世界を揺らす男
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「エースがやべェ!!!急がねェと…!!ハァ、ハァ」
ルフィは処刑台に目を向けながら海兵達をなぎ倒す。そんなルフィの前に黄猿が現れた。
「振り出しに戻りなよォ~~…」
「!!!?」
ドカン!!っと光速で振り上げられた脚でルフィは蹴られる。吹っ飛ばされたルフィは地面にバウンドしながら処刑台から離れて行った。
「ルフィ君っ!!!」
「!!」
吹き飛ばされたルフィをジンベエは身体を張って受け止める。
「…ぶへっ…ハァ…!!ジンベエ!!ゼェ…ゼェ」
息を乱すルフィは体勢を立て直す。
「…“大将”が出て来た……くそォ……!!」
「手強いが急ごう!!どれだけの強敵が道を塞いで来るか…!そんな事は始めから知ってここへ来たハズじゃろう!!」
ジンベエはルフィを叱咤した。ルフィはぐっと奥歯を噛み締める。
「エースの弟!!もう体力切れか!?」
「え!?」
「おお、隊長達じゃ…!!こりゃあ百人力!!」
ルフィとジンベエの前を駆け抜けて現れたのは隊長達。16番隊のイゾウが仲間と駆けながらルフィに怒鳴った。
「“大将”一人に止められてんじゃねェ!!一緒に来い!!!」
「海兵共が退いていく今がチャンスだ!!一気に突破するぞォ!!!」
「よォし、あんにゃろうめ…!!!」
「オー…こりゃあ。手強いねェ…」
向かってくる白ひげ海賊団に黄猿はニヤッっと笑った。
「10番隊隊長クリエル!!向かって来るなら叩き潰すまでだが、この湾内にいちゃ終わりの様だぜ!?キシシシシシ!!
エースは死に!!おめェらも逃げられず全滅だ!!
おれはどっちが勝とうが興味はねェが“白ひげ”が死ぬのは面白ェ!!!」
キシシシと笑うモリア。クリエルは肩に担いだ大きな銃器をモリアに向ける。
「オヤジもエースも死なせやしねェよ!!!」
ギャギィギィン!!!
一方、ミホークとビスタは刃を交え続けていた。
「勝負は預けよう―――ビスタ」
「互いにその方が利点がありそうだな!!」
『“栞(ブックマーク)”…!!』
「たァ!!」
スパパパァン……!!
ジンの栞が白ひげ12番隊隊長ハルタを襲う。だが、ハルタはそれを剣で防いだ。
『さすが白ひげ海賊団の隊長…皆さんどなたもお強いですね』
「“渡り鳥”!エースの弟の仲間だとしても、邪魔をするなら手加減はしないぞ!!」
ハルタが剣をジンに突き付ける。ジンはそれに笑顔で答えた。
『…ええ、構いません。貴方達の邪魔をする、それが僕と海軍の“協定”ですから……!』
「チッ……!!」
ガキィィン…!!
ジンは精製した紳士の鎌(ジェントルシクル)でハルタに応戦する。
「スモーカーさん!ここはもう…!!」
「わかってる!!!」
別の場所で白ひげ海賊団に応戦するスモーカーとたしぎ。まもなく始まる作戦のため、移動を迫られていた。
「ルフィ…!!急いで兄を…」
「……」
広場へあがったハンコックはまだ湾内にいるルフィの身を案じる。ルフィと同じ湾内にいるくまは海賊の砲弾をはじきながら、無機質な目で辺りを見渡していた。
一方、処刑台ではセンゴクが眉を潜める。
「通信は切れたのか!!?」
「いえ!!もう少しお待ちを!!」
「映像が一つだけになった!!声が聞こえるぞ!?」
シャボンティ諸島では、突然の映像遮断でざわめきが起こっていた。
[あー!あそこに見えるのはー!!]
「「「!?」」」
「おい、どうなってる!!グズグズするな!!!」
センゴクが怒鳴る。シャボンティ諸島では1つだけになったスクリーンに映る人影に視線が注がれていた。
[あれは!!今までその正体を隠していたが!!!
“海賊王”ゴールド・ロジャーの船に乗っていた“伝説の船員(クルー)”のその一人!!!
大海賊“道化のバギー”船長では!!?]
[え?―――確かにそれはおれだが?]
(((え?)))
シャボンティ諸島の人々は画面に映る赤鼻の海賊にポカンとする。
[おれが伝説の海賊だってのは内緒のハズだが?]
[ちょっとキャプテン・バギー!!鼻血出てますよ!顔ふいて顔!!もう1回いきます、テイク2!!]
「映像を切れと言ってるんだ!!作戦が次に進まん!!!」
センゴクが海兵に怒鳴る。海兵は冷や汗をかきながら報告を入れる。
「それが“映像電伝虫”を一匹、インペルダウンの囚人共に奪われまして!!!」
「何だと!!?」
[あ~っ!!あそこにいるのはロジャーの伝説の船員(クルー)であり!!“四皇”赤髪の兄弟分っ!!]
[大海賊“道化のバギー”船長では!!?]
[確かに…おれだが!?]
(((え?)))
「奴らを今すぐに止めろォ~~!!!」
ボゴォン…!!と砲弾が囚人達に撃ち込まれる。
「うおー危ねェっ!!」
「逃げろ見つかった!!!」
面白がって砲撃から逃れる囚人たち。爆発の横でバギー達はなおも撮影を続けていた。
[今しがたか“鷹の目”のミホークに斬られるも平然と立っているあんたは!?]
[おれか?おれはバギーだが?伝説の]
[奴らを全員吹き飛ばせー!!!]
「「「……」」」
「戦場はどうなってんだ!?」
たびたび映るバギーと囚人達のせいで、戦場の様子はわからない。
「なぜ他の映像は途切れたんだ!?」
「処刑されかけてたエースを映せー!!」
「バーソロミュー・くまの軍団を映せ~~~!!」
シャボンティ諸島では怒号が飛び交った。
「後方に構うな!前へ進めェ~~!!!」
「…………!!!」
ズゥー……ン!!
湾外にいる傘下の海賊達がパシフィスタに襲われる。
一方、モビーディック号ではスクアードが白ひげの下に息を切らしてやって来た。
「スクアード!無事だったか。さっきてめェに連絡を」
「ああ、すいません。オヤッさん!」
スクアードはモビーディック号のビークヘットの上で戦場を見下ろす。
「後方…。傘下の海賊団はえらいやられ様だ……!!」
「持てる戦力は全てぶつけて来る……!!後ろから追われるんなら望む所だ。
おれも出る!!こっちも一気に攻め込む他にねェ!!!」
臨戦態勢を取る白ひげ。スクアードは鞘から刀を抜いた。
「そうですね。おれ達も全員あんたにゃ大恩がある。白ひげ海賊団のためなら命もいらねェ!!」
「ん?スクアード、あんな所に……」
マルコはモビーディック号にいる白ひげとスクアードを見上げる。スクアードが刀を両手でしっかり握るのが見えた。
そして次の瞬間―――
ドン!!
「!!!!」
スクアードの刀が白ひげの胸を突き刺した。
.
ルフィは処刑台に目を向けながら海兵達をなぎ倒す。そんなルフィの前に黄猿が現れた。
「振り出しに戻りなよォ~~…」
「!!!?」
ドカン!!っと光速で振り上げられた脚でルフィは蹴られる。吹っ飛ばされたルフィは地面にバウンドしながら処刑台から離れて行った。
「ルフィ君っ!!!」
「!!」
吹き飛ばされたルフィをジンベエは身体を張って受け止める。
「…ぶへっ…ハァ…!!ジンベエ!!ゼェ…ゼェ」
息を乱すルフィは体勢を立て直す。
「…“大将”が出て来た……くそォ……!!」
「手強いが急ごう!!どれだけの強敵が道を塞いで来るか…!そんな事は始めから知ってここへ来たハズじゃろう!!」
ジンベエはルフィを叱咤した。ルフィはぐっと奥歯を噛み締める。
「エースの弟!!もう体力切れか!?」
「え!?」
「おお、隊長達じゃ…!!こりゃあ百人力!!」
ルフィとジンベエの前を駆け抜けて現れたのは隊長達。16番隊のイゾウが仲間と駆けながらルフィに怒鳴った。
「“大将”一人に止められてんじゃねェ!!一緒に来い!!!」
「海兵共が退いていく今がチャンスだ!!一気に突破するぞォ!!!」
「よォし、あんにゃろうめ…!!!」
「オー…こりゃあ。手強いねェ…」
向かってくる白ひげ海賊団に黄猿はニヤッっと笑った。
「10番隊隊長クリエル!!向かって来るなら叩き潰すまでだが、この湾内にいちゃ終わりの様だぜ!?キシシシシシ!!
エースは死に!!おめェらも逃げられず全滅だ!!
おれはどっちが勝とうが興味はねェが“白ひげ”が死ぬのは面白ェ!!!」
キシシシと笑うモリア。クリエルは肩に担いだ大きな銃器をモリアに向ける。
「オヤジもエースも死なせやしねェよ!!!」
ギャギィギィン!!!
一方、ミホークとビスタは刃を交え続けていた。
「勝負は預けよう―――ビスタ」
「互いにその方が利点がありそうだな!!」
『“栞(ブックマーク)”…!!』
「たァ!!」
スパパパァン……!!
ジンの栞が白ひげ12番隊隊長ハルタを襲う。だが、ハルタはそれを剣で防いだ。
『さすが白ひげ海賊団の隊長…皆さんどなたもお強いですね』
「“渡り鳥”!エースの弟の仲間だとしても、邪魔をするなら手加減はしないぞ!!」
ハルタが剣をジンに突き付ける。ジンはそれに笑顔で答えた。
『…ええ、構いません。貴方達の邪魔をする、それが僕と海軍の“協定”ですから……!』
「チッ……!!」
ガキィィン…!!
ジンは精製した紳士の鎌(ジェントルシクル)でハルタに応戦する。
「スモーカーさん!ここはもう…!!」
「わかってる!!!」
別の場所で白ひげ海賊団に応戦するスモーカーとたしぎ。まもなく始まる作戦のため、移動を迫られていた。
「ルフィ…!!急いで兄を…」
「……」
広場へあがったハンコックはまだ湾内にいるルフィの身を案じる。ルフィと同じ湾内にいるくまは海賊の砲弾をはじきながら、無機質な目で辺りを見渡していた。
一方、処刑台ではセンゴクが眉を潜める。
「通信は切れたのか!!?」
「いえ!!もう少しお待ちを!!」
「映像が一つだけになった!!声が聞こえるぞ!?」
シャボンティ諸島では、突然の映像遮断でざわめきが起こっていた。
[あー!あそこに見えるのはー!!]
「「「!?」」」
「おい、どうなってる!!グズグズするな!!!」
センゴクが怒鳴る。シャボンティ諸島では1つだけになったスクリーンに映る人影に視線が注がれていた。
[あれは!!今までその正体を隠していたが!!!
“海賊王”ゴールド・ロジャーの船に乗っていた“伝説の船員(クルー)”のその一人!!!
大海賊“道化のバギー”船長では!!?]
[え?―――確かにそれはおれだが?]
(((え?)))
シャボンティ諸島の人々は画面に映る赤鼻の海賊にポカンとする。
[おれが伝説の海賊だってのは内緒のハズだが?]
[ちょっとキャプテン・バギー!!鼻血出てますよ!顔ふいて顔!!もう1回いきます、テイク2!!]
「映像を切れと言ってるんだ!!作戦が次に進まん!!!」
センゴクが海兵に怒鳴る。海兵は冷や汗をかきながら報告を入れる。
「それが“映像電伝虫”を一匹、インペルダウンの囚人共に奪われまして!!!」
「何だと!!?」
[あ~っ!!あそこにいるのはロジャーの伝説の船員(クルー)であり!!“四皇”赤髪の兄弟分っ!!]
[大海賊“道化のバギー”船長では!!?]
[確かに…おれだが!?]
(((え?)))
「奴らを今すぐに止めろォ~~!!!」
ボゴォン…!!と砲弾が囚人達に撃ち込まれる。
「うおー危ねェっ!!」
「逃げろ見つかった!!!」
面白がって砲撃から逃れる囚人たち。爆発の横でバギー達はなおも撮影を続けていた。
[今しがたか“鷹の目”のミホークに斬られるも平然と立っているあんたは!?]
[おれか?おれはバギーだが?伝説の]
[奴らを全員吹き飛ばせー!!!]
「「「……」」」
「戦場はどうなってんだ!?」
たびたび映るバギーと囚人達のせいで、戦場の様子はわからない。
「なぜ他の映像は途切れたんだ!?」
「処刑されかけてたエースを映せー!!」
「バーソロミュー・くまの軍団を映せ~~~!!」
シャボンティ諸島では怒号が飛び交った。
「後方に構うな!前へ進めェ~~!!!」
「…………!!!」
ズゥー……ン!!
湾外にいる傘下の海賊達がパシフィスタに襲われる。
一方、モビーディック号ではスクアードが白ひげの下に息を切らしてやって来た。
「スクアード!無事だったか。さっきてめェに連絡を」
「ああ、すいません。オヤッさん!」
スクアードはモビーディック号のビークヘットの上で戦場を見下ろす。
「後方…。傘下の海賊団はえらいやられ様だ……!!」
「持てる戦力は全てぶつけて来る……!!後ろから追われるんなら望む所だ。
おれも出る!!こっちも一気に攻め込む他にねェ!!!」
臨戦態勢を取る白ひげ。スクアードは鞘から刀を抜いた。
「そうですね。おれ達も全員あんたにゃ大恩がある。白ひげ海賊団のためなら命もいらねェ!!」
「ん?スクアード、あんな所に……」
マルコはモビーディック号にいる白ひげとスクアードを見上げる。スクアードが刀を両手でしっかり握るのが見えた。
そして次の瞬間―――
ドン!!
「!!!!」
スクアードの刀が白ひげの胸を突き刺した。
.