刹那の優しさ
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「よぉ、アルト」
『………』
「フフ…相変わらず態度が連れねェな」
そう言うとドフラミンゴは後ろから覆い被さるようにアルトを抱きしめた。
『……邪魔だ。離れてくれ』
「そう言う割には抵抗しねェんだな」
『……』
「おつるさんから話を聞いて来て見たが、フッフッフッ…なんだ予想以上にキてるじゃねェか」
『……話?』
「部下を一人死なせたんだってな」
『!』
アルトの身体がビクッ震える。ドフラミンゴはそんなアルトに笑みを浮かべさらに囁いた。
「てめェを庇って海賊に殺されたんだろ?自分がどれだけ非力なのかも知らねェで。まったく馬鹿な…」
『黙れ!!』
アルトは抱きしめられた手を振り払い、ドフラミンゴに銃を突きつける。
表情に乏しいアルトではあるが、その目は怒りに満ちていた。
『……あれは僕の責任だ。彼に非はない』
「……」
『それにアンタには関係ないだろ。これは…』
「フフ…ああ、そうだ。誰が死のうがおれには関係ねェよ。だがな…」
『!』
そう言うとドフラミンゴは能力も使わず、ただアルトの鳩尾を“殴った”。
アルトはいつもならかわせるであろうその攻撃に反応出来なかった。銃が手から離れる。
『……な…っ』
「てめェが勝手に弱って、そこらの下等な海賊に殺されてもらっちゃおれが暇になって困んだよ」
フラッとアルトはドフラミンゴの懐に倒れ込んだ。ドフラミンゴはそれを優しく受け止める。
「しばらく寝てろ」
『……アンタ、…な…か……キラ、イだ…』
アルトはそう言うのを最後に意識を飛ばした。
数十分後
『……』
スースーと静かに寝息を立てて眠るアルト。
「フッフッフッ…寝てたらただのガキだな」
ドフラミンゴは地面に座り、腕の中に収めたアルトの頭をそっと撫でた。
「感情のコントロールが出来ねェせいで不眠とは……つくづく難儀な野郎だ」
『……』
ドフラミンゴはそう呟きながら、当分起きないであろうアルトの顔を見る。
「だがまぁ、おかげでこんな姿をおれは見れる訳だが……フフ」
口角をニヤリと上げたドフラミンゴはクツクツと肩を震わせる。 そして寝てるアルトに優しく、しかしねっとりとした声で言った。
【刹那の優しさ】
「次にこんなつまんねェ理由で弱くなったら永遠に眠らせてやるよ…フッフッ!フフフフフフ」
fin
あとがき⇒
『………』
「フフ…相変わらず態度が連れねェな」
そう言うとドフラミンゴは後ろから覆い被さるようにアルトを抱きしめた。
『……邪魔だ。離れてくれ』
「そう言う割には抵抗しねェんだな」
『……』
「おつるさんから話を聞いて来て見たが、フッフッフッ…なんだ予想以上にキてるじゃねェか」
『……話?』
「部下を一人死なせたんだってな」
『!』
アルトの身体がビクッ震える。ドフラミンゴはそんなアルトに笑みを浮かべさらに囁いた。
「てめェを庇って海賊に殺されたんだろ?自分がどれだけ非力なのかも知らねェで。まったく馬鹿な…」
『黙れ!!』
アルトは抱きしめられた手を振り払い、ドフラミンゴに銃を突きつける。
表情に乏しいアルトではあるが、その目は怒りに満ちていた。
『……あれは僕の責任だ。彼に非はない』
「……」
『それにアンタには関係ないだろ。これは…』
「フフ…ああ、そうだ。誰が死のうがおれには関係ねェよ。だがな…」
『!』
そう言うとドフラミンゴは能力も使わず、ただアルトの鳩尾を“殴った”。
アルトはいつもならかわせるであろうその攻撃に反応出来なかった。銃が手から離れる。
『……な…っ』
「てめェが勝手に弱って、そこらの下等な海賊に殺されてもらっちゃおれが暇になって困んだよ」
フラッとアルトはドフラミンゴの懐に倒れ込んだ。ドフラミンゴはそれを優しく受け止める。
「しばらく寝てろ」
『……アンタ、…な…か……キラ、イだ…』
アルトはそう言うのを最後に意識を飛ばした。
数十分後
『……』
スースーと静かに寝息を立てて眠るアルト。
「フッフッフッ…寝てたらただのガキだな」
ドフラミンゴは地面に座り、腕の中に収めたアルトの頭をそっと撫でた。
「感情のコントロールが出来ねェせいで不眠とは……つくづく難儀な野郎だ」
『……』
ドフラミンゴはそう呟きながら、当分起きないであろうアルトの顔を見る。
「だがまぁ、おかげでこんな姿をおれは見れる訳だが……フフ」
口角をニヤリと上げたドフラミンゴはクツクツと肩を震わせる。 そして寝てるアルトに優しく、しかしねっとりとした声で言った。
【刹那の優しさ】
「次にこんなつまんねェ理由で弱くなったら永遠に眠らせてやるよ…フッフッ!フフフフフフ」
fin
あとがき⇒