麦わらとゼロ
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「“風来 …、バースト”!!!」
ボヒュン!!!
巨大鉄球が迫る中、サニー号は巨大な空気砲により“船が飛ぶ”。
「「「!!!」」」
「船が…飛んで逃げた!!!」
ドッボオ…ン!!!っと巨大鉄球が無残に海に沈む。ガープはニヤっと微笑んだ。
「……やりおる」
飛んで逃げる船をガープ達はただただ見守るしかない。まもなく麦わらの一味の船は見えなくなった。
「……こりゃ、まいった。逃げられたわい…」
静かになった港。ガープはルフィ達の消えた方角を見ていた。
「……ええ、確かに。確認しました」
アイマスクをあげた青キジが言う。ガープは笑った。
「ぶわっはっはっはっはっはっは…さすがはわしの孫じゃ!!!」
「なァ、アルト。お前ああいうの好きなんじゃないの……?…ってアルト?」
青キジはキョロキョロと辺りを見渡す。
「おい、お前らアルト……ノティ中将はどこにいるの?」
「「「あっ」」」
青キジの言葉に滝の様に冷や汗を流す海兵達がいた。
「今日からコイツが!! お前らの船だ!!!」
「「「おおォー――っ!!!」」」
下の甲板に降り、盛り上がる麦わら一味。
『ここで能力を使えば良かったのか……それにしても…』
同じく下の甲板に着地していたアルト。空飛ぶ船に表情には出ないが感動していた。
『すごいな…飛ぶ船ってあるんだね』
「「「!!!?」」」
その言葉に麦わら一味はびっくりしてアルトの方に振り返った。
「なっ、何者だ! てめェ!!」
「いつの間に!!?」
「ん? 誰だ……??」
「てめェは…か、海軍!!」
サンジが怒鳴り、ナミが慌てる。ルフィは首を傾げた。アルトは最後に言葉を発したウソップに目を向けた。
『ああ…キミは確かアラバスタで会ったね。久しぶり』
「友達か!!」
馴れ馴れしいわっとアルトにビシッと突っ込むウソップ。
「アラバスタ……?? なんの事だ、ウソップ?」
サンジが聞く。
「あっ、ああ。あの荒れた広場で海軍が助けてくれただろ? こいつがおれとビビを助けてくれた海軍なんだ」
「アラバスタってことは…スモーカーの!!?」
「あいつの部下か……!?」
ナミが言いゾロが続ける。
「でも、さっきルフィのじぃちゃんに踵落とししてたぞ」
「えぇー―――!? お前、勇気あるな!!」
チョッパーの言葉を聞いたルフィはびびった顔でアルトに言う。アルトは肩を竦める。
『別に……。ガープサンはあれくらいしないと起きないから』
「何者なの?…あなた」
ロビンが尋ねる。アルトはロビンに目を向けた。
『僕はノティ・アルト。キミがニコ・ロビンだね。クザンクンから聞いてる』
「“クザン”!?……“青キジ”!!?」
ロビンは顔を青くした。
「青キジだと……!!?」
「スモーカーじゃなく、アイツの差し金か!!」
ルフィ達は戦闘体制をさらに高めた。
「お前、またロビンを捕まえに来たのか!!?」
ルフィが怒鳴る。アルトは首を振った。
『違う。クザンクンから任務は受けていないよ。僕がここにいるのは……』
ヒュンっとアルトの死角から斬撃が走る。
ガキィン!!
「なに!!」
「「ゾロ!!?」」
アルトは避ける訳でもなくピースでゾロの刀を受けとめていた。ゾロは自分の攻撃が防がれたことに驚く。
アルトはため息をつき、目をゾロに向けた。
『…まったく。人の話は最後まで聞くべきだよ。ロロノアクン』
「ゾロの刀が止まってる……!?」
「どうなってんだ?」
ゾロは一歩引く。そして刀を向けアルトに言った。
「お前、能力者だな? そのガラス見てェのはなんだ!!」
『けんかっ早い割になかなか洞察力はあるんだね。そう、キミの言う通り僕は能力者だ。なんの能力かは……まぁ説明が面倒だから省くよ』
「いやいや省くなよ!! お前、そのなまけ具合、青キジに似てるな……!!」
ウソップが突っ込みながら呆れた様に言う。
『クザンクンとは比べられたくないな……』
「てめェなんで飛んで来やがった!!?」
ゾロが刀を納めず、アルトに突きつける。アルトは遠い目をしながら答えた。
『…僕がここにいるのは、ガープサンのせいだ』
「?」
「えっ?じいちゃんの……?? なんでだ?」
ゾロは刀をしまう。ルフィが尋ねた。やっと落ち着いた雰囲気にアルトは今日何度ついたかわからないため息をつく。
アルトは状況を簡単に話した。
「あっひゃひゃひゃ。お前バカだなァ…!!」
「ってかルフィのじいちゃんなんで気づかねェんだ」
ルフィが腹を抱え、ウソップはバンバンとマストを叩く。周りのメンバーも笑いを堪えきれず笑っていた。
『……もういいよ』
“ガープに砲弾と間違われた”と話したアルト。今は大笑いするルフィ達に呆れ芝生に座っていた。一応、襲撃の疑いは晴れた様だ。
「災難だったな。ほらよ、茶だ」
『ああ、ありがとう』
アルトはサンジからお茶を受け取る。
『えっと……キミが“黒足”かい?』
「おお。そうだ」
サンジは少し嬉しそうに笑う。アルトはサンジをじぃーっと見た。サンジはタバコを吹かしながら訝しげに見る。
「なんだ?」
『……手配書似てないな。本物の方がいい男だ』
「てめェ!!クソわかってんじゃねェか!!」
『痛い……』
バンバンとアルトの肩を叩くサンジ。
「これやるよ!」
焼きたてのケーキを出した。
「うまそう!! サンジおれもくれ~!!」
「おれもおれも」
ケーキを見て騒ぐルフィ達にキッチンから取って来いと言った。アルトは渡されたケーキとサンジの顔を交互に見る。
『いいのかい!?』
「ああ。食え! うめェぞ!!」
『いただきます!!』
アルトは手を合わせてケーキを頬張る。
「ふふ…かわいい海兵さんね」
「海賊の出す食い物に躊躇せず食うとは…」
ロビンは笑い、フランキーが呆れた。アルトは気にせず食べる。
『おいしい…!!!すごいよ、これ!! チェリーリキュール入ってるよね?』
「へぇ、わかるのか?」
サンジは感心する。アルトはサンジを見て答える。
『ああ。ケーキはよく食べるからね。わかるさ、いい味だ』
絶賛するアルト。サンジも自然に頬を緩めた。ルフィ達もうまいとはしゃぐ。ナミはケーキを食べながら呟いた。
「なんだかんだで打ち解けちゃったわね、また…」
ボヒュン!!!
巨大鉄球が迫る中、サニー号は巨大な空気砲により“船が飛ぶ”。
「「「!!!」」」
「船が…飛んで逃げた!!!」
ドッボオ…ン!!!っと巨大鉄球が無残に海に沈む。ガープはニヤっと微笑んだ。
「……やりおる」
飛んで逃げる船をガープ達はただただ見守るしかない。まもなく麦わらの一味の船は見えなくなった。
「……こりゃ、まいった。逃げられたわい…」
静かになった港。ガープはルフィ達の消えた方角を見ていた。
「……ええ、確かに。確認しました」
アイマスクをあげた青キジが言う。ガープは笑った。
「ぶわっはっはっはっはっはっは…さすがはわしの孫じゃ!!!」
「なァ、アルト。お前ああいうの好きなんじゃないの……?…ってアルト?」
青キジはキョロキョロと辺りを見渡す。
「おい、お前らアルト……ノティ中将はどこにいるの?」
「「「あっ」」」
青キジの言葉に滝の様に冷や汗を流す海兵達がいた。
「今日からコイツが!! お前らの船だ!!!」
「「「おおォー――っ!!!」」」
下の甲板に降り、盛り上がる麦わら一味。
『ここで能力を使えば良かったのか……それにしても…』
同じく下の甲板に着地していたアルト。空飛ぶ船に表情には出ないが感動していた。
『すごいな…飛ぶ船ってあるんだね』
「「「!!!?」」」
その言葉に麦わら一味はびっくりしてアルトの方に振り返った。
「なっ、何者だ! てめェ!!」
「いつの間に!!?」
「ん? 誰だ……??」
「てめェは…か、海軍!!」
サンジが怒鳴り、ナミが慌てる。ルフィは首を傾げた。アルトは最後に言葉を発したウソップに目を向けた。
『ああ…キミは確かアラバスタで会ったね。久しぶり』
「友達か!!」
馴れ馴れしいわっとアルトにビシッと突っ込むウソップ。
「アラバスタ……?? なんの事だ、ウソップ?」
サンジが聞く。
「あっ、ああ。あの荒れた広場で海軍が助けてくれただろ? こいつがおれとビビを助けてくれた海軍なんだ」
「アラバスタってことは…スモーカーの!!?」
「あいつの部下か……!?」
ナミが言いゾロが続ける。
「でも、さっきルフィのじぃちゃんに踵落とししてたぞ」
「えぇー―――!? お前、勇気あるな!!」
チョッパーの言葉を聞いたルフィはびびった顔でアルトに言う。アルトは肩を竦める。
『別に……。ガープサンはあれくらいしないと起きないから』
「何者なの?…あなた」
ロビンが尋ねる。アルトはロビンに目を向けた。
『僕はノティ・アルト。キミがニコ・ロビンだね。クザンクンから聞いてる』
「“クザン”!?……“青キジ”!!?」
ロビンは顔を青くした。
「青キジだと……!!?」
「スモーカーじゃなく、アイツの差し金か!!」
ルフィ達は戦闘体制をさらに高めた。
「お前、またロビンを捕まえに来たのか!!?」
ルフィが怒鳴る。アルトは首を振った。
『違う。クザンクンから任務は受けていないよ。僕がここにいるのは……』
ヒュンっとアルトの死角から斬撃が走る。
ガキィン!!
「なに!!」
「「ゾロ!!?」」
アルトは避ける訳でもなくピースでゾロの刀を受けとめていた。ゾロは自分の攻撃が防がれたことに驚く。
アルトはため息をつき、目をゾロに向けた。
『…まったく。人の話は最後まで聞くべきだよ。ロロノアクン』
「ゾロの刀が止まってる……!?」
「どうなってんだ?」
ゾロは一歩引く。そして刀を向けアルトに言った。
「お前、能力者だな? そのガラス見てェのはなんだ!!」
『けんかっ早い割になかなか洞察力はあるんだね。そう、キミの言う通り僕は能力者だ。なんの能力かは……まぁ説明が面倒だから省くよ』
「いやいや省くなよ!! お前、そのなまけ具合、青キジに似てるな……!!」
ウソップが突っ込みながら呆れた様に言う。
『クザンクンとは比べられたくないな……』
「てめェなんで飛んで来やがった!!?」
ゾロが刀を納めず、アルトに突きつける。アルトは遠い目をしながら答えた。
『…僕がここにいるのは、ガープサンのせいだ』
「?」
「えっ?じいちゃんの……?? なんでだ?」
ゾロは刀をしまう。ルフィが尋ねた。やっと落ち着いた雰囲気にアルトは今日何度ついたかわからないため息をつく。
アルトは状況を簡単に話した。
「あっひゃひゃひゃ。お前バカだなァ…!!」
「ってかルフィのじいちゃんなんで気づかねェんだ」
ルフィが腹を抱え、ウソップはバンバンとマストを叩く。周りのメンバーも笑いを堪えきれず笑っていた。
『……もういいよ』
“ガープに砲弾と間違われた”と話したアルト。今は大笑いするルフィ達に呆れ芝生に座っていた。一応、襲撃の疑いは晴れた様だ。
「災難だったな。ほらよ、茶だ」
『ああ、ありがとう』
アルトはサンジからお茶を受け取る。
『えっと……キミが“黒足”かい?』
「おお。そうだ」
サンジは少し嬉しそうに笑う。アルトはサンジをじぃーっと見た。サンジはタバコを吹かしながら訝しげに見る。
「なんだ?」
『……手配書似てないな。本物の方がいい男だ』
「てめェ!!クソわかってんじゃねェか!!」
『痛い……』
バンバンとアルトの肩を叩くサンジ。
「これやるよ!」
焼きたてのケーキを出した。
「うまそう!! サンジおれもくれ~!!」
「おれもおれも」
ケーキを見て騒ぐルフィ達にキッチンから取って来いと言った。アルトは渡されたケーキとサンジの顔を交互に見る。
『いいのかい!?』
「ああ。食え! うめェぞ!!」
『いただきます!!』
アルトは手を合わせてケーキを頬張る。
「ふふ…かわいい海兵さんね」
「海賊の出す食い物に躊躇せず食うとは…」
ロビンは笑い、フランキーが呆れた。アルトは気にせず食べる。
『おいしい…!!!すごいよ、これ!! チェリーリキュール入ってるよね?』
「へぇ、わかるのか?」
サンジは感心する。アルトはサンジを見て答える。
『ああ。ケーキはよく食べるからね。わかるさ、いい味だ』
絶賛するアルト。サンジも自然に頬を緩めた。ルフィ達もうまいとはしゃぐ。ナミはケーキを食べながら呟いた。
「なんだかんだで打ち解けちゃったわね、また…」