ミズノオト
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
処刑台下
「遅いぞ!ノティ」
『……え』
中将が集まる処刑台の下にやって来たアルトは、オニグモに怒られる。不機嫌な声を上げた。
『今はキミの艦の招集じゃないだろ』
「時間厳守は……!!」
「まぁまぁ、オニグモ。2分程度だ。おつるさんも来ていないし、構わないだろう」
『ストロベリークン』
アルトは顔を向ける。中将の中でも比較的やさしい顔をしたストロベリーがオニグモをなだめた。
「お前達は顔を合わすといつもそうだな」
「フン。不仲などどうでもいい。作戦に支障はきたすなよ」
ラクロウが笑う。その隣にいたドーベルマンは腕を組み、ため息をついた。
『そんなつもりは毛頭ないよ。――ああ、そうだ。コック達が食事いっぱい用意してるってさ』
「おお、そうか!そりゃ楽しみだ」
ヤマカジが嬉しそうな声を出す。
「すまない、遅れた」
「おお、モモンガ」
モモンガが遅れてやって来た。
『モモンガクン、仕事?』
「ああ。今元帥に報告してきた。ノティ、久しぶりだな」
『うん、久しぶり』
「……。その姿を見てる限りじゃ、相変わらずのようだな」
ペロペロキャンディを食べるアルトと不機嫌そうなオニグモを見て、モモンガは苦笑する。アルトは肩を諌めた。
『まぁ、僕はいつも通りさ。そう言えばモモンガクンってあの“女帝”に会ったんだよね?』
「ん?ああ会ったが」
『美人だったかい?』
「!」
モモンガの顔がボンッと音を立てて赤くなる。
「うははは。モモンガ、顔が真っ赤だぞ」
「うっ…うるさいぞ、ヤマカジ!」
『そんなにキレイなんだ。見てみたいなァ』
「?前線へ行けば見れるだろう」
ストロベリーがアルトの言葉に首を傾げる。アルトは首を横に振った。
『七武海の並びには目をやりたくないんだ。面倒なのがいるから』
「おやおや。戦争前だってのに呑気なもんだねェ」
「「『!!!』」」
中将達は後ろから聞えて来た声に振り返る。つるが腕を組んで立っていた。
「おつるさん!」
「すいません」
「まぁ…アンタ達まで緊張する必要はないけどねェ」
「まったくじゃ」
『ぐっ!?』
つるの方を向いていたアルトは突然、背後から首に腕を回され絞め上げられた。
「「「ガープ中将…!」」」
「ちんけな緊張なんぞしておったら本来の力なんぞ出んからなァ」
『……っ!!』
ポロッとペロペロキャンディーが落ちる。ガープは中将達にニヤリと口角をあげた。
「だが気を引き締めてかかれよ…!!あの“白ひげ”にとったらお前らはただの小僧共じゃからな!」
『…っ。ガープ……サン!!』
「おお」
バンバンとガープの腕を叩くアルト。ガープは手の力を緩めた。解放されたアルトは肺に息を放り込む。
『…ハァ…ハァ。力入れすぎ。アメも落としちゃったじゃないか』
「ぶわっはっはっはっ。チビ、背中ががら空きじゃぞ!」
『…ハァ…ガープサンがいることくらいわかってた』
「そうかそうか。ぶわっはっはっはっ」
『……』
アルトはガープの様子に怪訝な顔をする。表情に少し出たのか、ガープが尋ねた。
「ん?なんじゃチビ。変な顔をしよって」
『変な顔、してるつもりはないよ。ただ……』
「?」
『ガープサン、なんだか元気ないね。大丈夫かい?』
「!」
「「「??」」」
アルトの言葉にガープは一瞬たじろく。他の中将達は首を傾げた。
「……アンタ達先に前線に行きな」
つるは中将達に指示をして先に前線に向かわせる、それからアルトとガープに目をやった。
ガープはアルトに手を伸ばす。
「……フン。チビのくせにいっちょ前に心配するんじゃねェ」
『ちょ…やめ』
ガシガシと頭を強く撫でなれるアルトは非難の声を上げる。ピタッとガープが撫でるのを手を止まった。
「アルト」
『んん?なんだい?』
頭から手がどけられたアルトは顔を上げる。そこには妙に真剣な顔をしたガープ。
「お前は海軍を全うするんじゃぞ」
『へっ?』
ガープの言葉を理解できず、アルトはポカンとした。ガープはニカッと笑う。
「ほれ、返事をせんか」
『……。わかってるよ。そんなこと……』
キィィーン……
「『!』」
拡声器付きの電伝虫の音量が調整される音がした。アルト達は処刑台を見上げる。
[処刑前に皆に話しておきたいことがある]
センゴクの言葉が聞こえた。
「ガープ、あんたに責任はないよ」
「ぶわっはははは。こういう時の女は優しいな、おつるちゃん」
アルトの隣でつるの言葉を冗談のように笑うガープ。やはりいつものガープらしくない。
『……』
アルトはガープ達から目を反らすと、処刑台を見上げた。
.
「遅いぞ!ノティ」
『……え』
中将が集まる処刑台の下にやって来たアルトは、オニグモに怒られる。不機嫌な声を上げた。
『今はキミの艦の招集じゃないだろ』
「時間厳守は……!!」
「まぁまぁ、オニグモ。2分程度だ。おつるさんも来ていないし、構わないだろう」
『ストロベリークン』
アルトは顔を向ける。中将の中でも比較的やさしい顔をしたストロベリーがオニグモをなだめた。
「お前達は顔を合わすといつもそうだな」
「フン。不仲などどうでもいい。作戦に支障はきたすなよ」
ラクロウが笑う。その隣にいたドーベルマンは腕を組み、ため息をついた。
『そんなつもりは毛頭ないよ。――ああ、そうだ。コック達が食事いっぱい用意してるってさ』
「おお、そうか!そりゃ楽しみだ」
ヤマカジが嬉しそうな声を出す。
「すまない、遅れた」
「おお、モモンガ」
モモンガが遅れてやって来た。
『モモンガクン、仕事?』
「ああ。今元帥に報告してきた。ノティ、久しぶりだな」
『うん、久しぶり』
「……。その姿を見てる限りじゃ、相変わらずのようだな」
ペロペロキャンディを食べるアルトと不機嫌そうなオニグモを見て、モモンガは苦笑する。アルトは肩を諌めた。
『まぁ、僕はいつも通りさ。そう言えばモモンガクンってあの“女帝”に会ったんだよね?』
「ん?ああ会ったが」
『美人だったかい?』
「!」
モモンガの顔がボンッと音を立てて赤くなる。
「うははは。モモンガ、顔が真っ赤だぞ」
「うっ…うるさいぞ、ヤマカジ!」
『そんなにキレイなんだ。見てみたいなァ』
「?前線へ行けば見れるだろう」
ストロベリーがアルトの言葉に首を傾げる。アルトは首を横に振った。
『七武海の並びには目をやりたくないんだ。面倒なのがいるから』
「おやおや。戦争前だってのに呑気なもんだねェ」
「「『!!!』」」
中将達は後ろから聞えて来た声に振り返る。つるが腕を組んで立っていた。
「おつるさん!」
「すいません」
「まぁ…アンタ達まで緊張する必要はないけどねェ」
「まったくじゃ」
『ぐっ!?』
つるの方を向いていたアルトは突然、背後から首に腕を回され絞め上げられた。
「「「ガープ中将…!」」」
「ちんけな緊張なんぞしておったら本来の力なんぞ出んからなァ」
『……っ!!』
ポロッとペロペロキャンディーが落ちる。ガープは中将達にニヤリと口角をあげた。
「だが気を引き締めてかかれよ…!!あの“白ひげ”にとったらお前らはただの小僧共じゃからな!」
『…っ。ガープ……サン!!』
「おお」
バンバンとガープの腕を叩くアルト。ガープは手の力を緩めた。解放されたアルトは肺に息を放り込む。
『…ハァ…ハァ。力入れすぎ。アメも落としちゃったじゃないか』
「ぶわっはっはっはっ。チビ、背中ががら空きじゃぞ!」
『…ハァ…ガープサンがいることくらいわかってた』
「そうかそうか。ぶわっはっはっはっ」
『……』
アルトはガープの様子に怪訝な顔をする。表情に少し出たのか、ガープが尋ねた。
「ん?なんじゃチビ。変な顔をしよって」
『変な顔、してるつもりはないよ。ただ……』
「?」
『ガープサン、なんだか元気ないね。大丈夫かい?』
「!」
「「「??」」」
アルトの言葉にガープは一瞬たじろく。他の中将達は首を傾げた。
「……アンタ達先に前線に行きな」
つるは中将達に指示をして先に前線に向かわせる、それからアルトとガープに目をやった。
ガープはアルトに手を伸ばす。
「……フン。チビのくせにいっちょ前に心配するんじゃねェ」
『ちょ…やめ』
ガシガシと頭を強く撫でなれるアルトは非難の声を上げる。ピタッとガープが撫でるのを手を止まった。
「アルト」
『んん?なんだい?』
頭から手がどけられたアルトは顔を上げる。そこには妙に真剣な顔をしたガープ。
「お前は海軍を全うするんじゃぞ」
『へっ?』
ガープの言葉を理解できず、アルトはポカンとした。ガープはニカッと笑う。
「ほれ、返事をせんか」
『……。わかってるよ。そんなこと……』
キィィーン……
「『!』」
拡声器付きの電伝虫の音量が調整される音がした。アルト達は処刑台を見上げる。
[処刑前に皆に話しておきたいことがある]
センゴクの言葉が聞こえた。
「ガープ、あんたに責任はないよ」
「ぶわっはははは。こういう時の女は優しいな、おつるちゃん」
アルトの隣でつるの言葉を冗談のように笑うガープ。やはりいつものガープらしくない。
『……』
アルトはガープ達から目を反らすと、処刑台を見上げた。
.