渡り鳥、風邪を引く
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今日は週に一度の洗濯日。
女達はすでに洗濯を終えており、サンジの入れたドリンク片手に男達の洗濯風景を見る。
この日の洗い担当はサンジとチョッパーとフランキー。濯ぎ担当はルフィとウソップ、ゾロ。そして干し担当はジンとブルックだ。
只でさえ賑やかな男達が集まると騒がない訳無く、特に濯ぎ担当のルフィとウソップはギャーギーと騒いでいた。
「ルフィくらえ!!」
「うわっ!!くそぅ!お返しだ」
「つめてェ!!」
水鉄砲を取りだしたウソップはルフィの顔に見事命中させる。ルフィはそれに対抗するため、手で水をかけていた。
「おい、お前ら遊ぶな!」
「くらえ、ゾロ!」
「っ!!冷てェな!!」
『賑やかですね』
「ヨホホホ~。しかし完全に手が止まってますよ」
作業の邪魔になるため、シルクハットかぶっていないジンが笑う。
ジン達、干し担当は濯ぎ担当が遊んでいるため、なかなか仕事が回ってこない。
『あ、でもゾロさんが担当しているのは終わっているみたいですね。取ってきます』
「ヨホホホ、お願いしまーす!!」
ジンはわいわいと騒ぐ濯ぎ担当のテリトリーに入り、ゾロの側に行く。
『ゾロさん、こちら持って行ってもよろしいですか?』
「おう、いいぜ」
ゾロの了承を得て、ジンは洗濯物を持ち上げる。落とさないようにしっかり持てたのを確認すると、物干しまで行こうと歩き出した。
「くらえ、たらい星!!」
「とりゃ!!」
ウソップがルフィにタライごと水をかけようとする。それをルフィは上に弾いた。
「「おおー!!」」
水の入ったタライはが宙を舞う。二人はタライを見上げ歓声を上げた。
「「!?」」
しかしタライは最高点に達すると、グラッと傾き、宙から水をぶちまける。それはちょうどジンの頭の上。
「「あ!!」」
バシャー―ン……!!
『………』
ルフィとウソップの驚いた声と同時に、ジンは見事に上から水を被った。
その後カランカランとタライが甲板に落ちる。
(………)
賑やかだった甲板が一気に静まり返った。
ジンは水浸しになったまま固まっていたが、突然持っていた洗濯物をドサッと落とす。
「ジン!大丈夫か??」
一番近くに居たゾロが駆け寄った。ジンはゾロに大丈夫だと言葉を返すものの、カタカタと震えている。
ゾロは心配になって肩に手を置くと、思ったよりも濡れていて驚き、尋ねた。
「!!おい、ジン…?」
『…大丈夫で……す』
バタンッ!!
「「「ジン!!!」」」
【渡り鳥、風邪を引く】
『すいません……チョッパーくん』
「謝る必要なんてねェぞ!ジン」
現在、医務室のベッドで寝ているジンには、フカフカの布団を掛けられている。
フカフカの布団から顔だけ出している今のジンはバレッタも外し、代わりに額にフランキー特製ヒンヤリタオルが置かれいた。
「「ずみばぜんでじだ…!!」」
『い、いえ…。お二人は大丈夫ですか…?』
ジンに土下座する二人。すでにナミから制裁を受けた後の様で、そこらじゅうが腫れていた。
その状況は病人であるジンが逆に心配になる。
「本当にいつもいつも……」
ナミは拳を握りしめ、ワナワナと怒りに震える。ルフィとウソップは鬼の形相のナミにガタガタと身を震わせた。
『……ナミさん。どうか、許してあげて下さい』
「「ジン…!!」」
「でも……!!」
感動する二人。ナミは不服そうに声を上げた。
『お二人共、悪気があった訳じゃ……ゴホゴホ。失礼…』
「ジン、無理しちゃダメだぞ」
「……。まぁ、ジンが言うならいいわ。でもアンタ達、ジンの分までで働いてもらうからね!!」
「「イデデデデ……!!」」
ナミが二人の耳を引っ張って甲板掃除に駆り出させるため出て行った。
3人がいなくなった医務室。ジンはチョッパー調合の薬を飲み、症状の説明をされる。
『……』
「薬の作用で眠たくなると思うから、そのまま寝とくんだぞ」
『はい。Dr.チョッパー。ありがとうございます』
ジンはニコッと笑う。チョッパーはドクターなんて言われても嬉しくねェぞ!!っと踊りながら否定した。
「チョッパーメシだぞ」
「ゾロ!」
「ここは代わるから行って来い」
「おう、わかった。じゃあジン、ゆっくり寝てろよ」
『はい!』
チョッパーはテトテトと医務室から食堂へ行った。ゾロはチョッパーの机に腰掛ける。
「具合どうだ?」
『チョッパーくんは安静にしてれば良いと言っていましので、ご心配なく。それよりお二人のケガは…』
「あれくらいいつものことだから心配はいらねェよ」
『…そうですか』
「でもお前、あんな水被ったくらいですぐ風邪引くんだな」
『あの時は水に強い紙はほとんど手に集中させていたので、他の場所からの浸透を防ぎ切れなかったんですよ』
「だからあんな肩が濡れてたのか。紙ってのは難儀だな」
『ええ。ただ、今回は僕の不注意です』
「いや、あれは防げねェだろ」
『では、不可抗力ですね…はは』
ジンは肩を竦めて笑う。それから15分程、何気ない話をしていた。
『……っ』
ふと眠気を感じ、ジンは左目を擦る。
「眠いなら寝ろよ。その方が治りが早ェってチョッパーが言ってだぜ」
『……はい。でも…』
「でも?」
『いえ…。では少し眠ります』
「ああ」
ジンは目を瞑り眠りに入った。
女達はすでに洗濯を終えており、サンジの入れたドリンク片手に男達の洗濯風景を見る。
この日の洗い担当はサンジとチョッパーとフランキー。濯ぎ担当はルフィとウソップ、ゾロ。そして干し担当はジンとブルックだ。
只でさえ賑やかな男達が集まると騒がない訳無く、特に濯ぎ担当のルフィとウソップはギャーギーと騒いでいた。
「ルフィくらえ!!」
「うわっ!!くそぅ!お返しだ」
「つめてェ!!」
水鉄砲を取りだしたウソップはルフィの顔に見事命中させる。ルフィはそれに対抗するため、手で水をかけていた。
「おい、お前ら遊ぶな!」
「くらえ、ゾロ!」
「っ!!冷てェな!!」
『賑やかですね』
「ヨホホホ~。しかし完全に手が止まってますよ」
作業の邪魔になるため、シルクハットかぶっていないジンが笑う。
ジン達、干し担当は濯ぎ担当が遊んでいるため、なかなか仕事が回ってこない。
『あ、でもゾロさんが担当しているのは終わっているみたいですね。取ってきます』
「ヨホホホ、お願いしまーす!!」
ジンはわいわいと騒ぐ濯ぎ担当のテリトリーに入り、ゾロの側に行く。
『ゾロさん、こちら持って行ってもよろしいですか?』
「おう、いいぜ」
ゾロの了承を得て、ジンは洗濯物を持ち上げる。落とさないようにしっかり持てたのを確認すると、物干しまで行こうと歩き出した。
「くらえ、たらい星!!」
「とりゃ!!」
ウソップがルフィにタライごと水をかけようとする。それをルフィは上に弾いた。
「「おおー!!」」
水の入ったタライはが宙を舞う。二人はタライを見上げ歓声を上げた。
「「!?」」
しかしタライは最高点に達すると、グラッと傾き、宙から水をぶちまける。それはちょうどジンの頭の上。
「「あ!!」」
バシャー―ン……!!
『………』
ルフィとウソップの驚いた声と同時に、ジンは見事に上から水を被った。
その後カランカランとタライが甲板に落ちる。
(………)
賑やかだった甲板が一気に静まり返った。
ジンは水浸しになったまま固まっていたが、突然持っていた洗濯物をドサッと落とす。
「ジン!大丈夫か??」
一番近くに居たゾロが駆け寄った。ジンはゾロに大丈夫だと言葉を返すものの、カタカタと震えている。
ゾロは心配になって肩に手を置くと、思ったよりも濡れていて驚き、尋ねた。
「!!おい、ジン…?」
『…大丈夫で……す』
バタンッ!!
「「「ジン!!!」」」
【渡り鳥、風邪を引く】
『すいません……チョッパーくん』
「謝る必要なんてねェぞ!ジン」
現在、医務室のベッドで寝ているジンには、フカフカの布団を掛けられている。
フカフカの布団から顔だけ出している今のジンはバレッタも外し、代わりに額にフランキー特製ヒンヤリタオルが置かれいた。
「「ずみばぜんでじだ…!!」」
『い、いえ…。お二人は大丈夫ですか…?』
ジンに土下座する二人。すでにナミから制裁を受けた後の様で、そこらじゅうが腫れていた。
その状況は病人であるジンが逆に心配になる。
「本当にいつもいつも……」
ナミは拳を握りしめ、ワナワナと怒りに震える。ルフィとウソップは鬼の形相のナミにガタガタと身を震わせた。
『……ナミさん。どうか、許してあげて下さい』
「「ジン…!!」」
「でも……!!」
感動する二人。ナミは不服そうに声を上げた。
『お二人共、悪気があった訳じゃ……ゴホゴホ。失礼…』
「ジン、無理しちゃダメだぞ」
「……。まぁ、ジンが言うならいいわ。でもアンタ達、ジンの分までで働いてもらうからね!!」
「「イデデデデ……!!」」
ナミが二人の耳を引っ張って甲板掃除に駆り出させるため出て行った。
3人がいなくなった医務室。ジンはチョッパー調合の薬を飲み、症状の説明をされる。
『……』
「薬の作用で眠たくなると思うから、そのまま寝とくんだぞ」
『はい。Dr.チョッパー。ありがとうございます』
ジンはニコッと笑う。チョッパーはドクターなんて言われても嬉しくねェぞ!!っと踊りながら否定した。
「チョッパーメシだぞ」
「ゾロ!」
「ここは代わるから行って来い」
「おう、わかった。じゃあジン、ゆっくり寝てろよ」
『はい!』
チョッパーはテトテトと医務室から食堂へ行った。ゾロはチョッパーの机に腰掛ける。
「具合どうだ?」
『チョッパーくんは安静にしてれば良いと言っていましので、ご心配なく。それよりお二人のケガは…』
「あれくらいいつものことだから心配はいらねェよ」
『…そうですか』
「でもお前、あんな水被ったくらいですぐ風邪引くんだな」
『あの時は水に強い紙はほとんど手に集中させていたので、他の場所からの浸透を防ぎ切れなかったんですよ』
「だからあんな肩が濡れてたのか。紙ってのは難儀だな」
『ええ。ただ、今回は僕の不注意です』
「いや、あれは防げねェだろ」
『では、不可抗力ですね…はは』
ジンは肩を竦めて笑う。それから15分程、何気ない話をしていた。
『……っ』
ふと眠気を感じ、ジンは左目を擦る。
「眠いなら寝ろよ。その方が治りが早ェってチョッパーが言ってだぜ」
『……はい。でも…』
「でも?」
『いえ…。では少し眠ります』
「ああ」
ジンは目を瞑り眠りに入った。
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