ミズノオト
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センゴクの声がマリンフォード、そして電伝虫を通してシャボンティ諸島へと流れる。
隣で処刑台に繋がれているエースは奥歯を噛み締め、目を反らす。センゴクはエースを見下ろしながら声を荒げた。
「知らんわけではあるまい……!!お前の父親は!!!“海賊王”ゴールド・ロジャーだ!!!!」
「「「!!!?」」」
ざわざわと驚きの波が広がる。この波紋はシャボンティ諸島にも広がっていた。
「“火拳のエース”はゴールド・ロジャーの息子!?」
「これは大ニュースだ!!すぐ本社へ!!号外を出すぞ!!!」
「………!!生きてたのか……まだ“海賊王”の血が…!!!」
『……世界最悪の血……』
アルトはポツリと呟いた。事前に聞かされていたことだったので、驚きはない。ただ、エースと出逢ったアルトの心には少しモヤがかかっていた。
ふとガープに目を向ける。ガープは拳を握りしめ、奥歯をぐっと噛んでいた。
「……っ」
『……(そう言えば、クザンクンが言ってたな。ポートガスクンを守ってたのは、ガープサンだって)』
アルトはガープから目を反らす。センゴクの話は続いていた。
「―――2年前か……お前が母親の名を名乗り…“スペード海賊団”の船長として卓抜した力と速度でこの海を駆け上がっていった時……
我々はようやく気づいたのだ…ロジャーの血が絶えていなかった事に!!」
「……」
「――だが、我々と時を同じくしてそれに気づいた“白ひげ”はお前を次の“海賊王”に育てるべく、かつてのライバルの息子を自分の船にのせた…!!」
「違う!!!おれがオヤジを“海賊王”にする為に、あの船に…」
「そう思ってるのはお前だけだ。現に我々がウカツに手を出せなくなった…お前は“白ひげ”に守られていたんだ!!!」
「………!!」
エースはセンゴクの言葉に息を飲む。
「―――そして放置すれば必ず海賊次世代の頂点に立つ資質を発揮し始める!!!
だからこそ今日ここでお前の首を取る事には大きな意味がある!!!」
センゴクの手にグッと力が入った。
「たとえ“白ひげ”との全面戦争になろうともだ!!!」
ウォォォォォォ!!!!
センゴクの言葉に指揮の上がった海兵達が剣を掲げ、呼応する。
「センゴク元帥!!報告します!!」
「!?」
「“正義の門”が誰の指示もなく開いています!!!動力室とは連絡もつかず………!!!」
「何だと!?」
センゴクは海の先にある正義の門に目をやる。報告通り、巨大な門はゆっくりと開いてゆく。
ゴゴゴゴゴゴ………!!
「来たぞォ―――!!!」
「全員戦闘態勢!!!」
「突如現れたぞ。一体どこから!!?」
センゴクは門の奥から現れた海賊船を捉え、焦りの声を出す。
「……!!」
「海賊船の大艦隊だァ!!!」
「!!?」
「“白ひげ”はどこだ!?確認を!!!」
「はっ!!確認出来ているのは“遊騎士ドーマ”“雷卿マクガイ”“ディカルバン兄弟”“大渦蜘蛛スクアード”……!!」
「錚々(ソウソウ)たる面々…!!いずれも“新世界”に名の轟(トドロ)く船長ばかり!!!」
「総勢43隻“白ひげ”と隊長達の姿はありません!!!」
「しかし間違いなく“白ひげ”の傘下の海賊達です!!!」
「………お前らまで…!!!」
エースは処刑台から驚きの声を上げる。新世界をねぐらにする海賊達の登場でマリンフォードの緊張が高まった。
「攻撃しますか!!?」
「まだ待て!!!“白ひげ”は必ず近くにいる!!!何かを狙ってるハズだ!!!海上に目を配れ!!!」
海軍内では怒号が飛び交う。
コポッ………
『!』
音が聞こえた。それはごくごく小さな音。アルトは顔をガープとつるに向ける。
『ガープサン、おつるサン』
「なんだい」
『音がする』
「「!」」
アルトの言葉にガープとつるが反応する。
「どこからじゃ?」
『……待って』
アルトは目を瞑り、耳をすました。怒号が飛び交うマリンフォードで小さな音に耳を傾ける。
コポコポ……
『水…いやこれは、気泡……?』
ゴボボ…
「!まさか……!!」
「え?」
「どこからだ!?」
センゴクが驚きと気付かなかった悔しさが混ざった声で言う。10万もの海兵達もざわざわし始めた。
「アルト」
ガープの呼び掛けにアルトは頷く。
『間違いないよ。湾内…下から来る』
「布陣を間違えたかねェ」
アルトの言葉にガープとつるは眉間にしわを寄せる。その間もゴボゴボという水の音は大きくなった。
「湾内海底に影が!!!」
海兵が叫ぶ。
ゴボゴボゴボ…ゴボボ……!!
「……そうだったのか、あいつら全船…!!コーティング船で海底を進んでたのか………!!!」
センゴクが湾内の影を見ながら言う。湾内の影はゴボっと最後の音を立てた。その瞬間―――
ザッパァァン!!!!
「うわァアアアア!!!」
「「「!!!?」」」
「“モビーディック号”が来たァ~~~~!!!!」
海底から現れたのは船首がクジラを模した船、モビーディック号。湾内に近い最前線の海兵達から驚きの声が上がる。
「次いで3隻の白ひげ海賊団の船!!!」
「湾内に侵入されました!!!」
「14人の隊長達もいます!!!」
「“白ひげ”……!!!」
センゴクが鋭い目つきでモビーディック号の舳先に上がって来る男の名を呼ぶ。
「グラララ…何十年ぶりだ?センゴク」
「………」
ゆっくりとした足取りで舳先に現れた“白ひげ“ことエドワード・ニューゲート。エースやセンゴク達がいる処刑台に目を向けニヤッと笑った。
「おれの愛する息子は無事なんだろうな………!!!!」
⇒√B(P.8)
隣で処刑台に繋がれているエースは奥歯を噛み締め、目を反らす。センゴクはエースを見下ろしながら声を荒げた。
「知らんわけではあるまい……!!お前の父親は!!!“海賊王”ゴールド・ロジャーだ!!!!」
「「「!!!?」」」
ざわざわと驚きの波が広がる。この波紋はシャボンティ諸島にも広がっていた。
「“火拳のエース”はゴールド・ロジャーの息子!?」
「これは大ニュースだ!!すぐ本社へ!!号外を出すぞ!!!」
「………!!生きてたのか……まだ“海賊王”の血が…!!!」
『……世界最悪の血……』
アルトはポツリと呟いた。事前に聞かされていたことだったので、驚きはない。ただ、エースと出逢ったアルトの心には少しモヤがかかっていた。
ふとガープに目を向ける。ガープは拳を握りしめ、奥歯をぐっと噛んでいた。
「……っ」
『……(そう言えば、クザンクンが言ってたな。ポートガスクンを守ってたのは、ガープサンだって)』
アルトはガープから目を反らす。センゴクの話は続いていた。
「―――2年前か……お前が母親の名を名乗り…“スペード海賊団”の船長として卓抜した力と速度でこの海を駆け上がっていった時……
我々はようやく気づいたのだ…ロジャーの血が絶えていなかった事に!!」
「……」
「――だが、我々と時を同じくしてそれに気づいた“白ひげ”はお前を次の“海賊王”に育てるべく、かつてのライバルの息子を自分の船にのせた…!!」
「違う!!!おれがオヤジを“海賊王”にする為に、あの船に…」
「そう思ってるのはお前だけだ。現に我々がウカツに手を出せなくなった…お前は“白ひげ”に守られていたんだ!!!」
「………!!」
エースはセンゴクの言葉に息を飲む。
「―――そして放置すれば必ず海賊次世代の頂点に立つ資質を発揮し始める!!!
だからこそ今日ここでお前の首を取る事には大きな意味がある!!!」
センゴクの手にグッと力が入った。
「たとえ“白ひげ”との全面戦争になろうともだ!!!」
ウォォォォォォ!!!!
センゴクの言葉に指揮の上がった海兵達が剣を掲げ、呼応する。
「センゴク元帥!!報告します!!」
「!?」
「“正義の門”が誰の指示もなく開いています!!!動力室とは連絡もつかず………!!!」
「何だと!?」
センゴクは海の先にある正義の門に目をやる。報告通り、巨大な門はゆっくりと開いてゆく。
ゴゴゴゴゴゴ………!!
「来たぞォ―――!!!」
「全員戦闘態勢!!!」
「突如現れたぞ。一体どこから!!?」
センゴクは門の奥から現れた海賊船を捉え、焦りの声を出す。
「……!!」
「海賊船の大艦隊だァ!!!」
「!!?」
「“白ひげ”はどこだ!?確認を!!!」
「はっ!!確認出来ているのは“遊騎士ドーマ”“雷卿マクガイ”“ディカルバン兄弟”“大渦蜘蛛スクアード”……!!」
「錚々(ソウソウ)たる面々…!!いずれも“新世界”に名の轟(トドロ)く船長ばかり!!!」
「総勢43隻“白ひげ”と隊長達の姿はありません!!!」
「しかし間違いなく“白ひげ”の傘下の海賊達です!!!」
「………お前らまで…!!!」
エースは処刑台から驚きの声を上げる。新世界をねぐらにする海賊達の登場でマリンフォードの緊張が高まった。
「攻撃しますか!!?」
「まだ待て!!!“白ひげ”は必ず近くにいる!!!何かを狙ってるハズだ!!!海上に目を配れ!!!」
海軍内では怒号が飛び交う。
コポッ………
『!』
音が聞こえた。それはごくごく小さな音。アルトは顔をガープとつるに向ける。
『ガープサン、おつるサン』
「なんだい」
『音がする』
「「!」」
アルトの言葉にガープとつるが反応する。
「どこからじゃ?」
『……待って』
アルトは目を瞑り、耳をすました。怒号が飛び交うマリンフォードで小さな音に耳を傾ける。
コポコポ……
『水…いやこれは、気泡……?』
ゴボボ…
「!まさか……!!」
「え?」
「どこからだ!?」
センゴクが驚きと気付かなかった悔しさが混ざった声で言う。10万もの海兵達もざわざわし始めた。
「アルト」
ガープの呼び掛けにアルトは頷く。
『間違いないよ。湾内…下から来る』
「布陣を間違えたかねェ」
アルトの言葉にガープとつるは眉間にしわを寄せる。その間もゴボゴボという水の音は大きくなった。
「湾内海底に影が!!!」
海兵が叫ぶ。
ゴボゴボゴボ…ゴボボ……!!
「……そうだったのか、あいつら全船…!!コーティング船で海底を進んでたのか………!!!」
センゴクが湾内の影を見ながら言う。湾内の影はゴボっと最後の音を立てた。その瞬間―――
ザッパァァン!!!!
「うわァアアアア!!!」
「「「!!!?」」」
「“モビーディック号”が来たァ~~~~!!!!」
海底から現れたのは船首がクジラを模した船、モビーディック号。湾内に近い最前線の海兵達から驚きの声が上がる。
「次いで3隻の白ひげ海賊団の船!!!」
「湾内に侵入されました!!!」
「14人の隊長達もいます!!!」
「“白ひげ”……!!!」
センゴクが鋭い目つきでモビーディック号の舳先に上がって来る男の名を呼ぶ。
「グラララ…何十年ぶりだ?センゴク」
「………」
ゆっくりとした足取りで舳先に現れた“白ひげ“ことエドワード・ニューゲート。エースやセンゴク達がいる処刑台に目を向けニヤッと笑った。
「おれの愛する息子は無事なんだろうな………!!!!」
⇒√B(P.8)