【スキット】音楽家と奇術師
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【音楽家と奇術士】
~~♪♪~~♪
ブルックの演奏でサニー号はわいわいと賑やかだ。
しばらくして、休憩となる。各人が思い思いの余暇を楽しんでいた。甲板ではルフィやウソップ、チョッパーがはしゃいでいる。ブルックは上からそれを見ていた。
『お疲れ様です、ブルックさん。これをどうぞ』
「おや、ジンさん。ありがとうございます!」
声に振り返るとジンが居て、ブルックに紅茶の入ったティーカップを渡す。
『お隣よろしいですか?』
「ヨホホ…もちろん。どうぞどうぞ」
ジンはブルックの横に失礼しますっと座った。
『ブルックさんの演奏は本当に素晴らしいですね』
「いえいえ。ジンさんのマジックも素晴らしいですよ。いつも目玉が飛び出すかと…あっ、私飛び出す目玉ないんですけど!! ヨホホ…」
『ははは』
笑い合う二人。ジンが言った。
『この船は本当に笑いが絶えませんね』
「そうですね。いい船です。仲間っていいですね」
『……そうですね』
ジンは静かに微笑む。ブルックはじっとジンを見る。
「ジンさん……こんなことをお尋ねするのはいけないのかも知れません」
『なんでしょう?』
ジンは首を傾げる。ブルックは紅茶を置いた。
「ジンさんは“仲間”と言う言葉がお嫌いなのでしょうか?」
『……!! いえ、そんなことはありませんよ』
ジンは少し動揺しつつ、笑顔で答える。ブルックは続ける。
「……私は、いえ私だけではありませんが“仲間”との別れはとても辛いものでした」
『………』
ジンはブルックの乗っていた廃船を思い出す。
「しかし、私には“昔の仲間”と皆さんと言う…“新しい仲間”がいます」
『………“新しい仲間”…』
ブルックは頷く。
「私は“昔の仲間”のことは一時も忘れてはいません。今でも瞼を閉じれば思い出します。あ、私瞼なかった……」
ジンは微笑む。
「しかし今は、目を開けるとルフィさん達と新しい旅をしているのです」
『………』
「今を生きているのですから、新しい出会いはあるものですが…。私は昔も今も仲間が大切です」
『……とても良くわかります。あのブルックさん……』
「はい」
ジンはブルックに目を合わせる。
『僕も“仲間”は大切です』
「………」
『でも……』
ジンは笑う。
『僕は卑怯者なんです』
「え…?」
『僕は人から奪うことしか今までしてきませんでした』
「ジンさん」
ジンは続ける。
『だから…僕が“仲間”を名乗る資格はありません……』
「そんなことありません!! 仲間になるのに資格なんていりません!!」
『……!?』
ブルックがガタッと立ち上がる。ブルックのらしくない行動にジンは驚いた。 ブルックはハッとする。
「失礼。つい大きな声を出してしまいました。怒鳴るつもりは…」
『いえ、ありがとうございます』
ジンは立ち上がる。
『久しぶりに怒られました。失言をお許しください』
ジンは頭を下げる。ブルックはいつもの調子で慌てて手を振った。
「頭なんて下げないでください、ジンさん!!」
ジンは頭を上げる。ジンはブルックの顔を見た。
『“仲間になるのに資格はいらない”…そのお言葉、嬉しかったです。ありがとうございました』
「え……!?」
ジンはもう一度頭を下げ、カップを下げますねっと2つのカップを持って行った。
ブルックは立ち尽くす。
「ジンさん、泣いてた……??」
ブルックには一瞬、そう見えた。それが本当だったかはわからない……
~~♪♪~~♪
ブルックの演奏でサニー号はわいわいと賑やかだ。
しばらくして、休憩となる。各人が思い思いの余暇を楽しんでいた。甲板ではルフィやウソップ、チョッパーがはしゃいでいる。ブルックは上からそれを見ていた。
『お疲れ様です、ブルックさん。これをどうぞ』
「おや、ジンさん。ありがとうございます!」
声に振り返るとジンが居て、ブルックに紅茶の入ったティーカップを渡す。
『お隣よろしいですか?』
「ヨホホ…もちろん。どうぞどうぞ」
ジンはブルックの横に失礼しますっと座った。
『ブルックさんの演奏は本当に素晴らしいですね』
「いえいえ。ジンさんのマジックも素晴らしいですよ。いつも目玉が飛び出すかと…あっ、私飛び出す目玉ないんですけど!! ヨホホ…」
『ははは』
笑い合う二人。ジンが言った。
『この船は本当に笑いが絶えませんね』
「そうですね。いい船です。仲間っていいですね」
『……そうですね』
ジンは静かに微笑む。ブルックはじっとジンを見る。
「ジンさん……こんなことをお尋ねするのはいけないのかも知れません」
『なんでしょう?』
ジンは首を傾げる。ブルックは紅茶を置いた。
「ジンさんは“仲間”と言う言葉がお嫌いなのでしょうか?」
『……!! いえ、そんなことはありませんよ』
ジンは少し動揺しつつ、笑顔で答える。ブルックは続ける。
「……私は、いえ私だけではありませんが“仲間”との別れはとても辛いものでした」
『………』
ジンはブルックの乗っていた廃船を思い出す。
「しかし、私には“昔の仲間”と皆さんと言う…“新しい仲間”がいます」
『………“新しい仲間”…』
ブルックは頷く。
「私は“昔の仲間”のことは一時も忘れてはいません。今でも瞼を閉じれば思い出します。あ、私瞼なかった……」
ジンは微笑む。
「しかし今は、目を開けるとルフィさん達と新しい旅をしているのです」
『………』
「今を生きているのですから、新しい出会いはあるものですが…。私は昔も今も仲間が大切です」
『……とても良くわかります。あのブルックさん……』
「はい」
ジンはブルックに目を合わせる。
『僕も“仲間”は大切です』
「………」
『でも……』
ジンは笑う。
『僕は卑怯者なんです』
「え…?」
『僕は人から奪うことしか今までしてきませんでした』
「ジンさん」
ジンは続ける。
『だから…僕が“仲間”を名乗る資格はありません……』
「そんなことありません!! 仲間になるのに資格なんていりません!!」
『……!?』
ブルックがガタッと立ち上がる。ブルックのらしくない行動にジンは驚いた。 ブルックはハッとする。
「失礼。つい大きな声を出してしまいました。怒鳴るつもりは…」
『いえ、ありがとうございます』
ジンは立ち上がる。
『久しぶりに怒られました。失言をお許しください』
ジンは頭を下げる。ブルックはいつもの調子で慌てて手を振った。
「頭なんて下げないでください、ジンさん!!」
ジンは頭を上げる。ジンはブルックの顔を見た。
『“仲間になるのに資格はいらない”…そのお言葉、嬉しかったです。ありがとうございました』
「え……!?」
ジンはもう一度頭を下げ、カップを下げますねっと2つのカップを持って行った。
ブルックは立ち尽くす。
「ジンさん、泣いてた……??」
ブルックには一瞬、そう見えた。それが本当だったかはわからない……