【スキット】ナミからの報酬
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【ナミからの報酬】
よく晴れた日。ナミは航海日誌とペンをカゴの近くに置いてミカン畑の手入れをしていた。
『ナミさん。いらっしゃいますか?』
ガサッとミカンの木から顔を出したジン。
「あら、ジン。どうしたの?」
『先程、図書館に海図の紙をお届けしましたと、ご連絡に』
「ああ。ありがとう!! 助かるわぁ~!!ジンが来てから良質な紙が買わなくてももらえるんだもの」
『お役に立てて光栄ですよ』
「便利な能力よね、ルフィなんかより断然役立つわ」
『そんなことありませんよ』
笑うナミとジン。ジンが手で口を抑えふぁっと欠伸をする。
「ジン、眠いの?」
『あっ、いえ。チョッパーくんから処方を受けているのですが、多少副作用があるらしく、眠たくなる様です』
「まだ、好調じゃないんだ」
『一応…と言われています』
ジンは左目を擦る。ナミはふーんっと言い。ミカンの木の手入れをやめ、カゴの近くに腰を降ろす。
『お手入れは終わりですか?』
「ちょっと休憩。ジンも座りなさいよ」
『…はい。では失礼します』
ナミの隣にジンは腰を降ろす。晴れた、とてもいい気候が穏やかな空気を作る。
『いい天気ですね』
「うん。今日はずっと晴れよ、風も心地いいし昼寝にはぴったりね」
『ゾロさんも見事にお昼寝されてました』
甲板の芝生に大の字で寝るゾロを見たジンは笑顔で言う。 暖かい気候がジンを眠りに誘う。
『……僕も、少し休んでもいいかもしれません』
「そうしたら?」
そうナミが言うとジンの頭に手を添え、ゆっくりと自分の方へ倒す。
『?』
ジンはナミの手に引かれるまま体を傾ける。ナミはジンの頭を自分の膝の上に頭を置いた。
流石に動揺するジン。頭を抑えられたままなのでナミの顔を見えない。
『あの…ナミさん?』
「動かないで。バレッタ外すから」
『はい……?』
パチンパチンとバレッタを外すナミ。ジンの髪はすっとおりる。
「はいこっち」
頭を横から仰向けにされる。ジンは膝の上からナミを見上げる形になる。いつの間にかシルクハットも取られていた。
『ナミさん、これは…どういう状況でしょうか……?』
目をパチパチさせるジン。ナミは笑う。
「なにって膝枕よ」
『あ…それはわかるのですが…』
「紙をお届けくれたお礼よ! それとミカンを入れるカゴを作ってくれたお礼! 後は……まぁ、とりあえず、この膝枕で今までのをチャラにしようって訳。眠たいなら寝ちゃいなさい」
『…借りを…そんなつもりではなかったのですが』
「あんたねぇ、この私が膝枕してあげるなんていくらかかると思ってんの? それをタダでやってあげるんだから、感謝して寝なさい」
ジンは、ははっと笑う。
『サンジさんに怒られそうですね……でも、今はお言葉に甘えます…』
ジンは笑い、目を瞑る。少しして規則正しい寝息が聞こえた。ナミは静かにジンの髪を触れる。
「こうしてると、女の子みたい」
ナミは髪がおりているジンを見ながら言う。
「あんたを見てるとロビンが居なくなったあの時を思い出すわ…」
ナミは哀しそうに眉を下げる。あの時のロビンの苦しみ、想いを思い出す。
「あんな想い…もうしたくないんだから。アンタも私たちに寄っ掛かって来なさいよ。今みたいに…」
ナミはジンの頭を撫でながら呟いた。
―――――――――――――――
おまけ
「ナミさ―ん!! 晩ごはんできたよ~~」
「あっ、サンジくん!? 少し静かにして」
叫ぶサンジにシーッとするナミ。
「えっ…ナミさん、どうした…の…って……エェ――――――!!?」
サンジはナミに膝枕され寝ているジンを見つけ、悲鳴に近い声を上げる。ジンは目を覚ました。
『………?? あれ…ナミさん。ああ、こんな遅くまですいません』
「あっ、いや…いいんだけど…」
『?』
ナミは汗を流しながら目を背ける。ジンは?を浮かべ後ろを見る。
「おのれェーー!! ジンてめえ!! ナミさんに膝枕なんかしてもらいやがって……まだおれだってしてもらったことないのに、おれだってしてもらいたいのにィ~~~~!!!」
ゴォッと燃えるサンジ。寝惚けたジンが笑う。
『……サンジさん。おはようございます』
「問答無用!!!」
その後、ジンはサンジに思いっきり蹴りを入れられ吹っ飛び、無理矢理覚醒させられることとなる。
よく晴れた日。ナミは航海日誌とペンをカゴの近くに置いてミカン畑の手入れをしていた。
『ナミさん。いらっしゃいますか?』
ガサッとミカンの木から顔を出したジン。
「あら、ジン。どうしたの?」
『先程、図書館に海図の紙をお届けしましたと、ご連絡に』
「ああ。ありがとう!! 助かるわぁ~!!ジンが来てから良質な紙が買わなくてももらえるんだもの」
『お役に立てて光栄ですよ』
「便利な能力よね、ルフィなんかより断然役立つわ」
『そんなことありませんよ』
笑うナミとジン。ジンが手で口を抑えふぁっと欠伸をする。
「ジン、眠いの?」
『あっ、いえ。チョッパーくんから処方を受けているのですが、多少副作用があるらしく、眠たくなる様です』
「まだ、好調じゃないんだ」
『一応…と言われています』
ジンは左目を擦る。ナミはふーんっと言い。ミカンの木の手入れをやめ、カゴの近くに腰を降ろす。
『お手入れは終わりですか?』
「ちょっと休憩。ジンも座りなさいよ」
『…はい。では失礼します』
ナミの隣にジンは腰を降ろす。晴れた、とてもいい気候が穏やかな空気を作る。
『いい天気ですね』
「うん。今日はずっと晴れよ、風も心地いいし昼寝にはぴったりね」
『ゾロさんも見事にお昼寝されてました』
甲板の芝生に大の字で寝るゾロを見たジンは笑顔で言う。 暖かい気候がジンを眠りに誘う。
『……僕も、少し休んでもいいかもしれません』
「そうしたら?」
そうナミが言うとジンの頭に手を添え、ゆっくりと自分の方へ倒す。
『?』
ジンはナミの手に引かれるまま体を傾ける。ナミはジンの頭を自分の膝の上に頭を置いた。
流石に動揺するジン。頭を抑えられたままなのでナミの顔を見えない。
『あの…ナミさん?』
「動かないで。バレッタ外すから」
『はい……?』
パチンパチンとバレッタを外すナミ。ジンの髪はすっとおりる。
「はいこっち」
頭を横から仰向けにされる。ジンは膝の上からナミを見上げる形になる。いつの間にかシルクハットも取られていた。
『ナミさん、これは…どういう状況でしょうか……?』
目をパチパチさせるジン。ナミは笑う。
「なにって膝枕よ」
『あ…それはわかるのですが…』
「紙をお届けくれたお礼よ! それとミカンを入れるカゴを作ってくれたお礼! 後は……まぁ、とりあえず、この膝枕で今までのをチャラにしようって訳。眠たいなら寝ちゃいなさい」
『…借りを…そんなつもりではなかったのですが』
「あんたねぇ、この私が膝枕してあげるなんていくらかかると思ってんの? それをタダでやってあげるんだから、感謝して寝なさい」
ジンは、ははっと笑う。
『サンジさんに怒られそうですね……でも、今はお言葉に甘えます…』
ジンは笑い、目を瞑る。少しして規則正しい寝息が聞こえた。ナミは静かにジンの髪を触れる。
「こうしてると、女の子みたい」
ナミは髪がおりているジンを見ながら言う。
「あんたを見てるとロビンが居なくなったあの時を思い出すわ…」
ナミは哀しそうに眉を下げる。あの時のロビンの苦しみ、想いを思い出す。
「あんな想い…もうしたくないんだから。アンタも私たちに寄っ掛かって来なさいよ。今みたいに…」
ナミはジンの頭を撫でながら呟いた。
―――――――――――――――
おまけ
「ナミさ―ん!! 晩ごはんできたよ~~」
「あっ、サンジくん!? 少し静かにして」
叫ぶサンジにシーッとするナミ。
「えっ…ナミさん、どうした…の…って……エェ――――――!!?」
サンジはナミに膝枕され寝ているジンを見つけ、悲鳴に近い声を上げる。ジンは目を覚ました。
『………?? あれ…ナミさん。ああ、こんな遅くまですいません』
「あっ、いや…いいんだけど…」
『?』
ナミは汗を流しながら目を背ける。ジンは?を浮かべ後ろを見る。
「おのれェーー!! ジンてめえ!! ナミさんに膝枕なんかしてもらいやがって……まだおれだってしてもらったことないのに、おれだってしてもらいたいのにィ~~~~!!!」
ゴォッと燃えるサンジ。寝惚けたジンが笑う。
『……サンジさん。おはようございます』
「問答無用!!!」
その後、ジンはサンジに思いっきり蹴りを入れられ吹っ飛び、無理矢理覚醒させられることとなる。