シャボンダマノサキ
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ドレーク海賊団・船内
「「……」」
ロールとドレークはアルトが入っている医務室のドアの前にいた。ロールは落ち着かない様子でドアを見ている。
「……」
ガチャ
「「!!」」
医務室のドアが開く。2人は一斉にドアから顔を出す船医に目を向けた。
「終わりました」
「中将は無事なのか!!」
「え…あ、ロール少将……」
ロールは船医の胸ぐらを掴み、強い口調で尋ねる。船医は後ろにいるドレークに指示を仰ぐように目をやった。ドレークは静かに頷く。
「ノティ中将は肋骨を6本骨折。左手と右脚が凍傷になりかけ……その他切り傷等が数ヶ所かあります。今は絶対安静が必要です」
「意識は?」
ドレークの言葉に船医は首を横に振った。
「命は助かるのか!?」
「はい。命は助かります、ただ…」
「ただ?」
「ロール少将の話から、精神的ショックへの心配は残ります」
「「……」」
ロールは目を見開き、船医から手を離す。船医は服を整える。
「専門ではないので断定出来ませんが、精神というのは壊れた時が問題なのです。壊れてしまうとケガよりも断然タチが悪い」
「あいつなら大丈夫だ」
「「!」」
ドレークは静かに言った。ロールと船医はドレークの言葉に目を丸くする。
「アルトはそんなに柔な奴じゃない。医務室には入っていいか?」
「はい、船長。ただ中将は絶対安静。それだけはお願いします」
「わかった。ありがとう」
ドレークの言葉で船医は一礼し、甲板へ向かって行った。
「……」
「入るか?」
「……ああ」
ドレークの問い掛けにロールは呆然としながら答える。ドレークは頷き、医務室へ入った。
ドレーク海賊団、医務室。
「「……」」
海軍の軍艦程ではないが、一介の海賊船にしては設備の整っている医務室。
アルトは身体中包帯を巻かれ、ベッドの上で眠っていた。
「話を整理していいか?」
医務室のドア横の壁に寄りかかりながらドレークは話を切り出す。
アルトのベッドのすぐ横に置かれた椅子に腰掛けているロールは振り返りはせず、ああ…、と短く返事を返した。
「アルトが、“狂奏者”だと言うのは確実なのか?」
「……わからない。だがノティ中将の行動はそれを肯定する」
「……青キジに挑んだのは“青キジがアルトの件で責任を被らないように”だと」
――後は僕の死体さえあれば……クザンクンは“裏切った部下を始末した上官”。センゴクサンならそう処理してくれるよね
「……っ」
ロールは手を握りしめた。
「……。相変わらずだな、アルトは」
ドレークは目を瞑る。
「(そんなアルトが…あの“狂奏者”だと言うのか……)」
.
「「……」」
ロールとドレークはアルトが入っている医務室のドアの前にいた。ロールは落ち着かない様子でドアを見ている。
「……」
ガチャ
「「!!」」
医務室のドアが開く。2人は一斉にドアから顔を出す船医に目を向けた。
「終わりました」
「中将は無事なのか!!」
「え…あ、ロール少将……」
ロールは船医の胸ぐらを掴み、強い口調で尋ねる。船医は後ろにいるドレークに指示を仰ぐように目をやった。ドレークは静かに頷く。
「ノティ中将は肋骨を6本骨折。左手と右脚が凍傷になりかけ……その他切り傷等が数ヶ所かあります。今は絶対安静が必要です」
「意識は?」
ドレークの言葉に船医は首を横に振った。
「命は助かるのか!?」
「はい。命は助かります、ただ…」
「ただ?」
「ロール少将の話から、精神的ショックへの心配は残ります」
「「……」」
ロールは目を見開き、船医から手を離す。船医は服を整える。
「専門ではないので断定出来ませんが、精神というのは壊れた時が問題なのです。壊れてしまうとケガよりも断然タチが悪い」
「あいつなら大丈夫だ」
「「!」」
ドレークは静かに言った。ロールと船医はドレークの言葉に目を丸くする。
「アルトはそんなに柔な奴じゃない。医務室には入っていいか?」
「はい、船長。ただ中将は絶対安静。それだけはお願いします」
「わかった。ありがとう」
ドレークの言葉で船医は一礼し、甲板へ向かって行った。
「……」
「入るか?」
「……ああ」
ドレークの問い掛けにロールは呆然としながら答える。ドレークは頷き、医務室へ入った。
ドレーク海賊団、医務室。
「「……」」
海軍の軍艦程ではないが、一介の海賊船にしては設備の整っている医務室。
アルトは身体中包帯を巻かれ、ベッドの上で眠っていた。
「話を整理していいか?」
医務室のドア横の壁に寄りかかりながらドレークは話を切り出す。
アルトのベッドのすぐ横に置かれた椅子に腰掛けているロールは振り返りはせず、ああ…、と短く返事を返した。
「アルトが、“狂奏者”だと言うのは確実なのか?」
「……わからない。だがノティ中将の行動はそれを肯定する」
「……青キジに挑んだのは“青キジがアルトの件で責任を被らないように”だと」
――後は僕の死体さえあれば……クザンクンは“裏切った部下を始末した上官”。センゴクサンならそう処理してくれるよね
「……っ」
ロールは手を握りしめた。
「……。相変わらずだな、アルトは」
ドレークは目を瞑る。
「(そんなアルトが…あの“狂奏者”だと言うのか……)」
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