【スキット】アブサロムの悪夢
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【アブサロムの悪夢】
麦わらの一味や森の住人達がモリアやくまとの闘いを経て深い眠りについていた頃の話。
「フォスフォス……急げ、アブサロム……!! モリア様を連れて脱出するんだ」
「わかっている。だから今、麦わら達が寝てる間にこっそり連れだそうとしてんじゃねぇか」
ホグバックとアブサロムが倒れているモリアを建物の下から“静かに”引っ張り出していた。
「ホグバック、船の用意はいいのか?」
「フォスフォス。ちゃんと用意してある」
『ドクトル・ホグバックさんに“透明人間”のアブサロムさんですね』
「「!!?」」
二人は冷や汗タラタラに声のする方へギギギっと顔を向ける。
「おめぇは……!!」
「“渡り鳥”!!?」
『はじめまして、ドクトル・ホグバックさん。そしてお久しぶりです、“透明人間”のアブサロムさん』
「うっ!!」
ジンがアブサロムに冷たい視線にを向ける。
「…なんでてめえがこんなとこに……オーズやモリア様、“暴君”くまと戦ってなんでそんな平気なんだ、ゾンビか!!?」
『その言動はとても失礼ですよ』
ニコッ笑うジン。二人はさらに冷や汗をかく。
「フォスフォス…まさか、モリア様にトドメをさすつもりか!? 正気か!!?」
『……はぁ。違いますよ、ドクトル・ホグバックさん。僕はもうゲッコー・モリアには興味がありません』
「なっ!!?」
「フォスフォス…偉いことを言うから…びっくりしちまったじゃねぇか。じゃあ、何しにきやがった」
『………僕が用があるのはアブサロムさん、貴方です』
「おいら!?」
ジンはカツカツとアブサロムの側に歩いて行く。
「なっ、なんだ!!? おいらに用ってなんだ!!?」
『……“原点の紙 、フォーム:魔法の槌 ”』
ジンは左手に柄の長い小ぶりのハンマーを精製する。
「くっ来るな!!」
アブサロムが防御姿勢をとる。
バキッ!!
「ぐぁ!!?」
頭を防御するアブサロムの腹を思い切り打ち付ける。アブサロムはその場で顔をしかめる。
「アブサロム…!?」
「なんのつもりだ!?」
アブサロムはジンに怒鳴る。ヒラリとアブサロムから落ちた何かをジンは拾う。
『これを返して頂きたかったのです』
「……紙?」
ジンが持っていたのは紙。アブサロムが船に乗って来た時ジンがつけた紙。
『これがあったので貴方の居場所がわかったのです』
「ちょっと待て!!? 紙を取るだけでなんでおいらが殴られなきゃいけねぇ」
『……心当たりはありませんか?』
「………?」
『とても気持ち悪い思いをさせて頂きました』
船でジンに抱きついたことを思い出すアブサロム。ハッとした顔をする。
『一発だけでは物足りないのですが、お顔を拝見するのも嫌なので、次の一撃が入るまでにお逃げください。次は思い切りいきますよ』
とても晴れやかにニコニコとするジン。アブサロムはガクガクと震えた。
『5秒くらいはお待ちしましょう』
「フォスフォス…!? やばそうだ逃げるぞアブサロム」
「わかってる!!」
ジンは5.…と数を数え出す。アブサロムとホグバックはモリアを抱え、徐々に透明になりながら走って逃げていった。
『3…2……1……』
ジンはハンマーを回しながら数を数え終わった。
『やはり、もう一打くらいは行きましょうか』
ジンは気配を探りながら狙いを定める。 そしてハンマーをビュッと投げた。
ガツン!!
「いてぇ!!? ホグバック急げ、逃げろ―――!!!」
『はは。上手く当たりましたね』
ジンはシルクハットを被りなおす。もうアブサロムたちに興味がなくなったように、麦わらの一味の方に目をやる。
『もう少し静かになるまで、起きていましょう』
ジンは瓦礫に腰掛け静かに見守った。
麦わらの一味や森の住人達がモリアやくまとの闘いを経て深い眠りについていた頃の話。
「フォスフォス……急げ、アブサロム……!! モリア様を連れて脱出するんだ」
「わかっている。だから今、麦わら達が寝てる間にこっそり連れだそうとしてんじゃねぇか」
ホグバックとアブサロムが倒れているモリアを建物の下から“静かに”引っ張り出していた。
「ホグバック、船の用意はいいのか?」
「フォスフォス。ちゃんと用意してある」
『ドクトル・ホグバックさんに“透明人間”のアブサロムさんですね』
「「!!?」」
二人は冷や汗タラタラに声のする方へギギギっと顔を向ける。
「おめぇは……!!」
「“渡り鳥”!!?」
『はじめまして、ドクトル・ホグバックさん。そしてお久しぶりです、“透明人間”のアブサロムさん』
「うっ!!」
ジンがアブサロムに冷たい視線にを向ける。
「…なんでてめえがこんなとこに……オーズやモリア様、“暴君”くまと戦ってなんでそんな平気なんだ、ゾンビか!!?」
『その言動はとても失礼ですよ』
ニコッ笑うジン。二人はさらに冷や汗をかく。
「フォスフォス…まさか、モリア様にトドメをさすつもりか!? 正気か!!?」
『……はぁ。違いますよ、ドクトル・ホグバックさん。僕はもうゲッコー・モリアには興味がありません』
「なっ!!?」
「フォスフォス…偉いことを言うから…びっくりしちまったじゃねぇか。じゃあ、何しにきやがった」
『………僕が用があるのはアブサロムさん、貴方です』
「おいら!?」
ジンはカツカツとアブサロムの側に歩いて行く。
「なっ、なんだ!!? おいらに用ってなんだ!!?」
『……“
ジンは左手に柄の長い小ぶりのハンマーを精製する。
「くっ来るな!!」
アブサロムが防御姿勢をとる。
バキッ!!
「ぐぁ!!?」
頭を防御するアブサロムの腹を思い切り打ち付ける。アブサロムはその場で顔をしかめる。
「アブサロム…!?」
「なんのつもりだ!?」
アブサロムはジンに怒鳴る。ヒラリとアブサロムから落ちた何かをジンは拾う。
『これを返して頂きたかったのです』
「……紙?」
ジンが持っていたのは紙。アブサロムが船に乗って来た時ジンがつけた紙。
『これがあったので貴方の居場所がわかったのです』
「ちょっと待て!!? 紙を取るだけでなんでおいらが殴られなきゃいけねぇ」
『……心当たりはありませんか?』
「………?」
『とても気持ち悪い思いをさせて頂きました』
船でジンに抱きついたことを思い出すアブサロム。ハッとした顔をする。
『一発だけでは物足りないのですが、お顔を拝見するのも嫌なので、次の一撃が入るまでにお逃げください。次は思い切りいきますよ』
とても晴れやかにニコニコとするジン。アブサロムはガクガクと震えた。
『5秒くらいはお待ちしましょう』
「フォスフォス…!? やばそうだ逃げるぞアブサロム」
「わかってる!!」
ジンは5.…と数を数え出す。アブサロムとホグバックはモリアを抱え、徐々に透明になりながら走って逃げていった。
『3…2……1……』
ジンはハンマーを回しながら数を数え終わった。
『やはり、もう一打くらいは行きましょうか』
ジンは気配を探りながら狙いを定める。 そしてハンマーをビュッと投げた。
ガツン!!
「いてぇ!!? ホグバック急げ、逃げろ―――!!!」
『はは。上手く当たりましたね』
ジンはシルクハットを被りなおす。もうアブサロムたちに興味がなくなったように、麦わらの一味の方に目をやる。
『もう少し静かになるまで、起きていましょう』
ジンは瓦礫に腰掛け静かに見守った。