ユレルココロ
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《潜入報告書VOL.11》
「来てくれ……」
涙を強引に拭った彼はそう言うと、寝室へ足を向ける。私はそれに従った。
寝室に本がたくさん入っていただろう本棚があった。
今や本は数種類しかなく、隙間がたくさん空いている。
彼はそれを力強く左へ押すように動かした。
ドアを開くように動かすその動作は、仕掛け扉を想像させる。
案の定、地下室へつながるドアがあった。
彼は無言で本棚に隠れていたドアを開け、先の方に明かりが見える階段を降りて行く。
私も後に続いた。暗いが、長くはない階段を降りると、光あふれる部屋についた。
そこは見知らぬ機械が並んだ部屋で、上とは違い不思議と荒らされた跡はなかった。
そしてその部屋の中央には、人が乗れるくらいの大きな台があった。
「アルト……!」
その台の上には、アルトが仰向けで眠っていた。
「アルト……! アルト……!!」
私は、アルトの身体を揺すった。だが、アルトはピクリとも動かない。
その姿はまるで死んでいるようだった。
「アルト……?」
「眠っている。まだ死んではいない」
いつもの表情に戻った彼は、ぽつりと言った。私は、それでも焦りを隠せなかった。
「眠って…? でも息もしていないのに?」
「アルトが発見されたときもそうだったとエアが言っていた」
「?」
「アルトは、古代の人間の生き残りだ」
.
「来てくれ……」
涙を強引に拭った彼はそう言うと、寝室へ足を向ける。私はそれに従った。
寝室に本がたくさん入っていただろう本棚があった。
今や本は数種類しかなく、隙間がたくさん空いている。
彼はそれを力強く左へ押すように動かした。
ドアを開くように動かすその動作は、仕掛け扉を想像させる。
案の定、地下室へつながるドアがあった。
彼は無言で本棚に隠れていたドアを開け、先の方に明かりが見える階段を降りて行く。
私も後に続いた。暗いが、長くはない階段を降りると、光あふれる部屋についた。
そこは見知らぬ機械が並んだ部屋で、上とは違い不思議と荒らされた跡はなかった。
そしてその部屋の中央には、人が乗れるくらいの大きな台があった。
「アルト……!」
その台の上には、アルトが仰向けで眠っていた。
「アルト……! アルト……!!」
私は、アルトの身体を揺すった。だが、アルトはピクリとも動かない。
その姿はまるで死んでいるようだった。
「アルト……?」
「眠っている。まだ死んではいない」
いつもの表情に戻った彼は、ぽつりと言った。私は、それでも焦りを隠せなかった。
「眠って…? でも息もしていないのに?」
「アルトが発見されたときもそうだったとエアが言っていた」
「?」
「アルトは、古代の人間の生き残りだ」
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