「ここで、手紙は終わっているわ」

ロビンは手紙を閉じ、そう言った。
甲板はピンと張りつめたような空気が漂う。ナミはポツリと呟いた。

「なんなのよ……それ」

「つまり、ジンの旅は、自分の命を捨てる旅だったっていうのかよ…」

ウソップはロビンの顔を見ながら尋ねる。ロビンは頷いた。

―――……僕の“ユメ”はラフテルでこの目と、能力と共に永遠に“死ぬ”ことです

「ジンは私の問いにも、そう答えたわ」

「「……」」

「何言ってんだ……あいつ……！！」

「「「！？」」」

ﾐｼﾐｼと今にも自分の膝を握りつぶしそうなルフィが言った。そして怒鳴った。


「おい、みんな！！　ジンを探しに行くぞ！！」

「……探し出してどうするんだ？　あいつはおれ達とは来ないって言ってるんだぞ」

ゾロは怒りに満ちているルフィに尋ねる。ルフィは拳をにぎった。

「そんなの関係ねェよ！！　一発ブッ叩くんだ！！！」

「……まぁ、確かに納得は出来ねェよな」

ルフィの解答にゾロは口角をあげる。

「おれも、いやだ……！！ジンと、こんな風に別れるなんて」

「私もイヤです！」

「おれ様も納得は出来ねェな」

チョッパー・ブルック・フランキーがそれぞれ意思を表明する。

「おれもルフィに賛成だ。この手紙の“おれ達を犠牲にしても”ってところが、2年前のあの時の行動が結びつかねェ」

サンジは新しいタバコに火をつけながら言った。

「私も、もう一度ジンと話をしたい。こんなの悲しすぎるわ」

「私も同感よ、ナミ」

皆の見解は一致した。そうなれば、やることはひとつだ。

「よし！　ジンを探しに行くぞ！！」

「「「おー！！」」」

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