渡り鳥を探せ
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そして場面は唐突に変わる。
「また変わった!!」
「おいおい、ジンとさっきの女の子がいなくなってんぞ!!」
「どこ行ったんだ?」
「あの城の中じゃないかしら?」
ロビンは、浜辺から少し歩いたところにある古い城を指差した。
暗がりにぼんやりと明かりがついていて人がいることがわかる。
「おお~!! かっこいいーな! すげー城だ!!」
「そうだな!!」
「すげー城ってなんだよ」
ルフィとチョッパーの歓声にゾロは、よこやりを入れた。
「ヨホホ~それでは、皆さん向かいましょー!」
みんなはやや駆け足で城へ向かう。
城の大きな扉に手をかけゆっくりと押すと、感触があり、ギギギ……と音がし、扉が開く。
「わぁ!」
「きれいね」
きらびやかとまではいかないが、白木に赤い絨毯が床に広がるとてもきれいな城だった。
「あ、いたぞ!!」
ウソップは入り口から見える正面のダンスホールにの扉を指差す。
そこには、背を向けているジンとジンの前に立つ3人の人影。その中には先ほどの黒髪の少女、クオンもいた。
「"トール! リーネ!"」
「クオンは黙ってろ」
「ほら、こっち来なさい」
『えーっと、警戒しなくても大丈夫ですよ』
クオンと同じ年齢らしい、少年と少女がクオンを守るように
ジンに立ちはだかっていた。
「警戒しないわけないでしょ。こんなところに来るのは、海軍のやつらに決まってる!」
「どんなやつらを連れてきたって、クオンには近づけさせないぞ!」
少年はその身体に不似合いな大きな剣を両手に掲げ、ジンに向けた。
「おやおや、これはジンさん、マズイ展開じゃないですかー!!?」
「おい、お前ら! ジンは悪いやつじゃねェぞ!」
「やめとけ、いくら叫んでも聞こえねーよ」
叫ぶルフィ尻目に、サンジはタバコに火をつけながら言った。
「ーーーー"話を聞いて、トール、リーネ"」
「「!!」」
クオンにトールと呼ばれた少年とリーネと呼ばれた少女は、その言葉に手を止める。
「どうしたの? クオン?」
「"ジンは悪い人じゃないよ! 海軍でもない。だって私が尋ねたらそう言ったもん!"」
「「!!」」
「そうなのか……? 本当に?」
「"うん"!!」
「じゃあ、何者なの?」
「"えっ! えっ~と……まだ聞いてなかった"」
クオンは申し訳なさそうに、手ももじもじさせる。トールとリーネはため息をついた。
「じゃあ、聞いてみよ」
「"あ、うん"」
『……?』
「"ジン、あのね、私の言葉に正直に答えて"」
『?』
「"あなたは、何者ですか?"」
ジンの言葉に3人は耳を傾ける。
麦わらの一味も神妙な空気につられ、押し黙る。
そんな中、ジンはゆっくりと、口を開いた。
『僕は……クロスロード・ジン。ノースブルーからやってきた、"マジシャン"です』
「「「え……」」」
答えたジンの声は、緊張感のある空気を破るように、
とても明るいものだった。3人は予想だにしない、回答にただただ目を見張っていた。
そんな3人を尻目に、ジンはシルクハットを胸に当ておじきする。
『皆さん、どうぞお見知りおきを』
.
「また変わった!!」
「おいおい、ジンとさっきの女の子がいなくなってんぞ!!」
「どこ行ったんだ?」
「あの城の中じゃないかしら?」
ロビンは、浜辺から少し歩いたところにある古い城を指差した。
暗がりにぼんやりと明かりがついていて人がいることがわかる。
「おお~!! かっこいいーな! すげー城だ!!」
「そうだな!!」
「すげー城ってなんだよ」
ルフィとチョッパーの歓声にゾロは、よこやりを入れた。
「ヨホホ~それでは、皆さん向かいましょー!」
みんなはやや駆け足で城へ向かう。
城の大きな扉に手をかけゆっくりと押すと、感触があり、ギギギ……と音がし、扉が開く。
「わぁ!」
「きれいね」
きらびやかとまではいかないが、白木に赤い絨毯が床に広がるとてもきれいな城だった。
「あ、いたぞ!!」
ウソップは入り口から見える正面のダンスホールにの扉を指差す。
そこには、背を向けているジンとジンの前に立つ3人の人影。その中には先ほどの黒髪の少女、クオンもいた。
「"トール! リーネ!"」
「クオンは黙ってろ」
「ほら、こっち来なさい」
『えーっと、警戒しなくても大丈夫ですよ』
クオンと同じ年齢らしい、少年と少女がクオンを守るように
ジンに立ちはだかっていた。
「警戒しないわけないでしょ。こんなところに来るのは、海軍のやつらに決まってる!」
「どんなやつらを連れてきたって、クオンには近づけさせないぞ!」
少年はその身体に不似合いな大きな剣を両手に掲げ、ジンに向けた。
「おやおや、これはジンさん、マズイ展開じゃないですかー!!?」
「おい、お前ら! ジンは悪いやつじゃねェぞ!」
「やめとけ、いくら叫んでも聞こえねーよ」
叫ぶルフィ尻目に、サンジはタバコに火をつけながら言った。
「ーーーー"話を聞いて、トール、リーネ"」
「「!!」」
クオンにトールと呼ばれた少年とリーネと呼ばれた少女は、その言葉に手を止める。
「どうしたの? クオン?」
「"ジンは悪い人じゃないよ! 海軍でもない。だって私が尋ねたらそう言ったもん!"」
「「!!」」
「そうなのか……? 本当に?」
「"うん"!!」
「じゃあ、何者なの?」
「"えっ! えっ~と……まだ聞いてなかった"」
クオンは申し訳なさそうに、手ももじもじさせる。トールとリーネはため息をついた。
「じゃあ、聞いてみよ」
「"あ、うん"」
『……?』
「"ジン、あのね、私の言葉に正直に答えて"」
『?』
「"あなたは、何者ですか?"」
ジンの言葉に3人は耳を傾ける。
麦わらの一味も神妙な空気につられ、押し黙る。
そんな中、ジンはゆっくりと、口を開いた。
『僕は……クロスロード・ジン。ノースブルーからやってきた、"マジシャン"です』
「「「え……」」」
答えたジンの声は、緊張感のある空気を破るように、
とても明るいものだった。3人は予想だにしない、回答にただただ目を見張っていた。
そんな3人を尻目に、ジンはシルクハットを胸に当ておじきする。
『皆さん、どうぞお見知りおきを』
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