シャボンダマノサキ
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《潜入報告書VOL.7》
アルトからの暗号を待っていた私にソプラから突然の休暇を告げられた。
―――――――
―――――
「休み?」
「ああ。6日くらいで構わないんだ」
「いいけど……アルトはどうするの?」
「これから行く学会にアルトも連れて行こうと思ってる」
「アルトを?珍しいわね、いつもは連れて行かないのに」
「前の学会の時にアルトの話をしたら、学会の人達がぜひ会いたいってね。
おれもちょうどアルトにあの都市を見せてやりたいと思ってたから、いい機会だと思って連れて行くことを決めたんだ」
そう言いソプラは頭をかく。その態度は申し訳なさそうだ。
「本当はキミもと思ったんだけど、あの都市に入る申請が通らなくて……その、すまない」
「フフ、大丈夫だよ。でも6日もいないなら、キミの誕生日会は帰って来てからだね」
「!……ああ、誕生日か。忘れてた」
「だと思った。プレゼント用意しとくわ」
「ありがとう」
ソプラは優しく笑う。私はその笑顔に頬をそめてしまうのを抑えつつ、笑顔を返した。
「それでソプラ達はいつ出るの?」
「ああ、もう出るよ」
「もう!?」
「悪い。突然だったから連絡が遅くなったんだ」
「……そう、仕方ないわね。港まで見送るわ」
「ここでいいよ。アルトは今船で寝てるから起きないだろうし。ああ、これアルトが返してくれって」
ソプラは一冊の譜面を私に差し出した。私は一瞬ドキリとする。
「ありがとう」
「中を見たけど、変わった曲調の曲だね。アリアの作曲かい?」
「え?…ええ。この前行った島の伝統音楽を少しアレンジしたの」
「そうか、それはすごいな。また聞かせてくれ」
「ええ、もちろん!」
ソプラは優しく微笑む。私は譜面を抱きしめながら作った笑みを浮かべた。
「じゃあ、行ってくる」
「うん。いってらっしゃい」
ソプラはもう一度私にニコッと微笑むと、部屋から出て行った。
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アルトからの暗号を待っていた私にソプラから突然の休暇を告げられた。
―――――――
―――――
「休み?」
「ああ。6日くらいで構わないんだ」
「いいけど……アルトはどうするの?」
「これから行く学会にアルトも連れて行こうと思ってる」
「アルトを?珍しいわね、いつもは連れて行かないのに」
「前の学会の時にアルトの話をしたら、学会の人達がぜひ会いたいってね。
おれもちょうどアルトにあの都市を見せてやりたいと思ってたから、いい機会だと思って連れて行くことを決めたんだ」
そう言いソプラは頭をかく。その態度は申し訳なさそうだ。
「本当はキミもと思ったんだけど、あの都市に入る申請が通らなくて……その、すまない」
「フフ、大丈夫だよ。でも6日もいないなら、キミの誕生日会は帰って来てからだね」
「!……ああ、誕生日か。忘れてた」
「だと思った。プレゼント用意しとくわ」
「ありがとう」
ソプラは優しく笑う。私はその笑顔に頬をそめてしまうのを抑えつつ、笑顔を返した。
「それでソプラ達はいつ出るの?」
「ああ、もう出るよ」
「もう!?」
「悪い。突然だったから連絡が遅くなったんだ」
「……そう、仕方ないわね。港まで見送るわ」
「ここでいいよ。アルトは今船で寝てるから起きないだろうし。ああ、これアルトが返してくれって」
ソプラは一冊の譜面を私に差し出した。私は一瞬ドキリとする。
「ありがとう」
「中を見たけど、変わった曲調の曲だね。アリアの作曲かい?」
「え?…ええ。この前行った島の伝統音楽を少しアレンジしたの」
「そうか、それはすごいな。また聞かせてくれ」
「ええ、もちろん!」
ソプラは優しく微笑む。私は譜面を抱きしめながら作った笑みを浮かべた。
「じゃあ、行ってくる」
「うん。いってらっしゃい」
ソプラはもう一度私にニコッと微笑むと、部屋から出て行った。
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