“七武海”渡り鳥
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「行け、麦わら!!」
「おお」
ルフィは囚人達に助けられながら走る。土埃が舞う正面に人影が見えた。
「ハァ…ハァ……!」
土埃からルフィを見据えた人物、鷹の目は黒刀を前に構える。
「悪いが赤髪…この力慎みはせんぞ…」
「“鷹の目”!!!」
ルフィは走りながらも鷹の目を見つけ、身構えた。
「さて、運命よ…あの次世代の申し子の命
ここまでか、あるいは…この黒刀からどう逃がす……!!!」
「ハァ…あんな強ェのと戦ってる場合じゃねェ!!!…ハァ…おれはエースを助けにきたんだ!!!」
「!」
キュイン!!とルフィはギア2でミホークから逃げる。
「!!?……う」
「射程範囲だ」
ドスゥーン!!!
「!!!」
「い…痛て…斬られた…!!ん?―――おわっ!!!」
ドッ!!と上からミホークの追撃が加わる。ルフィは逃げた。
「…ハァ……………!!」
「どいてろ麦わら!! おれ達が止めてやる!!!」
ニューカマーの囚人達がバッとルフィの前を掛ける。
「“鷹の目”ェ、おれ達を覚えてるかァ!!?」
「おめェに昔挑んだ男だ――しかし今やパワーアップした“新人類 ”!!!」
ドシュッ!!!
「!!!! ウッ!!」
「ア…」
「虫ケラの顔などいちいち憶えちゃいない!!!」
「にゃろ…!!“ゴムゴムの”!!!“JET”……バズっ」
「……」
「!!?」
ルフィは脳裏に“腕が斬られる”イメージが浮かぶ。咄嗟に腕を地面に叩きつけた。
「………!!!ハァ…危ねェ…!!!今…手ェ出したら…切られてた!!」
「意外に冷静じゃないか…」
「うお!!!」
鷹の目はブンッと黒刀を振るう 。 ルフィは体をのけぞって避けた。
「…!」
ルフィはゾッとした。のけぞった格好から見えたのは遠くに聳えていた氷塊が横にスパッと切れた姿。
「氷塊が落ちて来るぞォ!!!」
「!!!」
ドゴゴゴゴゴォ…ン!!
「さァ、どうする!!!」
ビュビュビュ!!!
「わ!!わっ!!!ハァ、ハァ」
細かく刻まれる鷹の目の斬撃をルフィはひたすら避ける。
「兄から遠のく一方だぞ!!!」
「くそォー―!!」
ルフィはまたひとつ斬撃を避けた。何とかしなければ先に進めない。
「ん!?」
ルフィは砂嵐に巻き込まれているバギーを見つけた。名案が浮かぶ。
「“ゴムゴムの”!!」
ルフィは腕をバギーに伸ばし、捕まえた。砂嵐から解放されたバギーは安堵の声を上げる。
「おお!助かっ……」
「“JET身代わり”!!!」
ズバッ!!!
「ギャアアアア~~~!!!」
「!」
バギーは鷹の目が振り抜いた黒刀に胴体を真っ二つにされ、悲鳴を上げた。鷹の目は手応えのない相手に少し驚く。
「――って何しとんじゃクラァ!!!麦わらァ!!!」
ルフィに掴みかかるバギー。
「何だよ! 切ったのあいつだぞ?」
そう言いながらルフィはガッとバギーの上半身を掴み、鷹の目に投げた。
「“ゴムゴムの身代わり”!!!」
「やめんかバあバババババ!!!」
次は縦と横で綺麗に千切りにされる。バギーはキレた。
「許さん~っ!!! 貴様“鷹の目”だなァ~~!!?」
目を吊り上げたバギーは鷹の目に足を向ける。
「くらえ!!!“特製マギー玉”っ!!!消し飛ぶがいい!!!」
バギーはパンッ!!と足先からマギー玉を飛ばす。鷹の目はカンッと刀身を簡単に弾いた。
「!」
バギーは目の前のマギー玉を見て目が点になる。
ボッカァァン!!!
「ああああああ!!!」
「!!!」
「キャプテン・バギー!!?」
「ありがとう、バギー!! おめェの事忘れねェ!!!」
ルフィは爆発に散ったバギーに礼を言い、その間にルフィは鷹の目の脇を駆け抜けた。
「……。まだまだだ」
鷹の目は駆け抜けるルフィの背に向けて、黒刀を構える。
「ビスタ!!! 援護しろよい!!」
「任せとけ!!」
「!!」
ギィィン!!!
鷹の目は振り下ろされた2つの刃を受けた。人物を見て目の色が変わる。
「…………!! 白ひげ海賊団、5番隊隊長“花剣のビスタ”」
「お初に“鷹の目のミホーク”おれを知ってんのかい」
「知らん方がおかしかろう………」
ギギギッ!!と牽制し合う二人。ビスタの問いにミホークが呟いた。
「やった!!!抜けた!!あのおっさん誰だ!?ありがてェ!!」
「……(能力や技じゃない―――その場にいる者達を次々に自分の味方につける)」
鷹の目はルフィの背を見ながら思った。
「(この海においてあの男は最も恐るべき力を持っている……!!)」
刻々と迫る処刑時刻を前に――次々と明らかになった衝撃的な事実―――
鉄壁の大監獄“インペルダウン”でまさかの200人を超える大脱走劇と戦場へなだれ込むその名だたる凶悪な囚人達
目の前に映し出されるのはまるでこの世とは思えぬ光景
世界の歴史を塗り替える程のまさに頂上決戦!!
世界中の人々はただ息をのみここに託された揺れ動く未来を見守る事しかできない
「元帥殿準備が整いました」
「湾岸の作動準備もか」
「はい、全て」
「……」
「あれ?」
「処刑の準備が始まったぞ!?」
シャボンティ諸島で戦争を観戦する市民達は海軍の動きを見てどよめいた。
「あいつら……!!」
「エースに何する気だ!? まだ時間じゃねェぞ!!!」
戦場の海賊達も異変に気付き始める。
「もう処刑が始まるのか!!?」
「そんなバカな! 発表された時刻よりまだ随分早いぞ!?」
「直ちに映像電伝虫の通信を切れ!! 我々に対し世界が不信感を持っては困る。生ぬるい世間には少々刺激が強すぎるだろう―――これから起きる惨劇を何も世界へ知らしめる必要などない」
「本当にエースの処刑、早める気だ!!」
ルフィは処刑台の動きを見て、さらに速度を上げた。
「エース~~~~!!!」
「数時間後―――世界に伝わる情報は、我々の“勝利”。その2文字だけでいいんだ」
「死ね!! 渡り鳥!」
『……』
金時計を見ていたジンはズサッと白ひげクルーに斬られる。しかし紙であるジンに斬撃は意味をなさず、何事もなかったかのように金時計をしまった。
「自然系!?」
『申し訳ありませんが、お時間ですのでお相手はここまでとさせて頂きます。……“無数の聖書 ”』
「「「!!!」」」
ジンがクルー達の前から消える。怪訝に思ったクルー達の耳に仲間の声が聞こえた。
「湾頭を見ろ!! 何かいるぞ!!!」
気配を感じ、湾頭近くにいる海賊達は後ろを向く。
「おれ達の仲間じゃねェ…!! 海兵が氷の裏を通って回り込んで来たんだ!!」
「何だあいつら!!!」
「アレが噂に聞く――政府の“人間兵器”か…」
白ひげは見据えるように後方に並び立つパシフィスタとそれを従える戦桃丸を捉えた。
「シャボンティ諸島にいたくまみたいな奴ら!!! あんなに!!!」
「………!!!く……??く……!!くまァ!!?」
ルフィとイワンコフは驚きを隠せない。
“開戦”より約一時間半の死闘を経た頃―――
“海軍”が大きく仕掛ける―――
“戦争”は急速に流れを変え―――最終局面へと一気に雪崩れ込む!!!
「さァおめェら!!!待ちくたびれたぜ、やっと出番だ!!」
⇒あとがき
「おお」
ルフィは囚人達に助けられながら走る。土埃が舞う正面に人影が見えた。
「ハァ…ハァ……!」
土埃からルフィを見据えた人物、鷹の目は黒刀を前に構える。
「悪いが赤髪…この力慎みはせんぞ…」
「“鷹の目”!!!」
ルフィは走りながらも鷹の目を見つけ、身構えた。
「さて、運命よ…あの次世代の申し子の命
ここまでか、あるいは…この黒刀からどう逃がす……!!!」
「ハァ…あんな強ェのと戦ってる場合じゃねェ!!!…ハァ…おれはエースを助けにきたんだ!!!」
「!」
キュイン!!とルフィはギア2でミホークから逃げる。
「!!?……う」
「射程範囲だ」
ドスゥーン!!!
「!!!」
「い…痛て…斬られた…!!ん?―――おわっ!!!」
ドッ!!と上からミホークの追撃が加わる。ルフィは逃げた。
「…ハァ……………!!」
「どいてろ麦わら!! おれ達が止めてやる!!!」
ニューカマーの囚人達がバッとルフィの前を掛ける。
「“鷹の目”ェ、おれ達を覚えてるかァ!!?」
「おめェに昔挑んだ男だ――しかし今やパワーアップした“
ドシュッ!!!
「!!!! ウッ!!」
「ア…」
「虫ケラの顔などいちいち憶えちゃいない!!!」
「にゃろ…!!“ゴムゴムの”!!!“JET”……バズっ」
「……」
「!!?」
ルフィは脳裏に“腕が斬られる”イメージが浮かぶ。咄嗟に腕を地面に叩きつけた。
「………!!!ハァ…危ねェ…!!!今…手ェ出したら…切られてた!!」
「意外に冷静じゃないか…」
「うお!!!」
鷹の目はブンッと黒刀を振るう 。 ルフィは体をのけぞって避けた。
「…!」
ルフィはゾッとした。のけぞった格好から見えたのは遠くに聳えていた氷塊が横にスパッと切れた姿。
「氷塊が落ちて来るぞォ!!!」
「!!!」
ドゴゴゴゴゴォ…ン!!
「さァ、どうする!!!」
ビュビュビュ!!!
「わ!!わっ!!!ハァ、ハァ」
細かく刻まれる鷹の目の斬撃をルフィはひたすら避ける。
「兄から遠のく一方だぞ!!!」
「くそォー―!!」
ルフィはまたひとつ斬撃を避けた。何とかしなければ先に進めない。
「ん!?」
ルフィは砂嵐に巻き込まれているバギーを見つけた。名案が浮かぶ。
「“ゴムゴムの”!!」
ルフィは腕をバギーに伸ばし、捕まえた。砂嵐から解放されたバギーは安堵の声を上げる。
「おお!助かっ……」
「“JET身代わり”!!!」
ズバッ!!!
「ギャアアアア~~~!!!」
「!」
バギーは鷹の目が振り抜いた黒刀に胴体を真っ二つにされ、悲鳴を上げた。鷹の目は手応えのない相手に少し驚く。
「――って何しとんじゃクラァ!!!麦わらァ!!!」
ルフィに掴みかかるバギー。
「何だよ! 切ったのあいつだぞ?」
そう言いながらルフィはガッとバギーの上半身を掴み、鷹の目に投げた。
「“ゴムゴムの身代わり”!!!」
「やめんかバあバババババ!!!」
次は縦と横で綺麗に千切りにされる。バギーはキレた。
「許さん~っ!!! 貴様“鷹の目”だなァ~~!!?」
目を吊り上げたバギーは鷹の目に足を向ける。
「くらえ!!!“特製マギー玉”っ!!!消し飛ぶがいい!!!」
バギーはパンッ!!と足先からマギー玉を飛ばす。鷹の目はカンッと刀身を簡単に弾いた。
「!」
バギーは目の前のマギー玉を見て目が点になる。
ボッカァァン!!!
「ああああああ!!!」
「!!!」
「キャプテン・バギー!!?」
「ありがとう、バギー!! おめェの事忘れねェ!!!」
ルフィは爆発に散ったバギーに礼を言い、その間にルフィは鷹の目の脇を駆け抜けた。
「……。まだまだだ」
鷹の目は駆け抜けるルフィの背に向けて、黒刀を構える。
「ビスタ!!! 援護しろよい!!」
「任せとけ!!」
「!!」
ギィィン!!!
鷹の目は振り下ろされた2つの刃を受けた。人物を見て目の色が変わる。
「…………!! 白ひげ海賊団、5番隊隊長“花剣のビスタ”」
「お初に“鷹の目のミホーク”おれを知ってんのかい」
「知らん方がおかしかろう………」
ギギギッ!!と牽制し合う二人。ビスタの問いにミホークが呟いた。
「やった!!!抜けた!!あのおっさん誰だ!?ありがてェ!!」
「……(能力や技じゃない―――その場にいる者達を次々に自分の味方につける)」
鷹の目はルフィの背を見ながら思った。
「(この海においてあの男は最も恐るべき力を持っている……!!)」
刻々と迫る処刑時刻を前に――次々と明らかになった衝撃的な事実―――
鉄壁の大監獄“インペルダウン”でまさかの200人を超える大脱走劇と戦場へなだれ込むその名だたる凶悪な囚人達
目の前に映し出されるのはまるでこの世とは思えぬ光景
世界の歴史を塗り替える程のまさに頂上決戦!!
世界中の人々はただ息をのみここに託された揺れ動く未来を見守る事しかできない
「元帥殿準備が整いました」
「湾岸の作動準備もか」
「はい、全て」
「……」
「あれ?」
「処刑の準備が始まったぞ!?」
シャボンティ諸島で戦争を観戦する市民達は海軍の動きを見てどよめいた。
「あいつら……!!」
「エースに何する気だ!? まだ時間じゃねェぞ!!!」
戦場の海賊達も異変に気付き始める。
「もう処刑が始まるのか!!?」
「そんなバカな! 発表された時刻よりまだ随分早いぞ!?」
「直ちに映像電伝虫の通信を切れ!! 我々に対し世界が不信感を持っては困る。生ぬるい世間には少々刺激が強すぎるだろう―――これから起きる惨劇を何も世界へ知らしめる必要などない」
「本当にエースの処刑、早める気だ!!」
ルフィは処刑台の動きを見て、さらに速度を上げた。
「エース~~~~!!!」
「数時間後―――世界に伝わる情報は、我々の“勝利”。その2文字だけでいいんだ」
「死ね!! 渡り鳥!」
『……』
金時計を見ていたジンはズサッと白ひげクルーに斬られる。しかし紙であるジンに斬撃は意味をなさず、何事もなかったかのように金時計をしまった。
「自然系!?」
『申し訳ありませんが、お時間ですのでお相手はここまでとさせて頂きます。……“
「「「!!!」」」
ジンがクルー達の前から消える。怪訝に思ったクルー達の耳に仲間の声が聞こえた。
「湾頭を見ろ!! 何かいるぞ!!!」
気配を感じ、湾頭近くにいる海賊達は後ろを向く。
「おれ達の仲間じゃねェ…!! 海兵が氷の裏を通って回り込んで来たんだ!!」
「何だあいつら!!!」
「アレが噂に聞く――政府の“人間兵器”か…」
白ひげは見据えるように後方に並び立つパシフィスタとそれを従える戦桃丸を捉えた。
「シャボンティ諸島にいたくまみたいな奴ら!!! あんなに!!!」
「………!!!く……??く……!!くまァ!!?」
ルフィとイワンコフは驚きを隠せない。
“開戦”より約一時間半の死闘を経た頃―――
“海軍”が大きく仕掛ける―――
“戦争”は急速に流れを変え―――最終局面へと一気に雪崩れ込む!!!
「さァおめェら!!!待ちくたびれたぜ、やっと出番だ!!」
⇒あとがき