渡り鳥は風と共に消える
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ジンが消えてから1時間程たった頃。
ルフィ達はコーティング職人がいると言うシャッキーのバーに着き、話を聞いていた。
「オバハン何でチョッパーの好物知ってんだ?」
冷蔵庫を漁りながらルフィは聞く。シャッキーもカウンターに入って来た。
「キミ達、モンキーちゃん一味でしょ?」
「おれの事知ってんのか!?」
「勿論よ、話題の一味だもの。私は情報通だし」
「ルフィちん有名人なんだねー」
「まぁ、ガイコツが仲間なのとガイコツが動くという現実は知らなかったけど」
ルフィはカウンターに座り、シャッキーがみんなにお茶を出す。
「エニエス・ロビーの記事読んだわよ。どこまで本当なの? 政府にケンカを売ったのは確か?」
「いいよ~~話すの面倒くせェから」
ルフィの言葉に笑顔になるシャッキー。
「アハハハハ。自慢しないの? 大物ね。そうそう、あなたの名前海軍のガープと同じだけど…」
「ああ、じぃちゃんだからな!」
「やっぱりね……昔ガープに追いかけられた事があるわ」
「何で?」
ルフィの疑問にハチが答える。
「シャッキーは昔海賊やってたんだ」
「もう40年も前に足を洗ったけどね」
「オバハンいくつだ?」
ルフィはびっくりしながら質問するしかしそれは見事に流された。
「今はキミ達みたいなルーキーを応援して楽しんでるの」
「―――ところでシャッキー」
ハチが話に割って入る。シャッキーはそれを制した。
「ああ、言わないでわかってる。全部わかってる。はっちゃんやケイミーちゃんがわざわざ陸のルートを通って来たのは船をコーティングしたいモンキーちゃん達を案内する為でしょ?――つまりレイリーにコーティングの依頼ね?」
「ニュ~~~そうなんだ」
「――だけど、彼ここにいないのよ」
「え―!? 職人いねェのか!?おれ達魚人島に行きてェんだ」
ルフィは声を張る。
「まぁ、でもこの諸島から出るわけはないから…どこかの酒場か賭博場か探してみたら?」
シャッキーの提案にルフィは茶を啜りながら聞く。
「待ってたら帰って来るだろ」
「そうね、いつかは…もう半年は帰って来てないけど」
「「「半年!?」」」
「その辺に女作って寝泊まりはしてると思うから体の心配はしてないけど…一度飛び出すと長く帰らないのは元海賊の性かしら」
「職人のおっさんも海賊だったのか!」
ルフィ達はびっくりした。ブルックが聞く。
「弱りましたね……じゃあ探すしかないですね。おおよそ見当はつきますか?」
「そうね……1番から29番にはいるんじゃないかしら。彼もフダツキ。海軍の監視下では寛げないから」
シャッキーはタバコを吹かしながら考える。
「あとはそうね…その範囲外では…“シャボンティパーク”も好きね…」
「遊園地か!! そこ探すぞ~~~!!!」
ひゃっほー――う!っと喜ぶ一同。一緒に喜ぶケイミーにパッパグは注意する。
「どこを探すにしても……とにかく気をつけて。」
シャッキーは静かに話す。
「私の情報網によると…キミ達が上陸した事で現在このシャボンティ諸島には…12人!!“億”を超える賞金首がいるわ」
「そんなにィ~~!?」
「モンキーちゃんとロロノアちゃんを除いても10人!!」
シャッキーはグランドラインからここまでの道程を説明する。
「まぁ、ここまで世界のルーキー達が同時期に顔を揃える事もそうそうあるもんじゃないけどね…特に“キッド”“ルフィ”“ホーキンス”“ドレーク”“ロー”この名前は頻繁に新聞を賑わせてたわ」
「新聞読まねーもん」
ルフィはしれっと答える。
「ウフフフ…情報は武器よ。ライバル達の名前くらい知っておいたら?懸賞金で言えば…その中でキミはNO.3よ!!」
「ルフィより上がいんのか!? この島に……二人も!?」
チョッパーは顎がはずれるんじゃないかというくらい驚いた。
「
【“ウエストブルー”出身、ファイアタンク海賊団船長:
カポネ・“ギャング”ベッジ。
懸賞金1億3800万ベリー】
【“サウスブルー”出身、ボニー海賊団船長:
“大喰らい”ジュエリー・ボニー
懸賞金1億4000万ベリー】
【“ノースブルー”出身、ホーキンス海賊団船長:
“魔術士”バジル・ホーキンス
懸賞金2億4900万ベリー】
【“サウスブルー”出身、キッド海賊団船長:
ユースタス・“キャプテン”キッド
懸賞金3億1500万ベリー】
【“GL”出身(手長族)、オンエア海賊団船長:
“海鳴り”スクラッチメン・アプー
懸賞金1億9800万ベリー】
【“ノースブルー”出身、ドレーク海賊団船長:
“赤旗”χ(ディエス)・ドレーク
懸賞金2億2200万ベリー】
【“空島”出身、破戒僧海賊団船長:
“怪僧”ウルージ
懸賞金1億800万ベリー】
【“サウスブルー”出身、キッド海賊団戦闘員:
“殺戮武人”キラー
懸賞金1億6200万ベリー】
【“ノースブルー”出身、ハートの海賊団船長:
“死の外科医”トラファルガー・ロー
懸賞金2億ベリー】
そして最後が、
【“ノースブルー”出身、一人海賊(所属海賊無):
“渡り鳥”クロスロード・ジン
懸賞金5億ベリー(ALIVEのみ)】
これがモンキーちゃんとロロノアちゃんを除いたルーキー達よ」
「ジンもルーキーに入ってんのか!!?」
チョッパーが驚く。シャッキーはあらっと興味を示す。
「モンキーちゃん達は“渡り鳥”を知ってるの?」
「ああ。ジンはもうすぐしたらおれの仲間になるんだ」
ルフィは自信満々に胸をはる。
「それは初耳ね。“渡り鳥”の情報はほとんどないから。諸島にも一緒に来たの?」
「ああ。一緒に来たぞ!」
「ジンさんはそんなに有名な方なのですか?」
ブルックは茶をすすりながら尋ねる。
「有名よ。なんせ政府が“5億”という懸賞金をかけて“ALIVE ”にしたい人物ですもの。興味も沸くでしょ。それに…」
「それに?」
シャッキーはタバコを吹かす。
「彼の懸賞金の上がり方が変わってるのよ」
「上がり方?」
ルフィは首を傾げる。シャッキーはカウンターの下から手配書を3枚取り出す。
「これが“渡り鳥”の今までの手配書よ」
ルフィ達はカウンターに置かれた手配書に目を向けた。
左から
【一人海賊
“渡り鳥”クロスロード・ジン
1000万ベリー
DEAD OR ALIVE 】
【一人海賊
“渡り鳥”クロスロード・ジン
4億8000万ベリー
ALIVE 】
【一人海賊
“渡り鳥”クロスロード・ジン
5億ベリー
ALIVE 】
の手配書が並ぶ。
「なんだこれ…」
「一番左のは初犯の手配書ね。この額で手配されたのが約3年前。注目してほしいのは、この2枚」
シャッキーは初犯の手配書と真ん中の手配書指す。
「1000万ベリーから急に4億8000万ベリー……確かに上がり方がすごいですね」
「しかも1枚目にはDEADがあるのに2枚目からはなくなってる…」
「何があったか知らないけど額が上がったのは1年くらい前ね」
ブルックとチョッパーは手配書を見比べる中、ルフィは写真を見ていた。
「この写真前にも見たな」
ルフィが指したのは初犯の手配書。ジンの両目が青かったという証明に見せられたものだ。
「……あっ、本当だ。前にジンが目の話をした時に見せてくれたやつだ」
「目? この右の眼帯に何かあるの?」
「え……その…」
シャッキーの問いにチョッパーは答えるべきか解らず口ごもる。
「知らねぇんだ」
「「!?」」
ルフィがシャッキーの目を見て言う。 チョッパーとブルックはルフィの言葉にびっくりした。
「おれ達、ジンが仲間に入るか入らないか今賭けをしてんだ。だからジンがおれ達に自分のこと話してェと思うまで聞かねぇようにしてる。だからわかんねぇんだ」
ルフィの真剣な目を見たシャッキーは目を瞑り笑みを浮かべる。
「………そう。残念だわ。でも、賭けには勝つつもりなのね」
「ああ。あいつはおれの仲間にするって決めたからな」
ルフィの力強い言葉にチョッパーとブルックも笑顔で頷いた。シャッキーはジンの話が一段落ついたのを感じ、話題を変える。
「そうそう、キャプテン・キッドがキミより賞金が高い理由なんだけどね…あのコ達が民間人に多大な被害を与えるから……カワイくないでしょ?」
「…………」
「だから私は断然モンキーちゃん達を応援してるわ!!」
それにルフィはニシシと笑う。
「まーおれはとりあえず楽しけれりゃいいや。――でもそんな荒れた町にいるって心配だな。職人のおっさん」
「ウチの人なら大丈夫よ」
「?」
シャッキーはタバコを口から離し、極上の笑みを浮かべる。
「ボーヤ達の100倍強いから」
ルフィ達はコーティング職人がいると言うシャッキーのバーに着き、話を聞いていた。
「オバハン何でチョッパーの好物知ってんだ?」
冷蔵庫を漁りながらルフィは聞く。シャッキーもカウンターに入って来た。
「キミ達、モンキーちゃん一味でしょ?」
「おれの事知ってんのか!?」
「勿論よ、話題の一味だもの。私は情報通だし」
「ルフィちん有名人なんだねー」
「まぁ、ガイコツが仲間なのとガイコツが動くという現実は知らなかったけど」
ルフィはカウンターに座り、シャッキーがみんなにお茶を出す。
「エニエス・ロビーの記事読んだわよ。どこまで本当なの? 政府にケンカを売ったのは確か?」
「いいよ~~話すの面倒くせェから」
ルフィの言葉に笑顔になるシャッキー。
「アハハハハ。自慢しないの? 大物ね。そうそう、あなたの名前海軍のガープと同じだけど…」
「ああ、じぃちゃんだからな!」
「やっぱりね……昔ガープに追いかけられた事があるわ」
「何で?」
ルフィの疑問にハチが答える。
「シャッキーは昔海賊やってたんだ」
「もう40年も前に足を洗ったけどね」
「オバハンいくつだ?」
ルフィはびっくりしながら質問するしかしそれは見事に流された。
「今はキミ達みたいなルーキーを応援して楽しんでるの」
「―――ところでシャッキー」
ハチが話に割って入る。シャッキーはそれを制した。
「ああ、言わないでわかってる。全部わかってる。はっちゃんやケイミーちゃんがわざわざ陸のルートを通って来たのは船をコーティングしたいモンキーちゃん達を案内する為でしょ?――つまりレイリーにコーティングの依頼ね?」
「ニュ~~~そうなんだ」
「――だけど、彼ここにいないのよ」
「え―!? 職人いねェのか!?おれ達魚人島に行きてェんだ」
ルフィは声を張る。
「まぁ、でもこの諸島から出るわけはないから…どこかの酒場か賭博場か探してみたら?」
シャッキーの提案にルフィは茶を啜りながら聞く。
「待ってたら帰って来るだろ」
「そうね、いつかは…もう半年は帰って来てないけど」
「「「半年!?」」」
「その辺に女作って寝泊まりはしてると思うから体の心配はしてないけど…一度飛び出すと長く帰らないのは元海賊の性かしら」
「職人のおっさんも海賊だったのか!」
ルフィ達はびっくりした。ブルックが聞く。
「弱りましたね……じゃあ探すしかないですね。おおよそ見当はつきますか?」
「そうね……1番から29番にはいるんじゃないかしら。彼もフダツキ。海軍の監視下では寛げないから」
シャッキーはタバコを吹かしながら考える。
「あとはそうね…その範囲外では…“シャボンティパーク”も好きね…」
「遊園地か!! そこ探すぞ~~~!!!」
ひゃっほー――う!っと喜ぶ一同。一緒に喜ぶケイミーにパッパグは注意する。
「どこを探すにしても……とにかく気をつけて。」
シャッキーは静かに話す。
「私の情報網によると…キミ達が上陸した事で現在このシャボンティ諸島には…12人!!“億”を超える賞金首がいるわ」
「そんなにィ~~!?」
「モンキーちゃんとロロノアちゃんを除いても10人!!」
シャッキーはグランドラインからここまでの道程を説明する。
「まぁ、ここまで世界のルーキー達が同時期に顔を揃える事もそうそうあるもんじゃないけどね…特に“キッド”“ルフィ”“ホーキンス”“ドレーク”“ロー”この名前は頻繁に新聞を賑わせてたわ」
「新聞読まねーもん」
ルフィはしれっと答える。
「ウフフフ…情報は武器よ。ライバル達の名前くらい知っておいたら?懸賞金で言えば…その中でキミはNO.3よ!!」
「ルフィより上がいんのか!? この島に……二人も!?」
チョッパーは顎がはずれるんじゃないかというくらい驚いた。
「
【“ウエストブルー”出身、ファイアタンク海賊団船長:
カポネ・“ギャング”ベッジ。
懸賞金1億3800万ベリー】
【“サウスブルー”出身、ボニー海賊団船長:
“大喰らい”ジュエリー・ボニー
懸賞金1億4000万ベリー】
【“ノースブルー”出身、ホーキンス海賊団船長:
“魔術士”バジル・ホーキンス
懸賞金2億4900万ベリー】
【“サウスブルー”出身、キッド海賊団船長:
ユースタス・“キャプテン”キッド
懸賞金3億1500万ベリー】
【“GL”出身(手長族)、オンエア海賊団船長:
“海鳴り”スクラッチメン・アプー
懸賞金1億9800万ベリー】
【“ノースブルー”出身、ドレーク海賊団船長:
“赤旗”χ(ディエス)・ドレーク
懸賞金2億2200万ベリー】
【“空島”出身、破戒僧海賊団船長:
“怪僧”ウルージ
懸賞金1億800万ベリー】
【“サウスブルー”出身、キッド海賊団戦闘員:
“殺戮武人”キラー
懸賞金1億6200万ベリー】
【“ノースブルー”出身、ハートの海賊団船長:
“死の外科医”トラファルガー・ロー
懸賞金2億ベリー】
そして最後が、
【“ノースブルー”出身、一人海賊(所属海賊無):
“渡り鳥”クロスロード・ジン
懸賞金5億ベリー(ALIVEのみ)】
これがモンキーちゃんとロロノアちゃんを除いたルーキー達よ」
「ジンもルーキーに入ってんのか!!?」
チョッパーが驚く。シャッキーはあらっと興味を示す。
「モンキーちゃん達は“渡り鳥”を知ってるの?」
「ああ。ジンはもうすぐしたらおれの仲間になるんだ」
ルフィは自信満々に胸をはる。
「それは初耳ね。“渡り鳥”の情報はほとんどないから。諸島にも一緒に来たの?」
「ああ。一緒に来たぞ!」
「ジンさんはそんなに有名な方なのですか?」
ブルックは茶をすすりながら尋ねる。
「有名よ。なんせ政府が“5億”という懸賞金をかけて“
「それに?」
シャッキーはタバコを吹かす。
「彼の懸賞金の上がり方が変わってるのよ」
「上がり方?」
ルフィは首を傾げる。シャッキーはカウンターの下から手配書を3枚取り出す。
「これが“渡り鳥”の今までの手配書よ」
ルフィ達はカウンターに置かれた手配書に目を向けた。
左から
【一人海賊
“渡り鳥”クロスロード・ジン
1000万ベリー
DEAD OR ALIVE 】
【一人海賊
“渡り鳥”クロスロード・ジン
4億8000万ベリー
ALIVE 】
【一人海賊
“渡り鳥”クロスロード・ジン
5億ベリー
ALIVE 】
の手配書が並ぶ。
「なんだこれ…」
「一番左のは初犯の手配書ね。この額で手配されたのが約3年前。注目してほしいのは、この2枚」
シャッキーは初犯の手配書と真ん中の手配書指す。
「1000万ベリーから急に4億8000万ベリー……確かに上がり方がすごいですね」
「しかも1枚目にはDEADがあるのに2枚目からはなくなってる…」
「何があったか知らないけど額が上がったのは1年くらい前ね」
ブルックとチョッパーは手配書を見比べる中、ルフィは写真を見ていた。
「この写真前にも見たな」
ルフィが指したのは初犯の手配書。ジンの両目が青かったという証明に見せられたものだ。
「……あっ、本当だ。前にジンが目の話をした時に見せてくれたやつだ」
「目? この右の眼帯に何かあるの?」
「え……その…」
シャッキーの問いにチョッパーは答えるべきか解らず口ごもる。
「知らねぇんだ」
「「!?」」
ルフィがシャッキーの目を見て言う。 チョッパーとブルックはルフィの言葉にびっくりした。
「おれ達、ジンが仲間に入るか入らないか今賭けをしてんだ。だからジンがおれ達に自分のこと話してェと思うまで聞かねぇようにしてる。だからわかんねぇんだ」
ルフィの真剣な目を見たシャッキーは目を瞑り笑みを浮かべる。
「………そう。残念だわ。でも、賭けには勝つつもりなのね」
「ああ。あいつはおれの仲間にするって決めたからな」
ルフィの力強い言葉にチョッパーとブルックも笑顔で頷いた。シャッキーはジンの話が一段落ついたのを感じ、話題を変える。
「そうそう、キャプテン・キッドがキミより賞金が高い理由なんだけどね…あのコ達が民間人に多大な被害を与えるから……カワイくないでしょ?」
「…………」
「だから私は断然モンキーちゃん達を応援してるわ!!」
それにルフィはニシシと笑う。
「まーおれはとりあえず楽しけれりゃいいや。――でもそんな荒れた町にいるって心配だな。職人のおっさん」
「ウチの人なら大丈夫よ」
「?」
シャッキーはタバコを口から離し、極上の笑みを浮かべる。
「ボーヤ達の100倍強いから」