【スキット】CP・准将・少将時代
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【海軍の鬼教官】
「アルト」
『何、クザンクン?』
「今から挨拶に行く人、わかってるよね?」
『クザンクンと同じ大将の“赤犬”サンだろ?でも、挨拶のためにこのコート着る必要があるの?
黄猿サンの時は着なかったのに……』
アルトは正義の白いコートに触れながら、青キジに尋ねる。青キジはため息をついた。
「あるよ、大アリだよ。言っとくけど、前に会った黄猿とは全然違って礼儀にうるさいおっさんだから礼儀正しくするんだよ」
『わかった』
「後、おれのことは青キジって呼びな」
『え?そこまでするの?』
「一応だ」
青キジはうんうんと頷いた。
コンコンコン
青キジが赤犬の部屋をノックする。
「青キジだけど、赤犬いる?」
「入れ」
事務的な声が部屋の中から聞こえた。
ガチャッとドアを開け、中に入る青キジとアルト。
部屋はピリッとした緊張感が漂っていた。
「…2分の遅刻じゃ」
『………』
「……それくらいまけろっての」
アルトは多少緊張して黙る。ボソッと青キジが呟いた。
「何か言ったか?」
「いんや。すまんね、ちょっとゆっくり歩いてたもんで」
「……ふん。そいつがお前の新しい部下か?青キジ」
「そうだ。アルト、挨拶して」
『……う、うん。えっと……。海軍本部准将ノティ・アルトです。CPから従軍、現在はクザ……青キジの下で働いています』
「………上司に返事をするのに“うん”はいかんな」
『!!?…は、はい』
「後、自己紹介の際青キジの敬称に大将をつけんのを忘れちょる」
『も、申し訳ございません……』
アルトは目をギラッとさせた赤犬に、自然に敬語になる。
青キジは息をついた。
「赤犬……あんまり、うちの部下いじめないでくれる?」
「……青キジ、貴様の部下だとしてもこいつは海軍本部准将だ。
上に敬意を払い、下に尊敬されねばいかん。言葉使いに気を払わんと、いい海兵には育たんぞ」
「それはおいおい身に付くだろさ」
「お前の下にいる限り身に付くとは思えんから言っとるんじゃ」
青キジと赤犬がお互いに牽制し合う。
『……あの』
「ん?」
「……何だ?」
萎縮したアルトが声を出す。青キジも赤犬もアルトに目を向ける。
『僕…敬語はキライだけど、これから覚えます。えっと……またご指導下さい』
アルトはそう言い頭を下げた。
青キジは驚き、赤犬はアルトを見下ろす。
「……いいだろう。但し、わしは青キジの様に甘くはないぞ」
『う……、はい!』
もういいと言われた青キジとアルトは赤犬の部屋を後にした。
「アルト、お疲れ様」
『ああ、うん。…初めて緊張した』
「ああいう奴を人は鬼教官っていうんだよ」
『…覚えておくよ』
.
「アルト」
『何、クザンクン?』
「今から挨拶に行く人、わかってるよね?」
『クザンクンと同じ大将の“赤犬”サンだろ?でも、挨拶のためにこのコート着る必要があるの?
黄猿サンの時は着なかったのに……』
アルトは正義の白いコートに触れながら、青キジに尋ねる。青キジはため息をついた。
「あるよ、大アリだよ。言っとくけど、前に会った黄猿とは全然違って礼儀にうるさいおっさんだから礼儀正しくするんだよ」
『わかった』
「後、おれのことは青キジって呼びな」
『え?そこまでするの?』
「一応だ」
青キジはうんうんと頷いた。
コンコンコン
青キジが赤犬の部屋をノックする。
「青キジだけど、赤犬いる?」
「入れ」
事務的な声が部屋の中から聞こえた。
ガチャッとドアを開け、中に入る青キジとアルト。
部屋はピリッとした緊張感が漂っていた。
「…2分の遅刻じゃ」
『………』
「……それくらいまけろっての」
アルトは多少緊張して黙る。ボソッと青キジが呟いた。
「何か言ったか?」
「いんや。すまんね、ちょっとゆっくり歩いてたもんで」
「……ふん。そいつがお前の新しい部下か?青キジ」
「そうだ。アルト、挨拶して」
『……う、うん。えっと……。海軍本部准将ノティ・アルトです。CPから従軍、現在はクザ……青キジの下で働いています』
「………上司に返事をするのに“うん”はいかんな」
『!!?…は、はい』
「後、自己紹介の際青キジの敬称に大将をつけんのを忘れちょる」
『も、申し訳ございません……』
アルトは目をギラッとさせた赤犬に、自然に敬語になる。
青キジは息をついた。
「赤犬……あんまり、うちの部下いじめないでくれる?」
「……青キジ、貴様の部下だとしてもこいつは海軍本部准将だ。
上に敬意を払い、下に尊敬されねばいかん。言葉使いに気を払わんと、いい海兵には育たんぞ」
「それはおいおい身に付くだろさ」
「お前の下にいる限り身に付くとは思えんから言っとるんじゃ」
青キジと赤犬がお互いに牽制し合う。
『……あの』
「ん?」
「……何だ?」
萎縮したアルトが声を出す。青キジも赤犬もアルトに目を向ける。
『僕…敬語はキライだけど、これから覚えます。えっと……またご指導下さい』
アルトはそう言い頭を下げた。
青キジは驚き、赤犬はアルトを見下ろす。
「……いいだろう。但し、わしは青キジの様に甘くはないぞ」
『う……、はい!』
もういいと言われた青キジとアルトは赤犬の部屋を後にした。
「アルト、お疲れ様」
『ああ、うん。…初めて緊張した』
「ああいう奴を人は鬼教官っていうんだよ」
『…覚えておくよ』
.