突風磁気
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本日快晴。
麦わら一行は、新しい仲間サウザンド・サニー号でおのおのゆっくりとした時間を過ごしていた。
「よし、これくらいでいっか」
ペンを机に置き、海図を見つめるナミ。
いつになく上機嫌になりながら、航路が変わっていないか見るためにログポースに目を移す。
ウォーターセブンで得た新しい島“魚人島”のログは指針が少し下を向いている。
空の次は海底か、そんなことを考えていた。
ビュン ゴオォー
船が大きく揺れる突風が吹く。ナミは開けていた窓から吹き付けた風に顔をしかめる。
「何よ、この突風……」
もうっと言いつつ、ナミは改めてログポースを見て目を見張った。たった今まで下に引っ張られるようにあった指針が現在では“水平”になって、進んでいる航路とは違う方向に向いていた。
「うそでしょ、こんなことって……」
信じられないことが起こっているせいで一瞬固まった、しかし次の瞬間サニー号に大きく響くようにナミは叫んだ。
「どうなってんのよー!!!!」
「ん、なんだ?」
「ナミの声だよな」
「どうしたのかしら」
「ナミさーん!! 大丈夫かー!!」
「zzz……ん?」
「てっ、敵がきたのか!?」
「どうしたってんだ」
ナミの叫び声を聞いたクルーが甲板に集まりだす。サンジに至ってはエプロンをつけたまま食堂から飛び出してきた。バンっとナミの部屋のドアが開く。
「ナミさん、不安ならおれの胸に飛び込んで……」
「みんな!! 今すぐ食堂に集まって! 緊急会議よ!!!」
サンジの愛の言葉を遮りナミは言った。
「何をそんな焦ってんだ、腹減ってんのか?」
「違うわよ、バカ!! あんたじゃないんだから!」
「そんなナミさんも好きだァー」
「バカか」
「あんだと!!」
「とりあえず、食堂に行きましょう」
「はぁい、ロビンちゃん!」
ロビンの言葉でみんな首を傾げながらも食堂に集まった。
「なぁナミ、どうしたんだ? もしかしてもうすぐ魚人島に着くのか?」
「ほっ、ほんとか!?」
「違うわ。と言うかこのままだと魚人島に行けなくなっちゃう」
「「「「「「なにぃーー!!!」」」」」
魚人島に行けない。その言葉にルフィ、チョッパー、ウソップ、サンジは叫んだ。
「もう、うるさいわよ、あんたたち!」
バンっとナミの制裁で4人は一気に静かになる。
「で、どうして行けないんだ?」
フランキーの言葉にナミが頷き、腕に着けてるログポースをみんなが見えるように腕を伸ばした。
「これを見て」
「あん? 何が変わってるんだ?」
「ばかっ。ちゃんと見なさいよ。今進んでるのはこっちよ」
ナミは指を進行方向に向ける。一同は進行方向に一度目を向けてからログポースを見る。
「「「「「!!!!!」」」」」
「針が真逆に向いてるじゃねェか!? 早く戻さねェと魚人島に行けねェ!!!」
その言葉に反応したルフィとサンジは舵を変えようと部屋を出そうになる。
「待って、ふたりとも。問題はそれだけじゃないわ」
「止めるなよ、ロビン」
「そうだぜ。早く舵を変えねェと、どんどん離れて行っちまう」
あたふたするルフィとサンジ。それをまたナミが制する。
「ロビンの言う通りよ。もうひとつ問題があるわ。この指針の角度を見て」
フランキーとチョッパーはじーっとログポースを眺める。
「なんだぁ、水平じゃねぇか」
「おお、水平だ。まっすぐだ」
「なんだ? 水平だとおかしいのか?」
ルフィ達の言葉にあごに手を当てログポースを見ていたウソップはふと気づく。
「おおい、ちょっと待て。魚人島に行くのに水平ってのはおかしいんじゃねぇか?」
「確かに。ウォーターセブンのときはちょっと下に傾いていたはずだよな」
ジーっとログポースを見つめる一同。そして気づいた。そんな中、ロビンが至って冷静に結論を述べる。
「つまり、ログが別の島に書き換えられたってことね」
「そんな、それじゃあ魚人島に行けねぇのか!!」
「ぞんなぁ…」
「行けねぇのか!?」
ルフィ、サンジ、チョッパーは落胆をあらわにする。
「ナミ、これからどうするの?」
「ログポースなしでの航海なんてありえないから……」
「その針がしめす島に向かうってことか?」
ロビンとゾロの言葉にナミがうなずく。
「行ってどういうことか調べる必要があると思うの」
「でもよ、魚人島が……」
「どっちにしても、今の状況じゃ行けねぇんだよ」
「そうね。冒険がひとつ増えると思えばいいんじゃない?」
「それは危険が増えるってことじゃ……」
ロビンの言葉にウソップがガタガタと震えている。一方でチョッパーとルフィが目をキラキラとさせていた。
「冒険できるのかァ!!」
「ニシシ、ならいいじゃねえか」
「危険は承知。でもなんとかログを魚人島に戻さないといけないから」
「人魚に会うためなら、島のひとつやふたつ!!」
「じゃあ、決まりでいいんじゃねぇか」
「よし、ルフィ!!行くわよ」
「おう!不思議島に出発だー!!」
「「「「「おーー!!」」」」」
麦わら一行は、新しい仲間サウザンド・サニー号でおのおのゆっくりとした時間を過ごしていた。
「よし、これくらいでいっか」
ペンを机に置き、海図を見つめるナミ。
いつになく上機嫌になりながら、航路が変わっていないか見るためにログポースに目を移す。
ウォーターセブンで得た新しい島“魚人島”のログは指針が少し下を向いている。
空の次は海底か、そんなことを考えていた。
ビュン ゴオォー
船が大きく揺れる突風が吹く。ナミは開けていた窓から吹き付けた風に顔をしかめる。
「何よ、この突風……」
もうっと言いつつ、ナミは改めてログポースを見て目を見張った。たった今まで下に引っ張られるようにあった指針が現在では“水平”になって、進んでいる航路とは違う方向に向いていた。
「うそでしょ、こんなことって……」
信じられないことが起こっているせいで一瞬固まった、しかし次の瞬間サニー号に大きく響くようにナミは叫んだ。
「どうなってんのよー!!!!」
「ん、なんだ?」
「ナミの声だよな」
「どうしたのかしら」
「ナミさーん!! 大丈夫かー!!」
「zzz……ん?」
「てっ、敵がきたのか!?」
「どうしたってんだ」
ナミの叫び声を聞いたクルーが甲板に集まりだす。サンジに至ってはエプロンをつけたまま食堂から飛び出してきた。バンっとナミの部屋のドアが開く。
「ナミさん、不安ならおれの胸に飛び込んで……」
「みんな!! 今すぐ食堂に集まって! 緊急会議よ!!!」
サンジの愛の言葉を遮りナミは言った。
「何をそんな焦ってんだ、腹減ってんのか?」
「違うわよ、バカ!! あんたじゃないんだから!」
「そんなナミさんも好きだァー」
「バカか」
「あんだと!!」
「とりあえず、食堂に行きましょう」
「はぁい、ロビンちゃん!」
ロビンの言葉でみんな首を傾げながらも食堂に集まった。
「なぁナミ、どうしたんだ? もしかしてもうすぐ魚人島に着くのか?」
「ほっ、ほんとか!?」
「違うわ。と言うかこのままだと魚人島に行けなくなっちゃう」
「「「「「「なにぃーー!!!」」」」」
魚人島に行けない。その言葉にルフィ、チョッパー、ウソップ、サンジは叫んだ。
「もう、うるさいわよ、あんたたち!」
バンっとナミの制裁で4人は一気に静かになる。
「で、どうして行けないんだ?」
フランキーの言葉にナミが頷き、腕に着けてるログポースをみんなが見えるように腕を伸ばした。
「これを見て」
「あん? 何が変わってるんだ?」
「ばかっ。ちゃんと見なさいよ。今進んでるのはこっちよ」
ナミは指を進行方向に向ける。一同は進行方向に一度目を向けてからログポースを見る。
「「「「「!!!!!」」」」」
「針が真逆に向いてるじゃねェか!? 早く戻さねェと魚人島に行けねェ!!!」
その言葉に反応したルフィとサンジは舵を変えようと部屋を出そうになる。
「待って、ふたりとも。問題はそれだけじゃないわ」
「止めるなよ、ロビン」
「そうだぜ。早く舵を変えねェと、どんどん離れて行っちまう」
あたふたするルフィとサンジ。それをまたナミが制する。
「ロビンの言う通りよ。もうひとつ問題があるわ。この指針の角度を見て」
フランキーとチョッパーはじーっとログポースを眺める。
「なんだぁ、水平じゃねぇか」
「おお、水平だ。まっすぐだ」
「なんだ? 水平だとおかしいのか?」
ルフィ達の言葉にあごに手を当てログポースを見ていたウソップはふと気づく。
「おおい、ちょっと待て。魚人島に行くのに水平ってのはおかしいんじゃねぇか?」
「確かに。ウォーターセブンのときはちょっと下に傾いていたはずだよな」
ジーっとログポースを見つめる一同。そして気づいた。そんな中、ロビンが至って冷静に結論を述べる。
「つまり、ログが別の島に書き換えられたってことね」
「そんな、それじゃあ魚人島に行けねぇのか!!」
「ぞんなぁ…」
「行けねぇのか!?」
ルフィ、サンジ、チョッパーは落胆をあらわにする。
「ナミ、これからどうするの?」
「ログポースなしでの航海なんてありえないから……」
「その針がしめす島に向かうってことか?」
ロビンとゾロの言葉にナミがうなずく。
「行ってどういうことか調べる必要があると思うの」
「でもよ、魚人島が……」
「どっちにしても、今の状況じゃ行けねぇんだよ」
「そうね。冒険がひとつ増えると思えばいいんじゃない?」
「それは危険が増えるってことじゃ……」
ロビンの言葉にウソップがガタガタと震えている。一方でチョッパーとルフィが目をキラキラとさせていた。
「冒険できるのかァ!!」
「ニシシ、ならいいじゃねえか」
「危険は承知。でもなんとかログを魚人島に戻さないといけないから」
「人魚に会うためなら、島のひとつやふたつ!!」
「じゃあ、決まりでいいんじゃねぇか」
「よし、ルフィ!!行くわよ」
「おう!不思議島に出発だー!!」
「「「「「おーー!!」」」」」