黒足の因縁
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「ニュ~~ケイミー、パッパグ!! 危ねェから、お前ら下がってろ!!」
「畜生。ケイミーを奪い返せ!!!」
「さァ来い!!トビウオ!!」
「のびろーー頑張れルフィちーん!!」
『来ます』「来るぞ!!」
ボボボボォ…ン!!
空中に何十騎ものトビウオが飛び上がる。
「「「!!?」」」
「出てきた!!!」
「どりゃどりゃ活きがいいのはどれだ?」
ルフィは飛び回るトビウオを品定めする。
「よし、あれだ」
「ん?」
ルフィは腕を伸ばし、一匹のトビウオを掴む。そして腕を戻す反動でルフィはトビウオに乗り込んだ。
「つーっかま~~~えたっ!!」
甲板では上から爆弾が投げ込まれていた。
「うわ!!爆弾!!」
「くっ」
ウソップが指をさしながら叫ぶ。サンジはそれを回転させた蹴りで退ける。爆弾は空中で爆発した。
「危ねぇ!! 危機一髪!!!」
「――ったく。レディに当てやがったら生かしちゃおかねェぞ…!!」
「今、ルフィがトビウオ に飛び乗ったぞ!?」
「ほっとけ」
「帆をたたんで!! 邪魔になる!!」
「おう!!」
空の上ではルフィがトビウオを奪うべく暴れていた。
「かわれ!!」
「ちょ…」
「うわァ!!!」
ルフィは敵を払い落とし、トビウオを乗っとる。
「しっしっしっしっ!! うお―最高!! うほ~~~!!空を飛んでるぞ―!!」
[一旦潜る]
[[[了解]]]
トビウオは反転し、海に入る。ルフィが乗ったトビウオもまた海に入って行った。
「おぶ」
溺れるルフィ。
「え?」
「ルフィ~~~!!」
「ルフィさーん!!?」
ブルックとチョッパーはそれを目撃し、ルフィの名を呼びながら海へ飛び込む。
「「おぶ……」」
チョッパーとブルックも溺れてしまった。
「てめぇ、戦闘中に何やってんだァ!!」
「ぶばーずびばでんでしだァ ゲホ」
フランキ-の問いにルフィは泣きながら水を吐き、謝る。
「で、てめぇらがなんで助けに行くんだよっ!!!」
「オエホ!! す…すぴぼせんでした!!!」
「アダ!! アダシも…ご迷惑かけばした……ケホ」
チョッパーとブルックはルフィと同じように泣きながら水を吐き、謝る。
「結局カナヅチを3人も救出しなきゃならない私達の身にもなってよ!!ばか!! 手間増やさないで!!!」
ナミはブルックとルフィをバシバシと殴りながら怒った。
「今の内だ! ケイミーをかっ攫え!!!」
「おう!!!」
「マクロ一味!!」
「おい麦!! こっちを気にしてくれー」
マクロ一味がケイミー達に襲いかかる。
ガシャン!! ドボン!!
「ニュ~~~!! 檻と縄から解放された~~~~!! ありがとうロロノア~おめーいい奴だな~~~!!!」
ゾロの刀によりハチを捕らえていたオリと縄がとける。
「船長命令だ、バーカ」
「んげ!!!ハチ!!!」
「はっちん!!」
「ハチ~~!!」
「お前ら今回はおれが動けねぇのをいい事に好き放題殴ってくれたな!!」
ハチはマクロ一味を睨み付ける。マクロ一味は冷や汗をかきながら構える。
「アウアウ!! おれはまだ殴り足りねぇぞ、ハチ…。魚人空手でとどめをさしてやる!!!」
「全く運の悪い奴め!! モハモハハハ。まだそれだけ減らず口が叩けたばっかりに、これからもっとヒドイ目に遭うんだ!!」
「さァ来い。お前を斬るために新開発した“金魚剣術”この海は血に染まるぜ!!」
「タコ焼きパ~~~~~ンチ!!!」
ハチは3本の手で思いっきりマクロ一味を殴り飛ばした。
「「「今日は見逃してやら~~~!!!」」」
キラーンっとマクロ一味は星になった。ハチはケイミーとパッパグに歩み寄り抱き締める。
「うえーん良かった、はっちん!!」
「ニュ~~~悪かったなケイミー、パッパグ。おれが助けに来たつもりが」
「気にすんじゃねぇよハチ~~!!……ハだ―!!!危ねぇ~~~!!!」
ハチを後ろからトビウオが襲いかかる。
「忘れんなよ!?ここはおれ達のアジト!!! そもそもお前らを売り飛ばすのは、おれ達“トビウオライダーズ”だ!!!」
「ニュ~~!!」
ズバンッ!!
ゾロはハチを襲うトビウオを斬った。
「………!! ロロノア~~~!!」
「ツメが甘ェんだよ……」
「ゾロちーん!!」
「ここはおれ達に任せてお前ら裏へ引っ込んでろ!!」
ゾロの言葉にハチは涙を流しながら言う。
「重ね重ねありがとな、ロロノア~!! あん時ゃ本当に悪かったよ」
「あん時?」
「おれの“六刀流”でずいぶんお前を傷つけた」
「一太刀もくらった覚えはねぇよ!!」
「ニュ? そうだっけ?」
ゾロは心外だとばかりに怒鳴り、ハチは首を傾げていた。
「きたな…チョッパーやるぞ!!」
「おう!」
ウソップとチョッパーは大砲を動かす。ウソップが照準を合わせた。
「くらえコノっ!!!」
ボゴォン!!
「「ぐわ」」
「当たったーー!! 見たかコンニャロ!ご愁傷さんっ!!!」
「ウソップすげー!!」
ウソップとチョッパーは喜びに沸いた。
[“ゼロファイト”誰かやらねぇか。医療費100万出そう]
「のったぜヘッド。おれが行く!!! どけどけどけ~~エ!!!」
通信を受け、大男がサニーに向かってくる。
「何かでっけ―奴が来たぞ!! 金棒振り回してる!!……さっきの通信何だ!? 医療費とか言ってたけど」
チョッパーがみんなの方に振り向いて言う。サンジはあることに気づいた。
「あいつハンドル持ってねェ!! まさか“体当たり”ってこっちゃねぇだろうな。あの速度と巨体で突っ込まれちゃ船がもたん」
サンジは冷静に状況を読み取り、ルフィの方へ向く。
「ルフィお前魚の方へいけよ」
「おお、よしきた」
ルフィは息を整えながら頷く。
「思い知れこの速度で落下する巨体の破壊力は“隕石”にも匹敵する」
「やっぱり曲がる気ねぇぞ!!!」
チョッパーの心配を他所にサンジとルフィは大きくジャンプする。
「破壊力が増すのは飛んでるお前も同じだ!!」
「ほっ」
ドンッ!!
サンジはライダーの顔に蹴りを入れる。ルフィは体を膨らましトビウオに体当たり。ライダーは自分の破壊力とサンジの蹴りでぶっ飛び、海へ落ちる。
「おお!!!」
ルフィはトビウオを掴み船へ放り込む。 衝撃でトビウオは目を回した。
「カッチョイ~~!!! 二人共!!」
チョッパーは目を輝かせ興奮する。
「今日の夜メシだ!!」
「近くで見ると大きいわね」
ルフィは甲板に着地しながら言う。ロビンはトビウオを観察する。
「うぉっ!!」
ウソップは襲ってきたトビウオを避ける。
「あぶねぇあぶねぇ。って気がつきゃ、結構な数飛んでるぞ!! 一体何匹倒せば終わりなんだ!?」
「乗りて~~~!!くそ~~!! さっきのでおれが諦めたと思うなよ!!」
「諦めなさいよ!! もー。助けないからね!?」
うおおおっとルフィが力を込めるのをみて、ナミが怒った。
「何て事ですか……私!! “麦わらの一味”における初陣が溺れたなんて……お役に立たねば男の名折れ!!!」
「おう、どうしたブルック」
膝をつき、悔しそうに言うブルックは刀を抜きながら立ち上がった。
「あのトビウオ何騎減らせます事やら…不弁ながらもこの手並みの程…ご覧頂きます!! とう―――!!!」
ブルック一度のジャンプで空中に飛ぶ。
「うお」
「すげージャンプ力!!」
ルフィ達は歓声を上げる。
「何だ!? あのガイコツマスク!!」
ブルックはスッ…とバイオリンを取りだし、刀を弦がわりにおく。
「一突きにしてやる」
「“眠り歌・フラン”!!!」
フィーー…ン♪♪
ブルックはバイオリンを引く。するとその音色を聞いたトビウオ達が眠りに落ちる。 それを見ていたチョッパーとルフィ
「ね…寝た」
「ZZZZ……」
「あんたらもか!!」
ナミは素早く突っ込みを入れた。
「ヨホホホ。音楽は“力”です」
ブルックは足を素早く動かし海の上を走る。トビウオ達は海へ落下してくる。ブルックは刀を構え、トビウオ達を素早く切った。
「失礼!!!」
ズバババンッ!!
「どわ――寝てたァ!!!」
「あの野郎今の何だ!!? 何かきたねぇトリック使いやがったな!?」
さっきとは違うトビウオ達がブルックを追いかける。
「ヨホホ。トリックじゃありません。“音楽 ”!!!」
『素晴らしいですね、ブルックさん』
走るブルックの横に姿を現すジン。
「うわぁ!!? びっくりしました、ジンさんにはいつも驚かされます!!」
『ありがとうございます! マジシャンには一番の誉め言葉です』
ジンは笑う。そして上のトビウオ達を見た。
『ブルックさん。上のトビウオさん達は任せて頂けますか?』
「えっ?ええ。構いませんが」
『ありがとうございます。では、下をお願いしますね』
ジンはまたフッとブルックの前から消えた。
「おい、今ガイコツマスクの隣に人が居なかったか?」
「ああ、居たな。でも消えた……なんなんだ?」
『僕のことでしょうか?』
「「「!!?」」」
「テメェ、いつの間に…!!?」
『マジシャンですのでどこにでも現れますよ』
ジンはニコッと笑う。空中に浮いた状態で。
「ちょっと!!? 何でジンが浮いてるのよ!?」
「すっげぇなぁ、ジン!!」
ナミが驚き、ルフィはシシシっと笑う。
「なんで浮いてやがるんだ!!? ガイコツマスクみてぇな何かのトリックか!!?」
『“僕の”はトリックです。よろしければ、もうひとつお披露目しましょう』
ジンはシルクハットを取り、トビウオ達に見せる。
『一見普通なこのシルクハット。これが“大きく”なるとしたら?』
「はぁ?? 何言ってやがる!!?」
ジンの言葉に不審がるトビウオ達。ジンはそれを見ながら続ける。
『では、実演致しましょう』
「なんだかわからんがやばい気がする!! さっさとやっちまおう!!」
「囲め!!」
トビウオ達は何かヤバいと感じ、ジンを囲み襲いかかる。 ジンはシルクハットを頭上に投げた。
『“イカれた帽子屋 ”!!』
ジンがパチンと指を鳴らすとシルクハットが巨大化した。
「「な、何――!?」」
トビウオ達はびっくりして目玉が飛び出す。サニー号のクルー達もびっくりしていた。
「すんげぇ!! 帽子がでかくなった!!」
「なんだありャ!!」
「え――!? どうなってんの!!」
「あの帽子も紙だったということかしら…」
「にしても、派手だな…」
ルフィとチョッパー、ウソップは目を輝かせ、フランキ―は目を見張る。ナミは悲鳴に近い声を出し、ロビンは冷静に観察、サンジはタバコから煙を出す。
「ヨホホホ…ちょっと休憩…」
「ブルックはりきってんな…トビウオだいぶ落としたろう」
「ハァ…ハァ。お役に立たねば……しかしジンさんはすごいですね。びっくりして心臓止まるかと思いました……私、止まる心臓無いんですけど」
「派手にしろって言ったが、ありャやりすぎだ」
岸ではブルックは寝そべりながら、ゾロは胸を抑えながら空の巨大化したシルクハットを見る。
『“無数の聖書 ”』
ジンは姿を消す、すると巨大化したシルクハットは重力を受けまっすぐ落ちてきた。
トビウオ達は逃げる間もなくシルクハットの中に飲み込まれ、まっ逆さまに海へ叩きつけられる。
「「うわぁ!!」」
「「グハァ!!?」」
トビウオ達は海に沈む。ジンは海に浮かぶシルクハットの上に降り立った。
『やはりお魚さんは空より海が似合いですね』
「畜生。ケイミーを奪い返せ!!!」
「さァ来い!!トビウオ!!」
「のびろーー頑張れルフィちーん!!」
『来ます』「来るぞ!!」
ボボボボォ…ン!!
空中に何十騎ものトビウオが飛び上がる。
「「「!!?」」」
「出てきた!!!」
「どりゃどりゃ活きがいいのはどれだ?」
ルフィは飛び回るトビウオを品定めする。
「よし、あれだ」
「ん?」
ルフィは腕を伸ばし、一匹のトビウオを掴む。そして腕を戻す反動でルフィはトビウオに乗り込んだ。
「つーっかま~~~えたっ!!」
甲板では上から爆弾が投げ込まれていた。
「うわ!!爆弾!!」
「くっ」
ウソップが指をさしながら叫ぶ。サンジはそれを回転させた蹴りで退ける。爆弾は空中で爆発した。
「危ねぇ!! 危機一髪!!!」
「――ったく。レディに当てやがったら生かしちゃおかねェぞ…!!」
「今、ルフィが
「ほっとけ」
「帆をたたんで!! 邪魔になる!!」
「おう!!」
空の上ではルフィがトビウオを奪うべく暴れていた。
「かわれ!!」
「ちょ…」
「うわァ!!!」
ルフィは敵を払い落とし、トビウオを乗っとる。
「しっしっしっしっ!! うお―最高!! うほ~~~!!空を飛んでるぞ―!!」
[一旦潜る]
[[[了解]]]
トビウオは反転し、海に入る。ルフィが乗ったトビウオもまた海に入って行った。
「おぶ」
溺れるルフィ。
「え?」
「ルフィ~~~!!」
「ルフィさーん!!?」
ブルックとチョッパーはそれを目撃し、ルフィの名を呼びながら海へ飛び込む。
「「おぶ……」」
チョッパーとブルックも溺れてしまった。
「てめぇ、戦闘中に何やってんだァ!!」
「ぶばーずびばでんでしだァ ゲホ」
フランキ-の問いにルフィは泣きながら水を吐き、謝る。
「で、てめぇらがなんで助けに行くんだよっ!!!」
「オエホ!! す…すぴぼせんでした!!!」
「アダ!! アダシも…ご迷惑かけばした……ケホ」
チョッパーとブルックはルフィと同じように泣きながら水を吐き、謝る。
「結局カナヅチを3人も救出しなきゃならない私達の身にもなってよ!!ばか!! 手間増やさないで!!!」
ナミはブルックとルフィをバシバシと殴りながら怒った。
「今の内だ! ケイミーをかっ攫え!!!」
「おう!!!」
「マクロ一味!!」
「おい麦!! こっちを気にしてくれー」
マクロ一味がケイミー達に襲いかかる。
ガシャン!! ドボン!!
「ニュ~~~!! 檻と縄から解放された~~~~!! ありがとうロロノア~おめーいい奴だな~~~!!!」
ゾロの刀によりハチを捕らえていたオリと縄がとける。
「船長命令だ、バーカ」
「んげ!!!ハチ!!!」
「はっちん!!」
「ハチ~~!!」
「お前ら今回はおれが動けねぇのをいい事に好き放題殴ってくれたな!!」
ハチはマクロ一味を睨み付ける。マクロ一味は冷や汗をかきながら構える。
「アウアウ!! おれはまだ殴り足りねぇぞ、ハチ…。魚人空手でとどめをさしてやる!!!」
「全く運の悪い奴め!! モハモハハハ。まだそれだけ減らず口が叩けたばっかりに、これからもっとヒドイ目に遭うんだ!!」
「さァ来い。お前を斬るために新開発した“金魚剣術”この海は血に染まるぜ!!」
「タコ焼きパ~~~~~ンチ!!!」
ハチは3本の手で思いっきりマクロ一味を殴り飛ばした。
「「「今日は見逃してやら~~~!!!」」」
キラーンっとマクロ一味は星になった。ハチはケイミーとパッパグに歩み寄り抱き締める。
「うえーん良かった、はっちん!!」
「ニュ~~~悪かったなケイミー、パッパグ。おれが助けに来たつもりが」
「気にすんじゃねぇよハチ~~!!……ハだ―!!!危ねぇ~~~!!!」
ハチを後ろからトビウオが襲いかかる。
「忘れんなよ!?ここはおれ達のアジト!!! そもそもお前らを売り飛ばすのは、おれ達“トビウオライダーズ”だ!!!」
「ニュ~~!!」
ズバンッ!!
ゾロはハチを襲うトビウオを斬った。
「………!! ロロノア~~~!!」
「ツメが甘ェんだよ……」
「ゾロちーん!!」
「ここはおれ達に任せてお前ら裏へ引っ込んでろ!!」
ゾロの言葉にハチは涙を流しながら言う。
「重ね重ねありがとな、ロロノア~!! あん時ゃ本当に悪かったよ」
「あん時?」
「おれの“六刀流”でずいぶんお前を傷つけた」
「一太刀もくらった覚えはねぇよ!!」
「ニュ? そうだっけ?」
ゾロは心外だとばかりに怒鳴り、ハチは首を傾げていた。
「きたな…チョッパーやるぞ!!」
「おう!」
ウソップとチョッパーは大砲を動かす。ウソップが照準を合わせた。
「くらえコノっ!!!」
ボゴォン!!
「「ぐわ」」
「当たったーー!! 見たかコンニャロ!ご愁傷さんっ!!!」
「ウソップすげー!!」
ウソップとチョッパーは喜びに沸いた。
[“ゼロファイト”誰かやらねぇか。医療費100万出そう]
「のったぜヘッド。おれが行く!!! どけどけどけ~~エ!!!」
通信を受け、大男がサニーに向かってくる。
「何かでっけ―奴が来たぞ!! 金棒振り回してる!!……さっきの通信何だ!? 医療費とか言ってたけど」
チョッパーがみんなの方に振り向いて言う。サンジはあることに気づいた。
「あいつハンドル持ってねェ!! まさか“体当たり”ってこっちゃねぇだろうな。あの速度と巨体で突っ込まれちゃ船がもたん」
サンジは冷静に状況を読み取り、ルフィの方へ向く。
「ルフィお前魚の方へいけよ」
「おお、よしきた」
ルフィは息を整えながら頷く。
「思い知れこの速度で落下する巨体の破壊力は“隕石”にも匹敵する」
「やっぱり曲がる気ねぇぞ!!!」
チョッパーの心配を他所にサンジとルフィは大きくジャンプする。
「破壊力が増すのは飛んでるお前も同じだ!!」
「ほっ」
ドンッ!!
サンジはライダーの顔に蹴りを入れる。ルフィは体を膨らましトビウオに体当たり。ライダーは自分の破壊力とサンジの蹴りでぶっ飛び、海へ落ちる。
「おお!!!」
ルフィはトビウオを掴み船へ放り込む。 衝撃でトビウオは目を回した。
「カッチョイ~~!!! 二人共!!」
チョッパーは目を輝かせ興奮する。
「今日の夜メシだ!!」
「近くで見ると大きいわね」
ルフィは甲板に着地しながら言う。ロビンはトビウオを観察する。
「うぉっ!!」
ウソップは襲ってきたトビウオを避ける。
「あぶねぇあぶねぇ。って気がつきゃ、結構な数飛んでるぞ!! 一体何匹倒せば終わりなんだ!?」
「乗りて~~~!!くそ~~!! さっきのでおれが諦めたと思うなよ!!」
「諦めなさいよ!! もー。助けないからね!?」
うおおおっとルフィが力を込めるのをみて、ナミが怒った。
「何て事ですか……私!! “麦わらの一味”における初陣が溺れたなんて……お役に立たねば男の名折れ!!!」
「おう、どうしたブルック」
膝をつき、悔しそうに言うブルックは刀を抜きながら立ち上がった。
「あのトビウオ何騎減らせます事やら…不弁ながらもこの手並みの程…ご覧頂きます!! とう―――!!!」
ブルック一度のジャンプで空中に飛ぶ。
「うお」
「すげージャンプ力!!」
ルフィ達は歓声を上げる。
「何だ!? あのガイコツマスク!!」
ブルックはスッ…とバイオリンを取りだし、刀を弦がわりにおく。
「一突きにしてやる」
「“眠り歌・フラン”!!!」
フィーー…ン♪♪
ブルックはバイオリンを引く。するとその音色を聞いたトビウオ達が眠りに落ちる。 それを見ていたチョッパーとルフィ
「ね…寝た」
「ZZZZ……」
「あんたらもか!!」
ナミは素早く突っ込みを入れた。
「ヨホホホ。音楽は“力”です」
ブルックは足を素早く動かし海の上を走る。トビウオ達は海へ落下してくる。ブルックは刀を構え、トビウオ達を素早く切った。
「失礼!!!」
ズバババンッ!!
「どわ――寝てたァ!!!」
「あの野郎今の何だ!!? 何かきたねぇトリック使いやがったな!?」
さっきとは違うトビウオ達がブルックを追いかける。
「ヨホホ。トリックじゃありません。“
『素晴らしいですね、ブルックさん』
走るブルックの横に姿を現すジン。
「うわぁ!!? びっくりしました、ジンさんにはいつも驚かされます!!」
『ありがとうございます! マジシャンには一番の誉め言葉です』
ジンは笑う。そして上のトビウオ達を見た。
『ブルックさん。上のトビウオさん達は任せて頂けますか?』
「えっ?ええ。構いませんが」
『ありがとうございます。では、下をお願いしますね』
ジンはまたフッとブルックの前から消えた。
「おい、今ガイコツマスクの隣に人が居なかったか?」
「ああ、居たな。でも消えた……なんなんだ?」
『僕のことでしょうか?』
「「「!!?」」」
「テメェ、いつの間に…!!?」
『マジシャンですのでどこにでも現れますよ』
ジンはニコッと笑う。空中に浮いた状態で。
「ちょっと!!? 何でジンが浮いてるのよ!?」
「すっげぇなぁ、ジン!!」
ナミが驚き、ルフィはシシシっと笑う。
「なんで浮いてやがるんだ!!? ガイコツマスクみてぇな何かのトリックか!!?」
『“僕の”はトリックです。よろしければ、もうひとつお披露目しましょう』
ジンはシルクハットを取り、トビウオ達に見せる。
『一見普通なこのシルクハット。これが“大きく”なるとしたら?』
「はぁ?? 何言ってやがる!!?」
ジンの言葉に不審がるトビウオ達。ジンはそれを見ながら続ける。
『では、実演致しましょう』
「なんだかわからんがやばい気がする!! さっさとやっちまおう!!」
「囲め!!」
トビウオ達は何かヤバいと感じ、ジンを囲み襲いかかる。 ジンはシルクハットを頭上に投げた。
『“
ジンがパチンと指を鳴らすとシルクハットが巨大化した。
「「な、何――!?」」
トビウオ達はびっくりして目玉が飛び出す。サニー号のクルー達もびっくりしていた。
「すんげぇ!! 帽子がでかくなった!!」
「なんだありャ!!」
「え――!? どうなってんの!!」
「あの帽子も紙だったということかしら…」
「にしても、派手だな…」
ルフィとチョッパー、ウソップは目を輝かせ、フランキ―は目を見張る。ナミは悲鳴に近い声を出し、ロビンは冷静に観察、サンジはタバコから煙を出す。
「ヨホホホ…ちょっと休憩…」
「ブルックはりきってんな…トビウオだいぶ落としたろう」
「ハァ…ハァ。お役に立たねば……しかしジンさんはすごいですね。びっくりして心臓止まるかと思いました……私、止まる心臓無いんですけど」
「派手にしろって言ったが、ありャやりすぎだ」
岸ではブルックは寝そべりながら、ゾロは胸を抑えながら空の巨大化したシルクハットを見る。
『“
ジンは姿を消す、すると巨大化したシルクハットは重力を受けまっすぐ落ちてきた。
トビウオ達は逃げる間もなくシルクハットの中に飲み込まれ、まっ逆さまに海へ叩きつけられる。
「「うわぁ!!」」
「「グハァ!!?」」
トビウオ達は海に沈む。ジンは海に浮かぶシルクハットの上に降り立った。
『やはりお魚さんは空より海が似合いですね』