ハナウタ
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――――――渡り廊下
「もうここにはいないぞ」
「あの3人組……!!どこへ逃げた……!!」
「まさかタラランがやられるとは…!!」
「オイ、敵はどこだ…!!早く斬らせろ!!!」
――――――マスト屋敷内
3人は階段をかけ上がる。
「ハゥ!!!」
『フランキーさん…』
「アウ!!何だ!! コノ野郎っ。泣いてねぇぞ、バーカ!! ハゥ…こっち見んじゃねぇ!!!」
フランキーはボロボロと涙を流す。
「――なぜ彼に…あんな質問をしたの?」
「うるせぇ、おれの勝手だろうが…オラ早く行くぞ!!!…ぐすっ!!ハー…もーチキショーおれァあのガイコツ大好きだ。
あんないい奴他にいねぇよ!! クソッたれ、うおう……」
「フフ…そうね」
――――――ゾンビNO.900 特別冷凍室 通路
「楽しみだな…“氷の国”にてアイツの死体を見た時は身震いがして止まらなかった」
ホグバックが嬉しそうに話す。
「500年の昔こんなおぞましいものが海で暴れていたのかと息をのんだ…!!討ち取った国を島ごと自分の領土へ持ち帰り、悪党達の国を築いたという。
世に名だたる“国引き伝説”を残した張本人がそこにいた…!!!」
笑いを堪えきれない。
「これがゾンビ造りの醍醐味…」
「また伝説が一つ蘇る。キシシシシ!! さぁ……!!復活の時だ!!歴史上に唯一人…」
バンッと大きな扉を開く。
「“魔人”と呼ばれた狂戦士!!! “オーズ”よ!!!!」
―――――― ゾンビNO.900 特別冷凍室 通路
ウソップ組、逆走中
「わかってるか!?あいつらを救うのはおれ達だ!!!」
「急ぐぞ、ルフィの本体が運ばれた方へ!!」
「“船に捨ててこい”って言ってたわ。サニー号の事かしら」
「ゾロもサンジも同じ目に遭ってるとしたら、同じ場所かな…!!」
「………ホントあいつら」
「世話がやけるぜ…!!」
ドゴゴォォ―ン!!!
「「!!!」」
「え!?」
「ブハ…」
「が……!!!」
ウソップとチョッパーは突然砲撃をくらい階段を転げ落ちた。
「ウソップ!チョッパー!! えっ?…痛い!!ちょっと放してよ!!!」
「「……!?」」
ウソップとチョッパーはナミの叫び声を聞き、痛みを堪えながら見る。ナミが後からきたアブサロムに捕まっていた。
「コイツ…何て力……!!!」
「別れでも言っておくか? この女は今日おいらに嫁ぐ」
「ハァ…バーカ!!女一人守れねぇで…男ウソップ生きる価値なし!!…ハァ」
「うおー!! ウソップその武器!!」
「“六連蝮星”!!!」
ウソップはアブサロムに攻撃する。しかしアブサロムは透過する。
「フフ」
「また消える…!!」
「え? 私まで……!!?」
ナミも同じように透過してしまい、完全に見えなくなる。ウソップの攻撃は虚しく地に当たる。
「ナ……ナミまで消えた!!!」
「どこだ!?ナミ~~!!? 何だ…!?別の強い匂いでかき消される!!」
「助けて!!!ウソップ!チョッ…………!!!」
「おいっ!!!ナミどうした!!?どこにいるんだ!?」
キョロキョロとナミを探す2人。しかし見当たらない。
「ゾンビ共…後は任せた。二人を捕らえてモリア様の下へ!!」
「………どこから喋ってんだ」
ウソップは気配を探す。その瞬間背中の方から何かが襲いかかる。
ガキィン!!
「うぉ!!!何だ!?ヨロイのゾンビか!!?」
「オイ海賊だ!!」
「上からも下からもいっぱいゾンビが!!!」
「捕まるな!! おれ達まで影を取られるぞ………!!!」
「影をよこせ」
「うわー絵画ゾンビもいた―!!」
「畜生!!キタねぇぞお前ら不死身で集団なんて!!! おれ達まで捕まるわけには…!!!」
「くそぉ放せ!!…!!くそぉ!!!」
ゾンビの大軍がウソップとチョッパーを襲う。
ぎゃあああ!!!
「アウ!!アウ!!!…おれの弟分達から手ぇ離せや、コラァ!!!」
「!」
「え…」
ぎゃあああぁぁ
「おい!!誰かいるぞ!!!」
「何だ!!?同志が浄化されてく!!!」
「何者だあいつら!!腐れやべぇ!!」
「あ…」
「ア゙ニギ~~~~!!!」
「ロビ~~~ン!!! ジン〜〜〜!!」
3人は次々にゾンビを浄化する。
『“栞 ”…“ソルトペーパー”!!』
ぎゃあああぁーー
ジンはウソップとチョッパーを捕まえていたゾンビ達を浄化する。
「「ジン~~~!!!」」
『お二人の安全は確保出来ましたね』
「間を外したか、一人足りんぜ」
「ウソップ、チョッパーケガはない?」
「おおお、何てこった………」
「“鼻唄”以外におれ達の弱点を知る奴らが現れるとは……!!」
「腐れヤベェ“死にゃしねぇ”が合言葉のおれ達が消滅にビクビクすんのはイヤだぜ!!」
みんなは廊下を駆け降りる。
「この長い階段は…影を取られた者を運ぶ通路だと聞いたわ」
「そうなんだ、ルフィが運ばれてってんだ!! おれ達はそれを追ってたらナミが…!!!」
「ナミ大丈夫かなぁ!?」
「あいつは命を狙われたわけじゃねぇ。出直して必ず助ける!!」
「さっき上で聞こえた怪物の唸り声みてぇのは一体何だ!?
おれ達はアレ聞いてかけつけたんだ」
「あれは…“ルフィ”の声さ」
「!?」
「おれ達が見た事は全部話す!! とにかく……とんでもねぇ事になった!!」
「さっきのものスゲェ音と叫びもそうさ!…ハァ。ルフィのゾンビが叫んで大暴れしてるとしか思えねぇ、急ごう!」
「サニー号があったぞ!!」
「成程ここへ通じてたのか…上へ行けばいきなりボスの部屋だったとはな」
「階段が下ろせる様になってる」
ウソップは一足先にサニー号に乗り込む。
「おい!! ずいぶん荒らされてるぞ!!」
「ゾンビ達の仕業ね、ドロの足跡だらけ」
「えっ!! じゃ、まだいるかも!!」
『気配はないので大丈夫ですよ、チョッパーくん』
「確かに荒れてんな。別にまだ取るもんなんてねぇのに……」
「―――まず肝心の“あいつら”は…?」
「見当たらねぇな…」
「おぉい、ルフィ~~!!ゾロ~~~!!サンジ~~~!!」
「いた!!ダイニングにいた、3人共だ!!」
みんなでダイニングに向かう。
「完全にゾンビ達にデコレートされてるか」
「…無惨ね」
『なんとも…』
「おォい!!!てめえら起きろ!!!寝てる場合かァア!!!!」
「事態は深刻なんだぞ!!!」
「………起きねぇ。神経あんのかコイツら。仕方ねぇどいてろバズーカで…」
「いや…大丈夫だ…」
ウソップは息を整える。
「美女の剣豪が肉持ってやって来たぞ!!!」
「美女!!?」
「肉!!?」
「剣豪!!?」
3人はガバッと起きた。
「ダメだコイツら!!」
『はは、強者 ですね』
ゴーンっとショックを受けるチョッパー。ジンはクスクスと笑っていた。
「このヤロおれの影を!!」
「静まれ、ここにモリアはいねぇ!!!」
「…………」
「…………」
3人はぼーっとしてた感覚から覚醒する。
「ん?ここは……」
「サニー号だ」
「サニー号!? 何で元の場所に……イヤ…でも夢じゃねぇ。影がなくなってる………!!…妙な感じだ…」
ゾロが影がなくなった自分の足下を見ながら言う。
「おい、大変だ!!!一大事だ!!! 食い物がなんもねぇぞ!!!」
「!」
「あれだけ大量に積んだ食糧がカラだ。保存食を残して全部持ってかれてるぞ」
チーズをほおばるルフィ。食糧庫を確認してきたサンジも言う。
「チーズや干パンじゃ食い足りねぇ――!!! 肉――――!!!!」
「まったく面目ねぇ、油断しすぎてた…!!」
「海賊弁当も失くしちまった~~~……チーズじゃダメだ、チーズじゃ」
「―――ところでナミさんがいねぇ様だが………?」
『連れ去られたそうです。ね、ウソップさん』
「………」
サンジは一瞬止まる。すると近くのウソップを捕まえた。
「連・れ・去・ら・れ・たァ!!? なぜ地の果てまで追わねぇ!!?そいつはどこのどいつだ! すぐにおれが行って奪い返してくる!!!」
「すまねぇ!!!でも追いかけ様のねぇ状況になっちまって…!! とにかく全部話すから聞いてくれ!!」
「いいか!これから取り返さなきゃならねぇもんは大きく分けて2つだ!!」
「“めし”!!“ナミ”!!あと“影”もだろ?3つだぞ」
「おお…意外なもんがランクインしてた…ひとまず“ナミ”と“影”の話をさせてくれ」
「んな……け………け……!!! 結婚だとぉ~~~~~~!!!!フザけんなぁ~~!!! クソッ許さ~ん!!!」
ボウッと燃え上がるサンジ。
「ナミと結婚って勇気あんなぁ……そんでおれが巨人? ゾンビってそうやってできるのか」
「じゃルフィとあのコックのゾンビは確認済みってわけだな?ウソップ」
目を輝かせるルフィと、いたって普通の反応のゾロ。
「あ…あいつが“七武海”の一人だったなんて……!!」
「急に恐くなってきた、おれ…!!」
「知らなかったのか、おめぇら」
ガタガタ・ブルブルと震え泣くウソップとチョッパー。
「ん? そうかゾンビが本人みたいになっちまうんなら…おれゾロのゾンビ見たぞ!?」
「どんなんだ」
「ん~似た感じだったぞ。ゲタはいてたからお前じゃねぇとわかったけどな」
「―――まぁ、なんでもいいが、じゃあその3人のゾンビを探し出して口の中に塩を押し込めば、影は返ってくんだな?」
フランキーは頷く。
「しかしそんな弱点までよく見つけたな」
「弱点にしろ、お前らをまず救出に来た事にしろ…助言をくれたのはあのガイコツ野郎だ」
「え――っ!?ブルックに会ったのか!?」
「会った……会ってヤボな質問しちまってな…いや…お前が初めにアレを仲間にすると連れてきた時ゃ、さすがに存在ごと完全否定したが……
あの野郎、ガリガリのガイコツのクセによ…話せばなかなか骨がある。ガイコツだけに」
「………」
「あいつァ、男だぜ!!!」
「もうここにはいないぞ」
「あの3人組……!!どこへ逃げた……!!」
「まさかタラランがやられるとは…!!」
「オイ、敵はどこだ…!!早く斬らせろ!!!」
――――――マスト屋敷内
3人は階段をかけ上がる。
「ハゥ!!!」
『フランキーさん…』
「アウ!!何だ!! コノ野郎っ。泣いてねぇぞ、バーカ!! ハゥ…こっち見んじゃねぇ!!!」
フランキーはボロボロと涙を流す。
「――なぜ彼に…あんな質問をしたの?」
「うるせぇ、おれの勝手だろうが…オラ早く行くぞ!!!…ぐすっ!!ハー…もーチキショーおれァあのガイコツ大好きだ。
あんないい奴他にいねぇよ!! クソッたれ、うおう……」
「フフ…そうね」
――――――ゾンビNO.900 特別冷凍室 通路
「楽しみだな…“氷の国”にてアイツの死体を見た時は身震いがして止まらなかった」
ホグバックが嬉しそうに話す。
「500年の昔こんなおぞましいものが海で暴れていたのかと息をのんだ…!!討ち取った国を島ごと自分の領土へ持ち帰り、悪党達の国を築いたという。
世に名だたる“国引き伝説”を残した張本人がそこにいた…!!!」
笑いを堪えきれない。
「これがゾンビ造りの醍醐味…」
「また伝説が一つ蘇る。キシシシシ!! さぁ……!!復活の時だ!!歴史上に唯一人…」
バンッと大きな扉を開く。
「“魔人”と呼ばれた狂戦士!!! “オーズ”よ!!!!」
―――――― ゾンビNO.900 特別冷凍室 通路
ウソップ組、逆走中
「わかってるか!?あいつらを救うのはおれ達だ!!!」
「急ぐぞ、ルフィの本体が運ばれた方へ!!」
「“船に捨ててこい”って言ってたわ。サニー号の事かしら」
「ゾロもサンジも同じ目に遭ってるとしたら、同じ場所かな…!!」
「………ホントあいつら」
「世話がやけるぜ…!!」
ドゴゴォォ―ン!!!
「「!!!」」
「え!?」
「ブハ…」
「が……!!!」
ウソップとチョッパーは突然砲撃をくらい階段を転げ落ちた。
「ウソップ!チョッパー!! えっ?…痛い!!ちょっと放してよ!!!」
「「……!?」」
ウソップとチョッパーはナミの叫び声を聞き、痛みを堪えながら見る。ナミが後からきたアブサロムに捕まっていた。
「コイツ…何て力……!!!」
「別れでも言っておくか? この女は今日おいらに嫁ぐ」
「ハァ…バーカ!!女一人守れねぇで…男ウソップ生きる価値なし!!…ハァ」
「うおー!! ウソップその武器!!」
「“六連蝮星”!!!」
ウソップはアブサロムに攻撃する。しかしアブサロムは透過する。
「フフ」
「また消える…!!」
「え? 私まで……!!?」
ナミも同じように透過してしまい、完全に見えなくなる。ウソップの攻撃は虚しく地に当たる。
「ナ……ナミまで消えた!!!」
「どこだ!?ナミ~~!!? 何だ…!?別の強い匂いでかき消される!!」
「助けて!!!ウソップ!チョッ…………!!!」
「おいっ!!!ナミどうした!!?どこにいるんだ!?」
キョロキョロとナミを探す2人。しかし見当たらない。
「ゾンビ共…後は任せた。二人を捕らえてモリア様の下へ!!」
「………どこから喋ってんだ」
ウソップは気配を探す。その瞬間背中の方から何かが襲いかかる。
ガキィン!!
「うぉ!!!何だ!?ヨロイのゾンビか!!?」
「オイ海賊だ!!」
「上からも下からもいっぱいゾンビが!!!」
「捕まるな!! おれ達まで影を取られるぞ………!!!」
「影をよこせ」
「うわー絵画ゾンビもいた―!!」
「畜生!!キタねぇぞお前ら不死身で集団なんて!!! おれ達まで捕まるわけには…!!!」
「くそぉ放せ!!…!!くそぉ!!!」
ゾンビの大軍がウソップとチョッパーを襲う。
ぎゃあああ!!!
「アウ!!アウ!!!…おれの弟分達から手ぇ離せや、コラァ!!!」
「!」
「え…」
ぎゃあああぁぁ
「おい!!誰かいるぞ!!!」
「何だ!!?同志が浄化されてく!!!」
「何者だあいつら!!腐れやべぇ!!」
「あ…」
「ア゙ニギ~~~~!!!」
「ロビ~~~ン!!! ジン〜〜〜!!」
3人は次々にゾンビを浄化する。
『“
ぎゃあああぁーー
ジンはウソップとチョッパーを捕まえていたゾンビ達を浄化する。
「「ジン~~~!!!」」
『お二人の安全は確保出来ましたね』
「間を外したか、一人足りんぜ」
「ウソップ、チョッパーケガはない?」
「おおお、何てこった………」
「“鼻唄”以外におれ達の弱点を知る奴らが現れるとは……!!」
「腐れヤベェ“死にゃしねぇ”が合言葉のおれ達が消滅にビクビクすんのはイヤだぜ!!」
みんなは廊下を駆け降りる。
「この長い階段は…影を取られた者を運ぶ通路だと聞いたわ」
「そうなんだ、ルフィが運ばれてってんだ!! おれ達はそれを追ってたらナミが…!!!」
「ナミ大丈夫かなぁ!?」
「あいつは命を狙われたわけじゃねぇ。出直して必ず助ける!!」
「さっき上で聞こえた怪物の唸り声みてぇのは一体何だ!?
おれ達はアレ聞いてかけつけたんだ」
「あれは…“ルフィ”の声さ」
「!?」
「おれ達が見た事は全部話す!! とにかく……とんでもねぇ事になった!!」
「さっきのものスゲェ音と叫びもそうさ!…ハァ。ルフィのゾンビが叫んで大暴れしてるとしか思えねぇ、急ごう!」
「サニー号があったぞ!!」
「成程ここへ通じてたのか…上へ行けばいきなりボスの部屋だったとはな」
「階段が下ろせる様になってる」
ウソップは一足先にサニー号に乗り込む。
「おい!! ずいぶん荒らされてるぞ!!」
「ゾンビ達の仕業ね、ドロの足跡だらけ」
「えっ!! じゃ、まだいるかも!!」
『気配はないので大丈夫ですよ、チョッパーくん』
「確かに荒れてんな。別にまだ取るもんなんてねぇのに……」
「―――まず肝心の“あいつら”は…?」
「見当たらねぇな…」
「おぉい、ルフィ~~!!ゾロ~~~!!サンジ~~~!!」
「いた!!ダイニングにいた、3人共だ!!」
みんなでダイニングに向かう。
「完全にゾンビ達にデコレートされてるか」
「…無惨ね」
『なんとも…』
「おォい!!!てめえら起きろ!!!寝てる場合かァア!!!!」
「事態は深刻なんだぞ!!!」
「………起きねぇ。神経あんのかコイツら。仕方ねぇどいてろバズーカで…」
「いや…大丈夫だ…」
ウソップは息を整える。
「美女の剣豪が肉持ってやって来たぞ!!!」
「美女!!?」
「肉!!?」
「剣豪!!?」
3人はガバッと起きた。
「ダメだコイツら!!」
『はは、
ゴーンっとショックを受けるチョッパー。ジンはクスクスと笑っていた。
「このヤロおれの影を!!」
「静まれ、ここにモリアはいねぇ!!!」
「…………」
「…………」
3人はぼーっとしてた感覚から覚醒する。
「ん?ここは……」
「サニー号だ」
「サニー号!? 何で元の場所に……イヤ…でも夢じゃねぇ。影がなくなってる………!!…妙な感じだ…」
ゾロが影がなくなった自分の足下を見ながら言う。
「おい、大変だ!!!一大事だ!!! 食い物がなんもねぇぞ!!!」
「!」
「あれだけ大量に積んだ食糧がカラだ。保存食を残して全部持ってかれてるぞ」
チーズをほおばるルフィ。食糧庫を確認してきたサンジも言う。
「チーズや干パンじゃ食い足りねぇ――!!! 肉――――!!!!」
「まったく面目ねぇ、油断しすぎてた…!!」
「海賊弁当も失くしちまった~~~……チーズじゃダメだ、チーズじゃ」
「―――ところでナミさんがいねぇ様だが………?」
『連れ去られたそうです。ね、ウソップさん』
「………」
サンジは一瞬止まる。すると近くのウソップを捕まえた。
「連・れ・去・ら・れ・たァ!!? なぜ地の果てまで追わねぇ!!?そいつはどこのどいつだ! すぐにおれが行って奪い返してくる!!!」
「すまねぇ!!!でも追いかけ様のねぇ状況になっちまって…!! とにかく全部話すから聞いてくれ!!」
「いいか!これから取り返さなきゃならねぇもんは大きく分けて2つだ!!」
「“めし”!!“ナミ”!!あと“影”もだろ?3つだぞ」
「おお…意外なもんがランクインしてた…ひとまず“ナミ”と“影”の話をさせてくれ」
「んな……け………け……!!! 結婚だとぉ~~~~~~!!!!フザけんなぁ~~!!! クソッ許さ~ん!!!」
ボウッと燃え上がるサンジ。
「ナミと結婚って勇気あんなぁ……そんでおれが巨人? ゾンビってそうやってできるのか」
「じゃルフィとあのコックのゾンビは確認済みってわけだな?ウソップ」
目を輝かせるルフィと、いたって普通の反応のゾロ。
「あ…あいつが“七武海”の一人だったなんて……!!」
「急に恐くなってきた、おれ…!!」
「知らなかったのか、おめぇら」
ガタガタ・ブルブルと震え泣くウソップとチョッパー。
「ん? そうかゾンビが本人みたいになっちまうんなら…おれゾロのゾンビ見たぞ!?」
「どんなんだ」
「ん~似た感じだったぞ。ゲタはいてたからお前じゃねぇとわかったけどな」
「―――まぁ、なんでもいいが、じゃあその3人のゾンビを探し出して口の中に塩を押し込めば、影は返ってくんだな?」
フランキーは頷く。
「しかしそんな弱点までよく見つけたな」
「弱点にしろ、お前らをまず救出に来た事にしろ…助言をくれたのはあのガイコツ野郎だ」
「え――っ!?ブルックに会ったのか!?」
「会った……会ってヤボな質問しちまってな…いや…お前が初めにアレを仲間にすると連れてきた時ゃ、さすがに存在ごと完全否定したが……
あの野郎、ガリガリのガイコツのクセによ…話せばなかなか骨がある。ガイコツだけに」
「………」
「あいつァ、男だぜ!!!」