ハナウタ
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(今は…本当に労力をかけるわけには行きませんね)
ジンは襲いかかる将軍ゾンビ達を前に考えていた。
「くらェ!!」
ジンに剣が振り下ろされる。
『残念ですが、お相手はまた後で。失礼しますよ――“無数の聖書 ”…!!』
「「「!!」」」
ジンは普通じゃ見えないくらいの紙になり消える。将軍ゾンビたちが困惑してる中、安全に通り過ぎた。
「おわぁ!!!」
「ハァ!! …ハァ」
『お二人共ご無事ですね』
走るフランキー、ロビンに続きジンが合流する。
「ルフィは………!?ハァ」
「まだ出てきてねぇ様だな。振り返ってもあのバカ、ヨロイ着てやがるからどこにいるやら」
3人は足を止め振り返る。
ウオオオオ!
「……!! でもゆっくり待っていられない。すぐにゾンビ達が追って来るわ」
「畜生…まさかあいつまで消えたって事はねぇだろうな」
『確率は0ではないですね』
「おーい!!! 麦わらぁ~~~~!!!」
ガコン
「ぎゃあああ」
『!?』
「ん?」
「ちきしょう出せ!!」
「何だ…? 棺桶…!?」
「………!? 今の声…!!」
鎖に繋がれた棺桶が上を通ってゆく。
「フタを開けろ!! 出せ!!」
「ルフィ!!?」
「え!? まさかアレに麦わらが入ってんのか!?」
『…そのようです』
「何やってんだよ、オイ!! あのバカ捕まりやがったのか!? 追うぞニコ・ロビン!!ジン!!」
「追わせねぇ…あっあっあっあっ…」
「!?」
「ヘイヘ―イ!!!モーンキ、モンキー!!!モンキ~♪」
目の前に現れたのは巨大なクモ、タラランだった。
「あっあっあっあっあっあっ!! 巷で噂のスパイダーモンキーとは俺の事だ!!!」
「巨大グモ……!!」
「昆虫の域を越えてやがる!! 化けグモだ!!」
ガコン
「あああああ」
「…おーまた一人…」
「しまった棺桶が…!! てめぇらあいつをどうする気だ!!」
ルフィを載せた棺桶が屋敷の奥に吸い込まれて行った。
「安心しろどうするかはお前達も身をもって体験できる…!! せめて自分達の心配をしろ…!!」
『…………』
「前方におれ、後方にヨロイの戦士達だ…!!
――これで一味は全滅だな」
「「!!?」」
「まさかあいつら3人共…さっきの麦わらみてぇにあの壁に、吸い込まれちまったのか!?」
「モーンキモンキー♪あっあっあっあっ!! お前達も直にそうなる。前も後ろも不死身のゾンビ!!観念しろ!!」
「アホグモだかアホザルだか知らねぇが、島の入り口でサニー号を絡めとったでけぇクモの巣はおめぇの仕業だな」
「あっあっあっあっ!! お前達の行動などペローナ様のゴーストネットワークによって全て筒抜けだ!!」
「――その大きな耳も情報力の一端かしら? よく聞こえそうな耳ね…」
「え?…なに?」
「見せかけかよ!!!」
『…後ろに将軍ゾンビの方達がいらっしゃいましたよ』
「!」
「…状況は最悪…!! 八方塞がりとはこの事だ。早急な対策を要するが………おれに任せるか?」
「…お好きにどうぞ。対応してみるわ」
『お任せしますよ、フランキーさん』
フランキーはニヤリと口角をあげる。
「へへ…頼もしいじゃないの。じゃあ行くぞ---“風・来 ・”…“砲 ”!!!!」
ボン!!!
フランキーは技を地面に向けて撃った。 そのフランキーの技により渡り廊下が破壊される。
「んんんぬァアにィイイイ!!? お前渡り廊下をォオ~~!!!」
「ウオオオオ!!」
「ぬう!」
「ぎゃあああぁあ」
タラランを始め、将軍ゾンビたちが次々落ちていく。もちろん3人も落ちていく。
「まぁ、こういう訳だ」
「乱暴な人ね。――ジンは自力で大丈夫かしら?」
『ええ。ロビン達は?』
「大丈夫よ。――“百花繚乱 !! ウィング”」
ロビンの背中から手が無数に生えてくる。それは折り重なり、羽根の形になった。 ロビンはフランキーを掴むと飛び上がる。
『へぇ』
感心するジン。フランキーはびっくりしている。
「え…お前…空を飛べるのか!!?」
「5秒程」
「短ぇ!! ……いや、だが充分だ…!!」
ジャキンと右腕を崩れた渡り廊下に向ける。
「“ストロング・右 ”!!!」
フランキーはガッと渡り廊下を掴む。
「何とかあの入口へ行けば! 麦わらを追える!!」
「うっ…!! ごめんなさい、もうダメ……!!」
フワッと花びらのように羽根を形成していた手が消えた。一気に下降しそうになる。
「ウォ!! 戻れ、腕っ!!」
二人はターザンの様に渡り廊下の入口へ近づいて行った。
ドカァン!!!
「………!! ハァ…ハァ…みんな中庭に落ちたわ。
これで終わりじゃないでしょうけど、当分は追って来ない。うまくいったわね…」
「てめぇコノヤロー今おれを踏み台にそこまでジャンプしやがったな!!」
『フランキーさん、大丈夫ですか…?』
「てめぇは楽でいいな、クソッ!!!」
ガラガラ…
「……!!おんのれ貴様ら、おれはスパイダー!! すぐまたそこへ行くぞ………ん?」
ああああぁあぁああ
「あれは何だ!?」
将軍ゾンビ達も起き上がる。
「!」
「何!? あれは」
「ん??」
「空から何か…いや誰か!!! 降って来る!!!」
「ああああぁあぁああボォーーーーーン!!! 骨だけに~~~!!!」
ボォーーンっとまっ逆さまに落ちた。
「?」
「おい何だ、今降ってきたの…」
「まさか」
「いや…まぁ…およそ見当はついてんだが……」
頭がアフロで細身の人の形が地面に浮かび上がる。
シュルルル ビビッ!!
シュルルル ビビッ!!
渡り廊下に白い糸が張り巡らされる。
「ヘイヘ~イ、あっあっあっあっ!! 妙な邪魔が入ったが!!おれからは逃げられんぞ。
足場なんかいくらでも作れるからな!!モーンキモンキ~~~♪」
3人は臨戦態勢を取る。
「おお、ちょうどいい石柱があるな。おめぇら少し間をつないでろ」
「………?」
『?』
「ちょっと武器作ってくる」
そういうとフランキーは奥に向かっていった。
「シャ~~~~!!!“スパイダーねっとりネット”!!」
タラランが糸をロビンとジンに向ける。
「手に紡績突起……!!」
『“文字化け ”!!』
「“六輪咲き …スラップ”!!」
「え?」
ジンは左手を前に出す。するとジンとロビンの前に白い紙のジンの姿をした人形が現れ紡績突起を防ぐ。
ロビンはタラランの目に手を咲かせ、タラランの目に触る。
「ギャー―!!眼球になんか触った!!!」
タラランは目を押さえる。紡績突起がベチャ!!っとついた。
「!!…うばべ!しまった!! ねっとりネットがくっついた!!!」
タラランはネバネバで暴れる。
「よし、ニコ・ロビン、ジン、準備いいぞ。離れてろ」
「……!? なぁに?それは」
「なァに、持参した鋼鉄ヌンチャクを石柱にさしただけ」
フランキーはデカイヌンチャクをブンブンと振り回す。
「こういう化け物にはデケェ武器がないとな」
「………え!!」
「“ベビーヌンチャク”!!」
「ボヘェ!!!」
ドカァンとタラランを殴りつけた。
『すごいパワーですね、フランキーさん。お手伝いの必要はなさそうです』
フランキーの好戦を見守ることにしたジン。しかし急に糸に絡まれる。
『…!?』
「マーウスマウス~♪」
数多のスパイダーマウスがいつの間にかジンの後ろにクモの巣を張り巡らしていた。ジンは糸によって自由を奪われる。
『くっ…』
「“ウエポンズ・左 ”」
「デバァ!!!」
フランキーはタラランに砲撃。タラランはひっくり返った。
「あぁっ!!!」
「お」
「え!? ニコ・ロビン!!ジン!! 何だあいつら!!?」
「ヘイヘイヘーイ マーウスマウス~♪」
フランキーが振り返ると糸によって自由を奪われたロビンとジン。
「ごめんなさい…油断を!! 他のクモがいたなんて」
『右に同じくです…』
「シャーーーー!!!」
タラランはフランキーに糸をかける。油断していたフランキーも糸にかかってしまった。
「ぐわ!!しまった!!!」
「あっあっあっあっ!! モーンキモンキー♪…ゼェ
油断しねぇなんて無理な話だ!!そいつらはおれの部下スパイダーマウス!! このスリラーバークに500匹もいるのだ!!!…ゼェ
おれ達は今まで狙った獲物を捕らえ損ねた事は一度もない!!」
優勢になったタラランは、あっあっあっあっと笑いながらしゃべる。
「常に意表をつき、暗闇から死角から敵を捕らえる。
我らの“糸”はホグバック様の改造により人力では決してちぎれない!!!」
「マーウスマウス~♪ お前達の仲間らは屋敷の天井裏から、おれ達が音もなく引っこ抜いてやったのさ!!」
「今からお前達も仲間と同じ場所へ連れてってやる!! 覚悟を決めろ!!」
(そろそろ…限界でしょうか)
ジンは呼吸を整えるため目を閉じる。すると、聞いたことのある声が聞こえきた。ジンは目を開ける。
ヨホホホ~…
ヨーホホーホ―♪
ヨホホホ~♪
ヨーホホーホ―…
「………ん?」
タラランは首を傾げた。歌は続く。
ビンクスの酒を届けに行くよ
海風 気まかせ 波まかせ~♪
「ん?何だ!!誰だ!! 歌を歌うのは!!」
「ヨホホホ。いやはやみなさんこの島に入って来てしまいましたか」
『……!?』
(今のは、太刀筋…?)
「え…あなた下からどうやって」
「ジャンプしました。軽いのです」
驚くジンとロビンに帽子をあげ答えるブルック。
「来てしまったなら仕方ありませんね!! この島の全てをお話しましょう!!」
「おい貴様誰だ!!ゾンビじゃねぇのか!? お前も海賊の仲間だな!?」
「おい!! ガイコツ!!」
ブルックは余裕をみせる。
「…えェえェ…大丈夫です。もう決着はついてますから」
「………!?」
「…“鼻歌三丁”…」
ブルックは刀を鞘にゆっくり納める。
「“矢筈斬り”!!!!」
キィン
ドンッ!!
ブルックが刀をきっちり納めた瞬間、タラランが切られた。
ジンは襲いかかる将軍ゾンビ達を前に考えていた。
「くらェ!!」
ジンに剣が振り下ろされる。
『残念ですが、お相手はまた後で。失礼しますよ――“
「「「!!」」」
ジンは普通じゃ見えないくらいの紙になり消える。将軍ゾンビたちが困惑してる中、安全に通り過ぎた。
「おわぁ!!!」
「ハァ!! …ハァ」
『お二人共ご無事ですね』
走るフランキー、ロビンに続きジンが合流する。
「ルフィは………!?ハァ」
「まだ出てきてねぇ様だな。振り返ってもあのバカ、ヨロイ着てやがるからどこにいるやら」
3人は足を止め振り返る。
ウオオオオ!
「……!! でもゆっくり待っていられない。すぐにゾンビ達が追って来るわ」
「畜生…まさかあいつまで消えたって事はねぇだろうな」
『確率は0ではないですね』
「おーい!!! 麦わらぁ~~~~!!!」
ガコン
「ぎゃあああ」
『!?』
「ん?」
「ちきしょう出せ!!」
「何だ…? 棺桶…!?」
「………!? 今の声…!!」
鎖に繋がれた棺桶が上を通ってゆく。
「フタを開けろ!! 出せ!!」
「ルフィ!!?」
「え!? まさかアレに麦わらが入ってんのか!?」
『…そのようです』
「何やってんだよ、オイ!! あのバカ捕まりやがったのか!? 追うぞニコ・ロビン!!ジン!!」
「追わせねぇ…あっあっあっあっ…」
「!?」
「ヘイヘ―イ!!!モーンキ、モンキー!!!モンキ~♪」
目の前に現れたのは巨大なクモ、タラランだった。
「あっあっあっあっあっあっ!! 巷で噂のスパイダーモンキーとは俺の事だ!!!」
「巨大グモ……!!」
「昆虫の域を越えてやがる!! 化けグモだ!!」
ガコン
「あああああ」
「…おーまた一人…」
「しまった棺桶が…!! てめぇらあいつをどうする気だ!!」
ルフィを載せた棺桶が屋敷の奥に吸い込まれて行った。
「安心しろどうするかはお前達も身をもって体験できる…!! せめて自分達の心配をしろ…!!」
『…………』
「前方におれ、後方にヨロイの戦士達だ…!!
――これで一味は全滅だな」
「「!!?」」
「まさかあいつら3人共…さっきの麦わらみてぇにあの壁に、吸い込まれちまったのか!?」
「モーンキモンキー♪あっあっあっあっ!! お前達も直にそうなる。前も後ろも不死身のゾンビ!!観念しろ!!」
「アホグモだかアホザルだか知らねぇが、島の入り口でサニー号を絡めとったでけぇクモの巣はおめぇの仕業だな」
「あっあっあっあっ!! お前達の行動などペローナ様のゴーストネットワークによって全て筒抜けだ!!」
「――その大きな耳も情報力の一端かしら? よく聞こえそうな耳ね…」
「え?…なに?」
「見せかけかよ!!!」
『…後ろに将軍ゾンビの方達がいらっしゃいましたよ』
「!」
「…状況は最悪…!! 八方塞がりとはこの事だ。早急な対策を要するが………おれに任せるか?」
「…お好きにどうぞ。対応してみるわ」
『お任せしますよ、フランキーさん』
フランキーはニヤリと口角をあげる。
「へへ…頼もしいじゃないの。じゃあ行くぞ---“風・
ボン!!!
フランキーは技を地面に向けて撃った。 そのフランキーの技により渡り廊下が破壊される。
「んんんぬァアにィイイイ!!? お前渡り廊下をォオ~~!!!」
「ウオオオオ!!」
「ぬう!」
「ぎゃあああぁあ」
タラランを始め、将軍ゾンビたちが次々落ちていく。もちろん3人も落ちていく。
「まぁ、こういう訳だ」
「乱暴な人ね。――ジンは自力で大丈夫かしら?」
『ええ。ロビン達は?』
「大丈夫よ。――“
ロビンの背中から手が無数に生えてくる。それは折り重なり、羽根の形になった。 ロビンはフランキーを掴むと飛び上がる。
『へぇ』
感心するジン。フランキーはびっくりしている。
「え…お前…空を飛べるのか!!?」
「5秒程」
「短ぇ!! ……いや、だが充分だ…!!」
ジャキンと右腕を崩れた渡り廊下に向ける。
「“ストロング・
フランキーはガッと渡り廊下を掴む。
「何とかあの入口へ行けば! 麦わらを追える!!」
「うっ…!! ごめんなさい、もうダメ……!!」
フワッと花びらのように羽根を形成していた手が消えた。一気に下降しそうになる。
「ウォ!! 戻れ、腕っ!!」
二人はターザンの様に渡り廊下の入口へ近づいて行った。
ドカァン!!!
「………!! ハァ…ハァ…みんな中庭に落ちたわ。
これで終わりじゃないでしょうけど、当分は追って来ない。うまくいったわね…」
「てめぇコノヤロー今おれを踏み台にそこまでジャンプしやがったな!!」
『フランキーさん、大丈夫ですか…?』
「てめぇは楽でいいな、クソッ!!!」
ガラガラ…
「……!!おんのれ貴様ら、おれはスパイダー!! すぐまたそこへ行くぞ………ん?」
ああああぁあぁああ
「あれは何だ!?」
将軍ゾンビ達も起き上がる。
「!」
「何!? あれは」
「ん??」
「空から何か…いや誰か!!! 降って来る!!!」
「ああああぁあぁああボォーーーーーン!!! 骨だけに~~~!!!」
ボォーーンっとまっ逆さまに落ちた。
「?」
「おい何だ、今降ってきたの…」
「まさか」
「いや…まぁ…およそ見当はついてんだが……」
頭がアフロで細身の人の形が地面に浮かび上がる。
シュルルル ビビッ!!
シュルルル ビビッ!!
渡り廊下に白い糸が張り巡らされる。
「ヘイヘ~イ、あっあっあっあっ!! 妙な邪魔が入ったが!!おれからは逃げられんぞ。
足場なんかいくらでも作れるからな!!モーンキモンキ~~~♪」
3人は臨戦態勢を取る。
「おお、ちょうどいい石柱があるな。おめぇら少し間をつないでろ」
「………?」
『?』
「ちょっと武器作ってくる」
そういうとフランキーは奥に向かっていった。
「シャ~~~~!!!“スパイダーねっとりネット”!!」
タラランが糸をロビンとジンに向ける。
「手に紡績突起……!!」
『“
「“
「え?」
ジンは左手を前に出す。するとジンとロビンの前に白い紙のジンの姿をした人形が現れ紡績突起を防ぐ。
ロビンはタラランの目に手を咲かせ、タラランの目に触る。
「ギャー―!!眼球になんか触った!!!」
タラランは目を押さえる。紡績突起がベチャ!!っとついた。
「!!…うばべ!しまった!! ねっとりネットがくっついた!!!」
タラランはネバネバで暴れる。
「よし、ニコ・ロビン、ジン、準備いいぞ。離れてろ」
「……!? なぁに?それは」
「なァに、持参した鋼鉄ヌンチャクを石柱にさしただけ」
フランキーはデカイヌンチャクをブンブンと振り回す。
「こういう化け物にはデケェ武器がないとな」
「………え!!」
「“ベビーヌンチャク”!!」
「ボヘェ!!!」
ドカァンとタラランを殴りつけた。
『すごいパワーですね、フランキーさん。お手伝いの必要はなさそうです』
フランキーの好戦を見守ることにしたジン。しかし急に糸に絡まれる。
『…!?』
「マーウスマウス~♪」
数多のスパイダーマウスがいつの間にかジンの後ろにクモの巣を張り巡らしていた。ジンは糸によって自由を奪われる。
『くっ…』
「“ウエポンズ・
「デバァ!!!」
フランキーはタラランに砲撃。タラランはひっくり返った。
「あぁっ!!!」
「お」
「え!? ニコ・ロビン!!ジン!! 何だあいつら!!?」
「ヘイヘイヘーイ マーウスマウス~♪」
フランキーが振り返ると糸によって自由を奪われたロビンとジン。
「ごめんなさい…油断を!! 他のクモがいたなんて」
『右に同じくです…』
「シャーーーー!!!」
タラランはフランキーに糸をかける。油断していたフランキーも糸にかかってしまった。
「ぐわ!!しまった!!!」
「あっあっあっあっ!! モーンキモンキー♪…ゼェ
油断しねぇなんて無理な話だ!!そいつらはおれの部下スパイダーマウス!! このスリラーバークに500匹もいるのだ!!!…ゼェ
おれ達は今まで狙った獲物を捕らえ損ねた事は一度もない!!」
優勢になったタラランは、あっあっあっあっと笑いながらしゃべる。
「常に意表をつき、暗闇から死角から敵を捕らえる。
我らの“糸”はホグバック様の改造により人力では決してちぎれない!!!」
「マーウスマウス~♪ お前達の仲間らは屋敷の天井裏から、おれ達が音もなく引っこ抜いてやったのさ!!」
「今からお前達も仲間と同じ場所へ連れてってやる!! 覚悟を決めろ!!」
(そろそろ…限界でしょうか)
ジンは呼吸を整えるため目を閉じる。すると、聞いたことのある声が聞こえきた。ジンは目を開ける。
ヨホホホ~…
ヨーホホーホ―♪
ヨホホホ~♪
ヨーホホーホ―…
「………ん?」
タラランは首を傾げた。歌は続く。
ビンクスの酒を届けに行くよ
海風 気まかせ 波まかせ~♪
「ん?何だ!!誰だ!! 歌を歌うのは!!」
「ヨホホホ。いやはやみなさんこの島に入って来てしまいましたか」
『……!?』
(今のは、太刀筋…?)
「え…あなた下からどうやって」
「ジャンプしました。軽いのです」
驚くジンとロビンに帽子をあげ答えるブルック。
「来てしまったなら仕方ありませんね!! この島の全てをお話しましょう!!」
「おい貴様誰だ!!ゾンビじゃねぇのか!? お前も海賊の仲間だな!?」
「おい!! ガイコツ!!」
ブルックは余裕をみせる。
「…えェえェ…大丈夫です。もう決着はついてますから」
「………!?」
「…“鼻歌三丁”…」
ブルックは刀を鞘にゆっくり納める。
「“矢筈斬り”!!!!」
キィン
ドンッ!!
ブルックが刀をきっちり納めた瞬間、タラランが切られた。