麦わらの一味、反撃開始!

夢小説設定

この小説の夢小説設定
名前
苗字
偽名

コツコツ……

ジンはモリアの屋敷の階段を上がる。絵画ゾンビはジンの塩味の“ブックマーク”により“影”が抜かれていく。


『絵画ゾンビさん達はともかくとして、静かですね…。他のゾンビさん達は外と言うことでしょうか』

(………!!)

ジンは気配を消す。3人の小さなゾンビ達が走り抜ける。


「急げ! モリア様にお伝えしなければ!」

「船が変な海流に捕まった!?」

「急げ!! 寝室にいらっしゃるハズだ!!」

タダ―――ッと走りながら話して行った。


『…………寝室すぐそこですか』

3人の小さなゾンビ達は近くの部屋をガンッと開け入って行く。ジンは両手を前にする。


『“無数の聖書ミリアド・バイブル”』

ジンは細かな紙になりモリアの寝室に潜入した。


「モリア様~~~~~~~~」

「それが何だってんだ…海賊なんだ、海の上ならどこだろうと構わねぇ。それより……珍客中の珍客が来てんだ。黙ってろ」

潜入したジンはそのまま壁紙に同化し、身を潜める。


(………あれがゲッコー・モリア……ん? 隣に居るのは…まさか…!!)

ジンは目を疑った。しかしそれが本人であると“確信”する。


(バーソローミュー・くま!!なぜ彼がここに…)

「旅行するならどこに行きたい?」

「オイオイやめとけ……!! てめえの“能力”くらいわかってる!! 貴様おれと戦いに来たのか!?」

(………)

「用件を言え。……ここへわざわざ何しに来た」

「報告事項がある。王下七武海クロコダイル降任の後…。―――その後釜が決まった」

「―――キシシシ。それを先に言え。一体どこの海のどいつになった? 海賊はごまんといるぜ」

ニタニタと笑いながらバルコニーに出るモリア。


「―――後継者の名は“マーシャル・D・ティーチ”。通称“黒ひげ”という男。世間ではちょっとした騒ぎになっているが…霧の海には届いていまい……」

(“黒ひげ”…?)

「“黒ひげ”…? 聞かねぇ名だな」

モリアと同じ疑問をジンは持った。


「“白ひげ”の一団から逃亡した男だ…確かな実力を示して加盟した」

「元々の懸賞金は…?」

「0…」

「――成程未知数か。…政府もよく認めたもんだ、キシシシ」

モリアはゆっくりと部屋に戻ってくる。


「―――まぁ、穴埋め作業が済んでよかったじゃねぇか。これで世界の均衡とやらは保たれるんだろ?」

「………いや、おれは全く“逆”をイメージしているが…まぁそれはいい」

(“逆のイメージ”とは一体…)





「もうひとつ。麦わらと共にクロスロードジン…“渡り鳥”がここに入ったと言う情報がある」

(…情報が、早すぎる。ルフィさんたちは監視されていのでしょうか……)

「“渡り鳥”?……ああ、政府が欲しがってる野郎だな」

「発見した場合の確保も指令が出ている」

「わぁったよ。にしてもなんでそんな野郎を欲しがるんだ?」

「それは…おれも知らない」

(………政府の目的…ですか……)

ジンは苦虫をかんだように顔を歪める。








「誰に口を利いてやがんだてめえ!!!」

(……!!?)

くまの胸ぐらを掴み、大声で怒鳴るモリア。急な大声にジンも驚き我に帰った。


「あんな少数の経験も浅い海賊団におれが敗けるかも知れねぇと!!!」

「「「…………!!」」」

ガタガタと震える3人の小さなゾンビ達。


「……じゃあそのついでによく見ていけ!!そして温室のバカ共に伝えろ!!!“渡り鳥”は捕獲。
てめえらを出し抜いた“麦わらの一味”は…いとも簡単にゲッコー・モリアのゾンビ兵になった。とな!!!」

ダンダンっと足音を立てて出ていくモリア。3人の小さなゾンビ達もびくびくしながら追いかけて外に出ていった。







……………

………………

…………………


「“渡り鳥”いつまでそうしているつもりだ?」

『バーソローミュー・くま。貴方こそ用は済んだのにお帰りにならないのですか?』

技を解いたジンは姿を現す。まだ、眼帯はつけていないため蒼い瞳と紅い瞳がくまを捕らえる。


「ほう…すでに発動済みか」

無機質なくまの瞳がジンの様子をゆっくり確認する。


『“七武海”バーソローミュー・くま相手に手は抜いてかかる気にはなりませんよ』

おどけた様に言うジン。しかし目は笑っていない。


「評価されているとしておこう」

『…バーソローミュー・くま、質問があります。なぜ、貴方はゲッコー・モリアに嘘をついたのですか? “答えて下さい”』

「………嘘とはなんのことだ?」

(やはり効きが甘いですか…)

ジンは言葉を付け足す。


『政府が僕を狙う理由ワケを、です。
バーソローミュー・くま。貴方は知っているはず。なぜ嘘をついたのか“答えて下さい”』

ジンの言葉にくまはビリビリと頭に直接命令をかけられているように感じた。あの時より強いのではないか、くまはそんなことを考える。


「ふむ…相変わらず拘束力は悪くない。しかしまだ効きが甘いようだな」

『くっ』

「まぁ、いい。答えてやろう…確かに目的は知っている。しかし今は言うべきではない、ただそれだけだ」

『……それは貴方の自発的な意見ですか?』

「そうだ」

『…僕の知っている貴方らしくはないですね』

ほんの少し笑みを溢すジン


「的を得ている。では、今度はこちらの質問に答えて貰おう。
渡り鳥、“大切なものは出来たのか”?」


『!!!』

その言葉に一瞬で青ざめるジン。くまはさらに続ける。


「具体的に言うべきか…? ジン、“麦わらは仲間”なのか?」

『……違います』

「…………ほう、そうは見えないが」

『違う!! 彼らは“仲間”じゃない!!! 僕はただ次の島まで乗せてもらってるだけだ!!』

ジンは無機質なくまを睨み付ける。すっと冷静さを取り戻すジン


『…彼らは“僕とは”関係ありません』

「そうか。では政府にはそう伝えて置こう」

『………』

「“麦わら”がお前の仲間でないなら利用は出来ない。政府も消したがっているから、ここで全員死んで貰おう」

『……なっ!! 何を言っているんです、バーソローミュー・くま! 政府からの命令ですか!?』

「自発的な意見だ。“渡り鳥”確保に最適な方法を取る」

平然と言うくま。ジンはひしひしと怒りが込み上げる。


『……それをさせるとでも、思っているのですか? バーソローミュー・くま』

「さぁな。今頃、麦わら一味がモリアに殺られているという可能性もある。モリアに手を出すなと言われている以上、モリアがどうかなるまでおれは手を出さない」

くまの瞳を見ながら、黙るジン。しかしクスクスと笑い始めた。


『……いつもの貴方らしい』

「的を得ている」

『では僕はそれを“止めましょう”。船旅が台無しになりますし。バーソローミュー・くま。僕は貴方を“倒します”!!』

ビリビリと感じるジンの能力。


「成程…しかし今は戦わない」

バーソローミュー・くまはそう言った瞬間ジンの前から姿を消した。








『逃げた……??いや、彼なら逃げるとは別でしょうね…。無駄に力を使わされただけの様です』

ハァとため息を溢すジン。目を下に向け、くまの言葉を思い出す。





“大切なものは出来たのか”




“麦わらは仲間なのか”





(政府に伝わる前に、離れないと。このままでは、まずい…僕にとっても、彼らにとっても……)

ジンは深呼吸する。そしてぐっと決心を固めた。





『今はゲッコー・モリア討伐に全力を注ぎましょう』


そう呟いた瞬間、ドカァーン!!っと 中庭の方から大きな音が聞こえた。
5/7ページ
スキ