そろそろ一歩前進しよ
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マリンフォード大会議室。
「ヒナさん、誕生日おめでとうございます!これ、私とスモーカーさんからです」
「ありがとう!たしぎ。それにスモーカー君もね」
「……ああ」
スモーカーは気だるそうに返事を返す。今日の主役である“黒檻”のヒナは苦笑した。
スモーカーがこのようなパーティを好かないのは重々承知している。
しかし毎年必ずたしぎと共に参加してくれるのは同期のよしみ。つまり見かけによらず、かなり律儀な人間なのだ。
ヒナはそんなに同期にさらに釘をさす。
「こんな宴、あなたにはつまらないかも知れないけど、今日はスペシャルゲストが来てくれるんだから最後までいなさいよ」
「あん?スペシャルゲスト??」
「わぁー!!楽しみです」
スモーカーよりもたしぎが黄色い歓声を上げる。ヒナはニコッと笑った。
「フフ…楽しみにしといて。それまでお酒でも飲んでなさい」
「ヒナさ~ん!!」
「じゃあね」
ヒナはスモーカーの肩をポンッと叩くと、目をハートにさせた他の海兵達の所へ行った。
「……(なんなんだ?)」
スモーカーは意味ありげに去って行った同僚の意図が見えず、葉巻を吹かす。
「スモーカーさん。誰でしょうね、スペシャルゲストって」
「さぁな」
考えても仕方がないっと思考を放棄したスモーカーは酒瓶を取ると、適当に席を探し歩き出した。
たしぎはそんな上官の後を追う。
「あ、待って下さいよ!!スモーカーさん!!」
それから2時間。ヒナの誕生日を盛り上げるため、海兵達が出し物をしていた。
「……はぁ」
スモーカーはワイワイと盛り上がる会場から壁一枚隔てたバルコニーで酒瓶片手に葉巻を吹かす。
「……」
やはりこういう宴は好きでもない、っとスモーカーは改めて自覚していた。
いつもなら酔ったたしぎを置いて途中で抜けているのだが、ヒナに釘を刺されたため大人しく待っている。
「スペシャルゲストかなんか知らねェがさっさときやがれってんだ」
葉巻を2本勢いよく吹かしたスモーカー。どうやら限界が近いようだ。
*
その頃スモーカーのいない会場では…
ガチャ…っとドアが開く。
「中将、こちらです」
『ああ』
ドアから現れたのはロールとスーツを着たアルト。
会場は少将・中将の突然の登場にどよめくがロールは手を挙げ、気にするな、っと雰囲気を壊さないように指示をした。
ヒナは立ち上がり、嬉々として駆け寄る。
「ノティ中将!!ロール少将!!」
『ヒナクン、遅くなってごめんね』
「悪いな。仕事が長引いてしまったんだ」
「そんな!!わたくしのわがまま聞いて頂いたんですから!!」
『そう。ならよかった』
笑顔のヒナにアルトは表情は変わらないものの安心した声を出す。それからロールが大きな包みを差し出した。
「ヒナ嬢、これはうちの隊からだ」
「ありがとうございます!ロール少将」
ロールのプレゼントを見たアルトが気まずそうに頭をかく。
『……ヒナクン、僕からは本当にこれでいいのかい?』
アルトはバイオリンケースを掲げる。
以前ヒナから連絡を受けた時にも確認したが、アルトは再度確認を取った。
「はい!ぜひ!!聞きたいです!!」
『そう。ならいいけど』
「ええ。それに…」
『それに…?』
ヒナはニコニコと笑い、アルトに耳打ちをする。ヒナの言葉にアルトは一瞬目を見開いた。
「では中将、よろしくお願いします!」
「ヒナさん、誕生日おめでとうございます!これ、私とスモーカーさんからです」
「ありがとう!たしぎ。それにスモーカー君もね」
「……ああ」
スモーカーは気だるそうに返事を返す。今日の主役である“黒檻”のヒナは苦笑した。
スモーカーがこのようなパーティを好かないのは重々承知している。
しかし毎年必ずたしぎと共に参加してくれるのは同期のよしみ。つまり見かけによらず、かなり律儀な人間なのだ。
ヒナはそんなに同期にさらに釘をさす。
「こんな宴、あなたにはつまらないかも知れないけど、今日はスペシャルゲストが来てくれるんだから最後までいなさいよ」
「あん?スペシャルゲスト??」
「わぁー!!楽しみです」
スモーカーよりもたしぎが黄色い歓声を上げる。ヒナはニコッと笑った。
「フフ…楽しみにしといて。それまでお酒でも飲んでなさい」
「ヒナさ~ん!!」
「じゃあね」
ヒナはスモーカーの肩をポンッと叩くと、目をハートにさせた他の海兵達の所へ行った。
「……(なんなんだ?)」
スモーカーは意味ありげに去って行った同僚の意図が見えず、葉巻を吹かす。
「スモーカーさん。誰でしょうね、スペシャルゲストって」
「さぁな」
考えても仕方がないっと思考を放棄したスモーカーは酒瓶を取ると、適当に席を探し歩き出した。
たしぎはそんな上官の後を追う。
「あ、待って下さいよ!!スモーカーさん!!」
それから2時間。ヒナの誕生日を盛り上げるため、海兵達が出し物をしていた。
「……はぁ」
スモーカーはワイワイと盛り上がる会場から壁一枚隔てたバルコニーで酒瓶片手に葉巻を吹かす。
「……」
やはりこういう宴は好きでもない、っとスモーカーは改めて自覚していた。
いつもなら酔ったたしぎを置いて途中で抜けているのだが、ヒナに釘を刺されたため大人しく待っている。
「スペシャルゲストかなんか知らねェがさっさときやがれってんだ」
葉巻を2本勢いよく吹かしたスモーカー。どうやら限界が近いようだ。
*
その頃スモーカーのいない会場では…
ガチャ…っとドアが開く。
「中将、こちらです」
『ああ』
ドアから現れたのはロールとスーツを着たアルト。
会場は少将・中将の突然の登場にどよめくがロールは手を挙げ、気にするな、っと雰囲気を壊さないように指示をした。
ヒナは立ち上がり、嬉々として駆け寄る。
「ノティ中将!!ロール少将!!」
『ヒナクン、遅くなってごめんね』
「悪いな。仕事が長引いてしまったんだ」
「そんな!!わたくしのわがまま聞いて頂いたんですから!!」
『そう。ならよかった』
笑顔のヒナにアルトは表情は変わらないものの安心した声を出す。それからロールが大きな包みを差し出した。
「ヒナ嬢、これはうちの隊からだ」
「ありがとうございます!ロール少将」
ロールのプレゼントを見たアルトが気まずそうに頭をかく。
『……ヒナクン、僕からは本当にこれでいいのかい?』
アルトはバイオリンケースを掲げる。
以前ヒナから連絡を受けた時にも確認したが、アルトは再度確認を取った。
「はい!ぜひ!!聞きたいです!!」
『そう。ならいいけど』
「ええ。それに…」
『それに…?』
ヒナはニコニコと笑い、アルトに耳打ちをする。ヒナの言葉にアルトは一瞬目を見開いた。
「では中将、よろしくお願いします!」