黒足の因縁
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「バカじゃねぇぬらべっちゃ!!! おれ達ァなァ“黒足”ィ。おれ達ァ……!!」
デュバルは遠い目をする。
「この海の片田舎で…しがねェマフィアをやってたんだよ……!! 村の住人達をオドシ回って暮らす…それなりに幸せな人生だった…!!」
「………」
「それがどうだ…ある日突然現れたレベル違いの海兵達。背中に大きな“逃げ傷”を受け…世間にゃ二度とツラを晒せず鉄仮面…!!
おめーのせいでオラの人生メシャグジャだらっちゃ!!! オラはおめーを地獄の果てまで追っていぐべっちゃ!! それがイヤなら今ここでオラを殺せばいいぬら!!」
「知るか!」
サンジはガッ!!っとデュバルを踏みつける。
「殺されるー!!!」
「ヘッドーー!!!」
「てめぇのくだらねぇ言いがかりで何でナミさんまで危ない目に遭わにゃならねェんだ!!」
「そりゃおめーが海賊として名を揚げちまった原因の船!! ならばそのクルーもおれの恨みの対象になって当然!! おめぇら全員死ぬがいい~~!!!」
デュバルは毒のモリをサンジに向けて撃つ。
ドガガガガ
「うおっ!! 毒のモリっ!!!」
サンジは慌てて避ける。デュバルは電伝虫を持つ。
[編隊を組め]
「え?」
「!!?」
ばっ!!とサンジの前に現れた2騎のトビウオライダーズ。網を持っている。
「しまった!!」
逃げ道がないサンジはその網に捕らわれてしまった。
「サンジ!!!網を破れ!! 海へ引きずり込む気だ!!!」
ガシャンと網を揺らすサンジ。ビクともしない。
「――まいったぜ。鉄の網かよ……」
「苦しんで……溺れ死ね!!!」
「サンジ――!!!」
ザブゥーン!!
「「「!!!」」」
「くそォ!! 今助けに」
「お前が行くなバカ! おれが行って来るからよ」
ルフィを止めるゾロ。
「待て!!人間じゃ遅くて追いつかねェ!! おれに任せろ」
「ハハハハ…バカめおめぇら魚人だろうが追いつきゃしねェ!! トビウオは海の生物中トップクラスのスピードを誇る」
「ニュ~~!!?」
「それに乗るライダーズはしっかりと酸素ボンベをつけて何分でも潜水可能!! 名づけて“海中引き回しの刑”!!」
(海では手が出せませんね。どうしたら…)
「“黒足”の奴が次に海面に出て来る時はあわれな“水死体”だ!!」
「何だとォ――!!?」
「ハハハハ…」
ルフィはデュバルに怒鳴る。
海の中のサンジは徐々に息が続かなくなる。
「………息が……!!!ゴボゴボ!!」
「ヘッドの怒りを思い知れ、黒足ィ!!」
ライダーズは笑いながら言う。
「大丈夫だよっ!!」
「ケイミー!!?」
岸にいたケイミーが海に飛び込んだ。
「おうカウボーイ。おめェ…一人存在を忘れてたな……」
「!?」
「確かにトビウオは魚人よりも速ェ魚だ。海中でトップクラス!?大したもんだ」
パッパグは腕を組みながら自信満々に話を続ける。
「――だがそのトップクラスの頂点に立つ種族こそが“人魚”!! この広い世界の海において人魚の遊泳速度に敵う者はいねェ!!!」
「あいつそんなにスゲーのか!?」
「ボーッとしなきゃ誰かに捕まる様な種族じゃねェんだよ!! 本当は!!」
「そうか!!」
ルフィが驚きつつも感心した。
「ケイミー!! サンジの事頼んだぞ――!!!」
ルフィが海に向かって叫んだ瞬間、海からサザッと錨とトビウオライダーズが現れた。
「ん!?」
「あれ何!?」
「巨大船の錨か!? デカすぎる」
「へへ…照準麦わらの海賊船!!」
「!!」
「ど真ん中に当てて沈めろ!!!能力者もいる!! 海中戦ならこっちのもんだ!!!」
「コリャまずい!! 一発で沈んじまうぞ!!」
「避けよう“バースト”か“パドル”だ間に合うか!?」
「いや、遅ェ!!!」
フランキーは状況を考えてウソップに言う。
「お前っ!! 船首付近で待機しろ!!」
「え!? ああ…わかった」
「緊急“秘密兵器”を使う!!!」
「“秘密兵器”!!?」
「落とせ~~!!!」
「サニー号が危ねェ――!!!」
「マズイですよ、アレは!!」
『………』
ジンは両手を前に出す。
「この船を信じろ!!!」
フランキーの言葉と共にぐるんぐるんっとたてがみが回り始めた。
「沈め~~!!!」
「落ちて来たぞォ!!!」
「緊急回避秘密兵器!!“チキン・ボヤージ”!!!」
ドギュルルル!!とたてがみが勢いよく回ると、船がスィー…と後退する。
巨大な錨は大きな水しぶきをあげ沈んでいった。
「え~~~~!!?」
「避けられたァ~~~~~!!!」
「ウソだ!! バックする帆船なんて聞いた事ねェ!!!」
フランキーは素早く次の行動へ移る。
「ウソップ船首の中へ!!!」
「船首って……わ!! 入れる!!」
ガチャと階段がドアのように動く、ウソップ中に入った。
「避けただけで終わると思うな!!」
ウィーー…ン ガコン! サニー号のライオンの口が開く。そこには大砲の筒があった。
「「スゲー――!!!」」
ルフィとチョッパーは目を輝かせる。
「何だ!? 今度は………!!!」
「ウソップ、なるべく多く“円”に入れろ!!」
「!………こうか…!? 入ったぞ!!」
「ロックしてレバーを引け!!」
ゴゴゴゴ…と地鳴りのような音と共に筒が光出す。
「なんだ?」
「“ガオン砲”!!!」
ドンッ!!
「ぐわああぁ――!!!」
凄まじい音と共に放たれたビームに似た砲撃。その破壊力はアジトの一角を完全に粉々にした。
「…………」
「感動しすぎだ」
目を輝かせながら涙を流すルフィにゾロは呆れたように言う。
「うははは!! 見たかサニー号の実力!!」
「今のでほとんどのトビウオが落ちたぞ!?」
「そいつはウソップの腕だな初めてで見事だぜ!!」
「……すげェ威力……!!」
ウソップも目を輝かせ震えるくらい喜ぶ。
「ライオンちゃん!! すごいですね!!!」
「目が飛び出しそうでした!!」
「サニー――!!!」
ブルックとルフィはバンザイをしながら歓声を上げる。
『……すごい船ですね、本当に』
ジンは両手を下ろす。
「前方へのコーラエネルギー3墫で船が吹き飛ばねぇ為に同時に後方へ2墫分の“クー・ド・バースト”を撃つ。コーラの消費が著しいんだ。滅多に使わねぇぞ!!」
ザバッと海から出てきたのはケイミー。
「ケイミー――!!」
「よかったサンジ無事か!?」
「ハァ…ハァ!!みんな!! 大変なのサンジちんすごい出血で」
「やられてんのか!!?」
「助けたと思ったら鼻からいっぱい血を吹いて」
「……!! 鼻血……??」
よく見るとサンジの目はハートになっている。
「……もういいよ…そのまま死んだら死んだで…幸せそうだし」
ウソップは呆れた。
「畜生生きてやがるのか、あの野郎!!」
「もうずいぶん部下が減ったな」
「おのれ。ならばモトバロの恐ろしさを知るがいい……!!!」
「!!」
「今日の日までにこの強靭なツノの餌食となった者は数計り知れず。村のダムに風穴開けたのもコイツのツノ!!檻に入れりゃあ突き破る!!
海軍の追ってから命からがら逃げおおせたのもコイツのツノがあったおかげだ!!!」
「よーし止めてやる」
デュバルの口上にルフィは腕をならす。
「人呼んで“心臓破りのツノ”行けモトバロ~~!!」
ヴォォオォ!!!
「ルフィ危ねェ~!!」
チョッパーが叫ぶ。しかしモトバロはルフィに襲いかかる。ぶつかる両者。しかしツノはまったく当たらなかった。
「ツノ関係ねェ~~~~~!!!」
チョッパーはショックで涙を流す。 モトバロを抑えたルフィはモトバロに言った。
「お前とは戦うだけムダだ」
「!!」
『………!?』
ルフィの言葉を受けたモトバロは急に震えだす。
「ん? オイどうしたモトバロ!?」
「ヴォォ……」
「牛の様子が変だな」
モトバロは乗っているデュバルを振り落とし、ルフィに背を向けて逃げ出す。
「!」
しかし、数歩歩いたところで泡を吹いて倒れた。
「?」
「何だ!!?」
「気を失った!?」
フランキーとウソップは船首の縁に走りモトバロを見る。ナミは大きな声でルフィに聞く。
「何が起きたの? ルフィ何したの!?」
「……? おれなんもしてねぇぞ!?」
「おおお!! モトバロ何てこった畜生モトバロ~~~!!!」
「何かを発した訳でもなく…今ルフィがあの牛を威圧した様に見えたわね……」
「何だそれ。迫力勝ちみてェなもんか? あのデケェのが気絶したんだぞ?」
「あんのかそんな事」
ロビンの考察にウソップとフランキーが疑問を持つ。ジンは誰にもわからないくらいの声で呟く。
『あれは…“覇気”?』
「おぬれぇ、麦わらの一味~~!!!」
「おい、ちょっと待てルフィ…」
「!」
サンジが海から上がって来た。
「サンジ!! 無事でよかった!!」
「この言いがかりバカの一件。おれが始末つけてやる………!!!」
「黒足ィ……」
サンジはルフィの前を通り、デュバルの下へ歩く。
「始末!!?…黒足ィそんだば死ねェ!!! おめぇが生ぎて海賊を続ける限り!!!
オラには永久に平穏の日はこねぇのぬら!!! こんな濡れ衣もうたぐざんだらべっちゃ!!!」
デュバルは毒のモリをサンジに向けて撃つ。
「黙れ!おれにとっても見たくねぇあの手配書の落書き!!! そいつが実在してんじゃねェよ!!!」
「!!」
バッと毒のモリをジャンプして避けた。その反動を使い、デュバルの“顔”を攻撃する。
「“目 ”!!“鼻 ”“頬 ”“口 ”“歯 ”“あご ”」
「あばっあばばっ!!ぶへぁ!!! も…もう…やめ………」
デュバルは顔を抑える。しかしサンジの攻勢は変わらない。
「おお……“整形 ショット”!!!」
「ダバァァァ!!!」
⇒あとがき
デュバルは遠い目をする。
「この海の片田舎で…しがねェマフィアをやってたんだよ……!! 村の住人達をオドシ回って暮らす…それなりに幸せな人生だった…!!」
「………」
「それがどうだ…ある日突然現れたレベル違いの海兵達。背中に大きな“逃げ傷”を受け…世間にゃ二度とツラを晒せず鉄仮面…!!
おめーのせいでオラの人生メシャグジャだらっちゃ!!! オラはおめーを地獄の果てまで追っていぐべっちゃ!! それがイヤなら今ここでオラを殺せばいいぬら!!」
「知るか!」
サンジはガッ!!っとデュバルを踏みつける。
「殺されるー!!!」
「ヘッドーー!!!」
「てめぇのくだらねぇ言いがかりで何でナミさんまで危ない目に遭わにゃならねェんだ!!」
「そりゃおめーが海賊として名を揚げちまった原因の船!! ならばそのクルーもおれの恨みの対象になって当然!! おめぇら全員死ぬがいい~~!!!」
デュバルは毒のモリをサンジに向けて撃つ。
ドガガガガ
「うおっ!! 毒のモリっ!!!」
サンジは慌てて避ける。デュバルは電伝虫を持つ。
[編隊を組め]
「え?」
「!!?」
ばっ!!とサンジの前に現れた2騎のトビウオライダーズ。網を持っている。
「しまった!!」
逃げ道がないサンジはその網に捕らわれてしまった。
「サンジ!!!網を破れ!! 海へ引きずり込む気だ!!!」
ガシャンと網を揺らすサンジ。ビクともしない。
「――まいったぜ。鉄の網かよ……」
「苦しんで……溺れ死ね!!!」
「サンジ――!!!」
ザブゥーン!!
「「「!!!」」」
「くそォ!! 今助けに」
「お前が行くなバカ! おれが行って来るからよ」
ルフィを止めるゾロ。
「待て!!人間じゃ遅くて追いつかねェ!! おれに任せろ」
「ハハハハ…バカめおめぇら魚人だろうが追いつきゃしねェ!! トビウオは海の生物中トップクラスのスピードを誇る」
「ニュ~~!!?」
「それに乗るライダーズはしっかりと酸素ボンベをつけて何分でも潜水可能!! 名づけて“海中引き回しの刑”!!」
(海では手が出せませんね。どうしたら…)
「“黒足”の奴が次に海面に出て来る時はあわれな“水死体”だ!!」
「何だとォ――!!?」
「ハハハハ…」
ルフィはデュバルに怒鳴る。
海の中のサンジは徐々に息が続かなくなる。
「………息が……!!!ゴボゴボ!!」
「ヘッドの怒りを思い知れ、黒足ィ!!」
ライダーズは笑いながら言う。
「大丈夫だよっ!!」
「ケイミー!!?」
岸にいたケイミーが海に飛び込んだ。
「おうカウボーイ。おめェ…一人存在を忘れてたな……」
「!?」
「確かにトビウオは魚人よりも速ェ魚だ。海中でトップクラス!?大したもんだ」
パッパグは腕を組みながら自信満々に話を続ける。
「――だがそのトップクラスの頂点に立つ種族こそが“人魚”!! この広い世界の海において人魚の遊泳速度に敵う者はいねェ!!!」
「あいつそんなにスゲーのか!?」
「ボーッとしなきゃ誰かに捕まる様な種族じゃねェんだよ!! 本当は!!」
「そうか!!」
ルフィが驚きつつも感心した。
「ケイミー!! サンジの事頼んだぞ――!!!」
ルフィが海に向かって叫んだ瞬間、海からサザッと錨とトビウオライダーズが現れた。
「ん!?」
「あれ何!?」
「巨大船の錨か!? デカすぎる」
「へへ…照準麦わらの海賊船!!」
「!!」
「ど真ん中に当てて沈めろ!!!能力者もいる!! 海中戦ならこっちのもんだ!!!」
「コリャまずい!! 一発で沈んじまうぞ!!」
「避けよう“バースト”か“パドル”だ間に合うか!?」
「いや、遅ェ!!!」
フランキーは状況を考えてウソップに言う。
「お前っ!! 船首付近で待機しろ!!」
「え!? ああ…わかった」
「緊急“秘密兵器”を使う!!!」
「“秘密兵器”!!?」
「落とせ~~!!!」
「サニー号が危ねェ――!!!」
「マズイですよ、アレは!!」
『………』
ジンは両手を前に出す。
「この船を信じろ!!!」
フランキーの言葉と共にぐるんぐるんっとたてがみが回り始めた。
「沈め~~!!!」
「落ちて来たぞォ!!!」
「緊急回避秘密兵器!!“チキン・ボヤージ”!!!」
ドギュルルル!!とたてがみが勢いよく回ると、船がスィー…と後退する。
巨大な錨は大きな水しぶきをあげ沈んでいった。
「え~~~~!!?」
「避けられたァ~~~~~!!!」
「ウソだ!! バックする帆船なんて聞いた事ねェ!!!」
フランキーは素早く次の行動へ移る。
「ウソップ船首の中へ!!!」
「船首って……わ!! 入れる!!」
ガチャと階段がドアのように動く、ウソップ中に入った。
「避けただけで終わると思うな!!」
ウィーー…ン ガコン! サニー号のライオンの口が開く。そこには大砲の筒があった。
「「スゲー――!!!」」
ルフィとチョッパーは目を輝かせる。
「何だ!? 今度は………!!!」
「ウソップ、なるべく多く“円”に入れろ!!」
「!………こうか…!? 入ったぞ!!」
「ロックしてレバーを引け!!」
ゴゴゴゴ…と地鳴りのような音と共に筒が光出す。
「なんだ?」
「“ガオン砲”!!!」
ドンッ!!
「ぐわああぁ――!!!」
凄まじい音と共に放たれたビームに似た砲撃。その破壊力はアジトの一角を完全に粉々にした。
「…………」
「感動しすぎだ」
目を輝かせながら涙を流すルフィにゾロは呆れたように言う。
「うははは!! 見たかサニー号の実力!!」
「今のでほとんどのトビウオが落ちたぞ!?」
「そいつはウソップの腕だな初めてで見事だぜ!!」
「……すげェ威力……!!」
ウソップも目を輝かせ震えるくらい喜ぶ。
「ライオンちゃん!! すごいですね!!!」
「目が飛び出しそうでした!!」
「サニー――!!!」
ブルックとルフィはバンザイをしながら歓声を上げる。
『……すごい船ですね、本当に』
ジンは両手を下ろす。
「前方へのコーラエネルギー3墫で船が吹き飛ばねぇ為に同時に後方へ2墫分の“クー・ド・バースト”を撃つ。コーラの消費が著しいんだ。滅多に使わねぇぞ!!」
ザバッと海から出てきたのはケイミー。
「ケイミー――!!」
「よかったサンジ無事か!?」
「ハァ…ハァ!!みんな!! 大変なのサンジちんすごい出血で」
「やられてんのか!!?」
「助けたと思ったら鼻からいっぱい血を吹いて」
「……!! 鼻血……??」
よく見るとサンジの目はハートになっている。
「……もういいよ…そのまま死んだら死んだで…幸せそうだし」
ウソップは呆れた。
「畜生生きてやがるのか、あの野郎!!」
「もうずいぶん部下が減ったな」
「おのれ。ならばモトバロの恐ろしさを知るがいい……!!!」
「!!」
「今日の日までにこの強靭なツノの餌食となった者は数計り知れず。村のダムに風穴開けたのもコイツのツノ!!檻に入れりゃあ突き破る!!
海軍の追ってから命からがら逃げおおせたのもコイツのツノがあったおかげだ!!!」
「よーし止めてやる」
デュバルの口上にルフィは腕をならす。
「人呼んで“心臓破りのツノ”行けモトバロ~~!!」
ヴォォオォ!!!
「ルフィ危ねェ~!!」
チョッパーが叫ぶ。しかしモトバロはルフィに襲いかかる。ぶつかる両者。しかしツノはまったく当たらなかった。
「ツノ関係ねェ~~~~~!!!」
チョッパーはショックで涙を流す。 モトバロを抑えたルフィはモトバロに言った。
「お前とは戦うだけムダだ」
「!!」
『………!?』
ルフィの言葉を受けたモトバロは急に震えだす。
「ん? オイどうしたモトバロ!?」
「ヴォォ……」
「牛の様子が変だな」
モトバロは乗っているデュバルを振り落とし、ルフィに背を向けて逃げ出す。
「!」
しかし、数歩歩いたところで泡を吹いて倒れた。
「?」
「何だ!!?」
「気を失った!?」
フランキーとウソップは船首の縁に走りモトバロを見る。ナミは大きな声でルフィに聞く。
「何が起きたの? ルフィ何したの!?」
「……? おれなんもしてねぇぞ!?」
「おおお!! モトバロ何てこった畜生モトバロ~~~!!!」
「何かを発した訳でもなく…今ルフィがあの牛を威圧した様に見えたわね……」
「何だそれ。迫力勝ちみてェなもんか? あのデケェのが気絶したんだぞ?」
「あんのかそんな事」
ロビンの考察にウソップとフランキーが疑問を持つ。ジンは誰にもわからないくらいの声で呟く。
『あれは…“覇気”?』
「おぬれぇ、麦わらの一味~~!!!」
「おい、ちょっと待てルフィ…」
「!」
サンジが海から上がって来た。
「サンジ!! 無事でよかった!!」
「この言いがかりバカの一件。おれが始末つけてやる………!!!」
「黒足ィ……」
サンジはルフィの前を通り、デュバルの下へ歩く。
「始末!!?…黒足ィそんだば死ねェ!!! おめぇが生ぎて海賊を続ける限り!!!
オラには永久に平穏の日はこねぇのぬら!!! こんな濡れ衣もうたぐざんだらべっちゃ!!!」
デュバルは毒のモリをサンジに向けて撃つ。
「黙れ!おれにとっても見たくねぇあの手配書の落書き!!! そいつが実在してんじゃねェよ!!!」
「!!」
バッと毒のモリをジャンプして避けた。その反動を使い、デュバルの“顔”を攻撃する。
「“
「あばっあばばっ!!ぶへぁ!!! も…もう…やめ………」
デュバルは顔を抑える。しかしサンジの攻勢は変わらない。
「おお……“
「ダバァァァ!!!」
⇒あとがき