黒足の因縁
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「やるな、ブルックもジンも!! 楽しくなってきた!! おれも行くぞっ!!」
「あっ!! ちょっとルフィまたあんた!!」
ルフィは腕を伸ばし、トビウオを掴む。ナミの制止も聞かず飛んでいった。
「よーし捕まえた!! お前潜ったら許さねぇからな!! おい……?」
トビウオに乗り込みライダーに言う。しかしライダーもトビウオも寝ていた。
「寝てる―――!!! おい、お前ら!起きろ~~!! ぎゃあ――!!」
ガシャアン!!
「うわ!! あの野郎ヘッドの部屋に!!」
ルフィはトビウオとともに建物に突っ込む。
「………!!………う、いてて………ん?」
「………」
ルフィは目をあけると目の前の男と目が合った。
「…………あ!!?」
「見たな」
男は鉄仮面を被る。 ルフィは髪が逆立つ程驚き叫んだ。
「あ~~~~~~!!! お前っ!!!」
「……おれを…知ってるよな…!?」
鉄仮面はジャキンとルフィに銃を向けた。
ジンが派手に交戦しているのを見ていたゾロがウッと胸の痛みに苦痛な表情になる。
「ゾロさん…やっぱりあなたまだダメージが」
「こんな魚達に参る程じゃねェ、気にすんな」
「………」
キーン!っとゾロの後ろからトビウオが一騎迫って来た。ゾロは気づかない。
「ニュ~~油断して!! ロロノアめ」
ダダダっと気づいたハチが走る。六本の手には刀。
「“六刀流”…“蛸足奇剣”!!!」
ズバババン
「オ゙ウ!?」
ハチはトビウオを斬った。トビウオは小屋に突っ込む。
「へー助けてくれたのか?」
「ニュ~!!おおよ! おめぇらボーッとしてっからよう!!ニュッフッフッフ~」
「はっち~~ん!! カックよかったよ――!!」
「ニュ? そうかァ?ニュッフッ……」
照れているハチに次のトビウオが襲いかかった。
「死ね魚人!!」
「お!!?」
ハチの目の前にモリが迫る。
「ハイ、失礼します!!!」
「おわァ!!!」
ドゴォン!!
ブルックはモリを弾き、ゾロはトビウオを斬った。
「………し、しぬかと思った。ありがとうな」
「ツメが甘えっつったろ」
ゾロは刀を納めながら言った。
[一騎で行くな。編隊を組め!!]
「え?“変態”?」
[編隊飛行で攻めろ!!!]
「え?“変態・非行”?…俺のことか?」
「「てめぇじゃねぇよ!!」」
フランキーの疑問にウソップとサンジは激しく突っ込んだ。トビウオ達が編隊を組んで飛んでくる。
「女か!! もったいねェが皆殺しの命令」
「来た!!」
「殺せるかしら? いらっしゃい!」
トビウオ達は棍棒でナミを襲う。スカスカスカと攻撃を外す。
「「「何だァ!!?」」」
「残念。“ミラージュ=テンポ”前方の雷雲に注意してね」
甲板にいるナミがかわいく言った先には黒い雷雲。トビウオ達は眼前の黒い雷雲に吸い込まれた。
「「「ぎゃああああああ!!!」」」
バリバリバリ!!!っと雷に打たれる。 一方ロビンは横を通り抜けるトビウオに攻撃した。
「“二本樹 ”……“クラッチ”!!!」
ボキッ!!
「ぶへ!!!」
チョッパーも的に向けてジャンプする。
「“刻蹄・菱形 ”!!!」
ドカン!!
[編隊をくずすな!!]
「え?」
ドドドドドと銃撃を受けながら通信に反応するフランキー。
「うわ!!何だ!!? あいつ、銃が効かねェ!!!」
「“ストロングハンマー”!!!」
ドカァン!!!
「どわァ~~!!!」
わあああ…っと激しい戦闘があちこちで起こる。
「すっごーい!! みんな本当に強いね!!パッパグ!!」
「ここまでやる奴らだとは…ハチを取り返して一目散に逃げるつもりだったのにな」
岸にいるケイミーは嬉しそうにパッパグは感心するように麦わら達の戦いを見ていた。
サニー号ではウソップやフランキーが甲板で戦う。
「ハァ…ハァ。フランキー船を足場に着けよう。海のど真ん中じゃやっぱりあっちの方が有利に動ける」
「それが得意とわかってやってんだろうよ。現に船を動かすヒマも与えちゃくれねェ!!」
ヴォォォ!!
唸りと共に、いくつものモリがルフィを追い、地面に刺さった。
「うわあっ!!! 危ねェ危ねェ」
「ルフィ!?」
「逃げろ!! でっけェの来るぞ!!」
ヴォォォオ!!!
「でっけーの!? 鉄仮面か!?」
ルフィはハチの言葉に振り向いて答える。
「仮面のやつと!! 牛!!」
「牛!?」
ヴォォォオォ!!
「“モトバロ”の声だ」
「ヘッドだ!!」
唸り声と建物を破壊する音が響き渡る。
「バタバタと叩き落とされやがって!!!」
「何だよ、何か出たぞ――!!」
ウソップが大口を開けて目を見張る先にはデカイ牛、バイソンのモトバロ。そしてそれに乗る大男の鉄仮面が現れた。
「蚊やハエじゃねェんだぞ!!! “トビウオライダーズ”!!!」
「自分ち踏み潰して現れた…!!!」
ウソップの言葉に鉄仮面が答える。
「………!!もうこのアジトはいらねぇんだ!! 麦わらの一味さえ殺せりゃあな!!」
「申し訳ありませんっ!!!ヘッド!! 今すぐこいつら全員海へ引き込んで…」
「どけェ!!! 魚人や人魚に用はねぇんだ。逃げたきゃどこへでも行きやがれェ!!!」
「「「!?」」」
ドカァン!と地面を踏み、ハチをどける鉄仮面。気持ちが高ぶるのか息が荒い。
「おれは好きでこんな人攫い稼業やってんじゃねェんだよ!! よくわかってるよなァ、おめぇら…!!!」
「勿論です、ヘッド!!!」
「めでてェ日だ。今日は………!!殺したくて殺したくて夢にまで見たその男が……!!! 今、おれの目の前にいる…!!!
ありがてェ…神様ってのァいるんだなァ……!!」
「!」
「ある日突然、おれを地獄のどん底へと突き落としやがった“その男”!!!」
「アイツこっちみてしゃべってねェか?」
ウソップの言う通り、鉄仮面はサニー号を見ながら話している。
「…おれは今日ここで……!!!たとえ刺し違え様とも…“必ずお前を殺す”!!! 海賊“黒足のサンジ”!!!」
「!?」
鉄仮面からギョロリと目が覗く。
「会いたがったぬらべっちゃ…」
「ヤベェ」
「怒りでなまった……!!!」
トビウオライダーズ達がどよめく。 サンジも動揺していた。
「おれ…!!? おれを殺してェって!?あの野郎……!!」
「サンジ!!あいつ誰だ? お前何か恨まれてんじゃねェか!!」
「レストラン時代じゃない? よく思い出して!」
「――そんな前の話なら……まーあの時代は人に恨みを買う事ばっかやってたから」
指を折りながら考えるサンジ。
「討たれろ、自業自得だ」
「おれ達に迷惑かけんな。あいつコエーぞ」
ウソップはサンジの肩に腕を回し、親指を立て行けとアクションする。チョッパーはしがみつき泣きながら訴えた。
「すっトボケてんじゃねェ“黒足”ィ!!! ごく最近の話だ!!!」
ビュビュビュっとモリを撃つ。
「危ねェ、伏せろ!!! モリだ!!!」
みんな間一髪で避ける。
「………!!?最近だと!? ますますわからねェ」
「……待て!! このモリ様子が変だぞ」
「コイツは“サソリ”の毒のモリ!!! 刺されば3分であの世へ行ける!!!」
「!!?」
「おれの怒りの程を知れェ!!! てめぇも一味も皆殺しだァ~~~!!!」
ドドドドド
「きゃ!!」
「ナミさん気をつけて!!! あのヤロー!!」
サンジは怒りを露わにする。
『“文字化け ”!!』
ジンは手を前に出し紙人形を数体出現させ、クルーたちを攻撃から守る。
「助かった…」
「くそ…!! 思い出せねぇ!!誰だお前は!!!」
ウソップが安心し、サンジは頭を抱える。
『サンジさん、落ち着いてください。最近ということは手配書が出たあたりではありませんか?』
「…手配書って、そんなんで恨まれるなんて……」
「おれ…あの仮面の下見た……!!」
「本当か!? 何者だよ」
「今見せる!! 驚くなよ!?お前も知った顔だぞ」
「おれも!?」
ルフィは駆け出し、鉄仮面に蹴りを入れる。
「おりゃ!!!」
「ああっ!! あの野郎!!デュバル様の…鉄仮面が!!」
デュバルは笑い。ガードした手をどける。
「いいさよく見ろ……!! このおれの傷ついた顔をよく見ろよ………!!!」
「ああっ!!!」
「うそ…!!!」
「え~~~!!?」
「………!!」
「こいつ……!!!」
「まあ」
「あらら」
『………』
「ウオオオ…泣ける」
クルー達は様々な反応を見せる。サンジは特に深刻な顔をしている。
「今日という日を待ってたんだらべっちゃ…貴様をブチ殺すと心に決めでオラは海さ出た…!!
だどもおめェを探すのは…大変だったべっちゃ…!! ……手配書と本人の顔が違ーがらなァ…!!」
バンッとサンジの手配書を見ながら話す、デュバル。
「海軍や賞金稼ぎは、もすかすて本人を見がげでも素通りがもすれねェぬらなァ!!」
「ヘッド……!!」
「……いィや。そんだら事はねェ……!! 奴らはお前を見づげる!!!」
サンジはタバコを消し、甲板から海に入った。
「おいサンジどこへ!?」
サンジは泳いで岸へ上がる。デュバルの話は続く。
「見づげでそいづらこう言うぬら…“見づげだど―!!黒足のサンジ”!!! ―――そして“オラは”言う」
顔をさらしたデュバル。顔はサンジの手配書の似顔絵に瓜二つだった。
「オラ違うよォ―――!!!! オラそんな奴知らねェよ――!!! 海賊ですらねェぬらべっちゃ!!!!」
「………」
サンジはデュバルに向かって駆け出す。
「わがるが!?ある日突然命を狙われたオラの恐怖!!!
………なしてオラが…“海軍本部”に追われなぐっちゃならねんだ!!!
名のある賞金稼ぎに殺されがげにゃならねェぬら」
デュバルはサンジに向かって泣きながら訴える。
「オラが一体なぬをすた!!? オラの人生 を返せェ~~!!!」
サンジはジャンプする。そして思いっきりデュバルの顔に蹴りを入れた。
「知るかァ~~~~!!!」
「ボベ~~!!!」
バキィ!!っと蹴られたデュバルはすぐに文句を言う。
「なぬが“知るか”だァ!!! おめェ以外に誰がこぬ責任さ取るぬらーー!!!」
「うるせー!!! あの手配書に頭キてんのはおれの方なんだよ!!!」
ギャーギャーと言い合う二人。
「びっくりした~…世界って広いわ…」
「サンジの奴、奇跡の星の下に生まれてきたんじゃねェだろうか」
「いつの日かすごく面白い最期を遂げそうね」
『こういう事が現実に起こるのですね』
「おれァデュバルって野郎が不憫でならねェ」
「でもサンジだって相当傷ついてたぞ」
「ニュ~~あいつらそっくりじゃねェか」
「ウリ二つだ」
「ヨホホホヨホホホホヨホホホホ。ヨホッゴホッ…」
「ブルックてめぇ後でハッ倒すぞ!!」
「じゃあ、サンジ。おれ達先行ってるから」
「おれのせいか!? これ!!!」
サンジはギャーギャーとデュバルを指差す。
「手配書に似たくなきゃ、まず髪型とかヒゲとか! 簡単に変えられる場所があんだろうが!!!」
ポン!っと納得し手を叩くデュバルとトビウオライダーズ達。
「あ―――その手があった―ってバカなのかお前ら根本的に!!!」
サンジは歯をむき出しに怒鳴った。
「あっ!! ちょっとルフィまたあんた!!」
ルフィは腕を伸ばし、トビウオを掴む。ナミの制止も聞かず飛んでいった。
「よーし捕まえた!! お前潜ったら許さねぇからな!! おい……?」
トビウオに乗り込みライダーに言う。しかしライダーもトビウオも寝ていた。
「寝てる―――!!! おい、お前ら!起きろ~~!! ぎゃあ――!!」
ガシャアン!!
「うわ!! あの野郎ヘッドの部屋に!!」
ルフィはトビウオとともに建物に突っ込む。
「………!!………う、いてて………ん?」
「………」
ルフィは目をあけると目の前の男と目が合った。
「…………あ!!?」
「見たな」
男は鉄仮面を被る。 ルフィは髪が逆立つ程驚き叫んだ。
「あ~~~~~~!!! お前っ!!!」
「……おれを…知ってるよな…!?」
鉄仮面はジャキンとルフィに銃を向けた。
ジンが派手に交戦しているのを見ていたゾロがウッと胸の痛みに苦痛な表情になる。
「ゾロさん…やっぱりあなたまだダメージが」
「こんな魚達に参る程じゃねェ、気にすんな」
「………」
キーン!っとゾロの後ろからトビウオが一騎迫って来た。ゾロは気づかない。
「ニュ~~油断して!! ロロノアめ」
ダダダっと気づいたハチが走る。六本の手には刀。
「“六刀流”…“蛸足奇剣”!!!」
ズバババン
「オ゙ウ!?」
ハチはトビウオを斬った。トビウオは小屋に突っ込む。
「へー助けてくれたのか?」
「ニュ~!!おおよ! おめぇらボーッとしてっからよう!!ニュッフッフッフ~」
「はっち~~ん!! カックよかったよ――!!」
「ニュ? そうかァ?ニュッフッ……」
照れているハチに次のトビウオが襲いかかった。
「死ね魚人!!」
「お!!?」
ハチの目の前にモリが迫る。
「ハイ、失礼します!!!」
「おわァ!!!」
ドゴォン!!
ブルックはモリを弾き、ゾロはトビウオを斬った。
「………し、しぬかと思った。ありがとうな」
「ツメが甘えっつったろ」
ゾロは刀を納めながら言った。
[一騎で行くな。編隊を組め!!]
「え?“変態”?」
[編隊飛行で攻めろ!!!]
「え?“変態・非行”?…俺のことか?」
「「てめぇじゃねぇよ!!」」
フランキーの疑問にウソップとサンジは激しく突っ込んだ。トビウオ達が編隊を組んで飛んでくる。
「女か!! もったいねェが皆殺しの命令」
「来た!!」
「殺せるかしら? いらっしゃい!」
トビウオ達は棍棒でナミを襲う。スカスカスカと攻撃を外す。
「「「何だァ!!?」」」
「残念。“ミラージュ=テンポ”前方の雷雲に注意してね」
甲板にいるナミがかわいく言った先には黒い雷雲。トビウオ達は眼前の黒い雷雲に吸い込まれた。
「「「ぎゃああああああ!!!」」」
バリバリバリ!!!っと雷に打たれる。 一方ロビンは横を通り抜けるトビウオに攻撃した。
「“
ボキッ!!
「ぶへ!!!」
チョッパーも的に向けてジャンプする。
「“
ドカン!!
[編隊をくずすな!!]
「え?」
ドドドドドと銃撃を受けながら通信に反応するフランキー。
「うわ!!何だ!!? あいつ、銃が効かねェ!!!」
「“ストロングハンマー”!!!」
ドカァン!!!
「どわァ~~!!!」
わあああ…っと激しい戦闘があちこちで起こる。
「すっごーい!! みんな本当に強いね!!パッパグ!!」
「ここまでやる奴らだとは…ハチを取り返して一目散に逃げるつもりだったのにな」
岸にいるケイミーは嬉しそうにパッパグは感心するように麦わら達の戦いを見ていた。
サニー号ではウソップやフランキーが甲板で戦う。
「ハァ…ハァ。フランキー船を足場に着けよう。海のど真ん中じゃやっぱりあっちの方が有利に動ける」
「それが得意とわかってやってんだろうよ。現に船を動かすヒマも与えちゃくれねェ!!」
ヴォォォ!!
唸りと共に、いくつものモリがルフィを追い、地面に刺さった。
「うわあっ!!! 危ねェ危ねェ」
「ルフィ!?」
「逃げろ!! でっけェの来るぞ!!」
ヴォォォオ!!!
「でっけーの!? 鉄仮面か!?」
ルフィはハチの言葉に振り向いて答える。
「仮面のやつと!! 牛!!」
「牛!?」
ヴォォォオォ!!
「“モトバロ”の声だ」
「ヘッドだ!!」
唸り声と建物を破壊する音が響き渡る。
「バタバタと叩き落とされやがって!!!」
「何だよ、何か出たぞ――!!」
ウソップが大口を開けて目を見張る先にはデカイ牛、バイソンのモトバロ。そしてそれに乗る大男の鉄仮面が現れた。
「蚊やハエじゃねェんだぞ!!! “トビウオライダーズ”!!!」
「自分ち踏み潰して現れた…!!!」
ウソップの言葉に鉄仮面が答える。
「………!!もうこのアジトはいらねぇんだ!! 麦わらの一味さえ殺せりゃあな!!」
「申し訳ありませんっ!!!ヘッド!! 今すぐこいつら全員海へ引き込んで…」
「どけェ!!! 魚人や人魚に用はねぇんだ。逃げたきゃどこへでも行きやがれェ!!!」
「「「!?」」」
ドカァン!と地面を踏み、ハチをどける鉄仮面。気持ちが高ぶるのか息が荒い。
「おれは好きでこんな人攫い稼業やってんじゃねェんだよ!! よくわかってるよなァ、おめぇら…!!!」
「勿論です、ヘッド!!!」
「めでてェ日だ。今日は………!!殺したくて殺したくて夢にまで見たその男が……!!! 今、おれの目の前にいる…!!!
ありがてェ…神様ってのァいるんだなァ……!!」
「!」
「ある日突然、おれを地獄のどん底へと突き落としやがった“その男”!!!」
「アイツこっちみてしゃべってねェか?」
ウソップの言う通り、鉄仮面はサニー号を見ながら話している。
「…おれは今日ここで……!!!たとえ刺し違え様とも…“必ずお前を殺す”!!! 海賊“黒足のサンジ”!!!」
「!?」
鉄仮面からギョロリと目が覗く。
「会いたがったぬらべっちゃ…」
「ヤベェ」
「怒りでなまった……!!!」
トビウオライダーズ達がどよめく。 サンジも動揺していた。
「おれ…!!? おれを殺してェって!?あの野郎……!!」
「サンジ!!あいつ誰だ? お前何か恨まれてんじゃねェか!!」
「レストラン時代じゃない? よく思い出して!」
「――そんな前の話なら……まーあの時代は人に恨みを買う事ばっかやってたから」
指を折りながら考えるサンジ。
「討たれろ、自業自得だ」
「おれ達に迷惑かけんな。あいつコエーぞ」
ウソップはサンジの肩に腕を回し、親指を立て行けとアクションする。チョッパーはしがみつき泣きながら訴えた。
「すっトボケてんじゃねェ“黒足”ィ!!! ごく最近の話だ!!!」
ビュビュビュっとモリを撃つ。
「危ねェ、伏せろ!!! モリだ!!!」
みんな間一髪で避ける。
「………!!?最近だと!? ますますわからねェ」
「……待て!! このモリ様子が変だぞ」
「コイツは“サソリ”の毒のモリ!!! 刺されば3分であの世へ行ける!!!」
「!!?」
「おれの怒りの程を知れェ!!! てめぇも一味も皆殺しだァ~~~!!!」
ドドドドド
「きゃ!!」
「ナミさん気をつけて!!! あのヤロー!!」
サンジは怒りを露わにする。
『“
ジンは手を前に出し紙人形を数体出現させ、クルーたちを攻撃から守る。
「助かった…」
「くそ…!! 思い出せねぇ!!誰だお前は!!!」
ウソップが安心し、サンジは頭を抱える。
『サンジさん、落ち着いてください。最近ということは手配書が出たあたりではありませんか?』
「…手配書って、そんなんで恨まれるなんて……」
「おれ…あの仮面の下見た……!!」
「本当か!? 何者だよ」
「今見せる!! 驚くなよ!?お前も知った顔だぞ」
「おれも!?」
ルフィは駆け出し、鉄仮面に蹴りを入れる。
「おりゃ!!!」
「ああっ!! あの野郎!!デュバル様の…鉄仮面が!!」
デュバルは笑い。ガードした手をどける。
「いいさよく見ろ……!! このおれの傷ついた顔をよく見ろよ………!!!」
「ああっ!!!」
「うそ…!!!」
「え~~~!!?」
「………!!」
「こいつ……!!!」
「まあ」
「あらら」
『………』
「ウオオオ…泣ける」
クルー達は様々な反応を見せる。サンジは特に深刻な顔をしている。
「今日という日を待ってたんだらべっちゃ…貴様をブチ殺すと心に決めでオラは海さ出た…!!
だどもおめェを探すのは…大変だったべっちゃ…!! ……手配書と本人の顔が違ーがらなァ…!!」
バンッとサンジの手配書を見ながら話す、デュバル。
「海軍や賞金稼ぎは、もすかすて本人を見がげでも素通りがもすれねェぬらなァ!!」
「ヘッド……!!」
「……いィや。そんだら事はねェ……!! 奴らはお前を見づげる!!!」
サンジはタバコを消し、甲板から海に入った。
「おいサンジどこへ!?」
サンジは泳いで岸へ上がる。デュバルの話は続く。
「見づげでそいづらこう言うぬら…“見づげだど―!!黒足のサンジ”!!! ―――そして“オラは”言う」
顔をさらしたデュバル。顔はサンジの手配書の似顔絵に瓜二つだった。
「オラ違うよォ―――!!!! オラそんな奴知らねェよ――!!! 海賊ですらねェぬらべっちゃ!!!!」
「………」
サンジはデュバルに向かって駆け出す。
「わがるが!?ある日突然命を狙われたオラの恐怖!!!
………なしてオラが…“海軍本部”に追われなぐっちゃならねんだ!!!
名のある賞金稼ぎに殺されがげにゃならねェぬら」
デュバルはサンジに向かって泣きながら訴える。
「オラが一体なぬをすた!!? オラの
サンジはジャンプする。そして思いっきりデュバルの顔に蹴りを入れた。
「知るかァ~~~~!!!」
「ボベ~~!!!」
バキィ!!っと蹴られたデュバルはすぐに文句を言う。
「なぬが“知るか”だァ!!! おめェ以外に誰がこぬ責任さ取るぬらーー!!!」
「うるせー!!! あの手配書に頭キてんのはおれの方なんだよ!!!」
ギャーギャーと言い合う二人。
「びっくりした~…世界って広いわ…」
「サンジの奴、奇跡の星の下に生まれてきたんじゃねェだろうか」
「いつの日かすごく面白い最期を遂げそうね」
『こういう事が現実に起こるのですね』
「おれァデュバルって野郎が不憫でならねェ」
「でもサンジだって相当傷ついてたぞ」
「ニュ~~あいつらそっくりじゃねェか」
「ウリ二つだ」
「ヨホホホヨホホホホヨホホホホ。ヨホッゴホッ…」
「ブルックてめぇ後でハッ倒すぞ!!」
「じゃあ、サンジ。おれ達先行ってるから」
「おれのせいか!? これ!!!」
サンジはギャーギャーとデュバルを指差す。
「手配書に似たくなきゃ、まず髪型とかヒゲとか! 簡単に変えられる場所があんだろうが!!!」
ポン!っと納得し手を叩くデュバルとトビウオライダーズ達。
「あ―――その手があった―ってバカなのかお前ら根本的に!!!」
サンジは歯をむき出しに怒鳴った。