ハナウタ
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時間は、ブルックに話を聞いていた時へ遡る
「ちょっと待て!! 話のついでにもう一つだけ…おれの質問に答えてけ」
フランキーの言葉にブルックは足を止める。
「――お前、そんな姿でもし人前に出たら人がどんな反応するか…わかるよな?」
「!?」
「喋るガイコツだぞ……? そんな気味悪ぃやつに友達なんか出来るわけねぇ。異形の者はハジかれる!!」
「フランキー、あなた何を…」
『………』
「………」
「この“魔の海域”を出られたとしても先の知られた運命。ましてや出られもしねぇで絶望の十数年。お前“死にてぇ程淋しかった”って言ってただろ。おれがお前なら……とうに命なんか絶ってる!!!」
「………」
「存在自体チンチクリンなクセして…時々紳士ぶって話の“核心 ”を隠しやがる………!!
そうまでして生きて…果たしたい、お前と“仲間との約束”ってのは一体何なんだ!?」
「……ヨホホ、お節介な人ですね。簡単な事です…昔…我が海賊団の仲間をある場所に置き去りにしたのです。
致し方ない苦渋の別れでしたが……その場所へ“必ず帰る”と固い約束をして我々は船を出しました。―――そしてこの海で全滅。彼との約束を果たさぬままに……!!」
『…………』
「船で一人生き長らえた私には、この“結果”を彼にちゃんと伝えに行く義務がある!! 我々が死んだあの日から…もう50年は経つでしょうか」
「!……50年!? …オイ、そんな昔の話かよ!! おれもまだ生まれてねぇ。悪ぃがそんな長ぇ時間そいつだってもう待ってやしねぇだろ…」
「私になぜ…彼がもう待ってやしないと見切りをつける権利がありますか。万が一約束を信じてずっと待ってくれているとしたら……」
ブルックは手を固く握る。
「今彼は、どんなに淋しい気持ちでしょうか!? 我々に裏切られたと思いながら、今でもずっと待ち続けているとしたら…どんなに惨めな気持ちでしょうか!!」
「……お前」
「約束の岬で再会を誓った仲間の名は“ラブーン”。
幼いクジラでとても我らの危険な航海には連れて行けなかった……もう、ずいぶん大きくなったと思います……!!!」
「仲間って“クジラ”なのか…!?」
「……そうです。あれからずっと私達を信じている様な気がしてならないのです。いつも様に陽気な音楽をかきならして…大手を降って帰って来ると思っているかも知れない」
心なしか震えているブルック。ジンはじっとブルックを見つめている。
「無責任に死んでしまった我々を、彼が許してくれるとは思いませんけど…身勝手な約束をして声も届かぬ遠い空から“死んでごめんじゃないでしょうに……!!!
男が一度必ず帰ると言ったのだから!!!”」
「……!!」
「……こういうワケで奴は…」
「ラブーン」
「…………」
「“あいつ”だ…」
「ホントかよ…」
「あいつって?」
「……………ああ。おれ達知ってんだ。そのクジラ」
ルフィ達の頭に過るのは山のように大きいクジラ“ラブーン”。
「………!?何!?どういう事だ!?」
「“GL ”の入口にある“双子岬”――そこにクソでけぇクジラがいて世界を分かつ壁に頭をぶつけ吠え続けてた」
「………」
「“必ず戻る”と約束した仲間の海賊達を50年待ち続けてるってんだ……。 すでに海賊達は逃げ出したって情報もあったがラブーンはそれを認めず吠え続けてた。
なんとかルフィがその壁にぶつかる自殺行為だけはやめさせたが……あいつは今も生きてその岬で仲間を待ち続けてる!!」
『そんなことが…あるのですね…』
「……とんでもねぇ話だ…50年も互いに約束を守り続けてたんだ…!!」
「まさか、あのラブーンが待つ仲間の一人が…あのガイコツだったとは」
「ヴォオオオ~~~!!!! 骨もクジラも大好きだチクショー―――!!!!」
「「「うるせぇよ!!」」」
フランキーは大泣き、それにゾロ、サンジ、ウソップは突っ込む。
「うは~っ!!ぞくぞくしてきた!! あいつは音楽家で!!
喋るガイコツで!!アフロで!!ヨホホで!!ラブーンの仲間だったんだ!!!
おれはあいつを引きずってでもこの船に乗せるぞ!!仲間にする!!! 文句あるかお前ら!!!」
「ふふっ…あったら意見が変わるのかしら?」
「会わせてやりてぇなぁ、あいつ!! ラブーンに!!!」
「賛成だチキショーー!!!」
「おれもだコンニャローー!!おれもうガイコツ恐くねぇ!!!」
「そんなわかりきった事より!! ナミさんの結婚阻止だ!!!おれぁ!!!」
ボウッと再び燃え上がるサンジ。
「ゾロ!! どこに行くんだ」
ゾロはいつの間にかサニー号から降り、スタスタと歩いていた。
「さっさと乗り込むぞ、奪い返す影が一つ増えたんだろ?」
「しししし!!よっしゃぁ!!!野郎共!!反撃の準備をしろ!!
スリラーバークを吹き飛ばすぞぉ―――!!!」
「ゆけ!!」
「おめぇもだ、アホ!!」
⇒あとがき
「ちょっと待て!! 話のついでにもう一つだけ…おれの質問に答えてけ」
フランキーの言葉にブルックは足を止める。
「――お前、そんな姿でもし人前に出たら人がどんな反応するか…わかるよな?」
「!?」
「喋るガイコツだぞ……? そんな気味悪ぃやつに友達なんか出来るわけねぇ。異形の者はハジかれる!!」
「フランキー、あなた何を…」
『………』
「………」
「この“魔の海域”を出られたとしても先の知られた運命。ましてや出られもしねぇで絶望の十数年。お前“死にてぇ程淋しかった”って言ってただろ。おれがお前なら……とうに命なんか絶ってる!!!」
「………」
「存在自体チンチクリンなクセして…時々紳士ぶって話の“
そうまでして生きて…果たしたい、お前と“仲間との約束”ってのは一体何なんだ!?」
「……ヨホホ、お節介な人ですね。簡単な事です…昔…我が海賊団の仲間をある場所に置き去りにしたのです。
致し方ない苦渋の別れでしたが……その場所へ“必ず帰る”と固い約束をして我々は船を出しました。―――そしてこの海で全滅。彼との約束を果たさぬままに……!!」
『…………』
「船で一人生き長らえた私には、この“結果”を彼にちゃんと伝えに行く義務がある!! 我々が死んだあの日から…もう50年は経つでしょうか」
「!……50年!? …オイ、そんな昔の話かよ!! おれもまだ生まれてねぇ。悪ぃがそんな長ぇ時間そいつだってもう待ってやしねぇだろ…」
「私になぜ…彼がもう待ってやしないと見切りをつける権利がありますか。万が一約束を信じてずっと待ってくれているとしたら……」
ブルックは手を固く握る。
「今彼は、どんなに淋しい気持ちでしょうか!? 我々に裏切られたと思いながら、今でもずっと待ち続けているとしたら…どんなに惨めな気持ちでしょうか!!」
「……お前」
「約束の岬で再会を誓った仲間の名は“ラブーン”。
幼いクジラでとても我らの危険な航海には連れて行けなかった……もう、ずいぶん大きくなったと思います……!!!」
「仲間って“クジラ”なのか…!?」
「……そうです。あれからずっと私達を信じている様な気がしてならないのです。いつも様に陽気な音楽をかきならして…大手を降って帰って来ると思っているかも知れない」
心なしか震えているブルック。ジンはじっとブルックを見つめている。
「無責任に死んでしまった我々を、彼が許してくれるとは思いませんけど…身勝手な約束をして声も届かぬ遠い空から“死んでごめんじゃないでしょうに……!!!
男が一度必ず帰ると言ったのだから!!!”」
「……!!」
「……こういうワケで奴は…」
「ラブーン」
「…………」
「“あいつ”だ…」
「ホントかよ…」
「あいつって?」
「……………ああ。おれ達知ってんだ。そのクジラ」
ルフィ達の頭に過るのは山のように大きいクジラ“ラブーン”。
「………!?何!?どういう事だ!?」
「“
「………」
「“必ず戻る”と約束した仲間の海賊達を50年待ち続けてるってんだ……。 すでに海賊達は逃げ出したって情報もあったがラブーンはそれを認めず吠え続けてた。
なんとかルフィがその壁にぶつかる自殺行為だけはやめさせたが……あいつは今も生きてその岬で仲間を待ち続けてる!!」
『そんなことが…あるのですね…』
「……とんでもねぇ話だ…50年も互いに約束を守り続けてたんだ…!!」
「まさか、あのラブーンが待つ仲間の一人が…あのガイコツだったとは」
「ヴォオオオ~~~!!!! 骨もクジラも大好きだチクショー―――!!!!」
「「「うるせぇよ!!」」」
フランキーは大泣き、それにゾロ、サンジ、ウソップは突っ込む。
「うは~っ!!ぞくぞくしてきた!! あいつは音楽家で!!
喋るガイコツで!!アフロで!!ヨホホで!!ラブーンの仲間だったんだ!!!
おれはあいつを引きずってでもこの船に乗せるぞ!!仲間にする!!! 文句あるかお前ら!!!」
「ふふっ…あったら意見が変わるのかしら?」
「会わせてやりてぇなぁ、あいつ!! ラブーンに!!!」
「賛成だチキショーー!!!」
「おれもだコンニャローー!!おれもうガイコツ恐くねぇ!!!」
「そんなわかりきった事より!! ナミさんの結婚阻止だ!!!おれぁ!!!」
ボウッと再び燃え上がるサンジ。
「ゾロ!! どこに行くんだ」
ゾロはいつの間にかサニー号から降り、スタスタと歩いていた。
「さっさと乗り込むぞ、奪い返す影が一つ増えたんだろ?」
「しししし!!よっしゃぁ!!!野郎共!!反撃の準備をしろ!!
スリラーバークを吹き飛ばすぞぉ―――!!!」
「ゆけ!!」
「おめぇもだ、アホ!!」
⇒あとがき