ミズノオト
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海軍本部
「失礼します!」
ガラッとドアを開く。部屋に入って来た海兵は腕枕で寝ている青キジを見つけた。
「こんなところに居たのですか……。お時間です、青キジさん」
「んっ…くはぁ。あららら、もう昼飯?」
起き上がり、アイマスクをあげる。呑気な青キジの言葉に海兵は呆れたように言った。
「昼飯って何言ってるんですか!?ポートガス・D・エースの処刑が……!!」
「わーってるよ。そう形式ばむな」
正義のコートを腕に掛けた青キジは立ち上がり、ポンッと海兵の肩に手を置く。そして部屋を出て行った。
「急いでください!!」
「正午に招集とは……扱き使ってくれるねェ~」
黄猿は急かす海兵の一歩後ろをゆったりと歩く。廊下は静かだった。
「まぁ、白ひげが動いてるとなりゃそれも仕方ないのかもしれんがねェ~」
「時間だ」
「……」
赤犬はセンゴクの言葉に頷くと、センゴクに背を向け部屋を後にする。
「センゴク」
「ガープか」
赤犬と入れ替わりにやって来たガープは、背で赤犬を見送りながら言った。
「焦りすぎじゃねェか?」
「フン。お前もあの男を知っているだろう。それに失敗は許されんのだ」
「フッ……」
鼻で笑うガープに、机に肘をついたセンゴクは真剣な顔で言った。
「そんなことより、ガープ。お前に話して置くことがある」
処刑台下の牢獄。
「時間だ。処刑台へ向かう」
「……」
光のささない牢獄にいるエースは顔を上げず、視線だけを処刑人に向ける。
現在の時刻は正午。迫るポートガス・D・エースの処刑まで3時間を切っていた――――
再び、センゴクの部屋
バンッ!!!
「……っ」
ガープが机を殴りつけた。その振動で湯のみがカランッと机に転がる。
湯のみの中身が零れるのも物ともせず、ガープはセンゴクを睨みつけた。
「わしは納得出来んぞ!!そんな必要があるのか!?」
「この公開処刑は、単なる一海賊の処刑ではない。今後の世界の行方にとってどれほど大きな意義を持つか。そのためには……!!」
「……くっ」
ガープは怒りに震える拳を抑え、センゴクに背を向ける。
「今回の件についてはお前にも当事者として重大な責任があるんだ。それを忘れるな、ガープ…!!」
「……っ」
それに答えず、ガープは黙って部屋を出て行った。
マリンフォード・広場
「緊張を解くな!!何が起きても後3時間!!それで全てが終わる!!!」
「「「おおー!!!」」」
『すごい人だな』
本部から出て来たアルトは広場に並ぶ10万の海兵を見て、素直に驚きの声を上げた。
緊張と興奮で包まれるマリンフォード。見上げた処刑台にはすでにポートガス・D・エースがいた。
『……』
「ノティ中将!」
『?ああ、ロールクン』
駆け寄って来たのはロール。アルトはペロペロキャンディーを舐めながら手を振った。
『久しぶり。みんな元気かい?』
「ええ。皆、今日に合わせて体調は整えています」
『そう。ならよかった』
アルトは安心した声を出す。
「……。中将、どうかされたのですか?」
『ん?』
ロールの問いにアルトは首を傾げた。
『特に何もないけど…。何か変かい?』
アルトのその問いに、そうですとロールが答えられるハズはない。ロールは慌てて首を振った。
「い、いえ。そんなことは…!!」
『フフ…悪い。からかうつもりはなかった』
「(……何か物腰が柔らかくなった気が……気のせいか?)」
ロールは顔には出さなかったが、アルトの雰囲気が変わったように思えた。
「あらら、アルトにロールじゃないの」
『クザンクン』
「青キジさん」
後ろから現れた青キジにアルトは振り返る。ロールはその場で敬礼した。
「それでは中将、私はこれで」
『うん。みんなを頼むね』
「はっ!それでは失礼します」
「おう」
ロールはアルトと青キジに頭を下げると持ち場へ戻って行く。
『大将がこんなとこに居ていいのかい?』
ロールを見届けてから、アルトは改めて青キジに振り返った。
「ん?さあ、どうだろうな」
『……さぁって。赤犬サンに怒られるよ』
「あ~そりゃめんどくせェ」
『なら、持ち場に行きなよ。僕もそろそろ行かないと怒られるし』
「……なぁ、アルト」
『??…何?』
アルトは青キジを見上げる。青キジはあ~…っと言葉を濁しながら頭をポリポリと掻いた。
「まぁ、あんまり気ィ張んなよ」
『……フッ。僕はいつも通りにするだけだよ』
アルトはペロペロキャンディーを舐めながら、口角をあげた。青キジはハァ…っと肩の力が抜ける。
「そうか」
『時間だ。行くね』
「おう。そうだこれ終わったら、久しぶりにフレイバーにでも行くか」
『キミのおごり?』
「あららら~……まぁいいか」
『なら考えておくよ』
アルトはそう言うとヒラヒラと青キジに手を振って、持ち場へ向かって行った。
.
「失礼します!」
ガラッとドアを開く。部屋に入って来た海兵は腕枕で寝ている青キジを見つけた。
「こんなところに居たのですか……。お時間です、青キジさん」
「んっ…くはぁ。あららら、もう昼飯?」
起き上がり、アイマスクをあげる。呑気な青キジの言葉に海兵は呆れたように言った。
「昼飯って何言ってるんですか!?ポートガス・D・エースの処刑が……!!」
「わーってるよ。そう形式ばむな」
正義のコートを腕に掛けた青キジは立ち上がり、ポンッと海兵の肩に手を置く。そして部屋を出て行った。
「急いでください!!」
「正午に招集とは……扱き使ってくれるねェ~」
黄猿は急かす海兵の一歩後ろをゆったりと歩く。廊下は静かだった。
「まぁ、白ひげが動いてるとなりゃそれも仕方ないのかもしれんがねェ~」
「時間だ」
「……」
赤犬はセンゴクの言葉に頷くと、センゴクに背を向け部屋を後にする。
「センゴク」
「ガープか」
赤犬と入れ替わりにやって来たガープは、背で赤犬を見送りながら言った。
「焦りすぎじゃねェか?」
「フン。お前もあの男を知っているだろう。それに失敗は許されんのだ」
「フッ……」
鼻で笑うガープに、机に肘をついたセンゴクは真剣な顔で言った。
「そんなことより、ガープ。お前に話して置くことがある」
処刑台下の牢獄。
「時間だ。処刑台へ向かう」
「……」
光のささない牢獄にいるエースは顔を上げず、視線だけを処刑人に向ける。
現在の時刻は正午。迫るポートガス・D・エースの処刑まで3時間を切っていた――――
再び、センゴクの部屋
バンッ!!!
「……っ」
ガープが机を殴りつけた。その振動で湯のみがカランッと机に転がる。
湯のみの中身が零れるのも物ともせず、ガープはセンゴクを睨みつけた。
「わしは納得出来んぞ!!そんな必要があるのか!?」
「この公開処刑は、単なる一海賊の処刑ではない。今後の世界の行方にとってどれほど大きな意義を持つか。そのためには……!!」
「……くっ」
ガープは怒りに震える拳を抑え、センゴクに背を向ける。
「今回の件についてはお前にも当事者として重大な責任があるんだ。それを忘れるな、ガープ…!!」
「……っ」
それに答えず、ガープは黙って部屋を出て行った。
マリンフォード・広場
「緊張を解くな!!何が起きても後3時間!!それで全てが終わる!!!」
「「「おおー!!!」」」
『すごい人だな』
本部から出て来たアルトは広場に並ぶ10万の海兵を見て、素直に驚きの声を上げた。
緊張と興奮で包まれるマリンフォード。見上げた処刑台にはすでにポートガス・D・エースがいた。
『……』
「ノティ中将!」
『?ああ、ロールクン』
駆け寄って来たのはロール。アルトはペロペロキャンディーを舐めながら手を振った。
『久しぶり。みんな元気かい?』
「ええ。皆、今日に合わせて体調は整えています」
『そう。ならよかった』
アルトは安心した声を出す。
「……。中将、どうかされたのですか?」
『ん?』
ロールの問いにアルトは首を傾げた。
『特に何もないけど…。何か変かい?』
アルトのその問いに、そうですとロールが答えられるハズはない。ロールは慌てて首を振った。
「い、いえ。そんなことは…!!」
『フフ…悪い。からかうつもりはなかった』
「(……何か物腰が柔らかくなった気が……気のせいか?)」
ロールは顔には出さなかったが、アルトの雰囲気が変わったように思えた。
「あらら、アルトにロールじゃないの」
『クザンクン』
「青キジさん」
後ろから現れた青キジにアルトは振り返る。ロールはその場で敬礼した。
「それでは中将、私はこれで」
『うん。みんなを頼むね』
「はっ!それでは失礼します」
「おう」
ロールはアルトと青キジに頭を下げると持ち場へ戻って行く。
『大将がこんなとこに居ていいのかい?』
ロールを見届けてから、アルトは改めて青キジに振り返った。
「ん?さあ、どうだろうな」
『……さぁって。赤犬サンに怒られるよ』
「あ~そりゃめんどくせェ」
『なら、持ち場に行きなよ。僕もそろそろ行かないと怒られるし』
「……なぁ、アルト」
『??…何?』
アルトは青キジを見上げる。青キジはあ~…っと言葉を濁しながら頭をポリポリと掻いた。
「まぁ、あんまり気ィ張んなよ」
『……フッ。僕はいつも通りにするだけだよ』
アルトはペロペロキャンディーを舐めながら、口角をあげた。青キジはハァ…っと肩の力が抜ける。
「そうか」
『時間だ。行くね』
「おう。そうだこれ終わったら、久しぶりにフレイバーにでも行くか」
『キミのおごり?』
「あららら~……まぁいいか」
『なら考えておくよ』
アルトはそう言うとヒラヒラと青キジに手を振って、持ち場へ向かって行った。
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