天使の口づけ
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『ん~~まだかぁ』
「アルト、何唸ってんの?」
『いや…CPで結構伸びたから、そろそろ追いついたかなぁっと思ったんだけど』
「!?」
青キジは目の前の光景に一瞬、アルトのために入れたホットチョコのマグカップを落としそうになった。
『むぅ……』
アルトは自分の服の上からではあるが、青キジの青いシャツを羽織っていた。
しかしアルトと青キジの体型差でブカブカだ。袖から手すら出ない。
「……」
『何?変な顔して、どうかしたのかい?』
青キジは頭をポリポリとかく。
「いや…何にもないよ」
『??』
「はぁ…(なんで無意識にそんな可愛いことしちゃうんのかなァ。こいつは)」
アルトは青キジを見上げ、首を傾げる。青キジはアルトの額にチュっと軽くキスをする。
『む…』
「?どした?」
不服そうな声を上げたアルトに青キジはホットチョコを手渡し、頭を撫でる。
アルトは撫でられながら、ホットチョコを飲む。そしてハッと何かに気が付いた。
『……もしかして、こうやってクザンクンが頭撫でるから、身長伸びないんじゃ…』
「あらら、おれのせいなの?」
『だって僕、毎日牛乳飲んでるんだよ』
「ん~。いいくらいだと思うけどなァ。おれ的にはあんまりデカイのは嬉しくない」
『え~』
「え~って…。なんで?」
『別に…』
「??」
*
『……』
青キジは執務机で書類をパラパラと捲りながらアルトに目をやる。一方アルトはソファでホットチョコを飲みながらどこか一点をじぃーっと見ていた。
「なんだ?今日はやけに静かだな」
『ん~…考えごと』
「考えごと?」
『……そっか!!』
「?」
アルトはテーブルにカップを置き、立ち上がる。そして青キジの方を向いた。
『クザンクン、立ってみて』
「んあ?」
『いいからいいから』
「……なんなの?」
青キジはそう言いながら立ち上がる。アルトは執務机にあった書類を横に退けたかと思えば、靴を脱ぎ机にひょいと乗った。
「アルト?何して……」
『やっぱりこうしたらクザンクンより高くなるね』
「は…?」
青キジは自分を見下ろすアルトに怪訝な顔をする。
するとアルトは青キジの額にチュっと軽いリップ音を立てた。
「!!?」
『…エヘヘ』
アルトは嬉しそうに微笑む。青キジはびっくりして、固まった。
「え…ど…いうこと???」
『いつもクザンクンが僕の額にキスするの、僕もやりたかったんだ。
けど身長足りないだろ?だから伸ばそうとしてたんだけど、こうすれば背が低くても出来るよね』
アルトは得意そうに言う。青キジは違う意味で困り果てた。
「……ああ、もう!!」
『うわっ!?』
青キジはガバッとアルトを抱き抱える。
『な、何?どうしたの??』
「本当にかわい過ぎるよ、お前は……!!」
青キジはアルトをギューっと抱きしめた。
『…く、苦しいよ、クザンクン…!』
「おお、悪ィ悪ィ」
アルトの小さな抗議に青キジは抱きしめる力を緩める。そしてアルトは青キジの腕に座るような形で抱いた。
抱えられたアルトの顔はちょうど青キジの頭一つ分出ている。
「アルト、もう一回!」
『え?』
「これでも出来るでしょ」
『……』
アルトは自分を見上げる青キジを見て、気付く。
『ああ、本当だ』
そう言って、笑うとまたひとつ青キジの額にキスを落とした。
【天使の口づけ】
fin
「アルト、何唸ってんの?」
『いや…CPで結構伸びたから、そろそろ追いついたかなぁっと思ったんだけど』
「!?」
青キジは目の前の光景に一瞬、アルトのために入れたホットチョコのマグカップを落としそうになった。
『むぅ……』
アルトは自分の服の上からではあるが、青キジの青いシャツを羽織っていた。
しかしアルトと青キジの体型差でブカブカだ。袖から手すら出ない。
「……」
『何?変な顔して、どうかしたのかい?』
青キジは頭をポリポリとかく。
「いや…何にもないよ」
『??』
「はぁ…(なんで無意識にそんな可愛いことしちゃうんのかなァ。こいつは)」
アルトは青キジを見上げ、首を傾げる。青キジはアルトの額にチュっと軽くキスをする。
『む…』
「?どした?」
不服そうな声を上げたアルトに青キジはホットチョコを手渡し、頭を撫でる。
アルトは撫でられながら、ホットチョコを飲む。そしてハッと何かに気が付いた。
『……もしかして、こうやってクザンクンが頭撫でるから、身長伸びないんじゃ…』
「あらら、おれのせいなの?」
『だって僕、毎日牛乳飲んでるんだよ』
「ん~。いいくらいだと思うけどなァ。おれ的にはあんまりデカイのは嬉しくない」
『え~』
「え~って…。なんで?」
『別に…』
「??」
*
『……』
青キジは執務机で書類をパラパラと捲りながらアルトに目をやる。一方アルトはソファでホットチョコを飲みながらどこか一点をじぃーっと見ていた。
「なんだ?今日はやけに静かだな」
『ん~…考えごと』
「考えごと?」
『……そっか!!』
「?」
アルトはテーブルにカップを置き、立ち上がる。そして青キジの方を向いた。
『クザンクン、立ってみて』
「んあ?」
『いいからいいから』
「……なんなの?」
青キジはそう言いながら立ち上がる。アルトは執務机にあった書類を横に退けたかと思えば、靴を脱ぎ机にひょいと乗った。
「アルト?何して……」
『やっぱりこうしたらクザンクンより高くなるね』
「は…?」
青キジは自分を見下ろすアルトに怪訝な顔をする。
するとアルトは青キジの額にチュっと軽いリップ音を立てた。
「!!?」
『…エヘヘ』
アルトは嬉しそうに微笑む。青キジはびっくりして、固まった。
「え…ど…いうこと???」
『いつもクザンクンが僕の額にキスするの、僕もやりたかったんだ。
けど身長足りないだろ?だから伸ばそうとしてたんだけど、こうすれば背が低くても出来るよね』
アルトは得意そうに言う。青キジは違う意味で困り果てた。
「……ああ、もう!!」
『うわっ!?』
青キジはガバッとアルトを抱き抱える。
『な、何?どうしたの??』
「本当にかわい過ぎるよ、お前は……!!」
青キジはアルトをギューっと抱きしめた。
『…く、苦しいよ、クザンクン…!』
「おお、悪ィ悪ィ」
アルトの小さな抗議に青キジは抱きしめる力を緩める。そしてアルトは青キジの腕に座るような形で抱いた。
抱えられたアルトの顔はちょうど青キジの頭一つ分出ている。
「アルト、もう一回!」
『え?』
「これでも出来るでしょ」
『……』
アルトは自分を見上げる青キジを見て、気付く。
『ああ、本当だ』
そう言って、笑うとまたひとつ青キジの額にキスを落とした。
【天使の口づけ】
fin