人魚とヒトデとトビウオ
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「ハァハァ…」
サンジの元へ落ちた人物は呼吸を整える。ふと下に目をやるとびっくりして叫ぶ。
「わ―っ!! 人間の人潰しちゃった――!!」
急いでサンジを起こす。
「ごめんなさい!! 大丈夫!?」
「いやいやいいんだ、そんな事! それより君」
サンジは目がハートになりっぱなしで尋ねる。
「尾びれ……」
「まさか本当に……!?」
「「「人魚!!?」」」
「わ――!!! びっくりした。いっぱい人間の人!!!」
「「「うおっ!!!」」」
大きく口を開けびっくりする人魚にびっくりしたクルー達。
人魚はニコッと笑う。
「消化されそうな所助けてくれてどうもありがとう!! 私はケイミー。海獣に食べられ易くってかれこれもう20回目くらい」
人魚のケイミーはキラキラとした笑顔で続ける。
「何かお礼をしなくっちゃ!!――そうだ!! タコ焼き食べる!?」
「タコ焼き~~~!? 大好物!!」
「ホント!?じゃあ!! お一人500ベリーになります!!」
「商売かい!!!」
「間違えちゃった~~!!!」
ケイミーに突っ込むヒトデ。大きな口を開けてびっくりするケイミー。みんなも釣られて同じ様にびっくりした。
『……よし。これでいいでしょう』
ジンは指でなぞって綴った本を閉じる。そしてそれをベッドに置いた。
(この本は開かれるときがいつか来る…。少し怖いですね)
ジンは本に目を向ける。ふと、耳を澄ませると甲板が賑やかになっていることに気づき、腰をあげて甲板に向かった。
「人~~~ん~~~魚ほ~~~う!そう!! 全人類の憧れ、人魚!!!海の宝石!!人魚!!! そんな人魚におれは出会ったァ~~~!」
サンジは笑いながら高速スピンする。
「か~~~~わウィ―なァ~~~~~! 人魚なんておれ初めて会ったよ!!! ケイミーちゃんて言うの?」
くねりくねりとハートを飛ばしながら尋ねるサンジ。
「おめーココロばーさんに会ったじゃねぇかよ」
ウソップのその言葉にサンジは血を吐き膝をつく。
「スリラーバーク?いや恐かねぇよ!! 今までで一体何が恐かったかって?」
「すまねぇサンジ!! アレはなかった事にしよう!!」
ガタガタと震えるサンジに慌ててフォローするウソップ。ナミはあんたら失礼よ、っと釘をさす。
「えーー!?ココロのばーさんって人魚だったのか!? 歩いてたじゃんか!!」
ルフィがびっくりしてフランキーに聞く。フランキーは顎に手をあて、ああっと続けた。
「そうか…てめぇ知らなかったか。タイミング的に……」
「ココロのばーさんが人魚ってすげーイヤだな」
「あんたは露骨すぎるのよっ!!!」
ルフィの露骨に嫌がる顔にパンチを打つナミ。そして呆れたように言う。
「まったく…この男共の人魚への願望ときたら」
「でも可愛らしい人魚さんね」
「いやー私も人魚にお会いするのは初めてですよ!! ヨホホ」
ブルックは喜びケイミーの側へ行く。
「すいません。お金貸して下さい」
「何でだよ!!!」
「ガイコツ~~~~~~~~!!!」
「オラ!! 恐がらせてどうすんだ向こう行け!!」
「頭も開きます。面白いでしょ?」
「面白~~い」
「受け入れ早ぇな」
「ところでお前うんこ出んのか?」
「何聞いとんじゃ、クラァ!!!」
「あ、うんこは…」
「出ぇ~~~なァ~~~~いィイイ!!!」
ギャーギャーと騒ぐ、サンジやルフィ達。サンジは夢を壊されまいとルフィを蹴る。
『賑やかですね』
「おお、ジン。見てみろよ、人魚だぜ!」
「ケイミーっていうんだ」
ウソップとチョッパーが言う。ジンはほうっとケイミーを見る。
『こんにちはケイミーさん』
「こんにちは!!」
『お近づきの印によろしければ…』
ポンッと花を差し出すジン。
「すごぉい!!マジック!!? はじめてみたよ!!」
『喜んで頂けて光栄です』
二人はニコニコと笑う。サンジは少し悔しそうな顔をした。
「ケイミー、ケイミー?おかしい、おかしい…誰か足りなくない?……その楽しい輪の中に足りないものってな~~~んだ?
答え……おれ…」
「あ…」
甲板の隅っこの壁に力なくもたれるヒトデ。ルフィは近くにより、つついてみた。
「そうだ気になってたんだ!! おいケイミー何だ!? この喋る手ぶくろ」
つっつくルフィの手をはたくヒトデ。
「ごめ―んすっかり忘れてた!!」
ケイミーは悪気がない笑顔で謝る。そしてみんなに紹介した。
「ペットの“パッパグ”私の師匠なの。ヒトデね」
「ヒトデって…喋るんだっけ?」
「ペットで師匠っておかしくない?」
ウソップとナミは疑問に思う。
「飼われてやってんのよ、訳あってな…………ケイミーはいつも、ハマグリをくれる」
「エサね」
パッパグはナミの言葉をスルーし、どこからか取り出したギターを弾きだす。
人ですかァ~~?ヒトデっすけど、人ではないよ~♪
人でなし~~?人ではないけどヒトデだよ~♪
忙しいっすか~~?いやいや…“ヒトデ”は足~り~て~る~よ~~~♪
後ろ振り向き、ニヤリと笑うパッパグ。
親指をあげ笑顔で言った。
「センキュー!!!」
「――でこのTシャツは“クリミナル”っていうブランドで魚人島で流行ってるのよ。そのデザイナーがパッパグ!! 私もいつかデザイナーになりたいの」
「笑うとこ!! 今の!!」
見事に無視されたパッパグは笑顔が無くなり倒れる。 ルフィはそんなパッパグに話しかける。
「ほんでおめーなんで喋れるんだ?」
「よく聞いてくれた!!……ガキの頃おれは自分をヒトだと勘違いしててな…ヒトデだと気づいた頃にはもうヒト語を喋ってた」
しゅたっ!!と復活し饒舌に語るパッパグ。
「それで喋れちまうもんなのか」
「“勢い”って!!コエーよな!!! この世は勢いだお前!!!」
パッパグはみんなの方を見る。
「そういうわけで!!おれはヒトデのパッパグ!!! 新進気鋭のデザイナーだ!!! 助けてくれてありがとう!!お前らみんな愛してるぜ!!!」
「でも、良かった。私達今ちょうど進路で困ってて聞きたい事が……」
「おいナミ!! タコ焼きが先だぞ!!」
ルフィはナミとケイミーの間に割り込み止める。
「あ、そうそうお礼のタコ焼き!――じゃあはっちんとどこかで待ち合わせしなきゃ」
「はっちん?」
ケイミーは電伝虫を取り出したかける。
プルルルル…ガチャ
「もしもしはっちん? こちらケイミーだよ。はぐれてごめんね、今どこにいるの――?」
[…………]
「?」
[おーその声ケイミーかモハハハ…わいが誰かわかるかい? ハチじゃないぜぇ~~~!?]
「え―――!? はっちんじゃないの~~~!!?」
ケイミーはびっくりする。電伝虫からはさらに声が続く。
[マクロだよォ~~~!! 毎度お馴染みズッコケマクロ一味だよォ~!! 自分で言っちゃったよ、ズッコケって!!]
「なにかトラブルみたいね……」
『そのようですね』
ケイミーと電伝虫のやりとりにロビンとジンが言う。
「むっ!! どうしてあんたがはっちんの電伝虫持ってんの!?」
[ハチの野郎をやっつけちゃったからに決まってんだろ、モハハハ!!]
「うそよ!! はっちんがお前達なんかにやられるわけないよ!!」
[まァそうだな。いつもならわいらハチには敵わねェが今回はなんと、あの“トビウオライダーズ”と手を組んでいてねェ~!! モハモハハ]
「!?」
[ガチャ……ニュ~…ケイミー無事だったか…よかった]
「あー!! はっちん、本当にやられちゃったの!?」
[ちょっと…油断したんだ……おめーはここに来ちゃダメだぞ!! ニュ…おれは一暴れしてすぐ帰るから大丈夫だ]
[モハハハ―!! おいケイミー、コイツはこのまま売り飛ばしちまうぜ!! タコの魚人は珍しいから高く売れる]
[助けに来たきゃ来るがいい。ここはシャボンティ諸島。44番GRから東に5キロの海……人拐い組“トビウオライダーズ”のアジトだ!!]
[ニ゙ュ~!! ダメだケイミー来るんじゃねぇぞ―!!]
[バキッ!!!……黙れコノタコ助!!!]
[ニ゙ュ…]
[じゃあな!!]
ガチャっと電伝虫が切れる。ケイミーは心配そうにはっちんと呟く。
「タコ焼きは?」
「「そんな事態かい!!!」」
ルフィの空気を読まない発言にフランキーとサンジは突っ込みを入れた。
サンジの元へ落ちた人物は呼吸を整える。ふと下に目をやるとびっくりして叫ぶ。
「わ―っ!! 人間の人潰しちゃった――!!」
急いでサンジを起こす。
「ごめんなさい!! 大丈夫!?」
「いやいやいいんだ、そんな事! それより君」
サンジは目がハートになりっぱなしで尋ねる。
「尾びれ……」
「まさか本当に……!?」
「「「人魚!!?」」」
「わ――!!! びっくりした。いっぱい人間の人!!!」
「「「うおっ!!!」」」
大きく口を開けびっくりする人魚にびっくりしたクルー達。
人魚はニコッと笑う。
「消化されそうな所助けてくれてどうもありがとう!! 私はケイミー。海獣に食べられ易くってかれこれもう20回目くらい」
人魚のケイミーはキラキラとした笑顔で続ける。
「何かお礼をしなくっちゃ!!――そうだ!! タコ焼き食べる!?」
「タコ焼き~~~!? 大好物!!」
「ホント!?じゃあ!! お一人500ベリーになります!!」
「商売かい!!!」
「間違えちゃった~~!!!」
ケイミーに突っ込むヒトデ。大きな口を開けてびっくりするケイミー。みんなも釣られて同じ様にびっくりした。
『……よし。これでいいでしょう』
ジンは指でなぞって綴った本を閉じる。そしてそれをベッドに置いた。
(この本は開かれるときがいつか来る…。少し怖いですね)
ジンは本に目を向ける。ふと、耳を澄ませると甲板が賑やかになっていることに気づき、腰をあげて甲板に向かった。
「人~~~ん~~~魚ほ~~~う!そう!! 全人類の憧れ、人魚!!!海の宝石!!人魚!!! そんな人魚におれは出会ったァ~~~!」
サンジは笑いながら高速スピンする。
「か~~~~わウィ―なァ~~~~~! 人魚なんておれ初めて会ったよ!!! ケイミーちゃんて言うの?」
くねりくねりとハートを飛ばしながら尋ねるサンジ。
「おめーココロばーさんに会ったじゃねぇかよ」
ウソップのその言葉にサンジは血を吐き膝をつく。
「スリラーバーク?いや恐かねぇよ!! 今までで一体何が恐かったかって?」
「すまねぇサンジ!! アレはなかった事にしよう!!」
ガタガタと震えるサンジに慌ててフォローするウソップ。ナミはあんたら失礼よ、っと釘をさす。
「えーー!?ココロのばーさんって人魚だったのか!? 歩いてたじゃんか!!」
ルフィがびっくりしてフランキーに聞く。フランキーは顎に手をあて、ああっと続けた。
「そうか…てめぇ知らなかったか。タイミング的に……」
「ココロのばーさんが人魚ってすげーイヤだな」
「あんたは露骨すぎるのよっ!!!」
ルフィの露骨に嫌がる顔にパンチを打つナミ。そして呆れたように言う。
「まったく…この男共の人魚への願望ときたら」
「でも可愛らしい人魚さんね」
「いやー私も人魚にお会いするのは初めてですよ!! ヨホホ」
ブルックは喜びケイミーの側へ行く。
「すいません。お金貸して下さい」
「何でだよ!!!」
「ガイコツ~~~~~~~~!!!」
「オラ!! 恐がらせてどうすんだ向こう行け!!」
「頭も開きます。面白いでしょ?」
「面白~~い」
「受け入れ早ぇな」
「ところでお前うんこ出んのか?」
「何聞いとんじゃ、クラァ!!!」
「あ、うんこは…」
「出ぇ~~~なァ~~~~いィイイ!!!」
ギャーギャーと騒ぐ、サンジやルフィ達。サンジは夢を壊されまいとルフィを蹴る。
『賑やかですね』
「おお、ジン。見てみろよ、人魚だぜ!」
「ケイミーっていうんだ」
ウソップとチョッパーが言う。ジンはほうっとケイミーを見る。
『こんにちはケイミーさん』
「こんにちは!!」
『お近づきの印によろしければ…』
ポンッと花を差し出すジン。
「すごぉい!!マジック!!? はじめてみたよ!!」
『喜んで頂けて光栄です』
二人はニコニコと笑う。サンジは少し悔しそうな顔をした。
「ケイミー、ケイミー?おかしい、おかしい…誰か足りなくない?……その楽しい輪の中に足りないものってな~~~んだ?
答え……おれ…」
「あ…」
甲板の隅っこの壁に力なくもたれるヒトデ。ルフィは近くにより、つついてみた。
「そうだ気になってたんだ!! おいケイミー何だ!? この喋る手ぶくろ」
つっつくルフィの手をはたくヒトデ。
「ごめ―んすっかり忘れてた!!」
ケイミーは悪気がない笑顔で謝る。そしてみんなに紹介した。
「ペットの“パッパグ”私の師匠なの。ヒトデね」
「ヒトデって…喋るんだっけ?」
「ペットで師匠っておかしくない?」
ウソップとナミは疑問に思う。
「飼われてやってんのよ、訳あってな…………ケイミーはいつも、ハマグリをくれる」
「エサね」
パッパグはナミの言葉をスルーし、どこからか取り出したギターを弾きだす。
人ですかァ~~?ヒトデっすけど、人ではないよ~♪
人でなし~~?人ではないけどヒトデだよ~♪
忙しいっすか~~?いやいや…“ヒトデ”は足~り~て~る~よ~~~♪
後ろ振り向き、ニヤリと笑うパッパグ。
親指をあげ笑顔で言った。
「センキュー!!!」
「――でこのTシャツは“クリミナル”っていうブランドで魚人島で流行ってるのよ。そのデザイナーがパッパグ!! 私もいつかデザイナーになりたいの」
「笑うとこ!! 今の!!」
見事に無視されたパッパグは笑顔が無くなり倒れる。 ルフィはそんなパッパグに話しかける。
「ほんでおめーなんで喋れるんだ?」
「よく聞いてくれた!!……ガキの頃おれは自分をヒトだと勘違いしててな…ヒトデだと気づいた頃にはもうヒト語を喋ってた」
しゅたっ!!と復活し饒舌に語るパッパグ。
「それで喋れちまうもんなのか」
「“勢い”って!!コエーよな!!! この世は勢いだお前!!!」
パッパグはみんなの方を見る。
「そういうわけで!!おれはヒトデのパッパグ!!! 新進気鋭のデザイナーだ!!! 助けてくれてありがとう!!お前らみんな愛してるぜ!!!」
「でも、良かった。私達今ちょうど進路で困ってて聞きたい事が……」
「おいナミ!! タコ焼きが先だぞ!!」
ルフィはナミとケイミーの間に割り込み止める。
「あ、そうそうお礼のタコ焼き!――じゃあはっちんとどこかで待ち合わせしなきゃ」
「はっちん?」
ケイミーは電伝虫を取り出したかける。
プルルルル…ガチャ
「もしもしはっちん? こちらケイミーだよ。はぐれてごめんね、今どこにいるの――?」
[…………]
「?」
[おーその声ケイミーかモハハハ…わいが誰かわかるかい? ハチじゃないぜぇ~~~!?]
「え―――!? はっちんじゃないの~~~!!?」
ケイミーはびっくりする。電伝虫からはさらに声が続く。
[マクロだよォ~~~!! 毎度お馴染みズッコケマクロ一味だよォ~!! 自分で言っちゃったよ、ズッコケって!!]
「なにかトラブルみたいね……」
『そのようですね』
ケイミーと電伝虫のやりとりにロビンとジンが言う。
「むっ!! どうしてあんたがはっちんの電伝虫持ってんの!?」
[ハチの野郎をやっつけちゃったからに決まってんだろ、モハハハ!!]
「うそよ!! はっちんがお前達なんかにやられるわけないよ!!」
[まァそうだな。いつもならわいらハチには敵わねェが今回はなんと、あの“トビウオライダーズ”と手を組んでいてねェ~!! モハモハハ]
「!?」
[ガチャ……ニュ~…ケイミー無事だったか…よかった]
「あー!! はっちん、本当にやられちゃったの!?」
[ちょっと…油断したんだ……おめーはここに来ちゃダメだぞ!! ニュ…おれは一暴れしてすぐ帰るから大丈夫だ]
[モハハハ―!! おいケイミー、コイツはこのまま売り飛ばしちまうぜ!! タコの魚人は珍しいから高く売れる]
[助けに来たきゃ来るがいい。ここはシャボンティ諸島。44番GRから東に5キロの海……人拐い組“トビウオライダーズ”のアジトだ!!]
[ニ゙ュ~!! ダメだケイミー来るんじゃねぇぞ―!!]
[バキッ!!!……黙れコノタコ助!!!]
[ニ゙ュ…]
[じゃあな!!]
ガチャっと電伝虫が切れる。ケイミーは心配そうにはっちんと呟く。
「タコ焼きは?」
「「そんな事態かい!!!」」
ルフィの空気を読まない発言にフランキーとサンジは突っ込みを入れた。