麦わらとゼロ
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アルトを乗せた船がウォーターセブンに着く。 港では大騒ぎになった。
「大変だ!! 海賊達を捕らえに来たんだ!!」
「アイスバーグさんの命を救ってくれた恩人なのに!!!」
「あれは本部のガープ中将の軍艦だぞ!!」
「“ガープ”っていったらお前…!!」
「ゴールド・ロジャーの時代にあの“海賊王”を何度も追い込んだっていう伝説の海兵じゃないか!!!」
「何でそんな海兵が!!!」
船からガープを先頭にコビー、ヘルメッポ、少し後ろにスナイパーグラスをかけたアルト、そして海兵達が並んで歩く。
「ちょ……ちょっとお待ちを!!」
「海兵さん達!!! 奥にはウチの社長しか……!!」
「やかましいわ……!! 海賊がおるハズじゃ!!」
「いませんって!!」
「ちょっと!! アンタ勝手に!!!」
「待て!! そっちにゃ麦わらが」
「バカ!!」
アルト達は、ガレーラカンパニーの部屋に着く。
「二人共、ここで待て」
「「はい!!」」
「チビもだ」
『わかってるよ』
ガープはガレーラカンパニーのドアの一歩手前で止まった。アルトが首を傾げて見ていると、ガープは拳を振り上げる。
その拳を思いっきり壁に向けた。
ドガァ……ン!!!
「「「!!!」」」
『………やりすぎ』
見事に壁を破壊したガープ。人が余裕で通れる穴が開いた。その破壊力にコビーもヘルメッポも海兵もそして、中にいる麦わら一味もみんな驚く。アルトはため息をついた。
「何だ……!!!」
「誰だァ!!!」
「お前らか……“麦わらの一味”とは」
ガープがゆっくりと瓦礫になった破片の上に立つ。
「モンキー・D・ルフィに会わせたい男達がおるんじゃが……」
「「「海軍……!!!」」」
ばっ!!!と戦闘体制を取る麦わらのクルー。当の麦わら、モンキー・D・ルフィは座りながら寝ていた。その光景はガープを刺激するには十分で…
「起きんかァ~!!」
ドカァン!!
「!!!?」
「「「ルフィ!!!」」」
ガープは麦わらのクルー達を飛び越え、ルフィを思いっきり殴った。ルフィは目を覚ます。
「い!?痛ェ~~!!!」
「痛ェ!? 何言ってんだ!パンチだぞ、今の!! ゴムが効くわけ……」
サンジが叫ぶ。ガープはゆっくりとかぶっていたものを取る。
「愛ある拳は防ぐ術なし!!……ずいぶん暴れとる様じゃのう、ルフィ!!」
ルフィはガープの顔を見た瞬間ビクッと体が強張る。
「げェ!!! じ……じいちゃん!!!!」
「「「えェ!!? じいちゃん!!?」」」
麦わらのクルー達は目を見開き驚く。 ガープは仁王立ちでルフィを見下ろしていた。
「ルフィ、お前。わしに謝らにゃならん事があるんじゃないか!?」
「…………!!」
「“ガープ”っていったら海軍の英雄の名前よ!?」
ナミがガープを見ながらびっくりする。
「ルフィ! 本当にお前のじいちゃんか!?」
「そうだ!絶対に手ェ出すなよ!!! 殺されるぞ………!!!」
「「「……!!?」」」
ルフィは鬼気迫る顔で言う。
「おれは昔、じいちゃんに何度も殺されかけたんだ」
「おいおい人聞きの悪い事を言うな」
ガープはため息をつく。
「わしがお前を千尋の谷へ突き落としたのも。夜の密林へ放り込んだのも……風船にくくりつけてどこかの空へ飛ばしたのも……!!」
「「!?」」
「全て貴様を強い男にする為じゃ!!!」
バァーンっと誇らしげに言うガープ。サンジにタバコを噛み締める。
「……今…ルフィの底知れねェ生命力の根源を見た気がした……!!」
「最終的には友人に託しエースと共に修業をさせたが、目を離してみればこのザマだ……」
ガープは息をつく、そして怒鳴った。
「わしはお前を強い海兵にする為に鍛えてやったんじゃぞ!!!」
「おれは海賊になりてェってずっと言ってたじゃねェかよ!!!」
「“赤髪”に毒されおって、くだらん!!!」
「シャ…シャンクスはおれの命の恩人だ!! 悪くいうな!!!」
ガープはルフィの胸ぐらを掴む。
「じいちゃんに向かって“いうな”とは何事じゃ!!!」
「ギャー――ごめんなさいっ!!!」
ルフィの怯えようをみたクルーが口々に喋る。
「ダメだ……!! あのじいさんに対する闘争心はすでに折られてる!!!」
「大変だー――!! ルフィが海軍に捕まったー!!!」
「ルフィー!!!」
「「ぐがー――っ!!」」
「「「えー――っ!!? 寝たァー――!!!」」」
ゴビー…ン!!っと二人は鼻提灯で眠っていた。 麦わらのクルー達は目玉が飛び出す程驚いた。フランキーが言う。
「……いや!!! 一体どうすりゃいいんだよ!!!こんな状況初めてだ!!!」
『……はぁ』
アルトは、ガープに向かって歩き出す。
「だ、誰か来たぞ…!?」
チョッパーがアルトを見て言う。アルトはみんなの視線を受けながらもスタスタとガープの側に来た。アルトはガープの後ろに立ち、すっと左足を横から頭の前に上げる。
そしてガープに向け、まっすぐ踵を落とした。
ゴンッ!!
「「「!!!」」」
「なっ………!!?」
海兵も麦わらのクルーも目を見開く。 ガープはハッと起きた。
「おお…イカンイカン、寝ておった!! チビ、もっと優しく起こさんか」
『キミはそんなんじゃ起きないだろ。……早く用件済ませたら?』
「わかっておる。………ぬっ!?」
ガープの手にはまだ眠っている。
「起きんかールフィ~~~!!! それが人に怒られる者の態度かー!!!」
「ギャー―」
「だいたい貴様、じいちゃんに対しその言葉使いは何じゃー!!」
「ギャー―」
アルトの言葉は忘れられたように暴れる二人。アルトは息をついた。
『……もう勝手にやってくれ』
「「「(ごもっとも……!!)」」」
「…………」
建物の外からウソップは中の様子を見守っていた。
「(ルフィのじいちゃんは本部の海兵だったのか!! すげェ事になってんな。………あれ、あいつは……!!)」
ウソップはルフィ達からスナイパーグラスをかけたアルトに目を向けた。
『………』
アルトはウソップがいる側の壁に寄りかかる。ウソップはビクッとして隠れた。アルトは麦わら一味の顔を見る。
『……ソゲキングクンはいないのか』
アルトはつまらなさそうに目を伏せ、耳だけガープの話に傾けていた。ルフィの頭にたんこぶを作ったガープが“赤髪”や“世界の均衡”について話をしている。
話が終わる頃、外が海兵達の声や銃の発砲音で急に騒がしくなった。
『?』
「!? ん? 何事じゃい!!」
ガープの言葉にコートを来た海兵が答える。
「賞金首の“海賊狩りのゾロ”ですね」
「ほう…ルフィの仲間じゃな威勢がいいのう」
ガープはにっと笑う。
「……どれ、“お前ら”…止めてみい…!!」
「「はいっ!!」」
『………“ロロノア”か』
アルトは好奇心で騒がしい方に目を向けた。
「大変だ!! 海賊達を捕らえに来たんだ!!」
「アイスバーグさんの命を救ってくれた恩人なのに!!!」
「あれは本部のガープ中将の軍艦だぞ!!」
「“ガープ”っていったらお前…!!」
「ゴールド・ロジャーの時代にあの“海賊王”を何度も追い込んだっていう伝説の海兵じゃないか!!!」
「何でそんな海兵が!!!」
船からガープを先頭にコビー、ヘルメッポ、少し後ろにスナイパーグラスをかけたアルト、そして海兵達が並んで歩く。
「ちょ……ちょっとお待ちを!!」
「海兵さん達!!! 奥にはウチの社長しか……!!」
「やかましいわ……!! 海賊がおるハズじゃ!!」
「いませんって!!」
「ちょっと!! アンタ勝手に!!!」
「待て!! そっちにゃ麦わらが」
「バカ!!」
アルト達は、ガレーラカンパニーの部屋に着く。
「二人共、ここで待て」
「「はい!!」」
「チビもだ」
『わかってるよ』
ガープはガレーラカンパニーのドアの一歩手前で止まった。アルトが首を傾げて見ていると、ガープは拳を振り上げる。
その拳を思いっきり壁に向けた。
ドガァ……ン!!!
「「「!!!」」」
『………やりすぎ』
見事に壁を破壊したガープ。人が余裕で通れる穴が開いた。その破壊力にコビーもヘルメッポも海兵もそして、中にいる麦わら一味もみんな驚く。アルトはため息をついた。
「何だ……!!!」
「誰だァ!!!」
「お前らか……“麦わらの一味”とは」
ガープがゆっくりと瓦礫になった破片の上に立つ。
「モンキー・D・ルフィに会わせたい男達がおるんじゃが……」
「「「海軍……!!!」」」
ばっ!!!と戦闘体制を取る麦わらのクルー。当の麦わら、モンキー・D・ルフィは座りながら寝ていた。その光景はガープを刺激するには十分で…
「起きんかァ~!!」
ドカァン!!
「!!!?」
「「「ルフィ!!!」」」
ガープは麦わらのクルー達を飛び越え、ルフィを思いっきり殴った。ルフィは目を覚ます。
「い!?痛ェ~~!!!」
「痛ェ!? 何言ってんだ!パンチだぞ、今の!! ゴムが効くわけ……」
サンジが叫ぶ。ガープはゆっくりとかぶっていたものを取る。
「愛ある拳は防ぐ術なし!!……ずいぶん暴れとる様じゃのう、ルフィ!!」
ルフィはガープの顔を見た瞬間ビクッと体が強張る。
「げェ!!! じ……じいちゃん!!!!」
「「「えェ!!? じいちゃん!!?」」」
麦わらのクルー達は目を見開き驚く。 ガープは仁王立ちでルフィを見下ろしていた。
「ルフィ、お前。わしに謝らにゃならん事があるんじゃないか!?」
「…………!!」
「“ガープ”っていったら海軍の英雄の名前よ!?」
ナミがガープを見ながらびっくりする。
「ルフィ! 本当にお前のじいちゃんか!?」
「そうだ!絶対に手ェ出すなよ!!! 殺されるぞ………!!!」
「「「……!!?」」」
ルフィは鬼気迫る顔で言う。
「おれは昔、じいちゃんに何度も殺されかけたんだ」
「おいおい人聞きの悪い事を言うな」
ガープはため息をつく。
「わしがお前を千尋の谷へ突き落としたのも。夜の密林へ放り込んだのも……風船にくくりつけてどこかの空へ飛ばしたのも……!!」
「「!?」」
「全て貴様を強い男にする為じゃ!!!」
バァーンっと誇らしげに言うガープ。サンジにタバコを噛み締める。
「……今…ルフィの底知れねェ生命力の根源を見た気がした……!!」
「最終的には友人に託しエースと共に修業をさせたが、目を離してみればこのザマだ……」
ガープは息をつく、そして怒鳴った。
「わしはお前を強い海兵にする為に鍛えてやったんじゃぞ!!!」
「おれは海賊になりてェってずっと言ってたじゃねェかよ!!!」
「“赤髪”に毒されおって、くだらん!!!」
「シャ…シャンクスはおれの命の恩人だ!! 悪くいうな!!!」
ガープはルフィの胸ぐらを掴む。
「じいちゃんに向かって“いうな”とは何事じゃ!!!」
「ギャー――ごめんなさいっ!!!」
ルフィの怯えようをみたクルーが口々に喋る。
「ダメだ……!! あのじいさんに対する闘争心はすでに折られてる!!!」
「大変だー――!! ルフィが海軍に捕まったー!!!」
「ルフィー!!!」
「「ぐがー――っ!!」」
「「「えー――っ!!? 寝たァー――!!!」」」
ゴビー…ン!!っと二人は鼻提灯で眠っていた。 麦わらのクルー達は目玉が飛び出す程驚いた。フランキーが言う。
「……いや!!! 一体どうすりゃいいんだよ!!!こんな状況初めてだ!!!」
『……はぁ』
アルトは、ガープに向かって歩き出す。
「だ、誰か来たぞ…!?」
チョッパーがアルトを見て言う。アルトはみんなの視線を受けながらもスタスタとガープの側に来た。アルトはガープの後ろに立ち、すっと左足を横から頭の前に上げる。
そしてガープに向け、まっすぐ踵を落とした。
ゴンッ!!
「「「!!!」」」
「なっ………!!?」
海兵も麦わらのクルーも目を見開く。 ガープはハッと起きた。
「おお…イカンイカン、寝ておった!! チビ、もっと優しく起こさんか」
『キミはそんなんじゃ起きないだろ。……早く用件済ませたら?』
「わかっておる。………ぬっ!?」
ガープの手にはまだ眠っている。
「起きんかールフィ~~~!!! それが人に怒られる者の態度かー!!!」
「ギャー―」
「だいたい貴様、じいちゃんに対しその言葉使いは何じゃー!!」
「ギャー―」
アルトの言葉は忘れられたように暴れる二人。アルトは息をついた。
『……もう勝手にやってくれ』
「「「(ごもっとも……!!)」」」
「…………」
建物の外からウソップは中の様子を見守っていた。
「(ルフィのじいちゃんは本部の海兵だったのか!! すげェ事になってんな。………あれ、あいつは……!!)」
ウソップはルフィ達からスナイパーグラスをかけたアルトに目を向けた。
『………』
アルトはウソップがいる側の壁に寄りかかる。ウソップはビクッとして隠れた。アルトは麦わら一味の顔を見る。
『……ソゲキングクンはいないのか』
アルトはつまらなさそうに目を伏せ、耳だけガープの話に傾けていた。ルフィの頭にたんこぶを作ったガープが“赤髪”や“世界の均衡”について話をしている。
話が終わる頃、外が海兵達の声や銃の発砲音で急に騒がしくなった。
『?』
「!? ん? 何事じゃい!!」
ガープの言葉にコートを来た海兵が答える。
「賞金首の“海賊狩りのゾロ”ですね」
「ほう…ルフィの仲間じゃな威勢がいいのう」
ガープはにっと笑う。
「……どれ、“お前ら”…止めてみい…!!」
「「はいっ!!」」
『………“ロロノア”か』
アルトは好奇心で騒がしい方に目を向けた。