紙人間とダイヤモンド人間
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「「「海賊!?」」」
「「海賊なのかぁ! すげぇー」」
ウソップとナミ、ゾロが驚き、ルフィとチョッパーが喜ぶ、不思議な光景がそこにあった。この光景をもう少し見ようかと思ったが、そろそろ行かなければと金時計で時間を確認する。
『申し訳ありません、麦わら一味の皆さん。僕から1つお話があります』
それにみんなが反応する。サンジも目を覚まし立ち上がった。
『明日、ここに海軍がいらっしゃいます』
「「「海軍!?」」」
みんな目が飛び出る程驚く。
「ここには来ねェんじゃなかったのかよ!」
ウソップが言う。ジンはそれに補足を入れた。
『僕がお願いしました。カッティノ山賊さんたちを捕まえてもらうために』
「嘘ッ!! 早く出なきゃ。でもログが…」
ナミはログポースを見る。まだログは変わっていないようだ。
『明日…いえ今日ですね。今日の朝、日の出と共にログが変わるそうです。なので朝一に出れば問題ありません』
「そうなの…」
ホッとナミが胸を撫で下ろす。
「あなたはどうするの?」
ロビンがジンに問う。
『僕は、今からカッティノさんを捕まえに行ってそれからこの島を出ます』
「えっ、ジンが倒しに行くのか?」
チョッパーがピョコピョコと歩いて来る。
『はい、そうですよ。チョッパーくん。先程、町長さんと約束して来ましたので』
チョッパーと同じ目線になるよう屈み、ジンは笑顔で話す。
『なのでチョッパーくん。皆さんと共に船で朝を待って出航してください』
「…でも、危なくないのか?」
「なんだ? チョッパーにはやけに優しいな」
「確かに。嬉しそうじゃねぇか」
ウソップの言葉にフランキーが頷く。
「フフフ、相変わらずなのね」
「なんだ、いいやつじゃねぇかー」
ロビンとルフィはニコニコしている。
「なるほど…」
サンジはタバコを取り出し火をつける。皆も一様に思った。
「「「こいつ、子供が好きなんだ」」」
と。
『安心してください。では、行きますね』
チョッパーとの会話を区切り、立ち上がる。
「ちょっとまだ話が!」
『しかし、時間が迫っていますので…』
「なら、みんなで行けばいいんじゃねェか!」
ルフィが肩を回しながら言う。それにジンは首を横に振る。
『いけません。あなた方は早く船に…』
「嫌だ! お前を仲間にするんだ!!」
ズキッ
その言葉にジンは微かに苦しい顔をする。
『……それは本末転倒です』
「そういえば、カッティノは刀のコレクターだと聞いたわ」
「刀だと?」
ロビンが顔に手をあて思い出したように言う。その言葉にゾロが反応した。
『(そんな情報あったでしょうか…)』
ジンはロビンの情報に戸惑う。
「本当か、ロビン?」
ゾロが聞くとロビンが頷く。ゾロが口角が上がる。
「おい、ジン。俺も連れてけ! 刀がほしいんだ」
『はい? しかし…』
「ルフィ、俺とジンで行ってくる。先に船に乗っといてくれ」
「えぇー、おれも行くぞー」
「ルフィ、ゾロに任せましょう」
ロビンがルフィの肩に手を置き、諭す。
「ロビン?」
ナミが不思議そうな顔をするとフフフと笑う。
『ロビン、貴女は何を…』
「おい、時間がねぇんだろ? 行こうぜ」
そう言うとゾロがスタスタと歩いて行く。
『あっ、待ってください。ロロノア・ゾロさん!』
カッティノのアジトを知らないゾロをジンは追いかける。その光景をゾロ以外の麦わら一味は呆然と見ていた。ふたりが見えなくなる。
「ロビン、なんであんなことを!」
「そうだよなー。あれじゃあ、ゾロに行けって行ってるもんだもんな」
ウソップがうんうんと頷く。ロビンはルフィの肩から手を離した。
「ルフィは彼を仲間にしたいんでしょ」
「あぁ、そうだ!」
「なんかスーパーな作戦でもあんのか、ロビン」
「作戦だったのか!?」
フランキーの“作戦”と言う言葉にチョッパーは驚く。
「彼とチョッパーの会話の様子から、彼が変わってないってわかったから」
「変わってないって? 変なやつじゃん」
「フフフ。彼は“子供”と“困ってる人”が見逃せないお人好しなのよ」
「「「?」」」
ロビンの意味深な言葉にみんなが?になる。そこにタバコを吸いながらあぁっとサンジが言う。
「なるほど、子供と“困った人”か。確かにあいつは困った人だな」
「ん、なんかわかったのか?」
「なんでだ、ゾロは強いぞ!」
「あっ! そういうこと」
「なるほどなぁー。確かにあいつはダメだ」
「まったくスーパーな作戦だぜ!」
チョッパーとルフィ以外が頷く。チョッパーはロビンに訳が分からないと服の袖を引っ張る。
「チョッパー。考えみて、ゾロは強いわ。カッティノにも勝てる」
「うんうん」
「でも、ゾロはまっすぐここに帰って来れるかしら?」
「「あっ!」」
チョッパーと話しを聞いていたルフィが同時にわかったと声をあげる。そう。ロビンの作戦はゾロとジンを一緒に行動させること。
「彼はカッティノを倒したらきっと消えるわ。でも、方向音痴のゾロが迷って船に戻れないとなったら、彼はゾロを連れて帰ってくる。
“ジン”はそういう人よ」
フゥー――っと煙を吐く、サンジ。
「ロビンちゃんにそこまで言わせるのか…あのやろう、クソうらやましいぜ」
-----------
『(ロビンの企みに、まんまとはまってしまった気がしてなりませんね…)』
ゾロを先導しながら、走るジンはため息をつく。
「おい、ジン。お前海賊ってのは本当なのか?」
『えぇ、そうですよ。これでも海賊です』
ゾロの問いに振り向きながら答える。
「仲間はどうしたんだ? 一緒じゃねぇみたいだが…」
『……仲間はいません』
「いない? 海賊なんだろう?」
クスクスとジンは笑う。
「なんだぁ?」
『ロロノア・ゾロさん。貴方はこれを聞くと笑うかもしれません』
「?」
『僕は一人海賊と言われています』
「はぁ!?」
――――――――――
ジンたちが移動している間、ルフィたちはサニー号にいた。
「「「一人海賊?」」」
ロビンの言葉にみんなが声をあげる。
「なんだそりゃ」
「それって海賊なのかぁ?」
フランキーとウソップは腕を組み、首を傾げる。
「そんな海賊聞いたこともないわよ!」
ナミはぶぅぶぅと怒る。ニコニコとクイズのヒントを出すように話しを続けるロビン。
「そうねぇ。“一人海賊”はあまり有名ではないかも知れないわね…じゃあ」
「ロビン!! 言わなくていいぞ!!」
ルフィが肉をかじりながら言う。
「あんた何言ってんの?」
ナミは一瞬考え、ルフィに怒鳴る。
「おれはあいつから聞きてぇんだ。だってまだカッコウって名前と眼帯がカッコイイってことしかしらねぇし」
「いや、海賊だって言ってたじゃねぇか!」
ウソップが突っ込む。
「ああなったら聞かねぇな」
サンジが飽きれる。もうっとナミは悪態をつく。
「わかったわよ。帰ってきたらこってり絞ってやるわ」
「フフフ。わかったわ」
「カッコウ…来るかなぁ」
チョッパーは心配そうに船の舳先から山の方をみた。
「「海賊なのかぁ! すげぇー」」
ウソップとナミ、ゾロが驚き、ルフィとチョッパーが喜ぶ、不思議な光景がそこにあった。この光景をもう少し見ようかと思ったが、そろそろ行かなければと金時計で時間を確認する。
『申し訳ありません、麦わら一味の皆さん。僕から1つお話があります』
それにみんなが反応する。サンジも目を覚まし立ち上がった。
『明日、ここに海軍がいらっしゃいます』
「「「海軍!?」」」
みんな目が飛び出る程驚く。
「ここには来ねェんじゃなかったのかよ!」
ウソップが言う。ジンはそれに補足を入れた。
『僕がお願いしました。カッティノ山賊さんたちを捕まえてもらうために』
「嘘ッ!! 早く出なきゃ。でもログが…」
ナミはログポースを見る。まだログは変わっていないようだ。
『明日…いえ今日ですね。今日の朝、日の出と共にログが変わるそうです。なので朝一に出れば問題ありません』
「そうなの…」
ホッとナミが胸を撫で下ろす。
「あなたはどうするの?」
ロビンがジンに問う。
『僕は、今からカッティノさんを捕まえに行ってそれからこの島を出ます』
「えっ、ジンが倒しに行くのか?」
チョッパーがピョコピョコと歩いて来る。
『はい、そうですよ。チョッパーくん。先程、町長さんと約束して来ましたので』
チョッパーと同じ目線になるよう屈み、ジンは笑顔で話す。
『なのでチョッパーくん。皆さんと共に船で朝を待って出航してください』
「…でも、危なくないのか?」
「なんだ? チョッパーにはやけに優しいな」
「確かに。嬉しそうじゃねぇか」
ウソップの言葉にフランキーが頷く。
「フフフ、相変わらずなのね」
「なんだ、いいやつじゃねぇかー」
ロビンとルフィはニコニコしている。
「なるほど…」
サンジはタバコを取り出し火をつける。皆も一様に思った。
「「「こいつ、子供が好きなんだ」」」
と。
『安心してください。では、行きますね』
チョッパーとの会話を区切り、立ち上がる。
「ちょっとまだ話が!」
『しかし、時間が迫っていますので…』
「なら、みんなで行けばいいんじゃねェか!」
ルフィが肩を回しながら言う。それにジンは首を横に振る。
『いけません。あなた方は早く船に…』
「嫌だ! お前を仲間にするんだ!!」
ズキッ
その言葉にジンは微かに苦しい顔をする。
『……それは本末転倒です』
「そういえば、カッティノは刀のコレクターだと聞いたわ」
「刀だと?」
ロビンが顔に手をあて思い出したように言う。その言葉にゾロが反応した。
『(そんな情報あったでしょうか…)』
ジンはロビンの情報に戸惑う。
「本当か、ロビン?」
ゾロが聞くとロビンが頷く。ゾロが口角が上がる。
「おい、ジン。俺も連れてけ! 刀がほしいんだ」
『はい? しかし…』
「ルフィ、俺とジンで行ってくる。先に船に乗っといてくれ」
「えぇー、おれも行くぞー」
「ルフィ、ゾロに任せましょう」
ロビンがルフィの肩に手を置き、諭す。
「ロビン?」
ナミが不思議そうな顔をするとフフフと笑う。
『ロビン、貴女は何を…』
「おい、時間がねぇんだろ? 行こうぜ」
そう言うとゾロがスタスタと歩いて行く。
『あっ、待ってください。ロロノア・ゾロさん!』
カッティノのアジトを知らないゾロをジンは追いかける。その光景をゾロ以外の麦わら一味は呆然と見ていた。ふたりが見えなくなる。
「ロビン、なんであんなことを!」
「そうだよなー。あれじゃあ、ゾロに行けって行ってるもんだもんな」
ウソップがうんうんと頷く。ロビンはルフィの肩から手を離した。
「ルフィは彼を仲間にしたいんでしょ」
「あぁ、そうだ!」
「なんかスーパーな作戦でもあんのか、ロビン」
「作戦だったのか!?」
フランキーの“作戦”と言う言葉にチョッパーは驚く。
「彼とチョッパーの会話の様子から、彼が変わってないってわかったから」
「変わってないって? 変なやつじゃん」
「フフフ。彼は“子供”と“困ってる人”が見逃せないお人好しなのよ」
「「「?」」」
ロビンの意味深な言葉にみんなが?になる。そこにタバコを吸いながらあぁっとサンジが言う。
「なるほど、子供と“困った人”か。確かにあいつは困った人だな」
「ん、なんかわかったのか?」
「なんでだ、ゾロは強いぞ!」
「あっ! そういうこと」
「なるほどなぁー。確かにあいつはダメだ」
「まったくスーパーな作戦だぜ!」
チョッパーとルフィ以外が頷く。チョッパーはロビンに訳が分からないと服の袖を引っ張る。
「チョッパー。考えみて、ゾロは強いわ。カッティノにも勝てる」
「うんうん」
「でも、ゾロはまっすぐここに帰って来れるかしら?」
「「あっ!」」
チョッパーと話しを聞いていたルフィが同時にわかったと声をあげる。そう。ロビンの作戦はゾロとジンを一緒に行動させること。
「彼はカッティノを倒したらきっと消えるわ。でも、方向音痴のゾロが迷って船に戻れないとなったら、彼はゾロを連れて帰ってくる。
“ジン”はそういう人よ」
フゥー――っと煙を吐く、サンジ。
「ロビンちゃんにそこまで言わせるのか…あのやろう、クソうらやましいぜ」
-----------
『(ロビンの企みに、まんまとはまってしまった気がしてなりませんね…)』
ゾロを先導しながら、走るジンはため息をつく。
「おい、ジン。お前海賊ってのは本当なのか?」
『えぇ、そうですよ。これでも海賊です』
ゾロの問いに振り向きながら答える。
「仲間はどうしたんだ? 一緒じゃねぇみたいだが…」
『……仲間はいません』
「いない? 海賊なんだろう?」
クスクスとジンは笑う。
「なんだぁ?」
『ロロノア・ゾロさん。貴方はこれを聞くと笑うかもしれません』
「?」
『僕は一人海賊と言われています』
「はぁ!?」
――――――――――
ジンたちが移動している間、ルフィたちはサニー号にいた。
「「「一人海賊?」」」
ロビンの言葉にみんなが声をあげる。
「なんだそりゃ」
「それって海賊なのかぁ?」
フランキーとウソップは腕を組み、首を傾げる。
「そんな海賊聞いたこともないわよ!」
ナミはぶぅぶぅと怒る。ニコニコとクイズのヒントを出すように話しを続けるロビン。
「そうねぇ。“一人海賊”はあまり有名ではないかも知れないわね…じゃあ」
「ロビン!! 言わなくていいぞ!!」
ルフィが肉をかじりながら言う。
「あんた何言ってんの?」
ナミは一瞬考え、ルフィに怒鳴る。
「おれはあいつから聞きてぇんだ。だってまだカッコウって名前と眼帯がカッコイイってことしかしらねぇし」
「いや、海賊だって言ってたじゃねぇか!」
ウソップが突っ込む。
「ああなったら聞かねぇな」
サンジが飽きれる。もうっとナミは悪態をつく。
「わかったわよ。帰ってきたらこってり絞ってやるわ」
「フフフ。わかったわ」
「カッコウ…来るかなぁ」
チョッパーは心配そうに船の舳先から山の方をみた。