吸血鬼
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サウザントサニー号、船首。レニーは眼の前に広がる海を見ていた。
「なぁ、レニー!!」
『ルフィか……何用じゃ』
「なに見てんだ?島か?」
嬉しそうな顔でレニーを見上げるルフィ。レニーは肩を竦めた。
『海があるだけじゃ。何も見えてはおらんよ』
「なんだァ……。ずっと前を見てたから、島が見えたのかと思ったぞ」
ルフィは盛大にため息をつく。ルフィの隣に降り立ったレニーは心外だと言う表情を浮かべた。
『見えたら知らせると言ったハズじゃ。主は島の一つや二つで喚くからのォ、五月蝿くてかなわんわ』
「あー!!レニー、お前!長生きしてるくせに島が見える喜びがわかんねェのか!?」
ルフィはレニーに指差し、プンプンと怒る。
『……“くせに”じゃと』
「!!」
ギギギギ…と力強くルフィの両頬を引っ張るレニー。ルフィは、痛ててて…と小さな悲鳴を上げる。
『年長者に対する口の聞き方に気をつけろと我は主に何度言った…!!』
「ず……ずみまぜん゛」
『フン……』
レニーはルフィの両頬から手を離す。バチンッと大きな音をたてた。頬を真っ赤にしたルフィは痛ェ……と両頬を撫でる。
『まったく……シャンクスやバギーよりも聞き分けがない小僧がおるとはな。これだから人間の小僧は……』
「シャンクスもこんな感じだったのか……!?」
『?』
キラキラと目を輝かせるルフィ。レニーは眉を潜める。
『何を喜んでおる?』
「シシシ!!なぁ、レニー。シャンクスって海賊王の船ではどんな感じだったんだ?」
『前も散々話したハズじゃ…』
「また話してくれるって言ったじゃねェか…!!」
『……。確かに言ったのォ』
「だろ!今日は何の話だ?」
『……。ふむ、ならば今日はあやつらが食糧庫に忍び込んでレイリーが激怒した話でもしようかのォ』
「!うほー!!おもしろそう!」
ルフィは満面の笑みだ。レニーはニヤリと笑う。
『ああ、この話は面白いぞ。なんせシャンクスとバギーは罰せられた後、一切盗み食いをせんようになったからな』
「!!」
ルフィは笑顔から一転、表情が堅くなった。レニーはそんなルフィを楽しそうに見る。
『何と言ってもレイリーの所業は恐ろしかった。1000年を越え生きる我でさえ、レイリーに逆らうべきではないと思うた程じゃ』
「……!!」
『この話をすれば、主の盗み食いも減るやもしれんな。ああ、なんならナミの嬢ちゃんやサンジの小僧にも話してやるか』
「!!そ、その話はしなくていいぞ!!!」
ルフィは全身から冷や汗を流しながら言った。
『どうした?面白そうなのであろう?』
「……勘違いだった!!レニー!!その話、ナミやサンジには言うな!絶対言うな!これは船長命令だぞ!!」
『さて……どうしようかのォ』
ククク…と笑うレニー。ルフィは絶対ダメだぞ!と声を張り上げた。
【次期海賊王の教育係】
「さすが、四皇"赤髪"を育てた人物……ルフィが手玉にされてるわ」
「ぬ、盗み食いした後の罰ってなんだ…ウソップ?」
「お、おれが知ってるわけねェだろ!そんなもん恐ろしくて聞けねェよ!!」
「いい話が聞けそうだ」
「指名されたからには聞いとかないとね」
「「ダメだ!サンジ!ナミ!」」
ルフィとレニーの下に、呼んだ~?と手を振り近寄って行くナミとタバコに火をつけるサンジ。
その光景にウソップとチョッパー、そしてルフィの声にならない悲鳴を上げた。
fin
*********************
レニーが麦わら一味になるとこんな感じかなぁ…ってことで書きました。
ルフィはレニーからシャンクスの話をたくさん聞きそうですね。
「なぁ、レニー!!」
『ルフィか……何用じゃ』
「なに見てんだ?島か?」
嬉しそうな顔でレニーを見上げるルフィ。レニーは肩を竦めた。
『海があるだけじゃ。何も見えてはおらんよ』
「なんだァ……。ずっと前を見てたから、島が見えたのかと思ったぞ」
ルフィは盛大にため息をつく。ルフィの隣に降り立ったレニーは心外だと言う表情を浮かべた。
『見えたら知らせると言ったハズじゃ。主は島の一つや二つで喚くからのォ、五月蝿くてかなわんわ』
「あー!!レニー、お前!長生きしてるくせに島が見える喜びがわかんねェのか!?」
ルフィはレニーに指差し、プンプンと怒る。
『……“くせに”じゃと』
「!!」
ギギギギ…と力強くルフィの両頬を引っ張るレニー。ルフィは、痛ててて…と小さな悲鳴を上げる。
『年長者に対する口の聞き方に気をつけろと我は主に何度言った…!!』
「ず……ずみまぜん゛」
『フン……』
レニーはルフィの両頬から手を離す。バチンッと大きな音をたてた。頬を真っ赤にしたルフィは痛ェ……と両頬を撫でる。
『まったく……シャンクスやバギーよりも聞き分けがない小僧がおるとはな。これだから人間の小僧は……』
「シャンクスもこんな感じだったのか……!?」
『?』
キラキラと目を輝かせるルフィ。レニーは眉を潜める。
『何を喜んでおる?』
「シシシ!!なぁ、レニー。シャンクスって海賊王の船ではどんな感じだったんだ?」
『前も散々話したハズじゃ…』
「また話してくれるって言ったじゃねェか…!!」
『……。確かに言ったのォ』
「だろ!今日は何の話だ?」
『……。ふむ、ならば今日はあやつらが食糧庫に忍び込んでレイリーが激怒した話でもしようかのォ』
「!うほー!!おもしろそう!」
ルフィは満面の笑みだ。レニーはニヤリと笑う。
『ああ、この話は面白いぞ。なんせシャンクスとバギーは罰せられた後、一切盗み食いをせんようになったからな』
「!!」
ルフィは笑顔から一転、表情が堅くなった。レニーはそんなルフィを楽しそうに見る。
『何と言ってもレイリーの所業は恐ろしかった。1000年を越え生きる我でさえ、レイリーに逆らうべきではないと思うた程じゃ』
「……!!」
『この話をすれば、主の盗み食いも減るやもしれんな。ああ、なんならナミの嬢ちゃんやサンジの小僧にも話してやるか』
「!!そ、その話はしなくていいぞ!!!」
ルフィは全身から冷や汗を流しながら言った。
『どうした?面白そうなのであろう?』
「……勘違いだった!!レニー!!その話、ナミやサンジには言うな!絶対言うな!これは船長命令だぞ!!」
『さて……どうしようかのォ』
ククク…と笑うレニー。ルフィは絶対ダメだぞ!と声を張り上げた。
【次期海賊王の教育係】
「さすが、四皇"赤髪"を育てた人物……ルフィが手玉にされてるわ」
「ぬ、盗み食いした後の罰ってなんだ…ウソップ?」
「お、おれが知ってるわけねェだろ!そんなもん恐ろしくて聞けねェよ!!」
「いい話が聞けそうだ」
「指名されたからには聞いとかないとね」
「「ダメだ!サンジ!ナミ!」」
ルフィとレニーの下に、呼んだ~?と手を振り近寄って行くナミとタバコに火をつけるサンジ。
その光景にウソップとチョッパー、そしてルフィの声にならない悲鳴を上げた。
fin
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レニーが麦わら一味になるとこんな感じかなぁ…ってことで書きました。
ルフィはレニーからシャンクスの話をたくさん聞きそうですね。