人魚とヒトデとトビウオ
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「…ちょっと待って、今の電伝虫の“はっちん”て男の声………なんか知ってる声の様な………!! 気のせいよね…そんなハズないか……」
ナミは複雑な顔をする。
「ごめん!! ルフィちん。お礼のタコ焼きまた今度でいい!? 私すぐに友達を助けに行かなきゃ!!」
「え~~~!?」
「ちょっと待ってケイミー! 首を突っ込んで悪いんだけど、捕まった友達の救出なら私達も協力するから。あっ、間違えた。コイツらが協力するから」
「「お前は!?」」
ナミの言葉にフランキーとウソップがガーンとショックを受けながら言う。 ナミは気にせずケイミーに交渉する。
「そのかわりあんたは魚人島に行く方法を私達に教えてくれるっていうのはどお?」
「えっ!?いいの!? ナミちん」
ケイミーは喜ぶ。
「はっちんの救出手伝ってくれるの!? ルフィちん」
「いいけど誰だ? はっちんて」
「私が働いているタコ焼き屋の店主!! 世界一美味しいんだよ!!」
「!! そりゃ一大事だ!!! 野郎共!!!命にかえても“タコ焼き”を救出だ!!!」
「「「お―――っ!!!」」」
(人拐いとは穏やかじゃないですね…)
ジンは騒ぐクルー達を他所に思った。
「OKだって! 場所わかる?」
「えーと……」
ナミの言葉にケイミーが地図を広げる。パッパグが説明を始めた。
「44番GRは諸島の最も東に位置する島だからよ。ちょうどここからシャボンティ諸島へ行くライン上にある様だな。諸島に着く5キロ手前だ。まず西に進もう。後は魚達に聞きゃあわかるだろ」
「うん、そーだね。急いで行こ!!」
ケイミーは船の縁に走る。そして縁から少し乗りだし海に向かって声を出す。
「おーい」
「!?」
ケイミーの呼びかけにチャポンっと魚達が顔を出す。ルフィは目を輝かせた。
「うおーー魚が顔出した!!」
「道を教えて欲しいの!!」
ケイミーはそういい、パクパクと魚に話しかける。
魚はそれに答え、またパクパクと口を動かし言葉を返す。
「トビウオ達が恐いから近くまでなら先導してあげてもいいって!」
「すごーい!! 魚と話せるなんて!! 人魚ってそんな事ができるのね。――でも海の中の魚にどうやってついてくの?」
ナミが感嘆の声をあげる。
「ケイミー!! お前がいたら魚食い放題だな!!」
「口を謹め、お前オロすぞ」
怒りを込めてサンジはルフィの顔を思いっきり引っ張った。
魚達が尾びれで波を大きく弾く。 その光景にみんなから声が上がる。
「うわ―っ!!」
「ブラァ~ボ~~!!! マ~メイド~~!」
『………!!』
「こんな事あんのかよ!! 信じられねェ……魚達がちゃんと波に矢印を描いてくれてる!!!」
「素敵~!! これについて行けばいいのね!?」
「お前スゲ~~なケイミー!!!」
「えへへ。そんな私なんてまだまだだよ~~~」
「やーー大したもんだ」
「よっしゃおれが舵取ろう」
「4時の方角へ」
「おし!!」
ウソップが舵を取る。すると上からゾロが降りて来た。
「ゾロ」
「もう船出すんだな。魚人島へ行けそうなのか?」
ゾロが汗を拭きながら聞く。
「それよか、コイツを見ろ。人魚のケイミー!! 本物だぞスゲーんだ!!」
「へぇ…人魚か………」
「こんにちは!」
ゾロは頭に浮かぶココロばーさんを消す。
「初めてみた」
「消した!! 今、記憶を消した!!!」
チョッパーは激しく驚いた。
「だけど心配…はっちんの声…随分弱ってた。きっと酷い事されたんだ……」
「まーあいつも相当頑丈だから大丈夫だ。それよかおめぇら軽く引き受けてくれたが、腕っぷしに自信あんのか?」
「うん、強ェぞ」
パッパグの言葉に頷くルフィ。
「先に言っとくがこの辺りにゃ“人拐い”って裏稼業の集団が何十チームも存在する!! “シャボンティ諸島”という場所で人間の売買が盛んに行われてるからだ」
「人間を売り買いすんのか!?…ひでぇな」
サンジがタバコを吹かしながら言う。
「―――中でも“人魚”はい~い値で取り引きされるから“マクロ一味”って魚人の3人組はしつこくケイミーを狙って来る」
「タコ焼き屋のハチはたぶん…今回おれ達が海獣に食われて帰って来ねェのをマクロ一味に拐われたと勘違いして乗り込んでったんだと思う」
「うん…たぶんそう……はっちん優しくてまっすぐな人だから、、私のせいだ」
ケイミーは酷く落ち込む。
「……タコだのハチだのと聞くと…おれは“あの”アホな魚人の顔が浮かぶ……」
ゾロは水を飲みながら戸惑う。サンジは呆れた声で言う。
「――もし本人なら助けやしねェ……まァそんなわけねぇが…」
「いつもならハチの圧勝で片がつく所だがよ……噂の“トビウオライダーズ”が絡んでくるとは……」
「何だそれは」
パッパグの言葉にフランキーが怪訝な顔をする。
「最近急にここらの海でハバきかせ始めた。人拐い集団の一つだ。狙われたら最期って評判さ……ボスは“デュバル”って名の“鉄仮面”の男…!!その素顔は誰も知らねぇ。
何でも人を探してくるらしくてな。ここらを通る船全てをチェックしてるって話を聞いた」
「まあ!とにかくよケイミー!! 心配すんな“タコ焼き”は必ず助ける!!」
「“タコ焼き屋”だぞ」
パッパグは呆れた声を出す。
「うん、ありがとう」
「ほんじゃ、ブルック!! 元気の出る曲聴かせろ!!」
「喜んで~~♪」
ヨホホホ~!!っとバイオリンを取り出し奏ではじめる。
「え?」
「とうしたケイミー。魚達が…“悪いけどここまで”だって…」
『……何か来ますね』
「うわ来た!! “トビウオライダーズ”!!」
ジンは気配を感じ辺りを見渡す。それを聞いたパッパグがふるえながら叫んだ。
「どこに!? 何も見えねぇぞ!!?」
ルフィとゾロは船首から辺りを見る。 甲板からケイミーが叫んだ。
「違うよ!!海じゃなくて!! “空”!!!!」
「!!?」
ルフィ達は空を見上げる。すると3騎のトビウオが飛んできた。
「うわァ!! 魚が飛んでくる!!!」
「トビウオってこんなに飛ぶんだっけ!??」
ウソップは急いで舵を切るが間に合わない。トビウオは砲弾を船に落とす。
「うわあああっ!!」
ドゴゴォォン!!
辛うじて、砲弾がかする位でおさまる。
「あっ、危なかった!!」
「また来るぞ!!」
「気をつけて!! あのトビウオは海から飛び出て5分は飛行できるの!!」
一方トビウオは折り返し、麦わら帽子にドクロマークであることを確認する。
「オイ見たか」
「見た!!間違いねぇ!! 麦わらの一味だ!!!」
「すぐに連絡だ」
「了解」
「人魚一人迎えに来たつもりが、こりゃとんだ収穫だ……!!」
「デュバル様震えて喜ぶだろうぜ!!」
トビウオは再びサニー号へ攻撃を仕掛けようと飛んでくる。
ルフィは、むっと構えた。
――――――トビウオライダーズのアジト。
体格のかなりいい鉄仮面、トビウオライダーズのデュバルは喜びに震えていた。
「おい、マクロ一味……」
「ヘイ! デュバルのだんな!!」
「おめぇらの…誘き寄せた人魚。今海賊船に乗ってるらしいぜ………」
「え!?海賊船!? ケイミーが!?」
パリンッ
「うおっ…!!」
デュバルは持っていたグラスを割る。マクロは驚く。
「まちかねた…。その海賊船こそが…おれが待ち詫びた船…!!!……殺してやる……!!!おれの人生を狂わせた男」
⇒あとがき
ナミは複雑な顔をする。
「ごめん!! ルフィちん。お礼のタコ焼きまた今度でいい!? 私すぐに友達を助けに行かなきゃ!!」
「え~~~!?」
「ちょっと待ってケイミー! 首を突っ込んで悪いんだけど、捕まった友達の救出なら私達も協力するから。あっ、間違えた。コイツらが協力するから」
「「お前は!?」」
ナミの言葉にフランキーとウソップがガーンとショックを受けながら言う。 ナミは気にせずケイミーに交渉する。
「そのかわりあんたは魚人島に行く方法を私達に教えてくれるっていうのはどお?」
「えっ!?いいの!? ナミちん」
ケイミーは喜ぶ。
「はっちんの救出手伝ってくれるの!? ルフィちん」
「いいけど誰だ? はっちんて」
「私が働いているタコ焼き屋の店主!! 世界一美味しいんだよ!!」
「!! そりゃ一大事だ!!! 野郎共!!!命にかえても“タコ焼き”を救出だ!!!」
「「「お―――っ!!!」」」
(人拐いとは穏やかじゃないですね…)
ジンは騒ぐクルー達を他所に思った。
「OKだって! 場所わかる?」
「えーと……」
ナミの言葉にケイミーが地図を広げる。パッパグが説明を始めた。
「44番GRは諸島の最も東に位置する島だからよ。ちょうどここからシャボンティ諸島へ行くライン上にある様だな。諸島に着く5キロ手前だ。まず西に進もう。後は魚達に聞きゃあわかるだろ」
「うん、そーだね。急いで行こ!!」
ケイミーは船の縁に走る。そして縁から少し乗りだし海に向かって声を出す。
「おーい」
「!?」
ケイミーの呼びかけにチャポンっと魚達が顔を出す。ルフィは目を輝かせた。
「うおーー魚が顔出した!!」
「道を教えて欲しいの!!」
ケイミーはそういい、パクパクと魚に話しかける。
魚はそれに答え、またパクパクと口を動かし言葉を返す。
「トビウオ達が恐いから近くまでなら先導してあげてもいいって!」
「すごーい!! 魚と話せるなんて!! 人魚ってそんな事ができるのね。――でも海の中の魚にどうやってついてくの?」
ナミが感嘆の声をあげる。
「ケイミー!! お前がいたら魚食い放題だな!!」
「口を謹め、お前オロすぞ」
怒りを込めてサンジはルフィの顔を思いっきり引っ張った。
魚達が尾びれで波を大きく弾く。 その光景にみんなから声が上がる。
「うわ―っ!!」
「ブラァ~ボ~~!!! マ~メイド~~!」
『………!!』
「こんな事あんのかよ!! 信じられねェ……魚達がちゃんと波に矢印を描いてくれてる!!!」
「素敵~!! これについて行けばいいのね!?」
「お前スゲ~~なケイミー!!!」
「えへへ。そんな私なんてまだまだだよ~~~」
「やーー大したもんだ」
「よっしゃおれが舵取ろう」
「4時の方角へ」
「おし!!」
ウソップが舵を取る。すると上からゾロが降りて来た。
「ゾロ」
「もう船出すんだな。魚人島へ行けそうなのか?」
ゾロが汗を拭きながら聞く。
「それよか、コイツを見ろ。人魚のケイミー!! 本物だぞスゲーんだ!!」
「へぇ…人魚か………」
「こんにちは!」
ゾロは頭に浮かぶココロばーさんを消す。
「初めてみた」
「消した!! 今、記憶を消した!!!」
チョッパーは激しく驚いた。
「だけど心配…はっちんの声…随分弱ってた。きっと酷い事されたんだ……」
「まーあいつも相当頑丈だから大丈夫だ。それよかおめぇら軽く引き受けてくれたが、腕っぷしに自信あんのか?」
「うん、強ェぞ」
パッパグの言葉に頷くルフィ。
「先に言っとくがこの辺りにゃ“人拐い”って裏稼業の集団が何十チームも存在する!! “シャボンティ諸島”という場所で人間の売買が盛んに行われてるからだ」
「人間を売り買いすんのか!?…ひでぇな」
サンジがタバコを吹かしながら言う。
「―――中でも“人魚”はい~い値で取り引きされるから“マクロ一味”って魚人の3人組はしつこくケイミーを狙って来る」
「タコ焼き屋のハチはたぶん…今回おれ達が海獣に食われて帰って来ねェのをマクロ一味に拐われたと勘違いして乗り込んでったんだと思う」
「うん…たぶんそう……はっちん優しくてまっすぐな人だから、、私のせいだ」
ケイミーは酷く落ち込む。
「……タコだのハチだのと聞くと…おれは“あの”アホな魚人の顔が浮かぶ……」
ゾロは水を飲みながら戸惑う。サンジは呆れた声で言う。
「――もし本人なら助けやしねェ……まァそんなわけねぇが…」
「いつもならハチの圧勝で片がつく所だがよ……噂の“トビウオライダーズ”が絡んでくるとは……」
「何だそれは」
パッパグの言葉にフランキーが怪訝な顔をする。
「最近急にここらの海でハバきかせ始めた。人拐い集団の一つだ。狙われたら最期って評判さ……ボスは“デュバル”って名の“鉄仮面”の男…!!その素顔は誰も知らねぇ。
何でも人を探してくるらしくてな。ここらを通る船全てをチェックしてるって話を聞いた」
「まあ!とにかくよケイミー!! 心配すんな“タコ焼き”は必ず助ける!!」
「“タコ焼き屋”だぞ」
パッパグは呆れた声を出す。
「うん、ありがとう」
「ほんじゃ、ブルック!! 元気の出る曲聴かせろ!!」
「喜んで~~♪」
ヨホホホ~!!っとバイオリンを取り出し奏ではじめる。
「え?」
「とうしたケイミー。魚達が…“悪いけどここまで”だって…」
『……何か来ますね』
「うわ来た!! “トビウオライダーズ”!!」
ジンは気配を感じ辺りを見渡す。それを聞いたパッパグがふるえながら叫んだ。
「どこに!? 何も見えねぇぞ!!?」
ルフィとゾロは船首から辺りを見る。 甲板からケイミーが叫んだ。
「違うよ!!海じゃなくて!! “空”!!!!」
「!!?」
ルフィ達は空を見上げる。すると3騎のトビウオが飛んできた。
「うわァ!! 魚が飛んでくる!!!」
「トビウオってこんなに飛ぶんだっけ!??」
ウソップは急いで舵を切るが間に合わない。トビウオは砲弾を船に落とす。
「うわあああっ!!」
ドゴゴォォン!!
辛うじて、砲弾がかする位でおさまる。
「あっ、危なかった!!」
「また来るぞ!!」
「気をつけて!! あのトビウオは海から飛び出て5分は飛行できるの!!」
一方トビウオは折り返し、麦わら帽子にドクロマークであることを確認する。
「オイ見たか」
「見た!!間違いねぇ!! 麦わらの一味だ!!!」
「すぐに連絡だ」
「了解」
「人魚一人迎えに来たつもりが、こりゃとんだ収穫だ……!!」
「デュバル様震えて喜ぶだろうぜ!!」
トビウオは再びサニー号へ攻撃を仕掛けようと飛んでくる。
ルフィは、むっと構えた。
――――――トビウオライダーズのアジト。
体格のかなりいい鉄仮面、トビウオライダーズのデュバルは喜びに震えていた。
「おい、マクロ一味……」
「ヘイ! デュバルのだんな!!」
「おめぇらの…誘き寄せた人魚。今海賊船に乗ってるらしいぜ………」
「え!?海賊船!? ケイミーが!?」
パリンッ
「うおっ…!!」
デュバルは持っていたグラスを割る。マクロは驚く。
「まちかねた…。その海賊船こそが…おれが待ち詫びた船…!!!……殺してやる……!!!おれの人生を狂わせた男」
⇒あとがき