紙人間とダイヤモンド人間
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それから少し時間が経った。ジンはカッティノ山賊を全員をやっと紙のロープでしばりあげた。
金時計で時間を確認する。日の出まで後1時間くらいといったところか。
『人が多いと大変ですね』
ふうっと一息ついていると、バタンっとゾロが建物から出てくる。
「くそ、刀コレクターのくせに安いサーベルしかねぇ」
急に建物へ入ったゾロをどうしたものかと思っていたジンは理由がわかり笑みをこぼす。
『刀コレクターと言うのはロビンの“嘘”でしょう』
「なに!」
驚くゾロにジンは付け加える。
『僕はそんな情報持っていませんでしたので』
「ちくしょう、なんでロビンが嘘をついたんだ」
イライラとするゾロ。
『それに関しては僕もわかりません…。あっ、ロロノア・ゾロさんそろそろ船に戻られた方がよろしいですよ』
「ああ、そんな時間か。でも、ジンはどうすんだ?」
『僕は…ここで消えさせて頂きます。皆さんのお邪魔はしたくありませんので』
「邪魔? 何言ってんだ。ルフィなんか大歓迎じゃねぇか」
『……そのあたりは秘密です』
ニコっと笑うジン。ゾロはそんなジンが少し寂しそうに見えた。
「まぁ、来たくねぇなら仕方ねぇが。しかしなぁ、ルフィは一度仲間にしようとした奴は逃さねぇぜ」
ゾロが口角をあげて笑う。ジンはクスッと笑った。
「じゃあな」
『ええ、良い旅を』
ゾロはゆっくりと歩き出す。ジンはそれを見送ろうとしたが、慌てて声をかけることになった。
『……! ロロノア・ゾロさん、どこへ行くのですか?』
「ん? 帰るんだよ、船に」
『あの…? 船の方向はこっちです』
ジンはゾロが進んでいるところとは違う左側の道を指した。
「そうなのか?」
『道は覚えていないんですね…』
そういえば、ロロノア・ゾロは方向音痴だったな、と思い出す。
『あっ!』
そして同時にジンはロビンの真意に気づいた。
『嵌められました…ね』
「?」
流石のジンも表情を崩し、肩を落とした。
「大丈夫か?」
『ええ……(彼は気づいてないのですね…)』
ゾロはどうしたものかと言った顔でジンをみる。ジンは、ゾロとゆっくりと顔を合わせた。
『ロロノア・ゾロさん。船までご案内しましょう、こちらです』
おぅっとゾロはいい、ふたり並んで船に向かった。
『(ロビン、貴女には敵いません)』
ジンは諦めたように笑っていた。
⇒あとがき
金時計で時間を確認する。日の出まで後1時間くらいといったところか。
『人が多いと大変ですね』
ふうっと一息ついていると、バタンっとゾロが建物から出てくる。
「くそ、刀コレクターのくせに安いサーベルしかねぇ」
急に建物へ入ったゾロをどうしたものかと思っていたジンは理由がわかり笑みをこぼす。
『刀コレクターと言うのはロビンの“嘘”でしょう』
「なに!」
驚くゾロにジンは付け加える。
『僕はそんな情報持っていませんでしたので』
「ちくしょう、なんでロビンが嘘をついたんだ」
イライラとするゾロ。
『それに関しては僕もわかりません…。あっ、ロロノア・ゾロさんそろそろ船に戻られた方がよろしいですよ』
「ああ、そんな時間か。でも、ジンはどうすんだ?」
『僕は…ここで消えさせて頂きます。皆さんのお邪魔はしたくありませんので』
「邪魔? 何言ってんだ。ルフィなんか大歓迎じゃねぇか」
『……そのあたりは秘密です』
ニコっと笑うジン。ゾロはそんなジンが少し寂しそうに見えた。
「まぁ、来たくねぇなら仕方ねぇが。しかしなぁ、ルフィは一度仲間にしようとした奴は逃さねぇぜ」
ゾロが口角をあげて笑う。ジンはクスッと笑った。
「じゃあな」
『ええ、良い旅を』
ゾロはゆっくりと歩き出す。ジンはそれを見送ろうとしたが、慌てて声をかけることになった。
『……! ロロノア・ゾロさん、どこへ行くのですか?』
「ん? 帰るんだよ、船に」
『あの…? 船の方向はこっちです』
ジンはゾロが進んでいるところとは違う左側の道を指した。
「そうなのか?」
『道は覚えていないんですね…』
そういえば、ロロノア・ゾロは方向音痴だったな、と思い出す。
『あっ!』
そして同時にジンはロビンの真意に気づいた。
『嵌められました…ね』
「?」
流石のジンも表情を崩し、肩を落とした。
「大丈夫か?」
『ええ……(彼は気づいてないのですね…)』
ゾロはどうしたものかと言った顔でジンをみる。ジンは、ゾロとゆっくりと顔を合わせた。
『ロロノア・ゾロさん。船までご案内しましょう、こちらです』
おぅっとゾロはいい、ふたり並んで船に向かった。
『(ロビン、貴女には敵いません)』
ジンは諦めたように笑っていた。
⇒あとがき