかだ」
『“ピアノ”!? “バイオリン”!? それ僕知ってる!!』
「!!? 本当か…!!」
青キジは屈み、アルトと目線を合わせ確かめる。アルトは自分の知ってる単語が出たことで嬉しそうに頷いた。
『知ってる! 弾けるよ!!』
「そうか…じゃあ、楽器を触ればまた何か思い出すかもな。ちなみにこれはなんの曲なんだ?」
青キジはアルトが書いた紙を掲げながら尋ねる。アルトは首を横に振った。
『それは“曲”じゃないよ』
「??」
『“暗号”! 音符の暗号なんだよ』
アルトは嬉しそうに言う。
「“暗号”?」
『うん!』
そう言うとアルトは青キジから紙を取り、音符を指す。
『この音とこの音で“く”って読むの』
「へェ……。譜面の音符を文字に置き換えるのか…」
『うん。で、これとこれが“ざ”…これが“ん”…』
アルトは音符を指す。青キジは音符と言葉を頭で並べる。
「“クザン”??」
『そう!! これはね、クザンクンの名前を暗号にしたんだ』
それは法則もあるしっかりした暗号。青キジは感心した。
「……へェ、よく出来てるな。アルトが考えたのか?」
『ううん。教えてもらったんだ』
「え…? 誰に??」
『……ん?』
アルトは首を傾げる。
『誰……だっけ?』
ここは海軍本部“中将”、青キジの部屋。
アルトは部屋にあった紙に鉛筆で5本の線を引き、その上に黒や白の丸を書き込む。
「……。アルト、何してるの?」
『あ……クザンクン! おかえり』
アルトが振り返ると、サングラスを上げ、ため息をついた青キジが立っていた。
「おかえりってね……。お前、また病室から抜け出したの?」
『?? だって僕、病気じゃないもん』
「お前はケガの療養中でしょうが……。それに子供はここに来ちゃダメだって言ったでしょ」
『僕、子供じゃない…!!』
「8歳は十分子供だよ」
青キジはガシガシと力強くアルトの頭を撫でるだけで、追い出そうとはしなかった。
「ところで、何してたの? お絵かきか?」
『あ、ダメだよ!!!』
青キジは取られまいとアルトはとっさに隠そうとする。しかし青キジはアルトを抑えて、紙を取った。
「……なぁに描いたの?」
青キジは紙を注視する。そこにあるのは予想していたイラストではなく、歪な五本の線に記号。青キジは首を傾げた。
「……ん? これ楽譜か?」
『クザンクン!!』
アルトはクザンクンのズボンを引っ張り、抗議する。
「……。アルト、これお前が書いたのか?」
『え…? うん』
突然尋ねられ、きょとんとした顔で答えるアルト。青キジは思いついた可能性を口にする。
「もしかしてアルト……楽器とか弾けるのか?」
『?? 楽器?』
アルトは首を傾げた。青キジは、ん~っと頭をかく。
「あ~例えば“ピアノ”とか“バイオリン”とかだ」
『“ピアノ”!? “バイオリン”!? それ僕知ってる!!』
「!!? 本当か…!!」
青キジは屈み、アルトと目線を合わせ確かめる。アルトは自分の知ってる単語が出たことで嬉しそうに頷いた。
『知ってる! 弾けるよ!!』
「そうか…じゃあ、楽器を触ればまた何か思い出すかもな。ちなみにこれはなんの曲なんだ?」
青キジはアルトが書いた紙を掲げながら尋ねる。アルトは首を横に振った。
『それは“曲”じゃないよ』
「??」
『“暗号”! 音符の暗号なんだよ』
アルトは嬉しそうに言う。
「“暗号”?」
『うん!』
そう言うとアルトは青キジから紙を取り、音符を指す。
『この音とこの音で“く”って読むの』
「へェ……。譜面の音符を文字に置き換えるのか…」
『うん。で、これとこれが“ざ”…これが“ん”…』
アルトは音符を指す。青キジは音符と言葉を頭で並べる。
「“クザン”??」
『そう!! これはね、クザンクンの名前を暗号にしたんだ』
それは法則もあるしっかりした暗号。青キジは感心した。
「……へェ、よく出来てるな。アルトが考えたのか?」
『ううん。教えてもらったんだ』
「え…? 誰に??」
『……ん?』
アルトは首を傾げる。
『誰……だっけ?』