幽霊船と動くガイコツ
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ルフィー行のサウザンドサニー号、航海は順調に進んでいる。
アクアリウムバーではナミとゾロを除いたクルーが集まり、
飲み物片手にワイワイと話しをしていた。
「ジン!! マジックしてくれよ!」
「おう、しろしろ!!」
ルフィとウソップが飲み物を掲げ、ジンに言う。ジンはニコッと笑って答える。
『ええ。構いませんよ』
「今日は何をしてくれるんだ?」
キラキラと目を輝かせるチョッパー。
『そうですね、今日は室内ですからテーブルマジックにしましょうか』
「うほぉーい! 楽しみだ!」
『では、皆さんこちらの机にお集まりください』
アクアリウムバーにいる全員が興味津々に机の近くに集まる。
『では、本日のマジックはトランプを使用します』
サッと右手から現れたトランプ。それを見てウソップは感心する。
「いつ見てもスゲーなぁ」
『ありがとうございます。ウソップさん』
「ジン、早く早く!!」
急かすルフィ。ジンは、はいっと返事をする。
『それでは参りましょう。まずこのトランプをよく切ります』
慣れた手つきで素早くトランプを数回切ると、ロビンに目を向ける。
『ロビン、お手伝いをお願い出来ますか?』
「ええ、構わないわ」
ジンはロビンにトランプを渡し、トランプを切ってもらう。それを受け取り、ルフィの前に広げて差し出した。
『それでは、ルフィさん。好きなカードを一枚引いてください』
「おう! じゃあ、これだ!!」
ルフィはトランプを引く。
『では、僕に見せないよう、皆さんへ見せてください』
ルフィはジンから見えないようにみんなに見せる。チョッパーはトランプをうんうんと頷きながら覚える。
トランプはクラブのキングだ。
『皆さんの確認が出来たようなので、ルフィさん、そのカードをこのトランプの山の真ん中当たりに入れて頂けますか?』
「真ん中だな!!」
ルフィはワクワクしながらカードをジンが持つトランプの山の真ん中辺りに入れる。
『さて、皆さん。今ルフィさんにトランプの山へ選んだカードを入れていただきました。ご覧になりましたね?』
ジンの言葉に相づちをうつクルー。
『では、そのカードが僕が指を鳴らすだけで一番上に上がって来るマジックをします』
「「「??」」」
『はは。まぁ、見ていてください』
パチンッ
ジンは右の手のひらにトランプの山をみんなに見せるように持ち、左手で指を鳴らす。静まり返る室内。
「まさか、本当に移動したのか?」
ウソップの疑問にジンはどうでしょうか、と笑う。
『ルフィさんが引いたカードは皆さんが知っていますよね。では、ウソップさん一番上を引いてください』
「お、おれか!?」
『はい。お願いします!』
ウソップは恐る恐る一番上のカードを引くと、そのままパッとカードを裏返す。
裏に書かれていたのは“クラブのキング”
「「スゲー!!!」」
「さっきルフィが引いたクラブのキングだ!」
「どうなってんだ!?」
ルフィやウソップは大声で驚き、チョッパーは喜ぶ。フランキーはサングラスを上げまじまじとカードを見つめるばかりだ。
「スゲーなジン!! おれちゃんと真ん中に入れたのに勝手に上がってくるんだな!!」
「マジックってスゲェ」
「全然仕掛けがわかんねぇ…」
「待て!! テーブルマジックには絶対仕掛けがあるんだ。おれが見破ってやるぜ」
そう名乗りを挙げたのはサンジだ。
『サンジさんはタネがお分かりなんですか?』
「「「本当か!!?」」」
「ああ、もうすぐ見破れる。ジン、次はおれに引かせろ」
挑戦的な眼差しでサンジはジンを見る。ジンはその眼差しを嬉しそうに見る。
『僕のマジックのタネは今までバレたことはありません。お手並み拝見します』
カードを手際よく切りながらニコニコと話すジン。サンジは上等だっと口角を上げる。
『では、サンジさん。カードを切ってください』
サンジはカードを細かく切り、ジンに渡そうとする。するとジンは机を指差す。
「なんだ?」
『僕は同じ手品を同じ方法ではしない主義です。ですので、今回は一切カードに触らないようにします。
サンジさん机に置いて1枚取って頂けますか?』
「ほぉ、そうやって小細工しねぇところを見せるんだな」
サンジは机にトランプを置き、1枚引きみんなに見せる。
「おい、ジン。カードに目印をつけても構わないか?」
『目印ですか?』
「ああ」
『……なるほど。わかりました。目印をつけて頂いて構いません』
「余裕だな」
すらすらとカードにサインを入れるサンジ。トランプはハートのエースだ。
「よし、トランプの山の中に入れたぞ」
『よろしいですね? では、失礼します』
ジンはトランプの側に手を持って行く。
パチンッ
『さて、どうぞ!』
サンジはトランプの一番上をめくる。出てきた数字は…
“スペードのエース”
「あれ??」
「さっき見たのと違うぞ!!」
「失敗したのか?」
口々にジンに話す。サンジはタバコの煙を吐く。
「おれの勝ちだな、ジン、見破ったぜ!」
『いえ、まだですよ』
「?」
『といいましても、どうも手違いが生じた様です。チョッパーくん、お手伝い頂けますか?』
「おっ、おう!」
『では、トランプの山を調べて見てください』
「?」
チョッパーはトランプの山をひっくり返す。
「あれ?サンジの引いたカードがねぇぞ?」
「なに!?チョッパー!!ちゃんと探したのか?」
サンジはトランプの山を見る。確かにサンジがサインしたハートのエースはなかった。
「どうなってやがんだ?」
頭をかくサンジ。みんなはジンの方を見る。ジンはクスクスと笑っている。
『すいません、サンジさん。胸ポケットに何か入っていませんか?』
「は…?」
みんなが見つめる中。ジンが指し示す、胸ポケットにサンジは手を当てる。
「……!」
サンジ何かの感触を感じた。胸ポケットに手を入れ、カードを引き出す。
それは、サンジのサイン入り、ハートのエースだった。
「「「!!!」」」
「スゲー―!!!」
「…どっ、どうなってんだ!?」
「すごいわね」
目が飛び出る程驚くサンジ。みんなも息を飲んだり、ワイワイと騒ぐ。
『皆さん、満足頂けましたか?』
ジンはシルクハットを取り、ニコッと笑顔で言った。
アクアリウムバーではナミとゾロを除いたクルーが集まり、
飲み物片手にワイワイと話しをしていた。
「ジン!! マジックしてくれよ!」
「おう、しろしろ!!」
ルフィとウソップが飲み物を掲げ、ジンに言う。ジンはニコッと笑って答える。
『ええ。構いませんよ』
「今日は何をしてくれるんだ?」
キラキラと目を輝かせるチョッパー。
『そうですね、今日は室内ですからテーブルマジックにしましょうか』
「うほぉーい! 楽しみだ!」
『では、皆さんこちらの机にお集まりください』
アクアリウムバーにいる全員が興味津々に机の近くに集まる。
『では、本日のマジックはトランプを使用します』
サッと右手から現れたトランプ。それを見てウソップは感心する。
「いつ見てもスゲーなぁ」
『ありがとうございます。ウソップさん』
「ジン、早く早く!!」
急かすルフィ。ジンは、はいっと返事をする。
『それでは参りましょう。まずこのトランプをよく切ります』
慣れた手つきで素早くトランプを数回切ると、ロビンに目を向ける。
『ロビン、お手伝いをお願い出来ますか?』
「ええ、構わないわ」
ジンはロビンにトランプを渡し、トランプを切ってもらう。それを受け取り、ルフィの前に広げて差し出した。
『それでは、ルフィさん。好きなカードを一枚引いてください』
「おう! じゃあ、これだ!!」
ルフィはトランプを引く。
『では、僕に見せないよう、皆さんへ見せてください』
ルフィはジンから見えないようにみんなに見せる。チョッパーはトランプをうんうんと頷きながら覚える。
トランプはクラブのキングだ。
『皆さんの確認が出来たようなので、ルフィさん、そのカードをこのトランプの山の真ん中当たりに入れて頂けますか?』
「真ん中だな!!」
ルフィはワクワクしながらカードをジンが持つトランプの山の真ん中辺りに入れる。
『さて、皆さん。今ルフィさんにトランプの山へ選んだカードを入れていただきました。ご覧になりましたね?』
ジンの言葉に相づちをうつクルー。
『では、そのカードが僕が指を鳴らすだけで一番上に上がって来るマジックをします』
「「「??」」」
『はは。まぁ、見ていてください』
パチンッ
ジンは右の手のひらにトランプの山をみんなに見せるように持ち、左手で指を鳴らす。静まり返る室内。
「まさか、本当に移動したのか?」
ウソップの疑問にジンはどうでしょうか、と笑う。
『ルフィさんが引いたカードは皆さんが知っていますよね。では、ウソップさん一番上を引いてください』
「お、おれか!?」
『はい。お願いします!』
ウソップは恐る恐る一番上のカードを引くと、そのままパッとカードを裏返す。
裏に書かれていたのは“クラブのキング”
「「スゲー!!!」」
「さっきルフィが引いたクラブのキングだ!」
「どうなってんだ!?」
ルフィやウソップは大声で驚き、チョッパーは喜ぶ。フランキーはサングラスを上げまじまじとカードを見つめるばかりだ。
「スゲーなジン!! おれちゃんと真ん中に入れたのに勝手に上がってくるんだな!!」
「マジックってスゲェ」
「全然仕掛けがわかんねぇ…」
「待て!! テーブルマジックには絶対仕掛けがあるんだ。おれが見破ってやるぜ」
そう名乗りを挙げたのはサンジだ。
『サンジさんはタネがお分かりなんですか?』
「「「本当か!!?」」」
「ああ、もうすぐ見破れる。ジン、次はおれに引かせろ」
挑戦的な眼差しでサンジはジンを見る。ジンはその眼差しを嬉しそうに見る。
『僕のマジックのタネは今までバレたことはありません。お手並み拝見します』
カードを手際よく切りながらニコニコと話すジン。サンジは上等だっと口角を上げる。
『では、サンジさん。カードを切ってください』
サンジはカードを細かく切り、ジンに渡そうとする。するとジンは机を指差す。
「なんだ?」
『僕は同じ手品を同じ方法ではしない主義です。ですので、今回は一切カードに触らないようにします。
サンジさん机に置いて1枚取って頂けますか?』
「ほぉ、そうやって小細工しねぇところを見せるんだな」
サンジは机にトランプを置き、1枚引きみんなに見せる。
「おい、ジン。カードに目印をつけても構わないか?」
『目印ですか?』
「ああ」
『……なるほど。わかりました。目印をつけて頂いて構いません』
「余裕だな」
すらすらとカードにサインを入れるサンジ。トランプはハートのエースだ。
「よし、トランプの山の中に入れたぞ」
『よろしいですね? では、失礼します』
ジンはトランプの側に手を持って行く。
パチンッ
『さて、どうぞ!』
サンジはトランプの一番上をめくる。出てきた数字は…
“スペードのエース”
「あれ??」
「さっき見たのと違うぞ!!」
「失敗したのか?」
口々にジンに話す。サンジはタバコの煙を吐く。
「おれの勝ちだな、ジン、見破ったぜ!」
『いえ、まだですよ』
「?」
『といいましても、どうも手違いが生じた様です。チョッパーくん、お手伝い頂けますか?』
「おっ、おう!」
『では、トランプの山を調べて見てください』
「?」
チョッパーはトランプの山をひっくり返す。
「あれ?サンジの引いたカードがねぇぞ?」
「なに!?チョッパー!!ちゃんと探したのか?」
サンジはトランプの山を見る。確かにサンジがサインしたハートのエースはなかった。
「どうなってやがんだ?」
頭をかくサンジ。みんなはジンの方を見る。ジンはクスクスと笑っている。
『すいません、サンジさん。胸ポケットに何か入っていませんか?』
「は…?」
みんなが見つめる中。ジンが指し示す、胸ポケットにサンジは手を当てる。
「……!」
サンジ何かの感触を感じた。胸ポケットに手を入れ、カードを引き出す。
それは、サンジのサイン入り、ハートのエースだった。
「「「!!!」」」
「スゲー―!!!」
「…どっ、どうなってんだ!?」
「すごいわね」
目が飛び出る程驚くサンジ。みんなも息を飲んだり、ワイワイと騒ぐ。
『皆さん、満足頂けましたか?』
ジンはシルクハットを取り、ニコッと笑顔で言った。