シャボンダマノサキ
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《潜入報告書VOL.9》
私は船を乗り継ぎ、タクトに急いで戻った。
――――――
――――
「ソプラ!!アルト!!」
バタンッと私は勢い良く部屋のドアを開く。部屋を入ってすぐに目についたのはアルトの部屋の前に立つ2人の兵士。武装している。
「!?」
「アリア……?」
「ソプラ!!」
リビングの椅子に腰掛け新聞を読んでいるソプラが新聞から顔をあげる。
なぜ兵士がここにいるのか気になったが、ソプラの姿を見た瞬間、そんな怪訝な気持ちは吹っ飛び喜びの声をあげた。
「良かった…!無事だったんだね!!」
「……え?なんのこと?」
私の言葉にソプラは首を傾げる。私は目を丸くした。
「研究都市セレンが無くなったって……」
「ああ、情報が早いね」
「……?」
ソプラのやけに冷静な態度に私は違和感を感じた。 心臓がやけに大きな音を立てる。
「おれ達がいる時に突然地震が起こってね。けど、すぐ島を離れたから問題はないよ」
「……離れたってどうやって?」
疑問のような、疑いのような曖昧なニュアンスで私は尋ねた。帰りの船でCPからセレンに乗り付けていた船は島と共に沈んだと聞いていたからだ。
ソプラは私の質問にため息をつく。
「アリア、忘れたのかい?おれはトリトリの実、モデル“レイヴン”を食べた能力者だ。空を飛んで逃げたさ」
「!」
自分がかなり混乱していることに気付いた私はゆっくりと深呼吸をした。
そう、ソプラは世界にまだ数種しか見つかっていない飛行能力を持つ悪魔の実の能力者。
しかし稀に…いや1度だけしかその姿を見ていなかったため失念していた。
「そうだ、アルトは…!?」
「もちろん、アルトは守った。アイツはおれの大事な弟だからね」
「……奥の部屋にいるの??ケガしてない?」
私はそう尋ねながら、アルトの部屋へ行こうと一歩踏み出す。しかしその進路を兵士2人に阻まれた。
「!何ですか?どいて下さい」
「アリア」
「?」
「アルトには会わないでくれ」
「!?」
私は振り返り、ソプラに尋ねた。
「なぜ?」
「キミの仕事はもう終わったんだ」
「!」
ソプラの冷たい言葉に私は目を見張る。
「終わったって何が……」
「アルトの面倒はもう見なくていい」
「ちょっと待って!!意味が解らないわ。突然どうしたの…!」
ソプラは私の言葉にもさして反応はせず、また新聞に視線を落とした。
「キミが理解しようが、しまいが構わない。これは雇い主であるおれの判断だよ」
「そんな…!」
「連れて行って。ああ、丁重にね」
ソプラの言葉に兵士達は私の腕を掴んだ。私は、待って!と言葉を重ねるがソプラはコーヒーに口をつけるだけでこちらにはもう振り向かなかった。
「出ろ」
「!」
私は部屋の外へ無理やり連れ出された。ドアを出ると兵士達は私の手を離し、ドアを閉める。そしてドアの前に立ち、私の行く手を阻んだ。
「ソプラ!中に入れて、ちゃんと事情を説明して…!!」
私は声を張り上げる。しかし中からは反応はない。
「ソプラ…!!アルト…!!ここを開けて!!」
.
私は船を乗り継ぎ、タクトに急いで戻った。
――――――
――――
「ソプラ!!アルト!!」
バタンッと私は勢い良く部屋のドアを開く。部屋を入ってすぐに目についたのはアルトの部屋の前に立つ2人の兵士。武装している。
「!?」
「アリア……?」
「ソプラ!!」
リビングの椅子に腰掛け新聞を読んでいるソプラが新聞から顔をあげる。
なぜ兵士がここにいるのか気になったが、ソプラの姿を見た瞬間、そんな怪訝な気持ちは吹っ飛び喜びの声をあげた。
「良かった…!無事だったんだね!!」
「……え?なんのこと?」
私の言葉にソプラは首を傾げる。私は目を丸くした。
「研究都市セレンが無くなったって……」
「ああ、情報が早いね」
「……?」
ソプラのやけに冷静な態度に私は違和感を感じた。 心臓がやけに大きな音を立てる。
「おれ達がいる時に突然地震が起こってね。けど、すぐ島を離れたから問題はないよ」
「……離れたってどうやって?」
疑問のような、疑いのような曖昧なニュアンスで私は尋ねた。帰りの船でCPからセレンに乗り付けていた船は島と共に沈んだと聞いていたからだ。
ソプラは私の質問にため息をつく。
「アリア、忘れたのかい?おれはトリトリの実、モデル“レイヴン”を食べた能力者だ。空を飛んで逃げたさ」
「!」
自分がかなり混乱していることに気付いた私はゆっくりと深呼吸をした。
そう、ソプラは世界にまだ数種しか見つかっていない飛行能力を持つ悪魔の実の能力者。
しかし稀に…いや1度だけしかその姿を見ていなかったため失念していた。
「そうだ、アルトは…!?」
「もちろん、アルトは守った。アイツはおれの大事な弟だからね」
「……奥の部屋にいるの??ケガしてない?」
私はそう尋ねながら、アルトの部屋へ行こうと一歩踏み出す。しかしその進路を兵士2人に阻まれた。
「!何ですか?どいて下さい」
「アリア」
「?」
「アルトには会わないでくれ」
「!?」
私は振り返り、ソプラに尋ねた。
「なぜ?」
「キミの仕事はもう終わったんだ」
「!」
ソプラの冷たい言葉に私は目を見張る。
「終わったって何が……」
「アルトの面倒はもう見なくていい」
「ちょっと待って!!意味が解らないわ。突然どうしたの…!」
ソプラは私の言葉にもさして反応はせず、また新聞に視線を落とした。
「キミが理解しようが、しまいが構わない。これは雇い主であるおれの判断だよ」
「そんな…!」
「連れて行って。ああ、丁重にね」
ソプラの言葉に兵士達は私の腕を掴んだ。私は、待って!と言葉を重ねるがソプラはコーヒーに口をつけるだけでこちらにはもう振り向かなかった。
「出ろ」
「!」
私は部屋の外へ無理やり連れ出された。ドアを出ると兵士達は私の手を離し、ドアを閉める。そしてドアの前に立ち、私の行く手を阻んだ。
「ソプラ!中に入れて、ちゃんと事情を説明して…!!」
私は声を張り上げる。しかし中からは反応はない。
「ソプラ…!!アルト…!!ここを開けて!!」
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