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≪潜入報告書Vol.4≫
私と彼らが過ごしたのは2年と少し。
CP1の仕事としてこの国に来た私は、徐々に彼らに惹かれ、彼らと共に過ごす時間がとても有意義なものとなっていた。
―――――――
――――
「アルト…アルト、起きて!!」
『……んっ』
ここ2年でわかったのはアルトはなかなか目が覚めないこと。いつもと変わらないその姿に私は自然と笑みを零していた。
声をかけてから数分、やっとアルトは起き上がる。
「やっと起きたね」
アルトは私を見た。しかしまだ眠いのか、ぼーっとしている。
「どうしたのぼーっとして。まだ眠い?」
『……』
アルトは目をぐいぐい擦ってから、首を横に振った。どうやら覚醒したらしい。
私はアルトの頭を撫でた。
「よしよし。アルトは今日も元気だね」
『……』
アルトは擽ったそうにしながらも、大人しく撫でられる。
「じゃあ、今からご飯を食べに行こう。で、その後は音楽の勉強をしようね」
『……』
私の言葉にアルトは頷くとベットから降りた。アルトは声を守るため、朝起きてからの3時間は話さないようにしている。これはソプラの方針だ。
「アルト、今日は1日快晴だってさ。ソプラが言ってたのよ」
『……』
そんな話をしながら私はアルトの手を引き、外へ連れ出す。
アルトは外が好きだ。本人は気付いていないようだが、外の風景を見るアルトの瞳はとても綺麗に輝く。
それが例え雨でも雪でも…世界が見せるものならば全て好きと言わんばかりに。私はそれが不思議で、でもなんだか嬉しかった。
「ほらアルト、すごくいい天気!」
部屋を出ると雲ひとつない快晴。海の浅瀬みたいな青空が広がっていた。
『……』
空を見上げたアルトはキラキラと瞳を輝かせる。
「アルト」
私は嬉しくてアルトの名を呼んだ。深い綺麗な緑の瞳が私を見る。とても嬉しそうな瞳に私も自然に笑顔になった。
「“今日も世界は綺麗だね”」
この言葉はアルトを笑顔にする魔法の言葉。そして私が、アルトに言えるたったひとつの“真実”だった。
【決戦のマリンフォード】
.
私と彼らが過ごしたのは2年と少し。
CP1の仕事としてこの国に来た私は、徐々に彼らに惹かれ、彼らと共に過ごす時間がとても有意義なものとなっていた。
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「アルト…アルト、起きて!!」
『……んっ』
ここ2年でわかったのはアルトはなかなか目が覚めないこと。いつもと変わらないその姿に私は自然と笑みを零していた。
声をかけてから数分、やっとアルトは起き上がる。
「やっと起きたね」
アルトは私を見た。しかしまだ眠いのか、ぼーっとしている。
「どうしたのぼーっとして。まだ眠い?」
『……』
アルトは目をぐいぐい擦ってから、首を横に振った。どうやら覚醒したらしい。
私はアルトの頭を撫でた。
「よしよし。アルトは今日も元気だね」
『……』
アルトは擽ったそうにしながらも、大人しく撫でられる。
「じゃあ、今からご飯を食べに行こう。で、その後は音楽の勉強をしようね」
『……』
私の言葉にアルトは頷くとベットから降りた。アルトは声を守るため、朝起きてからの3時間は話さないようにしている。これはソプラの方針だ。
「アルト、今日は1日快晴だってさ。ソプラが言ってたのよ」
『……』
そんな話をしながら私はアルトの手を引き、外へ連れ出す。
アルトは外が好きだ。本人は気付いていないようだが、外の風景を見るアルトの瞳はとても綺麗に輝く。
それが例え雨でも雪でも…世界が見せるものならば全て好きと言わんばかりに。私はそれが不思議で、でもなんだか嬉しかった。
「ほらアルト、すごくいい天気!」
部屋を出ると雲ひとつない快晴。海の浅瀬みたいな青空が広がっていた。
『……』
空を見上げたアルトはキラキラと瞳を輝かせる。
「アルト」
私は嬉しくてアルトの名を呼んだ。深い綺麗な緑の瞳が私を見る。とても嬉しそうな瞳に私も自然に笑顔になった。
「“今日も世界は綺麗だね”」
この言葉はアルトを笑顔にする魔法の言葉。そして私が、アルトに言えるたったひとつの“真実”だった。
【決戦のマリンフォード】
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