“七武海”渡り鳥
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「………!!!」
―――エース~~!!!おれは死んでも助けるぞォオ!!!
「………!!」
―――お前を傷つけた奴ァ誰一人生かしちゃおかねェぞ、エース!!
―――待ってろ!!! 今助けるぞォォオ!!!!
「……」
エースは目を開け、起き上がる。その瞳には強い決意が現れていた。
「………どうした」
「…………もうどんな未来も受け入れる。差し延べられた手は掴む…!! おれを裁く白刃も受け入れる………。ジタバタしねェ、――みんなに悪い」
エースの決意をガープとセンゴクは静かに聞いていた。
戦闘は激化する一方。
「センゴク元帥! 新世界の海賊達の動きに変化が!」
「……ああ。左右へそれたな……」
「やつら軍艦を襲い始めました!!!」
「いい読みじゃ…勘づいたな? 白ひげ」
「――つまらん誘導にも乗らんか…少々ヤボだったかな。…―――だが勘を働かせて防げるものじゃない…!!」
「うわっ!!」
「“麦わら”!!」
「どけ、たしぎ!!」
ドカンッ!!!
「ブベ!!!」
ザザザザ…!!とルフィは地面に倒れ込む。しかしすぐに起き上がった。
「お前…!!ケムリン!!!………そうだあの十手、ハァ…ハァ…“海楼石”が入ってんだ!! んにゃろう!!」
「お前はおれが始末する!!!」
十手を構えたスモーカーがルフィに布告する。ルフィは構えた。
「“ゴムゴムの”……“JET銃乱打 ”!!!」
「!!!」
「“ホワイトランチャー”!!」
ボボボボボとルフィの攻撃は煙のスモーカーをすり抜ける。ルフィは白い煙に囲まれた。
「!? 昔よりずっと強ェな」
「! そりゃお互い様の様だが…」
「!」
「お前の能力じゃおれには勝てねェ!!!」
十手でルフィの首を捉えたスモーカーはそのまま、ルフィを地面にねじ伏せた。
「ゲホ!!!」
「ローグタウンでなぜドラゴンが、ハァ…ハァ…お前を助けたのかよく解ったぜ、麦わら」
「!? ち…ちからが抜ける…くそォ。その十手……ろけろ……」
舌を出し、苦しそうに息をするルフィ。スモーカーはルフィを仕留めようと十手を握る手に力を込める。しかし、次の瞬間、後ろから怒鳴り声が聞えてきた。
「おのれ離れぬか!!!」
ドカッ!!
「ウ!!!―――!?」
思いっきり蹴られたスモーカーは身体半分を煙にして受け身を取ると、素早く後方へ目を向けた。
「…!!? “煙”のおれに攻撃を…!!?」
スモーカー自分を蹴った相手に、十手を構える。
「ハンコック!! てめェも“七武海”をやめる気か!?」
「黙れ!! 怒りゆえ何も耳に入らぬ!! そなたよくもわらわの愛しき人を殴り飛ばし、押さえ込んだな!!!」
ハンコックはスモーカーを怒鳴り散らした。その目は怒りで満ち溢れている。
「“海賊女帝”が麦わらをかばった!!?」
「うがァ!! ゲホゲホ!!」
「生かしてはおかぬ。こんなに怒りを覚えた事はない!!! そなたを切りキザんで、獣のエサにしてやる!!」
怒気と覇気を放ちながらハンコックはスモーカーを睨みつけた。スモーカーはチッと舌打ちする。
「九蛇の“覇気”か…!!」
海楼石から解放されたルフィは息を整えると、自分に背を向けるハンコックに声をかけた。
「……!! ハンコック!!」
「はい!!(また…ハンコックと呼んでくれた……!!)」
ハンコックは頬を染め、ルフィに振り返る。その瞳は完全に乙女だった。
「そなたは必ず生きてここへ来ると信じておった」
ルフィに小声で話かけるハンコックはそう言うとルフィにカギを手渡す。
「これを……!! 兄の手錠のカギじゃ…!!」
「え!!」
「わらわと“渡り鳥”で手に入れて来た。持って兄を助けに行くのじゃ」
「ハンコック~~~!!おめェって奴は!! ありがとう!!恩にきるよ!!」
がばっ!!とルフィはハンコックを強く抱きしめた。
「!! !! !!」
ハンコックは突然の抱擁に顔が真っ赤になり、頭が真っ白になる。
「よ…よよ…よいのじゃ、よいのじゃ。気にせず、先を…先を急ぐのじゃ、ルフィ…!!」
「ありがとう!! ジンにも言ってくる」
「はぁん…!!」
ルフィが解かれたハンコックは膝から崩れ落ちる。
「え!!?」
「まさか! “海賊女帝”がやられた!!?」
「“鯖折り”だ!! “ぶちかまし”からの“鯖折り”!!!」
「ハァ…ハァ…(こんなにも力強く抱き締められるとは…!!―――これが噂に聞く……!! “結婚”……!!?)」
ハンコックは頬を染めながらもパアァァっと目を輝かせた。
「行かせねェぞ、麦わら!!!」
「“芳香脚 ”」
「!!」
ガキィン!!
後を追おうとしたスモーカーの十手を石にしたハンコックはスモーカーを指さす。
「不届き者!! 控えよ!!」
「見ろ! あの止めどない見下し方!!」
「ここはわらわが通さぬ!!」
「見下しすぎて!! 逆に見上げてる!!」
スモーカーは石にされた十手を拾い上げながら、ハンコックを睨んだ。
「海軍の邪魔をしててめェが後でどうなるかわかってんのか!?」
「――何をしようともわらわは許される!!」
スモーカーの言葉にハンコックは力強く答えた。
「ありがてェな。またあいつの世話になった!!」
ルフィはハンコックから受け取ったカギを見つめながら呟く。そして顔を上げた。
「ハンコックが“渡り鳥”って言ってた。やっぱり、あれはジンだったんだ。なんでここにいるんだ?」
ルフィは不可解に思いながらも、走る。その先でイワンコフの声が聞えた。
「くまが死んだ!!? バカ言ってんじゃナッシブル!! 目の前に生きてるじゃないか!!」
「イワちゃん!!……ハァ…ハァ…」
ルフィはイワンコフに追いつき、隣に立つと目を見開く。
「!! くまみたいな奴…!! イワちゃんあいつの事、知ってんのか!?」
「ちょっとね……!! だけど様子が少し変なのよ!!」
「フッフッフッフッ!! 二人共くまに思い出がある様だが、お前らの思うくまとコイツは別人だ」
くまの隣から現れたのはドンキホーテ・ドフラミンゴ。ニヤニヤとした笑みを貼り付けていた。
「……!? 何言ってんだ!? アイツ」
「そんなわけナッシブル!! 間違いなくニキュニキュの実の能力者。コイツはくまよ!! 返事をおし!!くま!!」
ルフィとイワンコフを一蹴したドフラミンゴは言う。
「―――つい先日だ!! 政府の科学者“Dr.ベガパンク”の最後の改造によってコイツは、とうとう完全な“人間兵器”になっちまった……!! つまり正確には……“元”バーソロミュー・くま…!!」
「改造!?兵器!? 一体何の事っチャブル!!!」
「コイツは自ら政府の研究する“人間兵器”の“実験体”になる事を志願したのさ!!」
「「!?」」
「始めは“手”次は“足”…本人の意識は残したまま体の各部は長期に亘 り少しずつ改造されていった…!!!」
「ウソをつっキャブル!!! くまは政府を嫌っているのよ!!!」
「……」
「自分の命を政府に差し出す様なマネ、絶対にしナーブルわよ!!!」
イワンコフはドフラミンゴの言葉を否定する。ドフラミンゴはそれさえも嘲笑った。
「怒鳴ってもこいつと政府の間にどういう取り引きがあったかはおれも知らねェ。―――つい数日前までは確かにまだコイツに人格は存在した!!」
パカッとくまが口を開ける。口の奥から光が見えた。
「―――だが、今はもう人と生まれた記憶すらねェ。死人も同然!ただ政府の言いなりに戦うだけの“人間兵器”!! “パシフィスタPX-0”だ!!! 昔の事なら忘れちまいな!!!」
ピュン!!
ドフラミンゴの口上と共にくまは口から光を放った。
「!!」
「おわ!!!」
ズズゥン!!!
なんとか光を回避したイワンコフとルフィはくまに目を向ける。
「………!!…くま!!! この数年でヴァナタの身に一体何が起きタブルの!!?」
「……!! あいつ、そういえば最後に…」
―――もう二度と会う事はない…さらばだ
ルフィはくまの最後の言葉を思い出した。
「!?」
パッとくまが目の前から消える。そして次の瞬間、囚人達の後ろに現れた。
「危ねェぞ、お前ら!!! 気をつけろ!!!」
「“圧力砲 ”!!!」
「「!!!」」
「ぐぇ!!!」
くまの肉球から放たれた空気の砲弾に、囚人達は貫かれる。イワンコフは怒った。
「おのれ、くまァ~!!! “GANMEN ・残像 ”!!!」
「ピピ…!!」
「“銀河 ・WINK ”!!!!」
ドドドドドドゴォン!!
イワンコフは残像を残しつつも、重いパンチのようなウインクを何十発もくまに浴びせかける。くまは吹っ飛んだ。
「ヒーハー!!!」
「!!!」
「よくも私のかわいいキャンディボーイ達に手ェ上げタブルね!!! もう手加減して貰えると思うなやァ~~~!!!」
「「「うおっ!! やっぱ強ェ!!!」」」
「……!!!」
瓦礫から立ち上がったくまは、イワンコフに目を向ける。イワンコフは怒っていた。
「一度会った人間に顔を忘れられたのは、生まれて初めての経験だよ!!!」
「「「(ああ…うんうん…)」」」
囚人達はイワンコフの言葉に、うんうんと納得する。
「記憶が消えたか何だか知らないけど!!! ヴァターシの恐さまで忘れちまっタブルなら、その体にタタキ込んでやっチャブル!!! 覚悟せいやァ~~~ンナ!!!」
ドン!!イワンコフはくまに宣戦布告した。
「ここは引き受けた!!ヴァナタ達!!! 麦わらボーイを援護しな!!!」
「「「了解 !!!」」」
「処刑台を目指せェ~~~!!!」
「「「ウォオオオオ!!!」」」
くまをイワンコフに任せ、ルフィと囚人達は走り出す。
「麦わらめ!! 遅れを取るな、野郎共ォ!!! “キャプテンバギーの名を揚げろ大作戦”!!! 実行の時は今だ!!!」
「大丈夫カネ、この作戦!!」
「成功すれば全世界がドギモを抜かれる事受け合い!!!各自作戦通り抜かるんじゃねェぞ!!!」
「「「ウオオオオ!!!」」」
―――エース~~!!!おれは死んでも助けるぞォオ!!!
「………!!」
―――お前を傷つけた奴ァ誰一人生かしちゃおかねェぞ、エース!!
―――待ってろ!!! 今助けるぞォォオ!!!!
「……」
エースは目を開け、起き上がる。その瞳には強い決意が現れていた。
「………どうした」
「…………もうどんな未来も受け入れる。差し延べられた手は掴む…!! おれを裁く白刃も受け入れる………。ジタバタしねェ、――みんなに悪い」
エースの決意をガープとセンゴクは静かに聞いていた。
戦闘は激化する一方。
「センゴク元帥! 新世界の海賊達の動きに変化が!」
「……ああ。左右へそれたな……」
「やつら軍艦を襲い始めました!!!」
「いい読みじゃ…勘づいたな? 白ひげ」
「――つまらん誘導にも乗らんか…少々ヤボだったかな。…―――だが勘を働かせて防げるものじゃない…!!」
「うわっ!!」
「“麦わら”!!」
「どけ、たしぎ!!」
ドカンッ!!!
「ブベ!!!」
ザザザザ…!!とルフィは地面に倒れ込む。しかしすぐに起き上がった。
「お前…!!ケムリン!!!………そうだあの十手、ハァ…ハァ…“海楼石”が入ってんだ!! んにゃろう!!」
「お前はおれが始末する!!!」
十手を構えたスモーカーがルフィに布告する。ルフィは構えた。
「“ゴムゴムの”……“JET
「!!!」
「“ホワイトランチャー”!!」
ボボボボボとルフィの攻撃は煙のスモーカーをすり抜ける。ルフィは白い煙に囲まれた。
「!? 昔よりずっと強ェな」
「! そりゃお互い様の様だが…」
「!」
「お前の能力じゃおれには勝てねェ!!!」
十手でルフィの首を捉えたスモーカーはそのまま、ルフィを地面にねじ伏せた。
「ゲホ!!!」
「ローグタウンでなぜドラゴンが、ハァ…ハァ…お前を助けたのかよく解ったぜ、麦わら」
「!? ち…ちからが抜ける…くそォ。その十手……ろけろ……」
舌を出し、苦しそうに息をするルフィ。スモーカーはルフィを仕留めようと十手を握る手に力を込める。しかし、次の瞬間、後ろから怒鳴り声が聞えてきた。
「おのれ離れぬか!!!」
ドカッ!!
「ウ!!!―――!?」
思いっきり蹴られたスモーカーは身体半分を煙にして受け身を取ると、素早く後方へ目を向けた。
「…!!? “煙”のおれに攻撃を…!!?」
スモーカー自分を蹴った相手に、十手を構える。
「ハンコック!! てめェも“七武海”をやめる気か!?」
「黙れ!! 怒りゆえ何も耳に入らぬ!! そなたよくもわらわの愛しき人を殴り飛ばし、押さえ込んだな!!!」
ハンコックはスモーカーを怒鳴り散らした。その目は怒りで満ち溢れている。
「“海賊女帝”が麦わらをかばった!!?」
「うがァ!! ゲホゲホ!!」
「生かしてはおかぬ。こんなに怒りを覚えた事はない!!! そなたを切りキザんで、獣のエサにしてやる!!」
怒気と覇気を放ちながらハンコックはスモーカーを睨みつけた。スモーカーはチッと舌打ちする。
「九蛇の“覇気”か…!!」
海楼石から解放されたルフィは息を整えると、自分に背を向けるハンコックに声をかけた。
「……!! ハンコック!!」
「はい!!(また…ハンコックと呼んでくれた……!!)」
ハンコックは頬を染め、ルフィに振り返る。その瞳は完全に乙女だった。
「そなたは必ず生きてここへ来ると信じておった」
ルフィに小声で話かけるハンコックはそう言うとルフィにカギを手渡す。
「これを……!! 兄の手錠のカギじゃ…!!」
「え!!」
「わらわと“渡り鳥”で手に入れて来た。持って兄を助けに行くのじゃ」
「ハンコック~~~!!おめェって奴は!! ありがとう!!恩にきるよ!!」
がばっ!!とルフィはハンコックを強く抱きしめた。
「!! !! !!」
ハンコックは突然の抱擁に顔が真っ赤になり、頭が真っ白になる。
「よ…よよ…よいのじゃ、よいのじゃ。気にせず、先を…先を急ぐのじゃ、ルフィ…!!」
「ありがとう!! ジンにも言ってくる」
「はぁん…!!」
ルフィが解かれたハンコックは膝から崩れ落ちる。
「え!!?」
「まさか! “海賊女帝”がやられた!!?」
「“鯖折り”だ!! “ぶちかまし”からの“鯖折り”!!!」
「ハァ…ハァ…(こんなにも力強く抱き締められるとは…!!―――これが噂に聞く……!! “結婚”……!!?)」
ハンコックは頬を染めながらもパアァァっと目を輝かせた。
「行かせねェぞ、麦わら!!!」
「“
「!!」
ガキィン!!
後を追おうとしたスモーカーの十手を石にしたハンコックはスモーカーを指さす。
「不届き者!! 控えよ!!」
「見ろ! あの止めどない見下し方!!」
「ここはわらわが通さぬ!!」
「見下しすぎて!! 逆に見上げてる!!」
スモーカーは石にされた十手を拾い上げながら、ハンコックを睨んだ。
「海軍の邪魔をしててめェが後でどうなるかわかってんのか!?」
「――何をしようともわらわは許される!!」
スモーカーの言葉にハンコックは力強く答えた。
「ありがてェな。またあいつの世話になった!!」
ルフィはハンコックから受け取ったカギを見つめながら呟く。そして顔を上げた。
「ハンコックが“渡り鳥”って言ってた。やっぱり、あれはジンだったんだ。なんでここにいるんだ?」
ルフィは不可解に思いながらも、走る。その先でイワンコフの声が聞えた。
「くまが死んだ!!? バカ言ってんじゃナッシブル!! 目の前に生きてるじゃないか!!」
「イワちゃん!!……ハァ…ハァ…」
ルフィはイワンコフに追いつき、隣に立つと目を見開く。
「!! くまみたいな奴…!! イワちゃんあいつの事、知ってんのか!?」
「ちょっとね……!! だけど様子が少し変なのよ!!」
「フッフッフッフッ!! 二人共くまに思い出がある様だが、お前らの思うくまとコイツは別人だ」
くまの隣から現れたのはドンキホーテ・ドフラミンゴ。ニヤニヤとした笑みを貼り付けていた。
「……!? 何言ってんだ!? アイツ」
「そんなわけナッシブル!! 間違いなくニキュニキュの実の能力者。コイツはくまよ!! 返事をおし!!くま!!」
ルフィとイワンコフを一蹴したドフラミンゴは言う。
「―――つい先日だ!! 政府の科学者“Dr.ベガパンク”の最後の改造によってコイツは、とうとう完全な“人間兵器”になっちまった……!! つまり正確には……“元”バーソロミュー・くま…!!」
「改造!?兵器!? 一体何の事っチャブル!!!」
「コイツは自ら政府の研究する“人間兵器”の“実験体”になる事を志願したのさ!!」
「「!?」」
「始めは“手”次は“足”…本人の意識は残したまま体の各部は長期に
「ウソをつっキャブル!!! くまは政府を嫌っているのよ!!!」
「……」
「自分の命を政府に差し出す様なマネ、絶対にしナーブルわよ!!!」
イワンコフはドフラミンゴの言葉を否定する。ドフラミンゴはそれさえも嘲笑った。
「怒鳴ってもこいつと政府の間にどういう取り引きがあったかはおれも知らねェ。―――つい数日前までは確かにまだコイツに人格は存在した!!」
パカッとくまが口を開ける。口の奥から光が見えた。
「―――だが、今はもう人と生まれた記憶すらねェ。死人も同然!ただ政府の言いなりに戦うだけの“人間兵器”!! “パシフィスタPX-0”だ!!! 昔の事なら忘れちまいな!!!」
ピュン!!
ドフラミンゴの口上と共にくまは口から光を放った。
「!!」
「おわ!!!」
ズズゥン!!!
なんとか光を回避したイワンコフとルフィはくまに目を向ける。
「………!!…くま!!! この数年でヴァナタの身に一体何が起きタブルの!!?」
「……!! あいつ、そういえば最後に…」
―――もう二度と会う事はない…さらばだ
ルフィはくまの最後の言葉を思い出した。
「!?」
パッとくまが目の前から消える。そして次の瞬間、囚人達の後ろに現れた。
「危ねェぞ、お前ら!!! 気をつけろ!!!」
「“
「「!!!」」
「ぐぇ!!!」
くまの肉球から放たれた空気の砲弾に、囚人達は貫かれる。イワンコフは怒った。
「おのれ、くまァ~!!! “
「ピピ…!!」
「“
ドドドドドドゴォン!!
イワンコフは残像を残しつつも、重いパンチのようなウインクを何十発もくまに浴びせかける。くまは吹っ飛んだ。
「ヒーハー!!!」
「!!!」
「よくも私のかわいいキャンディボーイ達に手ェ上げタブルね!!! もう手加減して貰えると思うなやァ~~~!!!」
「「「うおっ!! やっぱ強ェ!!!」」」
「……!!!」
瓦礫から立ち上がったくまは、イワンコフに目を向ける。イワンコフは怒っていた。
「一度会った人間に顔を忘れられたのは、生まれて初めての経験だよ!!!」
「「「(ああ…うんうん…)」」」
囚人達はイワンコフの言葉に、うんうんと納得する。
「記憶が消えたか何だか知らないけど!!! ヴァターシの恐さまで忘れちまっタブルなら、その体にタタキ込んでやっチャブル!!! 覚悟せいやァ~~~ンナ!!!」
ドン!!イワンコフはくまに宣戦布告した。
「ここは引き受けた!!ヴァナタ達!!! 麦わらボーイを援護しな!!!」
「「「
「処刑台を目指せェ~~~!!!」
「「「ウォオオオオ!!!」」」
くまをイワンコフに任せ、ルフィと囚人達は走り出す。
「麦わらめ!! 遅れを取るな、野郎共ォ!!! “キャプテンバギーの名を揚げろ大作戦”!!! 実行の時は今だ!!!」
「大丈夫カネ、この作戦!!」
「成功すれば全世界がドギモを抜かれる事受け合い!!!各自作戦通り抜かるんじゃねェぞ!!!」
「「「ウオオオオ!!!」」」