ミズノオト
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
≪潜入報告書vol.6≫
―――――――
―――――
「ねぇ、アルト。“アザリル”って何かしら?」
暗号の中に見慣れない言葉を見つけて私は尋ねる。アルトは自慢気に答えた。
『“アザリル”は詩だよ』
「詩?」
アルトは頷く。
『変わった文字で書かれてるんだ』
「……変わった文字?」
『うん。こんな形』
アルトはペンを取り、譜面の裏に一つの形を作る。私はその文字は読めなかったが、それが何かであることは分かった。
「これは……古代文字……」
『アリアも知ってるの?』
「……」
ドクンッと心臓は大きく鳴る。同時に冷や汗が出た。
「アルトは、これが読めるの…??」
『うん。詩は母さんが教えてくれたんだ。兄さんもキレイで好きだって言ってた』
「そうなんだ。……それ、歌える?」
私は気持ちを悟られないように微笑んで尋ねる。アルトはゆっくり首を横に振った。
『今はダメ。歌っちゃダメなんだ』
「?」
『この詩はね、兄さんが言うとおりすごくキレイなんだ。でも……』
「……でも?」
アルトの語尾に力が無くなる。私は首を傾げた。
アルトは視線を下に落とす。
『……ううん。何でもない。あ、このことほんとうは言っちゃダメって言われてるから“ないしょ”だよ』
「ええ」
私は頷いた。しかし、その“アザリル”の事は気になる。
「…アルト、その“アザリル”の譜面を見せてくれないかな?」
『見せる?』
「そう。見せるのもダメ?」
『……うーん……』
アルトは首を傾げ悩んだ。私はなんとしてもアルトからその情報を得ないといけないと感じた。
「じゃあ、アルト。難しい暗号に挑戦してみない?」
『ん?』
アルトは暗号と言う言葉に目を輝かせる。私はニコッと笑いかけた。
「アルトの知っているその詩を暗号にしてくるの。今までは自分の言葉を暗号にして来たけど、次は古代文字を暗号に直す作業が入るから難しいよ。出来るかな?」
『!!出来るよ!僕、古代文字読めるもん』
「フフ。じゃあ、挑戦する?」
『うん!』
「よし、じゃあ楽しみに待ってるよ!」
これで情報が得られるかもしれない。私の任務である“古代兵器”の情報が……!!
.
―――――――
―――――
「ねぇ、アルト。“アザリル”って何かしら?」
暗号の中に見慣れない言葉を見つけて私は尋ねる。アルトは自慢気に答えた。
『“アザリル”は詩だよ』
「詩?」
アルトは頷く。
『変わった文字で書かれてるんだ』
「……変わった文字?」
『うん。こんな形』
アルトはペンを取り、譜面の裏に一つの形を作る。私はその文字は読めなかったが、それが何かであることは分かった。
「これは……古代文字……」
『アリアも知ってるの?』
「……」
ドクンッと心臓は大きく鳴る。同時に冷や汗が出た。
「アルトは、これが読めるの…??」
『うん。詩は母さんが教えてくれたんだ。兄さんもキレイで好きだって言ってた』
「そうなんだ。……それ、歌える?」
私は気持ちを悟られないように微笑んで尋ねる。アルトはゆっくり首を横に振った。
『今はダメ。歌っちゃダメなんだ』
「?」
『この詩はね、兄さんが言うとおりすごくキレイなんだ。でも……』
「……でも?」
アルトの語尾に力が無くなる。私は首を傾げた。
アルトは視線を下に落とす。
『……ううん。何でもない。あ、このことほんとうは言っちゃダメって言われてるから“ないしょ”だよ』
「ええ」
私は頷いた。しかし、その“アザリル”の事は気になる。
「…アルト、その“アザリル”の譜面を見せてくれないかな?」
『見せる?』
「そう。見せるのもダメ?」
『……うーん……』
アルトは首を傾げ悩んだ。私はなんとしてもアルトからその情報を得ないといけないと感じた。
「じゃあ、アルト。難しい暗号に挑戦してみない?」
『ん?』
アルトは暗号と言う言葉に目を輝かせる。私はニコッと笑いかけた。
「アルトの知っているその詩を暗号にしてくるの。今までは自分の言葉を暗号にして来たけど、次は古代文字を暗号に直す作業が入るから難しいよ。出来るかな?」
『!!出来るよ!僕、古代文字読めるもん』
「フフ。じゃあ、挑戦する?」
『うん!』
「よし、じゃあ楽しみに待ってるよ!」
これで情報が得られるかもしれない。私の任務である“古代兵器”の情報が……!!
.