【スキット】能力開花
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※謀られた正義[後編]の本編3Pで能力が開花した時の話です。(本編では、戦闘で出したかったので、省いた部分になります。)
ーーーーーーーー
グラっと大波で船が大きく揺れた瞬間、アルトの身体が左に傾く。その左肩が何かに当たったかのように止まった。青キジは舵を切り返し、背を向けたままアルトへ声をかける。
「揺れたな。アルト、大丈夫か?」
『………』
「アルト?」
アルトは左肩にある透明な何かに触る。
『……なんだこれ?』
「? どうした?」
『クザンクン……これが能力かな?』
「! 待ってろ」
青キジは舵を固定し、アルトの側にやってきた。
「どれ?」
『これ』
アルトは指をさす。アルトの左側に六角形のガラスが浮いている。
「何だこれ? さっき揺れた時か?」
『ああ、倒れそうになったら出てきたようだ』
「動かせるか?」
『ん…』
フッと六角形のガラスが青キジとアルトの前に移動した。
『わぁ、動いた』
「お前の能力だな」
青キジはそれを触る。そして違和感を覚えた。
「? なんだこの感触。触った感じがしない」
『本当だ』
青キジ、アルトは両面から六角形のガラスを触る。触れているのに触れていないような感触。
「……ちょっと殴ってもいいか?」
『ああ』
アルトは身体をズラし、六角形のガラスの前からのく。青キジはその六角形のガラスに向けて、拳を叩きつけた。
「『!!』」
殴った青キジも、アルトも驚きの反応。六角形のガラスはビクともしなかった。
『結構思いっきりいったよね』
「ああ…」
『どんな感じ?』
「さっきと一緒だ。触ってる感覚がない」
『……』
「これ、消せるか?」
『うん』
アルトは青キジの前にある六角形のガラスを消す。
「次は数を意識して見な」
『たくさん出せるかだね』
アルトは、先程見た六角形のガラスをイメージした。瞬間アルトの周りにたくさんの六角形のガラスが出現した。
「おお」
『……すごいな』
「もっと感動してもいいんじゃないの?」
『感動はしてるんだけど。なんかパズルのピースみたいだなって』
「ピース?」
『ああ、なんかそんな気が』
「そういうのは大事にしろ。能力が馴染んでくるとそういうのが役立つ」
『そうなのか』
「で、お前はこいつをどう分析した?」
『んー、力の相殺、かな』
「相殺?」
『最初に出てきたときに、たぶん僕は無意識だけど倒れたときの“衝撃”を防ぐことを考えたんだと思う。衝撃を相殺させるために出たというイメージだね。あと、さっきのクザンクンが殴った……あれって特にクザンクンに反動が行ってるようには見えなかったけど』
「ああ、そうだな。殴ったダメージはねェな」
アルトは近くにあるピースに触れる。
『僕も触った時、触ってない感覚があった。それって触ったときの力がこれに当たると相殺されるからじゃないかな?』
「相殺か…。ちょっと待ってろ」
青キジは舵のそばに置いていた大きな本を持ってくる。悪魔の実が書かれた図鑑だ。
『載ってるの?』
「図鑑は実の写真と能力が書かれているのが多いが、中には能力はわかるが、実の写真がないこともある。センゴクさんは実の写真がある分について調べて見つからないと言っていたんだ」
『なるほど。じゃあ、写真はないけど能力の記録はあるもので探すってことだね』
「そういうこと。ん? これは…」
青キジはあるページで手を止め、指をさした。そこには“タテタテの実”と写真がない項目があった。
『ガラスのようなプレートを出現させる超人系の能力…。プレートを介すとあらゆるものの力が相殺、無効化される』
「この内容の薄さだと、昔持ってたのは海軍じゃねェな」
『でもアタリだね。相殺、無効化を盾に例えて“タテタテの実”…ということかな』
「使えるいい能力だな」
『ああ、これはすごい…。色々試したいことがある』
「時間が迫ってるからな。作戦を立てながら進めるぞ」
『了解っ』
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グラっと大波で船が大きく揺れた瞬間、アルトの身体が左に傾く。その左肩が何かに当たったかのように止まった。青キジは舵を切り返し、背を向けたままアルトへ声をかける。
「揺れたな。アルト、大丈夫か?」
『………』
「アルト?」
アルトは左肩にある透明な何かに触る。
『……なんだこれ?』
「? どうした?」
『クザンクン……これが能力かな?』
「! 待ってろ」
青キジは舵を固定し、アルトの側にやってきた。
「どれ?」
『これ』
アルトは指をさす。アルトの左側に六角形のガラスが浮いている。
「何だこれ? さっき揺れた時か?」
『ああ、倒れそうになったら出てきたようだ』
「動かせるか?」
『ん…』
フッと六角形のガラスが青キジとアルトの前に移動した。
『わぁ、動いた』
「お前の能力だな」
青キジはそれを触る。そして違和感を覚えた。
「? なんだこの感触。触った感じがしない」
『本当だ』
青キジ、アルトは両面から六角形のガラスを触る。触れているのに触れていないような感触。
「……ちょっと殴ってもいいか?」
『ああ』
アルトは身体をズラし、六角形のガラスの前からのく。青キジはその六角形のガラスに向けて、拳を叩きつけた。
「『!!』」
殴った青キジも、アルトも驚きの反応。六角形のガラスはビクともしなかった。
『結構思いっきりいったよね』
「ああ…」
『どんな感じ?』
「さっきと一緒だ。触ってる感覚がない」
『……』
「これ、消せるか?」
『うん』
アルトは青キジの前にある六角形のガラスを消す。
「次は数を意識して見な」
『たくさん出せるかだね』
アルトは、先程見た六角形のガラスをイメージした。瞬間アルトの周りにたくさんの六角形のガラスが出現した。
「おお」
『……すごいな』
「もっと感動してもいいんじゃないの?」
『感動はしてるんだけど。なんかパズルのピースみたいだなって』
「ピース?」
『ああ、なんかそんな気が』
「そういうのは大事にしろ。能力が馴染んでくるとそういうのが役立つ」
『そうなのか』
「で、お前はこいつをどう分析した?」
『んー、力の相殺、かな』
「相殺?」
『最初に出てきたときに、たぶん僕は無意識だけど倒れたときの“衝撃”を防ぐことを考えたんだと思う。衝撃を相殺させるために出たというイメージだね。あと、さっきのクザンクンが殴った……あれって特にクザンクンに反動が行ってるようには見えなかったけど』
「ああ、そうだな。殴ったダメージはねェな」
アルトは近くにあるピースに触れる。
『僕も触った時、触ってない感覚があった。それって触ったときの力がこれに当たると相殺されるからじゃないかな?』
「相殺か…。ちょっと待ってろ」
青キジは舵のそばに置いていた大きな本を持ってくる。悪魔の実が書かれた図鑑だ。
『載ってるの?』
「図鑑は実の写真と能力が書かれているのが多いが、中には能力はわかるが、実の写真がないこともある。センゴクさんは実の写真がある分について調べて見つからないと言っていたんだ」
『なるほど。じゃあ、写真はないけど能力の記録はあるもので探すってことだね』
「そういうこと。ん? これは…」
青キジはあるページで手を止め、指をさした。そこには“タテタテの実”と写真がない項目があった。
『ガラスのようなプレートを出現させる超人系の能力…。プレートを介すとあらゆるものの力が相殺、無効化される』
「この内容の薄さだと、昔持ってたのは海軍じゃねェな」
『でもアタリだね。相殺、無効化を盾に例えて“タテタテの実”…ということかな』
「使えるいい能力だな」
『ああ、これはすごい…。色々試したいことがある』
「時間が迫ってるからな。作戦を立てながら進めるぞ」
『了解っ』