中将のお仕事
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「「「中将、お疲れ様でした!」」」
『ん、みんなもね。後はお願い』
「はっ!!」
電伝虫で連絡を受けたロールは艦を海賊船に寄せる。アルトは後処理は部下に任し、船に戻ってきた。
「ご無事で何よりでした、ノティ中将」
『ロールクンも。さて、僕は部屋に戻るよ。作業が済み次第帰ろう。糖分がほしい』
「はい、ただちに帰還準備を。お飲み物をお持ちしましょうか?」
『うん。出来れば甘いのを頼むよ』
ロールは敬礼するとアルトはスタスタと部屋に帰って行った。
ガチャっとドアを開け司令室に入る。
『ん~疲れた』
アルトは机に座る。しばらくぼけっとしているとノックが鳴った。
『どーぞ』
「失礼します」
ドアを開け入って来たのはシュフォン准将。視察や敵の位置を把握する、見ることに関してはプロの人物だ。
『あれ、シュフォンクン。珍しいねキミが持って来てくれるなんて』
「只今ロール少将は帰還準備の指揮をしておりますので。どうぞ」
『ありがと』
アルトはカップを受け取り口を寄せる。
『ホットチョコだ』
「…しかし先程の戦闘はお見事でした。私は2ヶ月前の初陣を思い出しました」
『そう? 僕は覚えてないけど…』
「ご謙遜を。中将あっての我が部隊です」
シュフォンの物言いにアルトはホットチョコから口を離す。
『……また何か言われたのシュフォンクン?』
「はい。まだ中将を“お飾り”だという者が居ましたので、諌めておきました」
『別に構わないのに』
「中将はお心がお広いのです。そんなことも知らない輩が…」
『………』
アルトはカップをシュフォンに差し出した。シュフォンは無表情なアルトの行動が読めず混乱する。
「……中将?」
『シュフォンクン。今のキミは糖分が足りてないよ。良かったら飲んで』
シュフォンは慌ててカップをアルトに押し返す。
「いえ!! そんな中将のものを取るなど出来ません!!」
『ん~~じゃあ、これあげる。取るんじゃないならいいんだろ?』
アルトはカップに口をつけながら、机にあったお菓子を片手で掴めるだけ掴みシュフォンの手に落とす。シュフォンは急いで両手でお菓子を受けた。
『帰還までそれ食べながらゆっくりしたらいいよ』
「あ…ありがとうございます!」
シュフォンはアルトに頭を下げる。
『じゃあ、僕は報告するから戻っていいよ』
「はっ!! 敬礼が出来ず申し訳ありません。失礼します!!」
シュフォンは両手にお菓子を持って出ていった。アルトはふうっと息をつく。
『気にする必要なんてないのにな。…お飾りはお飾りでしかないんだから』
アルトは机に座りなおし、ホットチョコを一口飲む。 ガタガタという音と共に船が動き出した。
アルトはそれを確認し、電伝虫の受話器を取る。
プルプルプルプル……
[こちら海軍本部です]
『ノティだけど』
[ノティ中将お疲れ様です。ご報告ですか?]
『うん。任務完了の報告。“貴族海賊フランツ”一味を確保、今帰還中』
[了解しました。ご帰還予定は?]
『ん~2時間くらいだと思う』
[わかりました。お気をつけてご帰還ください]
『ん。じゃあね』
ガチャンっとアルトは受話器を置く。
『さて、後はゆっくりしよう』
アルトはカップを持って立ち上がり、窓から外を眺めて帰路についた。
「「「お疲れ様です」」」
『……』
帰って来たアルト達を出迎える海兵達。アルトはその間を足早にすり抜けた。
『…はぁ。あれはキライ。めんどくさい…』
アルトは海軍本部にある自室へ向かっていた。それを後ろから肩を捕まれ阻止される。
「おかえり、アルト」
『……何?』
「そこはただいまでしょ」
アルトが無遠慮に言うと、青キジに怒られた。アルトは気にせず続ける。
『こういう時のキミは何か企んでるから、イヤなんだ』
「そんなこと言わない。アルトにお使いを頼みたいんだよ」
『……ヤダ』
「用件くらい聞いてくれない? ほら、これあげるから」
青キジはアルトの口にペロペロキャンディーを放り込む。
『………』
アルトはそれをなめながら青キジを見上げる。
「よしよし。実はな、今からアラバスタに行ってほしいんだ」
『ありゃばすたぁ…??』
アルトはペロペロキャンディーをモゴモゴさせながら話す。
「話すときは食べるのやめなさいって何度も言ってるだろ。まぁ、いいか……。単刀直入に言うとアルトにはアラバスタにいる七武海の“クロコダイル”の様子を見てきてほしいんだよ」
『何か問題でもあったのかい?』
アルトの問いに頷く青キジ。
「このGL に入る直前の街“ローグタウン”を知ってるな?」
『まぁ、少しなら』
「…そこに駐屯してたスモーカーっていう大佐が、海賊追っかけて持ち場離れて……まぁ、めんどうだから詳しくは言わねぇが。
とりあえず、今その海賊もスモーカーもアラバスタに向かってるみたいなんだ」
『……ふぅん。内乱中のアラバスタでさらに“何か”起こる予定みたいだね。それに七武海が絡んでる…と』
「そう、そういう訳だから七武海担当のアルトに調査を頼むことになったんだ」
『それは仕事じゃないの?』
「いや、今回はあくまでもお使いだ。おれが直接行く予定だったが行けなくなってな」
『なら“調査”でいいの?』
「ああ、構わない。おれに報告をしてくれたらいいよ」
『……もし“何か”が起こってたら僕の好きにしていい?』
「ああ。行動はアルトの判断に任せるよ」
『………ふむ』
アルトはペロペロキャンディーをかじる。思案しているようだ。
「頼むよ。帰ったらフレィバーのケーキ食べさせてやるから」
『……いいよ。ミルクレープがいいな』
「わかった」
返答の早さに青キジは苦笑する。
『じゃあ、行くとするか』
「帰って来てすぐで悪いね、よろしく」
青キジに手を上げアルトは艦に向かう。
プルプルプルプル……
[はい、こちら海軍本部ノティ中将の艦隊です]
『ああ、ロールクン。僕だ』
[ノティ中将、任務ですか?]
『うん。クザンクンからの特例。今から“アラバスタ”に行くから準備よろしく』
[はっ!! ただちに取りかかります]
アルトは子電伝虫をしまい、ペロペロキャンディーを食べながら船に戻った。
⇒あとがき
『ん、みんなもね。後はお願い』
「はっ!!」
電伝虫で連絡を受けたロールは艦を海賊船に寄せる。アルトは後処理は部下に任し、船に戻ってきた。
「ご無事で何よりでした、ノティ中将」
『ロールクンも。さて、僕は部屋に戻るよ。作業が済み次第帰ろう。糖分がほしい』
「はい、ただちに帰還準備を。お飲み物をお持ちしましょうか?」
『うん。出来れば甘いのを頼むよ』
ロールは敬礼するとアルトはスタスタと部屋に帰って行った。
ガチャっとドアを開け司令室に入る。
『ん~疲れた』
アルトは机に座る。しばらくぼけっとしているとノックが鳴った。
『どーぞ』
「失礼します」
ドアを開け入って来たのはシュフォン准将。視察や敵の位置を把握する、見ることに関してはプロの人物だ。
『あれ、シュフォンクン。珍しいねキミが持って来てくれるなんて』
「只今ロール少将は帰還準備の指揮をしておりますので。どうぞ」
『ありがと』
アルトはカップを受け取り口を寄せる。
『ホットチョコだ』
「…しかし先程の戦闘はお見事でした。私は2ヶ月前の初陣を思い出しました」
『そう? 僕は覚えてないけど…』
「ご謙遜を。中将あっての我が部隊です」
シュフォンの物言いにアルトはホットチョコから口を離す。
『……また何か言われたのシュフォンクン?』
「はい。まだ中将を“お飾り”だという者が居ましたので、諌めておきました」
『別に構わないのに』
「中将はお心がお広いのです。そんなことも知らない輩が…」
『………』
アルトはカップをシュフォンに差し出した。シュフォンは無表情なアルトの行動が読めず混乱する。
「……中将?」
『シュフォンクン。今のキミは糖分が足りてないよ。良かったら飲んで』
シュフォンは慌ててカップをアルトに押し返す。
「いえ!! そんな中将のものを取るなど出来ません!!」
『ん~~じゃあ、これあげる。取るんじゃないならいいんだろ?』
アルトはカップに口をつけながら、机にあったお菓子を片手で掴めるだけ掴みシュフォンの手に落とす。シュフォンは急いで両手でお菓子を受けた。
『帰還までそれ食べながらゆっくりしたらいいよ』
「あ…ありがとうございます!」
シュフォンはアルトに頭を下げる。
『じゃあ、僕は報告するから戻っていいよ』
「はっ!! 敬礼が出来ず申し訳ありません。失礼します!!」
シュフォンは両手にお菓子を持って出ていった。アルトはふうっと息をつく。
『気にする必要なんてないのにな。…お飾りはお飾りでしかないんだから』
アルトは机に座りなおし、ホットチョコを一口飲む。 ガタガタという音と共に船が動き出した。
アルトはそれを確認し、電伝虫の受話器を取る。
プルプルプルプル……
[こちら海軍本部です]
『ノティだけど』
[ノティ中将お疲れ様です。ご報告ですか?]
『うん。任務完了の報告。“貴族海賊フランツ”一味を確保、今帰還中』
[了解しました。ご帰還予定は?]
『ん~2時間くらいだと思う』
[わかりました。お気をつけてご帰還ください]
『ん。じゃあね』
ガチャンっとアルトは受話器を置く。
『さて、後はゆっくりしよう』
アルトはカップを持って立ち上がり、窓から外を眺めて帰路についた。
「「「お疲れ様です」」」
『……』
帰って来たアルト達を出迎える海兵達。アルトはその間を足早にすり抜けた。
『…はぁ。あれはキライ。めんどくさい…』
アルトは海軍本部にある自室へ向かっていた。それを後ろから肩を捕まれ阻止される。
「おかえり、アルト」
『……何?』
「そこはただいまでしょ」
アルトが無遠慮に言うと、青キジに怒られた。アルトは気にせず続ける。
『こういう時のキミは何か企んでるから、イヤなんだ』
「そんなこと言わない。アルトにお使いを頼みたいんだよ」
『……ヤダ』
「用件くらい聞いてくれない? ほら、これあげるから」
青キジはアルトの口にペロペロキャンディーを放り込む。
『………』
アルトはそれをなめながら青キジを見上げる。
「よしよし。実はな、今からアラバスタに行ってほしいんだ」
『ありゃばすたぁ…??』
アルトはペロペロキャンディーをモゴモゴさせながら話す。
「話すときは食べるのやめなさいって何度も言ってるだろ。まぁ、いいか……。単刀直入に言うとアルトにはアラバスタにいる七武海の“クロコダイル”の様子を見てきてほしいんだよ」
『何か問題でもあったのかい?』
アルトの問いに頷く青キジ。
「この
『まぁ、少しなら』
「…そこに駐屯してたスモーカーっていう大佐が、海賊追っかけて持ち場離れて……まぁ、めんどうだから詳しくは言わねぇが。
とりあえず、今その海賊もスモーカーもアラバスタに向かってるみたいなんだ」
『……ふぅん。内乱中のアラバスタでさらに“何か”起こる予定みたいだね。それに七武海が絡んでる…と』
「そう、そういう訳だから七武海担当のアルトに調査を頼むことになったんだ」
『それは仕事じゃないの?』
「いや、今回はあくまでもお使いだ。おれが直接行く予定だったが行けなくなってな」
『なら“調査”でいいの?』
「ああ、構わない。おれに報告をしてくれたらいいよ」
『……もし“何か”が起こってたら僕の好きにしていい?』
「ああ。行動はアルトの判断に任せるよ」
『………ふむ』
アルトはペロペロキャンディーをかじる。思案しているようだ。
「頼むよ。帰ったらフレィバーのケーキ食べさせてやるから」
『……いいよ。ミルクレープがいいな』
「わかった」
返答の早さに青キジは苦笑する。
『じゃあ、行くとするか』
「帰って来てすぐで悪いね、よろしく」
青キジに手を上げアルトは艦に向かう。
プルプルプルプル……
[はい、こちら海軍本部ノティ中将の艦隊です]
『ああ、ロールクン。僕だ』
[ノティ中将、任務ですか?]
『うん。クザンクンからの特例。今から“アラバスタ”に行くから準備よろしく』
[はっ!! ただちに取りかかります]
アルトは子電伝虫をしまい、ペロペロキャンディーを食べながら船に戻った。
⇒あとがき