小さな中将
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『これ、どういうこと??』
朝起きるとアルトの体は小さくなっていた。袖をまくって出てきた小さな手をまじまじと眺める。
『おっと……うわっ!?』
ズルッと服が肩からずり落ちるのを慌てて抑えようと手を伸ばしたが、バランスを崩しそのままベットに倒れこんだ。
【小さな中将】
『痛くないけど……動きづらい』
アルトは再び起き上がる。
『どうしよう。これじゃ仕事出来ない』
「アルト~~♪」
『……クザンクン?』
「……アルト!!!」
青キジは目を見開く。ベッドの上にいるアルトは7歳くらいになっており、肩からずり落ちそうな服を引っ張った。
「うわぁ~これは予想以じょ……」
『?』
青キジは慌てて口を塞ぐ。
『何か言った…?』
「……いや、何にも。で、どうしちゃったのその体??」
『知らない。昨日なんかあったけ……??普通に仕事して、終わりにキミが買ってきたケーキを食べて……』
「……」
アルトは何かはハッと気付いた。
『……。まさか、キミが何か仕込んだとか』
「そ、そんなことする訳ないだろ!!(――実は昔のアルトの写真見つけて久々にみたいなァ~なんて思って、ペガパンクに頼んで薬もらったなんて言える訳ないじゃん♪)」
『へェ……ペガパンククンの薬か。なるほどね』
「えっ!?なんでわかったの。エスパー!!?」
『今、思いっきり声に出してたじゃないか』
「!?」
ゴゴゴゴ……っと覇気を放つアルト。青キジは冷や汗をかく。
『……つまり、キミの仕業なんだね。クザンクン』
「いや~。ごめんごめん。まさかこんなに上手く効くとは思わなくて…」
『……。で、これいつ戻るの?』
「ん?ああ。確か2日くらいって……」
『2日…!?』
アルトは呆れた目を青キジに向ける。
『……クザンクン。今日、会議があるの忘れてないよね?』
「大丈夫大丈夫!!仕事は全部キャンセルしたから」
『へっ!?』
「さっきおつるさんに言っといた!後、これペガパンク特製の服!」
『特製の服??』
「ああ、普通の子供の服を着てると元に戻ったときアルトがあられもない姿になりかねんだろ?まぁ、おれ的にはOKなんだが……っ!?」
ゴツンッ!!
『……』
アルトは手元にあった銀色の銃を覇気を込めて投げつけた。
「いたたた……銃は投げるもんじゃないでしょうが」
『キミの野心を阻止したかったんでね』
アルトは冷めた声で言う。そして立ち上がった。
『……まぁ。なんにせよ、服は必要だからちょうど良かった。貸して』
アルトはベッドから飛び降りたが、着地時に上着の服を踏んでしまった。
『うわっ!?』
バタンッ!!
『……っ』
「あらら、大丈夫か」
アルトは床に頭を打つ。青キジは慌ててアルトを抱き抱えた。
アルトの目にはうっすらと涙が浮かぶ。
「……(かわいい)」
青キジはそんなアルトをギュッと抱き締め、頭を撫でた。
「よしよし」
『……子供扱いしないで、くれ』
「まぁまぁ。涙目になってる奴が言うことじゃねェよ」
『……』
「服着せてやろうか?」
『……いい』
「えェー!!」
『キミの下心がミエミエなんだよ』
数分後
『……』
「うーん!!かわいいなアルト!!」
『……これ、何?』
「おれがお願いして作ってもらったんだ!良く似合ってるよ!!」
アルトが着替えたのはフード付きの黒いツナギ。ただし、フードにはウサギを模したような白く長い耳のような布が付いている。
しかもツナギのお尻のあたりにはこれまた白くまるい尻尾。
『……これ以外は??』
「ん?ないよ」
『………。これ、戻っても大丈夫なんだよね』
「ああ。品質の保証は折り紙つきだ」
『なら、いいや。気心地は悪くないし』
「じゃあ、行くか」
白い耳を引っ張っていたアルトは青キジの言葉に顔を上げる。
『??』
「どっかに遊びに行こう。シャボンティにでも行くか??」
『ダメだよ。僕はともかくキミは会議に……』
「いーの。ほら行くよ」
『うわっ』
青キジは再びアルトを抱き抱える。
『降ろしてくれ』
「ダメ。子供から目を離すと大変だからねェ」
『だから、子供じゃないって』
「クザン~ここにいたんだねェ」
「『!?』」
「ボ、ボルサリーノ……」
『黄猿サン!?』
「おつるさんから呼んで来いって言われてねェ~」
黄猿が部屋に入る。
「クザン、今日の会議は絶対参加って聞いてるよねェ?」
「……あ~そうだっけ……??」
「そうだよォ。ってあれ…その子はァ?」
小さくなったアルトを不思議そうに見る黄猿。アルトはフードを取り、手を振った。
『僕だ、アルトだよ!黄猿サン』
「アルト君?キミこんなにちぃさかったかい」
『いや、さすがにそれは……。これにはちょっと訳があって…』
「?」
黄猿に状況を説明する。
「なるほどねェ~。だから小さいんだねェ」
『うん……』
頷きながらアルトの頭を撫で撫でする黄猿。
「アルト、おれの時は拒否したのに、ひどい!!」
『……キミが悪い』
青キジの非難をアルトはプイッとスルーした。
「でも、これでクザンが会議をサボる理由にはならないよねェ~」
「何言ってんの!?アルトがこんな状況だから、一人じゃ危ないじゃん。だから……」
「アルト君だって会議に参加するじゃない」
「え……」
「ねェ、アルト君」
「ああ、ちょっと!!」
黄猿は青キジからアルトを奪い、抱える。抱えられたアルトは首を縦に振った。
『この姿で参加してもいいなら行くよ』
「コラ、アルト!!そんなこと言っちゃ、サボってお前と一日遊ぶ計画が…」
「じゃあいいねェ~クザン行くよォ」
「ちょっ…苦しい!!ボルサリーノ!!首しまってるって」
青キジのガシッと首根っこを掴み、もう片手でアルトを抱きかかえ、黄猿は会議室へ向かって行った。
海軍本部会議室
「みなさん、お待たせしましたァ~連れて来たよォ~」
能天気に言う黄猿の手の先で、首が完全に閉まってるのではないかと思うほど静かになった青キジが目に入る。センゴクがため息をついた。
「黄猿……良くやったが、死んでないだろうな」
「ああァ~ん~まぁ自然系なんだから大丈夫でしょう」
ポイッと黄猿が手を離す。床に倒れた青キジは一瞬止まったかと思えば、息を吹き返した。
「ハァー…ハァー……この体になって初めて死ぬかと思った」
「まったく大将とは思えん行動じゃな。なっちょらん」
「そうじゃそうじゃ。逃げるならもっとちゃんと逃げんとなァ、青二才」
「うるさいなァ……」
赤犬がため息交じりに、ガープが笑いながら言う。起き上がった青キジは、息を整えながら悪態をついた。
「それで、黄猿。その子はなんだい?」
一通りの状況を見ていたつるが黄猿の手に収まるアルトを見ながら尋ねる。
「あ~この子はアルト君ですよォ~」
「「「はあ!?」」」
皆、驚きの声を上げた。
説明中……
『と言う訳で……』
「「「……」」」
「ぶわっはっはっはっ!!」
黄猿からつるの膝の上に移動したアルトは事情を話す。皆それを唖然とした顔で見ていたが、唯一ガープは大笑いしていた。
『ガープさん笑いすぎ』
「チビが本当にチビになったんじゃ!!笑わずにいられるか」
「確かになつかしいねェ。海軍に来た時くらいかい?」
「そう!それくらいにしてもらったんですよ」
「へェ~わっしはこの大きさ初めて見るねェ~」
「……。しかし薬が盛られとるのを見抜けんとはアルトもたるどる」
『それは…もっともな話だけど、上官に盛られてるなんて普通考えないよ』
アルトの話題で会議室が盛り上がる。センゴクがさらにため息をついた。
「はぁ……まったく。とりあえずアルトの中身が変わっておらんのなら構わん。さっさと会議を始めるぞ」
朝起きるとアルトの体は小さくなっていた。袖をまくって出てきた小さな手をまじまじと眺める。
『おっと……うわっ!?』
ズルッと服が肩からずり落ちるのを慌てて抑えようと手を伸ばしたが、バランスを崩しそのままベットに倒れこんだ。
【小さな中将】
『痛くないけど……動きづらい』
アルトは再び起き上がる。
『どうしよう。これじゃ仕事出来ない』
「アルト~~♪」
『……クザンクン?』
「……アルト!!!」
青キジは目を見開く。ベッドの上にいるアルトは7歳くらいになっており、肩からずり落ちそうな服を引っ張った。
「うわぁ~これは予想以じょ……」
『?』
青キジは慌てて口を塞ぐ。
『何か言った…?』
「……いや、何にも。で、どうしちゃったのその体??」
『知らない。昨日なんかあったけ……??普通に仕事して、終わりにキミが買ってきたケーキを食べて……』
「……」
アルトは何かはハッと気付いた。
『……。まさか、キミが何か仕込んだとか』
「そ、そんなことする訳ないだろ!!(――実は昔のアルトの写真見つけて久々にみたいなァ~なんて思って、ペガパンクに頼んで薬もらったなんて言える訳ないじゃん♪)」
『へェ……ペガパンククンの薬か。なるほどね』
「えっ!?なんでわかったの。エスパー!!?」
『今、思いっきり声に出してたじゃないか』
「!?」
ゴゴゴゴ……っと覇気を放つアルト。青キジは冷や汗をかく。
『……つまり、キミの仕業なんだね。クザンクン』
「いや~。ごめんごめん。まさかこんなに上手く効くとは思わなくて…」
『……。で、これいつ戻るの?』
「ん?ああ。確か2日くらいって……」
『2日…!?』
アルトは呆れた目を青キジに向ける。
『……クザンクン。今日、会議があるの忘れてないよね?』
「大丈夫大丈夫!!仕事は全部キャンセルしたから」
『へっ!?』
「さっきおつるさんに言っといた!後、これペガパンク特製の服!」
『特製の服??』
「ああ、普通の子供の服を着てると元に戻ったときアルトがあられもない姿になりかねんだろ?まぁ、おれ的にはOKなんだが……っ!?」
ゴツンッ!!
『……』
アルトは手元にあった銀色の銃を覇気を込めて投げつけた。
「いたたた……銃は投げるもんじゃないでしょうが」
『キミの野心を阻止したかったんでね』
アルトは冷めた声で言う。そして立ち上がった。
『……まぁ。なんにせよ、服は必要だからちょうど良かった。貸して』
アルトはベッドから飛び降りたが、着地時に上着の服を踏んでしまった。
『うわっ!?』
バタンッ!!
『……っ』
「あらら、大丈夫か」
アルトは床に頭を打つ。青キジは慌ててアルトを抱き抱えた。
アルトの目にはうっすらと涙が浮かぶ。
「……(かわいい)」
青キジはそんなアルトをギュッと抱き締め、頭を撫でた。
「よしよし」
『……子供扱いしないで、くれ』
「まぁまぁ。涙目になってる奴が言うことじゃねェよ」
『……』
「服着せてやろうか?」
『……いい』
「えェー!!」
『キミの下心がミエミエなんだよ』
数分後
『……』
「うーん!!かわいいなアルト!!」
『……これ、何?』
「おれがお願いして作ってもらったんだ!良く似合ってるよ!!」
アルトが着替えたのはフード付きの黒いツナギ。ただし、フードにはウサギを模したような白く長い耳のような布が付いている。
しかもツナギのお尻のあたりにはこれまた白くまるい尻尾。
『……これ以外は??』
「ん?ないよ」
『………。これ、戻っても大丈夫なんだよね』
「ああ。品質の保証は折り紙つきだ」
『なら、いいや。気心地は悪くないし』
「じゃあ、行くか」
白い耳を引っ張っていたアルトは青キジの言葉に顔を上げる。
『??』
「どっかに遊びに行こう。シャボンティにでも行くか??」
『ダメだよ。僕はともかくキミは会議に……』
「いーの。ほら行くよ」
『うわっ』
青キジは再びアルトを抱き抱える。
『降ろしてくれ』
「ダメ。子供から目を離すと大変だからねェ」
『だから、子供じゃないって』
「クザン~ここにいたんだねェ」
「『!?』」
「ボ、ボルサリーノ……」
『黄猿サン!?』
「おつるさんから呼んで来いって言われてねェ~」
黄猿が部屋に入る。
「クザン、今日の会議は絶対参加って聞いてるよねェ?」
「……あ~そうだっけ……??」
「そうだよォ。ってあれ…その子はァ?」
小さくなったアルトを不思議そうに見る黄猿。アルトはフードを取り、手を振った。
『僕だ、アルトだよ!黄猿サン』
「アルト君?キミこんなにちぃさかったかい」
『いや、さすがにそれは……。これにはちょっと訳があって…』
「?」
黄猿に状況を説明する。
「なるほどねェ~。だから小さいんだねェ」
『うん……』
頷きながらアルトの頭を撫で撫でする黄猿。
「アルト、おれの時は拒否したのに、ひどい!!」
『……キミが悪い』
青キジの非難をアルトはプイッとスルーした。
「でも、これでクザンが会議をサボる理由にはならないよねェ~」
「何言ってんの!?アルトがこんな状況だから、一人じゃ危ないじゃん。だから……」
「アルト君だって会議に参加するじゃない」
「え……」
「ねェ、アルト君」
「ああ、ちょっと!!」
黄猿は青キジからアルトを奪い、抱える。抱えられたアルトは首を縦に振った。
『この姿で参加してもいいなら行くよ』
「コラ、アルト!!そんなこと言っちゃ、サボってお前と一日遊ぶ計画が…」
「じゃあいいねェ~クザン行くよォ」
「ちょっ…苦しい!!ボルサリーノ!!首しまってるって」
青キジのガシッと首根っこを掴み、もう片手でアルトを抱きかかえ、黄猿は会議室へ向かって行った。
海軍本部会議室
「みなさん、お待たせしましたァ~連れて来たよォ~」
能天気に言う黄猿の手の先で、首が完全に閉まってるのではないかと思うほど静かになった青キジが目に入る。センゴクがため息をついた。
「黄猿……良くやったが、死んでないだろうな」
「ああァ~ん~まぁ自然系なんだから大丈夫でしょう」
ポイッと黄猿が手を離す。床に倒れた青キジは一瞬止まったかと思えば、息を吹き返した。
「ハァー…ハァー……この体になって初めて死ぬかと思った」
「まったく大将とは思えん行動じゃな。なっちょらん」
「そうじゃそうじゃ。逃げるならもっとちゃんと逃げんとなァ、青二才」
「うるさいなァ……」
赤犬がため息交じりに、ガープが笑いながら言う。起き上がった青キジは、息を整えながら悪態をついた。
「それで、黄猿。その子はなんだい?」
一通りの状況を見ていたつるが黄猿の手に収まるアルトを見ながら尋ねる。
「あ~この子はアルト君ですよォ~」
「「「はあ!?」」」
皆、驚きの声を上げた。
説明中……
『と言う訳で……』
「「「……」」」
「ぶわっはっはっはっ!!」
黄猿からつるの膝の上に移動したアルトは事情を話す。皆それを唖然とした顔で見ていたが、唯一ガープは大笑いしていた。
『ガープさん笑いすぎ』
「チビが本当にチビになったんじゃ!!笑わずにいられるか」
「確かになつかしいねェ。海軍に来た時くらいかい?」
「そう!それくらいにしてもらったんですよ」
「へェ~わっしはこの大きさ初めて見るねェ~」
「……。しかし薬が盛られとるのを見抜けんとはアルトもたるどる」
『それは…もっともな話だけど、上官に盛られてるなんて普通考えないよ』
アルトの話題で会議室が盛り上がる。センゴクがさらにため息をついた。
「はぁ……まったく。とりあえずアルトの中身が変わっておらんのなら構わん。さっさと会議を始めるぞ」