この時代を白ひげと呼ぶ
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「英雄ガープが守りに加わったぞ!!!」
「名前に踊らされるなアホンダラァ!!!ただの老兵だ!!!」
「フフン!!」
「貴様もその世代ならァ、目の前の敵に気ィつけい!!!」
ボコココ…ドン!!と白ひげに犬の形をしたマグマが牙をむく。
白ひげは腕を振り払う。
「!」
ボコォン!!!
マグマの犬が町まで吹き飛ばされた。赤犬は厳しい目を向ける。
「いちいち町を壊しやがって…!!」
「守ってみろと言ったろう!!!」
「道を作れ!!!エース、救出の道を!!!」
「新世界の力、思い知れ!!!」
わあああああああ……!!!
「……………」
「!?」
「……………」
「どうした………“火拳”………!!」
「ん?」
センゴクがエースを見下ろし、尋ねた。ガープはその声が聞こえたのか処刑台を見上げる。
エースは、溢れてくる想いに奥歯を噛み締めていた。
――――なァ、ジジイ
―――あァ?
――――おれは………生まれてきてもよかったのかな…
「…………」
―――そりゃ、おめェ……生きてみりゃわかる
「………」
エースとガープの頭に過(ヨ)ぎる言葉。今まさにその答えが出されようとしていることを実感する。
「……イワちゃん……!!」
「はっ!!ヴァナタ意識が……!!」」
イワンコフの足をつかんだルフィ。イワンコフはルフィの根性に驚きを隠せない。
ルフィは息も絶え絶えに訴える。
「最後の頼み…!!聞いてくれ…!!!」
「!?」
「道を開けろー!!」
「エースさん、待っとれよ!!」
「もう一歩だ!!今行くぞォ!!!!」
「……おれは………腐ってる……!!!」
「「「エース~~~!!!」」」
「エース!!!必ず助けるぞ~~~!!!!」
「待ってろよォ、エース~~~!!!」
「諦めんじゃねェぞォ~~~!!!!」
「……くそ………おれは…歪んでる!!!こんな時に…!!」
自分のために闘う仲間達に、エースは溢れる想いを止められない。
「オヤジが……弟が……!!仲間達が……!!血を流して、倒れて行くのに……!!!
おれは嬉しく涙が止まらねェ」
「……っ」
「今になって…命が……惜しい!!!」
「ウウッ……!!!」
白ひげは胸を抑え膝をつく。せきと共に血反吐が地面を赤く染めた。
「クソッタレ…!!」
「「「オヤジィ!!?」」」
「寄る年波は越えられんか……!!!白ひげェ!!!」
「……!!(一番恐れてた事が…!!!)」
マルコは白ひげの危機に、走り出す。
「勝敗は一瞬の隙だよねェ~」
「!!」
ヒュンヒュン……ドドンッ!!!
「マルコ!!!」
黄猿のビームがマルコを貫いた。ジョスは驚き、声をあげる。
「他所見したろ?今……」
パキィ…!!っと青キジの指が凍る。その凍った手がジョスを襲った。
「ぐァ!!!」
「「ジョス~~~!!!」」
ジョスの身体はみるみる凍っていく。白ひげクルー達は悲鳴を上げた。
「……」
赤犬は膝をついた白ひげを容赦なくマグマの拳で殴る。
ドン!!!
「……っ!!」
「テンション・ホルモンをもう一発!?無っ茶ブル!!!もうダメよ!!!インペルダウンから戦い通し……!!
猛毒によって死の淵まで行ったヴァナタの体は本当はもう、“限界をとうに超えてる!!!”」
「………っ!!」
「これ以上体をダマしたら…ヴァナタ後で、本当に命を落とすわよ!!!」
「ハァ…ハァ…!!」
「!」
ルフィはガシッとイワンコフの手をつかむ。
「やるだけやって…ハァ……死ぬならいい…!!」
「!!」
「……ハァ……ハァ…戦わせてくれ…!!イワちゃん」
「オヤジがやられた」
「マルコもジョスも危ないぞ!!!」
「今、戦えなくて……!!もしエースを救えなかったら…!!おれは後で死にたくなる!!!」
「!!!」
「今…戦う力をおれにくれ!!!」
「……!!だから、ヴァターシはヴァナタに死なれちゃドラゴンに合わせる顔面がねェっつってんのに、このバッキャブルめ!!!」
「……ハァ……ハァ」
「……!!」
イワンコフは、ルフィの強い目に圧される。覚悟を決めた。
「……っ。わかったわよ…ぬ~~勝手にしやがれェ!!」
『将校さん、少しお時間よろしいですか?』
「!!わ…“渡り鳥”!!?」
戦場一角で突然現れたジン。将校は目を丸くした。
「死ねェ!!!」
「うわぁぁ!?」
よそ見をしていた将校に、振り上げられる刃。ジンは素っ頓狂な声をあげる将校の声を端で捉えながら、言った。
『……“白ひげのクルーさん、敵はあちらですよ”』
「!!」
ビリビリと白ひげクルーの脳に電気が走る。同時にピタリと刃を止まった。
『“そう、僕らに構わず、皆さんを連れて進んでください”』
「……おい!お前ら先へ行くぞ!!エースを助けるんだ」
「「「オオー!!」」」
「???」
白ひげのクルー達は、処刑台へ向かって行く。将校は首を傾げた。ジンは将校に目を向け微笑んだ。
『“ご安心を。僕は味方です。”お怪我はありませんか?』
「……あ、ああ」
『それは良かった。ところで“貴方のお名前をお聞きしたい”のですが』
ビリビリと脳に電気が走る。電気が走った後、将校は悩むことなく口を開いた。
「トランプ。海軍本部少将だ」
『“トランプさん。良かった、貴方を探しておりました”』
「!?おれを…“七武海”が」
ジンはニコッと笑う。
『“ええ。センゴク元帥から貴方に密命を届けるよう、仰せつかっております”』
「…密命!?」
思わず声をあげたトランプ。ジンは人差し指を口元に添えた。
『“トランプさん、お静かに。周りに聞こえます”』
「!?……す、すまない」
『いえ。それでは、“今から僕が言うことの全てをセンゴク元帥のお言葉として遵守してください”』
「……っ」
ゴクリとトランプは喉をならす。トランプの視線の先にはジンではなく、センゴクが映っていた。
『“貴方の任務はこの戦場にある無傷の軍艦を一隻、この戦場から倉庫に移動させることです”』
「!」
『“移動後はそこで待機を。ああ、遠征に向けて食料など積んでおいてください”』
「はい!」
『“重ねていいますが、この任務は密命。任務内容は部下にも極秘に。軍艦を動かせる最低人数にだけに、元帥からの任務だとお伝えください”』
「……」
『“また連絡はこちらの子電伝虫に。元帥ではなく、僕が連絡役として間に入ります”』
「…はっ!!しかしなぜ軍艦を移動させる程度の任務を…」
『“この任務はとても重要です”』
「?」
『“本当の戦いはこの処刑の後……”』
「え!?」
『“白ひげ海賊団を一網打尽にした後、他の海賊も殲滅するために、元帥は艦を出す気でいらっしゃいます』
「……!」
『“その斥候として貴方は選ばれたのです”』
「…!!」
『“貴方は海軍の未来を担うと、元帥は期待されていましたよ”』
「……!!」
トランプの目が輝く。ジンもニコニコと笑み零した。
『“尊敬致します”』
「いや、そんな…あはは」
『……。“それでは、速やかに任務を実行してください”』
「はい!!」
ダダダダ…!!っと戦場から離れるように走って行くトランプ。その背を見送るジンは赤と青の目で見送る。
『“僕は味方です”…か。フフッ…本当に、どの口が言っているのでしょうね』
ジンは赤い目を隠すように、顔に手をおく。
『(これで戦争が終われば、僕は、…あの島に、お嬢様の下に行くことが出来る……!!)』
「ウォォオォオオォォ…!!!」
『!!…――ルフィさん!?』
ジンは右目から手を離し、広場の中央に目を向ける。とっさに胸に手を置き、ハンマーでルフィを殴った時につけた栞の位置を探った。
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「名前に踊らされるなアホンダラァ!!!ただの老兵だ!!!」
「フフン!!」
「貴様もその世代ならァ、目の前の敵に気ィつけい!!!」
ボコココ…ドン!!と白ひげに犬の形をしたマグマが牙をむく。
白ひげは腕を振り払う。
「!」
ボコォン!!!
マグマの犬が町まで吹き飛ばされた。赤犬は厳しい目を向ける。
「いちいち町を壊しやがって…!!」
「守ってみろと言ったろう!!!」
「道を作れ!!!エース、救出の道を!!!」
「新世界の力、思い知れ!!!」
わあああああああ……!!!
「……………」
「!?」
「……………」
「どうした………“火拳”………!!」
「ん?」
センゴクがエースを見下ろし、尋ねた。ガープはその声が聞こえたのか処刑台を見上げる。
エースは、溢れてくる想いに奥歯を噛み締めていた。
――――なァ、ジジイ
―――あァ?
――――おれは………生まれてきてもよかったのかな…
「…………」
―――そりゃ、おめェ……生きてみりゃわかる
「………」
エースとガープの頭に過(ヨ)ぎる言葉。今まさにその答えが出されようとしていることを実感する。
「……イワちゃん……!!」
「はっ!!ヴァナタ意識が……!!」」
イワンコフの足をつかんだルフィ。イワンコフはルフィの根性に驚きを隠せない。
ルフィは息も絶え絶えに訴える。
「最後の頼み…!!聞いてくれ…!!!」
「!?」
「道を開けろー!!」
「エースさん、待っとれよ!!」
「もう一歩だ!!今行くぞォ!!!!」
「……おれは………腐ってる……!!!」
「「「エース~~~!!!」」」
「エース!!!必ず助けるぞ~~~!!!!」
「待ってろよォ、エース~~~!!!」
「諦めんじゃねェぞォ~~~!!!!」
「……くそ………おれは…歪んでる!!!こんな時に…!!」
自分のために闘う仲間達に、エースは溢れる想いを止められない。
「オヤジが……弟が……!!仲間達が……!!血を流して、倒れて行くのに……!!!
おれは嬉しく涙が止まらねェ」
「……っ」
「今になって…命が……惜しい!!!」
「ウウッ……!!!」
白ひげは胸を抑え膝をつく。せきと共に血反吐が地面を赤く染めた。
「クソッタレ…!!」
「「「オヤジィ!!?」」」
「寄る年波は越えられんか……!!!白ひげェ!!!」
「……!!(一番恐れてた事が…!!!)」
マルコは白ひげの危機に、走り出す。
「勝敗は一瞬の隙だよねェ~」
「!!」
ヒュンヒュン……ドドンッ!!!
「マルコ!!!」
黄猿のビームがマルコを貫いた。ジョスは驚き、声をあげる。
「他所見したろ?今……」
パキィ…!!っと青キジの指が凍る。その凍った手がジョスを襲った。
「ぐァ!!!」
「「ジョス~~~!!!」」
ジョスの身体はみるみる凍っていく。白ひげクルー達は悲鳴を上げた。
「……」
赤犬は膝をついた白ひげを容赦なくマグマの拳で殴る。
ドン!!!
「……っ!!」
「テンション・ホルモンをもう一発!?無っ茶ブル!!!もうダメよ!!!インペルダウンから戦い通し……!!
猛毒によって死の淵まで行ったヴァナタの体は本当はもう、“限界をとうに超えてる!!!”」
「………っ!!」
「これ以上体をダマしたら…ヴァナタ後で、本当に命を落とすわよ!!!」
「ハァ…ハァ…!!」
「!」
ルフィはガシッとイワンコフの手をつかむ。
「やるだけやって…ハァ……死ぬならいい…!!」
「!!」
「……ハァ……ハァ…戦わせてくれ…!!イワちゃん」
「オヤジがやられた」
「マルコもジョスも危ないぞ!!!」
「今、戦えなくて……!!もしエースを救えなかったら…!!おれは後で死にたくなる!!!」
「!!!」
「今…戦う力をおれにくれ!!!」
「……!!だから、ヴァターシはヴァナタに死なれちゃドラゴンに合わせる顔面がねェっつってんのに、このバッキャブルめ!!!」
「……ハァ……ハァ」
「……!!」
イワンコフは、ルフィの強い目に圧される。覚悟を決めた。
「……っ。わかったわよ…ぬ~~勝手にしやがれェ!!」
『将校さん、少しお時間よろしいですか?』
「!!わ…“渡り鳥”!!?」
戦場一角で突然現れたジン。将校は目を丸くした。
「死ねェ!!!」
「うわぁぁ!?」
よそ見をしていた将校に、振り上げられる刃。ジンは素っ頓狂な声をあげる将校の声を端で捉えながら、言った。
『……“白ひげのクルーさん、敵はあちらですよ”』
「!!」
ビリビリと白ひげクルーの脳に電気が走る。同時にピタリと刃を止まった。
『“そう、僕らに構わず、皆さんを連れて進んでください”』
「……おい!お前ら先へ行くぞ!!エースを助けるんだ」
「「「オオー!!」」」
「???」
白ひげのクルー達は、処刑台へ向かって行く。将校は首を傾げた。ジンは将校に目を向け微笑んだ。
『“ご安心を。僕は味方です。”お怪我はありませんか?』
「……あ、ああ」
『それは良かった。ところで“貴方のお名前をお聞きしたい”のですが』
ビリビリと脳に電気が走る。電気が走った後、将校は悩むことなく口を開いた。
「トランプ。海軍本部少将だ」
『“トランプさん。良かった、貴方を探しておりました”』
「!?おれを…“七武海”が」
ジンはニコッと笑う。
『“ええ。センゴク元帥から貴方に密命を届けるよう、仰せつかっております”』
「…密命!?」
思わず声をあげたトランプ。ジンは人差し指を口元に添えた。
『“トランプさん、お静かに。周りに聞こえます”』
「!?……す、すまない」
『いえ。それでは、“今から僕が言うことの全てをセンゴク元帥のお言葉として遵守してください”』
「……っ」
ゴクリとトランプは喉をならす。トランプの視線の先にはジンではなく、センゴクが映っていた。
『“貴方の任務はこの戦場にある無傷の軍艦を一隻、この戦場から倉庫に移動させることです”』
「!」
『“移動後はそこで待機を。ああ、遠征に向けて食料など積んでおいてください”』
「はい!」
『“重ねていいますが、この任務は密命。任務内容は部下にも極秘に。軍艦を動かせる最低人数にだけに、元帥からの任務だとお伝えください”』
「……」
『“また連絡はこちらの子電伝虫に。元帥ではなく、僕が連絡役として間に入ります”』
「…はっ!!しかしなぜ軍艦を移動させる程度の任務を…」
『“この任務はとても重要です”』
「?」
『“本当の戦いはこの処刑の後……”』
「え!?」
『“白ひげ海賊団を一網打尽にした後、他の海賊も殲滅するために、元帥は艦を出す気でいらっしゃいます』
「……!」
『“その斥候として貴方は選ばれたのです”』
「…!!」
『“貴方は海軍の未来を担うと、元帥は期待されていましたよ”』
「……!!」
トランプの目が輝く。ジンもニコニコと笑み零した。
『“尊敬致します”』
「いや、そんな…あはは」
『……。“それでは、速やかに任務を実行してください”』
「はい!!」
ダダダダ…!!っと戦場から離れるように走って行くトランプ。その背を見送るジンは赤と青の目で見送る。
『“僕は味方です”…か。フフッ…本当に、どの口が言っているのでしょうね』
ジンは赤い目を隠すように、顔に手をおく。
『(これで戦争が終われば、僕は、…あの島に、お嬢様の下に行くことが出来る……!!)』
「ウォォオォオオォォ…!!!」
『!!…――ルフィさん!?』
ジンは右目から手を離し、広場の中央に目を向ける。とっさに胸に手を置き、ハンマーでルフィを殴った時につけた栞の位置を探った。
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