この時代を白ひげと呼ぶ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『“気ままな鎖(フィクルチェイン)”……』
「「死ねェー!!“渡り鳥”ィ……!!!」」
『―――“歩くように(アンダンテ)”』
ズパパパパパパ…!!
「「「うわぁぁあぁあ……!!」」」
戦争の渦中に舞い戻ったジンは辺りにいる白ひげクルーを薙ぎ払うと、手に紙の鎖を収める。
そんなジンの耳に海兵の声が届いた。
「“麦わら”を止めろ!!」
「各兵は処刑台に…!!」
『!…――“海兵の皆さん、処刑台に行くことは許しません”』
「「「!!!」」」
ビリビリビリと海兵達の頭にジンの言葉が通る。ジンは構わず続けた。
『“皆さんは、周辺の白ひげ海賊団の討伐にあたってください”』
「「「はッ!!」」」
海兵はジンに敬礼すると、それぞれ近くにいる白ひげ海賊団へ向かって行く。ジンは息をついた。
『…これくらいしか、僕には出来ません』
シルクハットをあげ、処刑台に真っ直ぐ走るルフィの背中を見る。そしてポツリと言った。
『ルフィさん。どうか、貴方の望みが叶いますように』
「悪いわね。ヴァナタの力が必要で」
「お安いご用です、イワさん……!!」
もそっとイワンコフの髪の中が動いたと思えば、むくっ…と人影が姿を現す。革命軍のイナズマだ。
「ご心配なく…」
「処刑台は近い!!!麦わらボーイ!!!」
「ああ!!!」
「ヴァナタまっすぐ走りなさい!!!」
「え」
ルフィはイワンコフの言葉とチョキチョキと聞こえるハサミの音に、走りながら目を丸くした。
一方、地面にハサミを入れたイナズマは地面をベロンとめくる。ガシャァン!!!という音と共に、めくり上がった地面が処刑台に届き、処刑台と広場をつなぐ橋となった。
「「「!!?」」」
「うわぁぁ何だこれはァ~~!!?」
「カニちゃん!!」
「あれは…」
「「「“革命軍”のイナズマ!!!」」」
「ルフィ君、ゆけ!!」
「おう!!ありがとう」
ダダダ…!!とルフィは処刑台のエースにまっすぐかけられたら橋を渡る。思いを叫んだ。
「来たぞ~~~~~~!!!エース~~~~~!!!」
「行かせるなァ~!!!」
ドドドン…!! ボコゴォン!!!
「!」
海兵が放った大砲。しかしそれはビスタの双剣に斬られる。
「行け、麦わらァ!!!」
「行かせないよォ~」
ピカッと光る黄猿。白ひげはルフィの下に行かせまいと槍を振り上げた。
ドンッ!!
「!!」
黄猿を白ひげの攻撃に怯む。黄猿をその場に留めた白ひげは、ルフィを見上げた。
ルフィがエースの下にたどり着くまで、もう少し。
「行けェ、麦わらァ~~~!!!」
「エースを解放しろォ!!!」
「エースの弟~~~!!!」
「……ハァ……ハァ」
処刑台にかけられた橋を必死に渡るルフィ。橋の先にいるエースに自然と頬が緩んだ。
「キャプテン・バギー!!麦わらが処刑台に!!」
「ぬおー!!あの野郎目立ちやがって!!!」
「近づくなっキャブル!!!ヒーハー~~~!!!」
青キジの氷から見事復活したバギーは広場にムキーと声を上げる。一方橋の下では、イワンコフとイナズマが海兵達を橋に近づけないよう暴れていた。
ボコゴォ…ン!!
「「「あ!!!」」」
「じいちゃん!!!」
ミシミシと橋にヒビが入る。ルフィの目の前にガープが現れた。ルフィは叫ぶ。
「そこをどいてくれェ!!!」
「どくわけにいくかァ!!!ルフィ!!!わしゃ“海軍本部”中将じゃ!!!」
「英雄ガープだ!!!」
わあああああああ!!!
広場が歓声と怒号に包まれた。
「橋が…落ちる!!」
「何とかしなよ、麦わらボーイ!!」
橋の下でイナズマとイワンコフが冷や汗を流しながら、ルフィを見守っている。
ガープは厳しい目でルフィを睨んだ。
「お前が生まれる遥か昔から、わしは海賊達と戦ってきた!!!」
「!!」
「ここを通りたくばわしを殺してでも通れ!!!――“麦わらのルフィ”!!!」
「!!!」
「それが“お前達”の選んだ道じゃァ!!!」
「……!!ジジイ」
「……!!」
―――甘ったれるな!!お前は誰よりも強い海兵になるんじゃ
「……っ」
―――そんな気持ちじゃあ、すぐに海賊に殺されるぞ!!!
ルフィとエースの頭に幼き日頃の強く優しいガープの言葉が甦る。
「できねェよ、じいちゃん!!!どいてくれェ!!!」
「できねば、エースは死ぬだけだ!!!」
「いやだァ!!!」
「いやな事などいくらでも起きる!!!わしゃあ容赦せんぞ!!!」
ガープはグッと足に力を入れる。そして、苦渋の決断を口にした。
「ルフィお前を!!敵とみなす!!!」
「……っ」
拳骨を構えるガープ。ルフィはドルルン!!!と身体から煙を上げる。
「……!」
「……!」
2人は同時に拳を振り上げた。
―――今になって、命が惜しい!!
「……っ」
「ガープ!!」
ガープは頭によぎったエースの姿にグッと目を瞑る。センゴクは叫んだ。
「うわああああああああ!!!」
「!!!」
ドゴォン……!!
ルフィの拳が目をつむったガープの顔に当たる。ガープは橋から派手に吹き飛び、地面に突き刺さった。
「「「ガープ中将!!?」」」
「貴様も人の親だ、ガープ……!!」
センゴクは奥歯をかむ。その間にもルフィは壊れた橋をタタンッ!!!と飛び越える。
カー……ドキュン!!
「!!!」
黄猿は、余所見をする白ひげの槍を足で抑えつけ、指からビームを放った。
ビームは白ひげの身体を貫く。
「「「オヤジィイ!!!」」」
白ひげクルー達が叫ぶ中、ルフィはとうとう処刑台にたどり着いた。
―――ルフィはこれを……!!兄の手錠のカギじゃ……!!
「鍵あるんだ、待ってろ!!!ハァ……!!」
「ルフィ、お前!!」
「ハア……ハァ……」
ルフィは息を荒く上げながら、鍵を取り出す。
.
「「死ねェー!!“渡り鳥”ィ……!!!」」
『―――“歩くように(アンダンテ)”』
ズパパパパパパ…!!
「「「うわぁぁあぁあ……!!」」」
戦争の渦中に舞い戻ったジンは辺りにいる白ひげクルーを薙ぎ払うと、手に紙の鎖を収める。
そんなジンの耳に海兵の声が届いた。
「“麦わら”を止めろ!!」
「各兵は処刑台に…!!」
『!…――“海兵の皆さん、処刑台に行くことは許しません”』
「「「!!!」」」
ビリビリビリと海兵達の頭にジンの言葉が通る。ジンは構わず続けた。
『“皆さんは、周辺の白ひげ海賊団の討伐にあたってください”』
「「「はッ!!」」」
海兵はジンに敬礼すると、それぞれ近くにいる白ひげ海賊団へ向かって行く。ジンは息をついた。
『…これくらいしか、僕には出来ません』
シルクハットをあげ、処刑台に真っ直ぐ走るルフィの背中を見る。そしてポツリと言った。
『ルフィさん。どうか、貴方の望みが叶いますように』
「悪いわね。ヴァナタの力が必要で」
「お安いご用です、イワさん……!!」
もそっとイワンコフの髪の中が動いたと思えば、むくっ…と人影が姿を現す。革命軍のイナズマだ。
「ご心配なく…」
「処刑台は近い!!!麦わらボーイ!!!」
「ああ!!!」
「ヴァナタまっすぐ走りなさい!!!」
「え」
ルフィはイワンコフの言葉とチョキチョキと聞こえるハサミの音に、走りながら目を丸くした。
一方、地面にハサミを入れたイナズマは地面をベロンとめくる。ガシャァン!!!という音と共に、めくり上がった地面が処刑台に届き、処刑台と広場をつなぐ橋となった。
「「「!!?」」」
「うわぁぁ何だこれはァ~~!!?」
「カニちゃん!!」
「あれは…」
「「「“革命軍”のイナズマ!!!」」」
「ルフィ君、ゆけ!!」
「おう!!ありがとう」
ダダダ…!!とルフィは処刑台のエースにまっすぐかけられたら橋を渡る。思いを叫んだ。
「来たぞ~~~~~~!!!エース~~~~~!!!」
「行かせるなァ~!!!」
ドドドン…!! ボコゴォン!!!
「!」
海兵が放った大砲。しかしそれはビスタの双剣に斬られる。
「行け、麦わらァ!!!」
「行かせないよォ~」
ピカッと光る黄猿。白ひげはルフィの下に行かせまいと槍を振り上げた。
ドンッ!!
「!!」
黄猿を白ひげの攻撃に怯む。黄猿をその場に留めた白ひげは、ルフィを見上げた。
ルフィがエースの下にたどり着くまで、もう少し。
「行けェ、麦わらァ~~~!!!」
「エースを解放しろォ!!!」
「エースの弟~~~!!!」
「……ハァ……ハァ」
処刑台にかけられた橋を必死に渡るルフィ。橋の先にいるエースに自然と頬が緩んだ。
「キャプテン・バギー!!麦わらが処刑台に!!」
「ぬおー!!あの野郎目立ちやがって!!!」
「近づくなっキャブル!!!ヒーハー~~~!!!」
青キジの氷から見事復活したバギーは広場にムキーと声を上げる。一方橋の下では、イワンコフとイナズマが海兵達を橋に近づけないよう暴れていた。
ボコゴォ…ン!!
「「「あ!!!」」」
「じいちゃん!!!」
ミシミシと橋にヒビが入る。ルフィの目の前にガープが現れた。ルフィは叫ぶ。
「そこをどいてくれェ!!!」
「どくわけにいくかァ!!!ルフィ!!!わしゃ“海軍本部”中将じゃ!!!」
「英雄ガープだ!!!」
わあああああああ!!!
広場が歓声と怒号に包まれた。
「橋が…落ちる!!」
「何とかしなよ、麦わらボーイ!!」
橋の下でイナズマとイワンコフが冷や汗を流しながら、ルフィを見守っている。
ガープは厳しい目でルフィを睨んだ。
「お前が生まれる遥か昔から、わしは海賊達と戦ってきた!!!」
「!!」
「ここを通りたくばわしを殺してでも通れ!!!――“麦わらのルフィ”!!!」
「!!!」
「それが“お前達”の選んだ道じゃァ!!!」
「……!!ジジイ」
「……!!」
―――甘ったれるな!!お前は誰よりも強い海兵になるんじゃ
「……っ」
―――そんな気持ちじゃあ、すぐに海賊に殺されるぞ!!!
ルフィとエースの頭に幼き日頃の強く優しいガープの言葉が甦る。
「できねェよ、じいちゃん!!!どいてくれェ!!!」
「できねば、エースは死ぬだけだ!!!」
「いやだァ!!!」
「いやな事などいくらでも起きる!!!わしゃあ容赦せんぞ!!!」
ガープはグッと足に力を入れる。そして、苦渋の決断を口にした。
「ルフィお前を!!敵とみなす!!!」
「……っ」
拳骨を構えるガープ。ルフィはドルルン!!!と身体から煙を上げる。
「……!」
「……!」
2人は同時に拳を振り上げた。
―――今になって、命が惜しい!!
「……っ」
「ガープ!!」
ガープは頭によぎったエースの姿にグッと目を瞑る。センゴクは叫んだ。
「うわああああああああ!!!」
「!!!」
ドゴォン……!!
ルフィの拳が目をつむったガープの顔に当たる。ガープは橋から派手に吹き飛び、地面に突き刺さった。
「「「ガープ中将!!?」」」
「貴様も人の親だ、ガープ……!!」
センゴクは奥歯をかむ。その間にもルフィは壊れた橋をタタンッ!!!と飛び越える。
カー……ドキュン!!
「!!!」
黄猿は、余所見をする白ひげの槍を足で抑えつけ、指からビームを放った。
ビームは白ひげの身体を貫く。
「「「オヤジィイ!!!」」」
白ひげクルー達が叫ぶ中、ルフィはとうとう処刑台にたどり着いた。
―――ルフィはこれを……!!兄の手錠のカギじゃ……!!
「鍵あるんだ、待ってろ!!!ハァ……!!」
「ルフィ、お前!!」
「ハア……ハァ……」
ルフィは息を荒く上げながら、鍵を取り出す。
.