シャボンダマノサキ
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《潜入報告書VOL.8》
ソプラ達を見送った私は簡単な荷物と譜面を持って島を出た。
―――――――
――――
カランカラン
「ありがとうございました!」
鈴が鳴る店を出た私は、手にした紙袋を見て笑みを零す。
「奮発して良かったわ」
袋の中身は頼んでいたソプラのプレゼントだ。今回はアルトと2人でここに訪れ用意した。
きっと気に入ってくれる、かなり自信のある品だ。
「さて……ここなら大丈夫ね」
紙袋を持って港近くの店に入った私は、一番奥の席に座る。近くにいた店員にコーヒーを頼み、それが運ばれて来るのを待った。
愛想のいい店員がコーヒーを置いて去って行くのを確認してから譜面を開く。その譜面には音符の暗号が書かれていた。
「……“アザリル”」
譜面の一番上に書かれた言葉に私はゴクリと唾を飲み込む。ふぅと呼吸を整えて読み始めた。
……………
…………
「これが“アザリル”……」
譜面を読み終えた私は、それをそっと机に置いた。
“アザリル”は一言で言うとただの詩だった。
「はぁ……予想外…」
古代文字で書かれたものならば何らかの兵器の情報があるのではないか、そんな私のアテは見事に外れてしまった。
「これは報告できないわね。情報を混乱させるだけだわ」
ため息をつきながらも、安堵している自分がいることに気付き苦笑する。
「……一度、タクトや古代文字の資料を見に行った方がいいかも知れないわね。でも、任務中にCPへ戻る訳には行かないし……。あ、そうだ!」
私は海軍本部ならばCPの身分で資料室を閲覧出来ることを思い出した。しかもCPと言うことで閲覧記録も残されない。
資料は少ないかも知れないがタクト国についても再検討出来る利点を考え、向かうことを決めた。
「よし、ついでにクザンクンにも会おうかな」
私は久々に会う友のことを思い出し、微笑む。
そしてコーヒーの代金を机に置くと、シャボンティ諸島へ向かう船に乗るために港へ向かった。
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ソプラ達を見送った私は簡単な荷物と譜面を持って島を出た。
―――――――
――――
カランカラン
「ありがとうございました!」
鈴が鳴る店を出た私は、手にした紙袋を見て笑みを零す。
「奮発して良かったわ」
袋の中身は頼んでいたソプラのプレゼントだ。今回はアルトと2人でここに訪れ用意した。
きっと気に入ってくれる、かなり自信のある品だ。
「さて……ここなら大丈夫ね」
紙袋を持って港近くの店に入った私は、一番奥の席に座る。近くにいた店員にコーヒーを頼み、それが運ばれて来るのを待った。
愛想のいい店員がコーヒーを置いて去って行くのを確認してから譜面を開く。その譜面には音符の暗号が書かれていた。
「……“アザリル”」
譜面の一番上に書かれた言葉に私はゴクリと唾を飲み込む。ふぅと呼吸を整えて読み始めた。
……………
…………
「これが“アザリル”……」
譜面を読み終えた私は、それをそっと机に置いた。
“アザリル”は一言で言うとただの詩だった。
「はぁ……予想外…」
古代文字で書かれたものならば何らかの兵器の情報があるのではないか、そんな私のアテは見事に外れてしまった。
「これは報告できないわね。情報を混乱させるだけだわ」
ため息をつきながらも、安堵している自分がいることに気付き苦笑する。
「……一度、タクトや古代文字の資料を見に行った方がいいかも知れないわね。でも、任務中にCPへ戻る訳には行かないし……。あ、そうだ!」
私は海軍本部ならばCPの身分で資料室を閲覧出来ることを思い出した。しかもCPと言うことで閲覧記録も残されない。
資料は少ないかも知れないがタクト国についても再検討出来る利点を考え、向かうことを決めた。
「よし、ついでにクザンクンにも会おうかな」
私は久々に会う友のことを思い出し、微笑む。
そしてコーヒーの代金を机に置くと、シャボンティ諸島へ向かう船に乗るために港へ向かった。
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