麦わらの一味、反撃開始!
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逃げるクルーとジン。後ろから動物ゾンビが追って来る。
「まさかウソップのネガティブがこんな所で役に立つとは…」
「あいつがいなかったらたったあれだけで一味全滅もあり得た……!!」
「でも、ジンは効かなかっただろ?」
『ええ、びっくりして謝ってしまいました』
「おい…」
真面目な顔で言うジン。ゾロは呆れた声を出した。
「この庭をまっすぐ渡ればブルックのいる屋敷か。おれはここで別れてナミさんの下へ向かう!!」
『それならサンジさん、これを』
ジンは矢印の紙を出現させる。
「ああ、それはクソ透明野郎の居場所がわかるやつだな」
『はい。まだ紙が取られていない様なので、これを示す方に向かって下さい』
「しっかりやれよ!!」
「おぅよ!おれは“恋の狐火”!! んん~~~ナミさ~~ん!!!嫁にはやらんぜ~~~!!!」
熱く燃えながらドヒュンと飛び降りていったたサンジ。
すぐに見えなくなる。少ししてドカーンと大きな音がした。
「飛んだ…ここ結構高ぇんじゃねぇか!?」
「――まぁ人間、テンション上がると痛みも薄れるというからな…」
『さてと、僕もダンスホールに向かうとします。後ろは片付けて置きますので、お二人はそのままブルックさんのところへ向かってください』
「ああ。わかった」
「てめえも気いつけろよ!」
『はい。お二人も』
スピードを急激に落としジンは止まる。動物ゾンビがいる後ろに向き直る。ゾロとフランキーはそのまま走っていった。
(さて、やっと一人になれましたね)
ジンはシルクハットを取り、右目の眼帯に手をかける。
「一人残りやがった!!」
「捕まえろ!!」
『………』
襲いかかる動物ゾンビ達、“眼帯を取った”ジンは動物ゾンビ達の耳に届く音量の“声”を出した。
『動物ゾンビの皆さん。“動くことを禁止”します』
「「「!!?」」」
ジンが声を発した瞬間、ジンの目の前にいる全ての動物ゾンビはピクリとも動かない…否、動けなくなった。
「なんだ体が動かねぇ!?」
「腐れヤベェ、どうなってやがんだ!!?」
「うぐぐ…あいつ何かしやがったのか??」
ジンは動物ゾンビ達がギャアギャアと騒ぐ中。ウソップからもらった“塩玉(ソルトボール)”を2つ口にする。
『やはり、これくらいの方には一発で効くのですね…ああ、口が塩辛い…』
「……?」
「…なぁ、おれ達無視されてネェか」
「されてるな」
体が動かないまま動物ゾンビ同士が話す。ジンはニコッ笑う。
『無視はしていませんよ。お答えしましょうか? 皆さんに起こっていることを』
「そうだ!! 説明しろ、コンニャロ!!」
『…では、動物ゾンビの貴方! ナンバーを教えて頂けますか?』
「ああ?338番だ、コンニャロ!!」
『わかりました。
では、動物ゾンビナンバー338。“話すことを禁止”します』
「!!?」
338をつけた動物ゾンビは喋ることが出来なくなった。口が動いても音に声にならない。
「ヒィ――――!?」
「どうなってんだ!!?」
『時間がないので簡単にお話しましょう。皆さんの主人はゲッコー・モリアさんでしょうか? それとも先程の可愛らしいお嬢さんでしょうか?』
「ペローナ様は主人だか、スリラーバークの支配者はモリア様だ」
静まる動物ゾンビ達。ひとりが恐る恐る答えた。
『なるほど、彼女はペローナさんなのですね。ではここでは支配者、ゲッコー・モリアさんを例にお話しましょう。彼は“影”を支配する能力を持っていますよね?
僕の能力はその“影”が“声”に変わったと思って頂けたらいいですよ』
「声だと!!?」
「声で操れるなんて腐れヤベェ」
ゾンビ達はまたギャアギャアと騒ぐ。ジンは金時計を取りだし時間を確認する。
『…そろそろ本題に入りましょうか』
「「「?」」」
ジンはソルトボールをまたひとつ口にする。
『僕はゲッコー・モリアさんにお会いしたいのですが、ダンスホールに行く階段が巨人のゾンビさんに壊されてしまったのです。
皆さんの中で別ルートでダンスホールに行く方法が分かる方は行動を一部、解除。“挙手を許可”します』
「「「…………」」」
ひとりのゾンビが挙手する。ジンはどうぞと笑顔でそのゾンビを促した。
「モリア様のダンスホールには下から行く経路がある。モリア様の寝室の横の通路を上がって行けば着く」
『その扉は何処にありますか?』
「この橋の下。モリア様のダンスホールがある屋敷の一番下…」
ジンは縁から下を除く。目当ての扉を見つけた。
『あれですね。なるほど、よくわかりました。ありがとうございます』
ゾンビは少し照れ臭そうにする。
『もうひとつ。あの巨人のゾンビさんのお名前はわかりますか?』
「あのスペシャルゾンビは“オーズ”っていう」
『“オーズ”…あの“国引き”ですか?』
「それは知らねぇ」
(たぶんそうでしょうね…“転写(コピー)”した文献に似ています)
「………あの…」
ジンが黙り込んだため、恐る恐る動物ゾンビが声をかける。
『……あ、失礼しました。質問は以上です、ご協力感謝します。動物ゾンビの皆さん“動くことと、話すことを許可”します』
動物ゾンビ達は動ける様になりホッとする。
『では、お礼をさせて頂きますね』
「お礼!?」
「なんかくれるのか」
「腐れバカ!! あいつは敵だ!!」
そのやり取りにジンは、はははっと笑う。
『そんなに固くならずに…“ゾンビの皆さん口を開けて”ください』
ジンの言葉通り、動物ゾンビ達は口を開ける。
「「「??」」」
『これくらいでいいでしょう』
そう言ってジンは4つめのソルトボールを口にした。そしてソルトボールの袋をしまい、ゾンビ達に向き直る。
『“栞 ”…ソルトペーパー』
ジンの周りに紙が出現する。
ジンはシルクハットを胸にあてマジックが終わった後の様にお辞儀をする。
『ご協力本当に感謝しています。それでは……“サヨウナラ”』
ジンは笑顔のまま手を動物ゾンビ達に向ける。すると栞 はゾンビ達の開いた口に入って行った。
途端に動物ゾンビ達からは次々“影”が抜けてうめき声が響くなか倒れていく。
『………』
ジンはシルクハットを胸にあてたまま静かにその光景を見守った。
まもなく、動物ゾンビ達は動かなくなる。ジンはそれを確認するとシルクハットをかぶり、何事もなかった様に下の扉に向かっていった。
紅い瞳と微かな笑みを携えて…。
「まさかウソップのネガティブがこんな所で役に立つとは…」
「あいつがいなかったらたったあれだけで一味全滅もあり得た……!!」
「でも、ジンは効かなかっただろ?」
『ええ、びっくりして謝ってしまいました』
「おい…」
真面目な顔で言うジン。ゾロは呆れた声を出した。
「この庭をまっすぐ渡ればブルックのいる屋敷か。おれはここで別れてナミさんの下へ向かう!!」
『それならサンジさん、これを』
ジンは矢印の紙を出現させる。
「ああ、それはクソ透明野郎の居場所がわかるやつだな」
『はい。まだ紙が取られていない様なので、これを示す方に向かって下さい』
「しっかりやれよ!!」
「おぅよ!おれは“恋の狐火”!! んん~~~ナミさ~~ん!!!嫁にはやらんぜ~~~!!!」
熱く燃えながらドヒュンと飛び降りていったたサンジ。
すぐに見えなくなる。少ししてドカーンと大きな音がした。
「飛んだ…ここ結構高ぇんじゃねぇか!?」
「――まぁ人間、テンション上がると痛みも薄れるというからな…」
『さてと、僕もダンスホールに向かうとします。後ろは片付けて置きますので、お二人はそのままブルックさんのところへ向かってください』
「ああ。わかった」
「てめえも気いつけろよ!」
『はい。お二人も』
スピードを急激に落としジンは止まる。動物ゾンビがいる後ろに向き直る。ゾロとフランキーはそのまま走っていった。
(さて、やっと一人になれましたね)
ジンはシルクハットを取り、右目の眼帯に手をかける。
「一人残りやがった!!」
「捕まえろ!!」
『………』
襲いかかる動物ゾンビ達、“眼帯を取った”ジンは動物ゾンビ達の耳に届く音量の“声”を出した。
『動物ゾンビの皆さん。“動くことを禁止”します』
「「「!!?」」」
ジンが声を発した瞬間、ジンの目の前にいる全ての動物ゾンビはピクリとも動かない…否、動けなくなった。
「なんだ体が動かねぇ!?」
「腐れヤベェ、どうなってやがんだ!!?」
「うぐぐ…あいつ何かしやがったのか??」
ジンは動物ゾンビ達がギャアギャアと騒ぐ中。ウソップからもらった“塩玉(ソルトボール)”を2つ口にする。
『やはり、これくらいの方には一発で効くのですね…ああ、口が塩辛い…』
「……?」
「…なぁ、おれ達無視されてネェか」
「されてるな」
体が動かないまま動物ゾンビ同士が話す。ジンはニコッ笑う。
『無視はしていませんよ。お答えしましょうか? 皆さんに起こっていることを』
「そうだ!! 説明しろ、コンニャロ!!」
『…では、動物ゾンビの貴方! ナンバーを教えて頂けますか?』
「ああ?338番だ、コンニャロ!!」
『わかりました。
では、動物ゾンビナンバー338。“話すことを禁止”します』
「!!?」
338をつけた動物ゾンビは喋ることが出来なくなった。口が動いても音に声にならない。
「ヒィ――――!?」
「どうなってんだ!!?」
『時間がないので簡単にお話しましょう。皆さんの主人はゲッコー・モリアさんでしょうか? それとも先程の可愛らしいお嬢さんでしょうか?』
「ペローナ様は主人だか、スリラーバークの支配者はモリア様だ」
静まる動物ゾンビ達。ひとりが恐る恐る答えた。
『なるほど、彼女はペローナさんなのですね。ではここでは支配者、ゲッコー・モリアさんを例にお話しましょう。彼は“影”を支配する能力を持っていますよね?
僕の能力はその“影”が“声”に変わったと思って頂けたらいいですよ』
「声だと!!?」
「声で操れるなんて腐れヤベェ」
ゾンビ達はまたギャアギャアと騒ぐ。ジンは金時計を取りだし時間を確認する。
『…そろそろ本題に入りましょうか』
「「「?」」」
ジンはソルトボールをまたひとつ口にする。
『僕はゲッコー・モリアさんにお会いしたいのですが、ダンスホールに行く階段が巨人のゾンビさんに壊されてしまったのです。
皆さんの中で別ルートでダンスホールに行く方法が分かる方は行動を一部、解除。“挙手を許可”します』
「「「…………」」」
ひとりのゾンビが挙手する。ジンはどうぞと笑顔でそのゾンビを促した。
「モリア様のダンスホールには下から行く経路がある。モリア様の寝室の横の通路を上がって行けば着く」
『その扉は何処にありますか?』
「この橋の下。モリア様のダンスホールがある屋敷の一番下…」
ジンは縁から下を除く。目当ての扉を見つけた。
『あれですね。なるほど、よくわかりました。ありがとうございます』
ゾンビは少し照れ臭そうにする。
『もうひとつ。あの巨人のゾンビさんのお名前はわかりますか?』
「あのスペシャルゾンビは“オーズ”っていう」
『“オーズ”…あの“国引き”ですか?』
「それは知らねぇ」
(たぶんそうでしょうね…“転写(コピー)”した文献に似ています)
「………あの…」
ジンが黙り込んだため、恐る恐る動物ゾンビが声をかける。
『……あ、失礼しました。質問は以上です、ご協力感謝します。動物ゾンビの皆さん“動くことと、話すことを許可”します』
動物ゾンビ達は動ける様になりホッとする。
『では、お礼をさせて頂きますね』
「お礼!?」
「なんかくれるのか」
「腐れバカ!! あいつは敵だ!!」
そのやり取りにジンは、はははっと笑う。
『そんなに固くならずに…“ゾンビの皆さん口を開けて”ください』
ジンの言葉通り、動物ゾンビ達は口を開ける。
「「「??」」」
『これくらいでいいでしょう』
そう言ってジンは4つめのソルトボールを口にした。そしてソルトボールの袋をしまい、ゾンビ達に向き直る。
『“
ジンの周りに紙が出現する。
ジンはシルクハットを胸にあてマジックが終わった後の様にお辞儀をする。
『ご協力本当に感謝しています。それでは……“サヨウナラ”』
ジンは笑顔のまま手を動物ゾンビ達に向ける。すると
途端に動物ゾンビ達からは次々“影”が抜けてうめき声が響くなか倒れていく。
『………』
ジンはシルクハットを胸にあてたまま静かにその光景を見守った。
まもなく、動物ゾンビ達は動かなくなる。ジンはそれを確認するとシルクハットをかぶり、何事もなかった様に下の扉に向かっていった。
紅い瞳と微かな笑みを携えて…。