ミオサメノソラ
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「……」
『どうしたの?そんな驚いた顔して』
「お前…何か思い出したのか?」
『思い出した?フッ……それは間違いだ』
そう言った刹那、アルトはドッと蹴りの斬撃を飛ばす。
「!」
バキィン…!!
青キジはとっさに斬撃を腕で防いだ。同時に腕は氷になって砕ける。
「!!?……アルト?」
『僕は忘れてなんかいなかった』
「!」
『機会を待ってたんだよ。本部に潜入すれば……いつでも世界を“壊す”タイミングを得れるだろ』
「!!!―――アルト……お前、自分が何を言ってるのか解かってんのか!」
『わかってるさ。僕は……キミ達の“敵”だ』
「!!違うだろ。お前は海兵だ!」
『……違わない。僕はずっとキミ達を騙してたんだよ』
アルトは左手に金色の銃を抜く。そして青キジに向けた。
「……本気か?」
『もちろん。本気だ』
アルトは銃口を青キジの頭に照準を合わせる。
『クザンクン……いや、“クザン大将”。――僕は今から本部を破壊する』
「!!!」
『さっきの“地震”はその予兆……』
「……」
『本気で止めないと、“壊す”から』
それだけ言うとシュンッとアルトは青キジの目の前から消えた。
「(“剃(ソル)”か)」
一瞬で青キジの後方に回ったアルトは金色の銃を背中に突き付ける。引き金を引いた。
バンバンバン!!!
「……」
『!?―――チッ』
ピキピキ……と突き付けた銃口の先から引き金に向けて青キジの氷が広がる。アルトは金色の銃を手放し、距離を取った。
「フー……。おれにその攻撃が効かねェの、知ってんだろ」
青キジがのっそりと後ろを振り向く。
「アルト……“この状況”でおれに本気で戦いを挑む気か?」
『……』
今もなお、降り注ぐ雨で地面は水びたし。アルト自身も身体がぐっしょりと濡れている。氷人間に対する状況としては最悪だ。
『確かに。実力も地の利もキミにある。でも引く訳には行かないよ』
「そうか。なら、一瞬で片付けんぞ。――“氷河時代(アイスエイジ)”!!」
青キジはダッと手を地面に置く。雨に濡れた地面は一瞬で凍りついた。
『“聖域(ジ・ハード)”』
アルトは自分を囲うようにピースを組みあげる。氷はアルトの盾に阻まれ、アルトを凍らすことが出来なかった。
『悪いね。それで捕まる訳には行かない』
「だが、そのままで居たら何も出来ねェぞ」
『知ってる……!!“退屈(モノトナス)”』
アルトはピースを解くとタンッと上空にジャンプする。ピースを失った地面は凍りついた。
『……っ』
一瞬目を瞑ったアルトは、上空で“鎌風”を呼び起こす蹴りを地上にいる青キジに向け振り下ろした。青キジは手を交差する。
「“両棘矛(パルチザン)”」
ドシュ!! ドドッドドッ!!
アルトの斬撃と青キジの“両棘矛”がすれ違った。
「!」
ズパーン!!っと斬撃が青キジの数十センチ横で地面に亀裂を走る。
ズパズパ……!!
『……つっ!!』
一方のアルトは青キジの“両棘矛(パルチザン)”をもろに受け、地面に落下した。
『“軽率(レビティ)”…!!』
しかし地面につく直前、盾を発生させ落下の衝撃を消す。
「……」
青キジはアルトを見る。アルトは左肩と右腿が“両棘矛”により凍っていた。
「(さっきの“嵐脚(ランキャク)”…。軌道がずれていた……。わざと…か?)」
『……“両棘矛”、初めて受けた。やっぱ痛いんだな』
アルトはそう言いながら踏ん張るように立ち上がる。
「利き腕と片足やられて、まだやるのか?」
『氷漬けよりはマシ……。それに往生際が悪いのが“犯罪者”だろ』
「……」
アルトは青キジに言葉を返しながら何度か瞬きした。色のない世界ではいつも以上に目が疲れるようだ。
『……まだ動けるよね』
アルトはまた“剃(ソル)”で姿を消すと、青キジの左側面から蹴りを入れた。
「遅ェ……」
『!』
青キジのガシッとアルトの右足を掴んだ。
「フンッ!!」
『ガッ……』
青キジはアルトのわき腹にドンッと一発重い拳を入れる。そして右足をさらに凍らしてから岬のある方へ投げた。
『……ハッ……ッ』
苦しそうに呼吸をするアルト。肋骨を何本か持っていかれたようだ。
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『どうしたの?そんな驚いた顔して』
「お前…何か思い出したのか?」
『思い出した?フッ……それは間違いだ』
そう言った刹那、アルトはドッと蹴りの斬撃を飛ばす。
「!」
バキィン…!!
青キジはとっさに斬撃を腕で防いだ。同時に腕は氷になって砕ける。
「!!?……アルト?」
『僕は忘れてなんかいなかった』
「!」
『機会を待ってたんだよ。本部に潜入すれば……いつでも世界を“壊す”タイミングを得れるだろ』
「!!!―――アルト……お前、自分が何を言ってるのか解かってんのか!」
『わかってるさ。僕は……キミ達の“敵”だ』
「!!違うだろ。お前は海兵だ!」
『……違わない。僕はずっとキミ達を騙してたんだよ』
アルトは左手に金色の銃を抜く。そして青キジに向けた。
「……本気か?」
『もちろん。本気だ』
アルトは銃口を青キジの頭に照準を合わせる。
『クザンクン……いや、“クザン大将”。――僕は今から本部を破壊する』
「!!!」
『さっきの“地震”はその予兆……』
「……」
『本気で止めないと、“壊す”から』
それだけ言うとシュンッとアルトは青キジの目の前から消えた。
「(“剃(ソル)”か)」
一瞬で青キジの後方に回ったアルトは金色の銃を背中に突き付ける。引き金を引いた。
バンバンバン!!!
「……」
『!?―――チッ』
ピキピキ……と突き付けた銃口の先から引き金に向けて青キジの氷が広がる。アルトは金色の銃を手放し、距離を取った。
「フー……。おれにその攻撃が効かねェの、知ってんだろ」
青キジがのっそりと後ろを振り向く。
「アルト……“この状況”でおれに本気で戦いを挑む気か?」
『……』
今もなお、降り注ぐ雨で地面は水びたし。アルト自身も身体がぐっしょりと濡れている。氷人間に対する状況としては最悪だ。
『確かに。実力も地の利もキミにある。でも引く訳には行かないよ』
「そうか。なら、一瞬で片付けんぞ。――“氷河時代(アイスエイジ)”!!」
青キジはダッと手を地面に置く。雨に濡れた地面は一瞬で凍りついた。
『“聖域(ジ・ハード)”』
アルトは自分を囲うようにピースを組みあげる。氷はアルトの盾に阻まれ、アルトを凍らすことが出来なかった。
『悪いね。それで捕まる訳には行かない』
「だが、そのままで居たら何も出来ねェぞ」
『知ってる……!!“退屈(モノトナス)”』
アルトはピースを解くとタンッと上空にジャンプする。ピースを失った地面は凍りついた。
『……っ』
一瞬目を瞑ったアルトは、上空で“鎌風”を呼び起こす蹴りを地上にいる青キジに向け振り下ろした。青キジは手を交差する。
「“両棘矛(パルチザン)”」
ドシュ!! ドドッドドッ!!
アルトの斬撃と青キジの“両棘矛”がすれ違った。
「!」
ズパーン!!っと斬撃が青キジの数十センチ横で地面に亀裂を走る。
ズパズパ……!!
『……つっ!!』
一方のアルトは青キジの“両棘矛(パルチザン)”をもろに受け、地面に落下した。
『“軽率(レビティ)”…!!』
しかし地面につく直前、盾を発生させ落下の衝撃を消す。
「……」
青キジはアルトを見る。アルトは左肩と右腿が“両棘矛”により凍っていた。
「(さっきの“嵐脚(ランキャク)”…。軌道がずれていた……。わざと…か?)」
『……“両棘矛”、初めて受けた。やっぱ痛いんだな』
アルトはそう言いながら踏ん張るように立ち上がる。
「利き腕と片足やられて、まだやるのか?」
『氷漬けよりはマシ……。それに往生際が悪いのが“犯罪者”だろ』
「……」
アルトは青キジに言葉を返しながら何度か瞬きした。色のない世界ではいつも以上に目が疲れるようだ。
『……まだ動けるよね』
アルトはまた“剃(ソル)”で姿を消すと、青キジの左側面から蹴りを入れた。
「遅ェ……」
『!』
青キジのガシッとアルトの右足を掴んだ。
「フンッ!!」
『ガッ……』
青キジはアルトのわき腹にドンッと一発重い拳を入れる。そして右足をさらに凍らしてから岬のある方へ投げた。
『……ハッ……ッ』
苦しそうに呼吸をするアルト。肋骨を何本か持っていかれたようだ。
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