白ひげ海賊団襲来
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マリージョアの円卓の部屋。
「“七武海”の皆様。お時間になりましたので、マリンフォードへ移動して頂きます」
「やっとか、待ちくたびれたぜ」
「フフフフ…」
円卓の部屋にやって来た海兵の言葉に口角を上げるモリアとドフラミンゴ。促されるまま各々がガタッと椅子から立ち上がり、海兵について歩き出す。
『………』
ジンも静かに立ち上がり、前を歩く他の七武海達より一歩後ろを歩いていた。少し前を歩くのはバーソロミュー・くま。ジンはその背中を見てふと思う。
(そう言えば、ここに来てから数日経ちましたが…バーソロミュー・くまとは一度も話していませんね)
くまは召集がかかった集まり以外、あの円卓にいないことが多かった。ジンはくまの隣へ歩を進める。
『バーソロミュー・くま、この数日あまり姿をお見掛けしませんでしたが……どこにいらっしゃったのですか?』
「………」
くまは顔だけを向けジンを見る。しかし何も答えず、また顔を前に向けた。
『……? バーソロミュー・くま??』
聞こえていない訳ではない。ジンはくまの行動に怪訝な顔をする。
『……気を悪くされましたか?』
個人の行動を問うた質問だったため、気を損ねたのかとジンはくまに尋ねる。
「………」
『……??』
くまは前を向いたまま。ジンはくまを見上げ、首を傾げた。
(いくらなんでもここまで彼が無視を決め込む必要があるのでしょうか……)
理由として考えられるのは、面識があることを周囲に知られたくないから。しかし…と、ジンは考える。
(あり得ないですね。彼との出会いはそもそも政府の画策……。例え他の“七武海”に知られたとしても、なんの問題もない。それに無視をするなら、初めからこちらを見る様なことはしないですしね)
ジンが最初に声を掛けた時、くまはジンに顔を向けた。しかし今は向かない。これに何の差があるのか……。
(心なしか態度が彼らしくない気が……)
「フフフフ。なんだ“渡り鳥”。てめェ、くまとなんか思い出でもあんのか?」
『!』
ジンがくまの様子を窺っていると、くまの少し前を歩いていたドフラミンゴから声をかけられた。
『ええ…まぁ』
ジンは曖昧に答える。ドフラミンゴはそんなジンを見ながらニヤニヤと笑みを浮かべた。
「フフ…そりゃ残念だったな。コイツはもうてめェが“敵”か“味方”かくれェの認識しかしねェよ」
『?』
ジンは言葉の意味が分からず、視線をドフラミンゴに向ける。
『……ドンキホーテ・ドフラミンゴさん、それはどういう意味ですか??』
「フッフッフッ…簡単な話だ。パシフィスタが“完成した”っていうな」
『パシフィスタの“完成”…? バーソロミュー・くまはパシフィスタの研究に力を貸しただけと……』
そこまで言ってジンは言葉を止め、目を見張った。ある予感がジンの頭を過 ったからだ。
『まさか…!!』
「フフフ…察しがいいな」
『!!』
ドフラミンゴが愉快に笑う。ジンはくまに視線を戻した。くまは前を見て、歩いているだけ。
「諦めな、もう“通じねェ”よ」
ドフラミンゴはそう言うと、大股で前へ歩いて行った。
『……』
【白ひげ海賊団襲来】
「“七武海”の皆様。お時間になりましたので、マリンフォードへ移動して頂きます」
「やっとか、待ちくたびれたぜ」
「フフフフ…」
円卓の部屋にやって来た海兵の言葉に口角を上げるモリアとドフラミンゴ。促されるまま各々がガタッと椅子から立ち上がり、海兵について歩き出す。
『………』
ジンも静かに立ち上がり、前を歩く他の七武海達より一歩後ろを歩いていた。少し前を歩くのはバーソロミュー・くま。ジンはその背中を見てふと思う。
(そう言えば、ここに来てから数日経ちましたが…バーソロミュー・くまとは一度も話していませんね)
くまは召集がかかった集まり以外、あの円卓にいないことが多かった。ジンはくまの隣へ歩を進める。
『バーソロミュー・くま、この数日あまり姿をお見掛けしませんでしたが……どこにいらっしゃったのですか?』
「………」
くまは顔だけを向けジンを見る。しかし何も答えず、また顔を前に向けた。
『……? バーソロミュー・くま??』
聞こえていない訳ではない。ジンはくまの行動に怪訝な顔をする。
『……気を悪くされましたか?』
個人の行動を問うた質問だったため、気を損ねたのかとジンはくまに尋ねる。
「………」
『……??』
くまは前を向いたまま。ジンはくまを見上げ、首を傾げた。
(いくらなんでもここまで彼が無視を決め込む必要があるのでしょうか……)
理由として考えられるのは、面識があることを周囲に知られたくないから。しかし…と、ジンは考える。
(あり得ないですね。彼との出会いはそもそも政府の画策……。例え他の“七武海”に知られたとしても、なんの問題もない。それに無視をするなら、初めからこちらを見る様なことはしないですしね)
ジンが最初に声を掛けた時、くまはジンに顔を向けた。しかし今は向かない。これに何の差があるのか……。
(心なしか態度が彼らしくない気が……)
「フフフフ。なんだ“渡り鳥”。てめェ、くまとなんか思い出でもあんのか?」
『!』
ジンがくまの様子を窺っていると、くまの少し前を歩いていたドフラミンゴから声をかけられた。
『ええ…まぁ』
ジンは曖昧に答える。ドフラミンゴはそんなジンを見ながらニヤニヤと笑みを浮かべた。
「フフ…そりゃ残念だったな。コイツはもうてめェが“敵”か“味方”かくれェの認識しかしねェよ」
『?』
ジンは言葉の意味が分からず、視線をドフラミンゴに向ける。
『……ドンキホーテ・ドフラミンゴさん、それはどういう意味ですか??』
「フッフッフッ…簡単な話だ。パシフィスタが“完成した”っていうな」
『パシフィスタの“完成”…? バーソロミュー・くまはパシフィスタの研究に力を貸しただけと……』
そこまで言ってジンは言葉を止め、目を見張った。ある予感がジンの頭を
『まさか…!!』
「フフフ…察しがいいな」
『!!』
ドフラミンゴが愉快に笑う。ジンはくまに視線を戻した。くまは前を見て、歩いているだけ。
「諦めな、もう“通じねェ”よ」
ドフラミンゴはそう言うと、大股で前へ歩いて行った。
『……』
【白ひげ海賊団襲来】